●中華時計まとめてレビュー
どれも「あと一歩」な時計たち。
さて、今夜は我がコレクションの中から
ネットオークションでよく見る中華時計をまとめてレビューしちゃいましょう。
入札の際のご参考になれば。
【ジョルジオ・ロッシ GR-0002-BL】
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文字盤は悪くないんだけどね。
どうやらケンテックスが作っているらしい「ジョルジオ・ロッシ」のレギュレーターモデル。
38ミリのケースにレギュレーター3針と24時間針を配置しています。
裏スケから見えるムーブは、輪列から見るとどうも7S26のコピーのような感じがしますが
驚くほど色気が無くてそこが萎えポイントですね…。
コインエッジ仕上げのケースは悪くないし、文字盤の細かな仕上げは美しいんですが、
ベルトの前時代的な細さと、ペラッペラの針がかなり残念です。
どうにも長所と短所が極端なんだよなぁ…。
【ジョルジオ・ロッシ GR-0004-GP】
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あとチョイなんだけどなー。
さて、次もジョルジオ・ロッシのGR-0004。
今度はツインタイム+30秒レトログラード×2というなかなか複雑な構成。
GMT的に使えるツインタイムはそれなりに便利ですね。レトログラードもまあ面白い。
ただ、これもムーブが…。
ローターだけ金色にしていますが、ムーブの地味さとローターのペラペラ感が辛いです。
あと、ポリッシュ仕上げのGPケースは傷が目立ちやすいのもマイナスです。
【サルバトーレ・マーラ SM-6027】

桃金ケース・黒文字盤はもう入手不可能?
今回ご紹介するアイテムの中では結構お気に入りの一品。
サルバトーレ・マーラは、最近雑誌広告を頑張ってるみたいですね。トゥールビヨンもあるし。
で、これはビヨン風オープンテンプ+40時間パワーリザーブインジケータと
レトログラード式のカレンダーが付いています。
ブレゲ数字のインデックスとブレゲ針という組み合わせは、文法が破綻することが多い
中華時計の中では随分常識的に見えて好印象。全体的にかなりエレガントな仕上がりです。
42ミリの大振りのケースから覗くムーブは、ペルラージュ仕上げは施してあるものの
やっぱりもう一つな印象。裏スケにするなら、ムーブの美しさは大事な要素になるんですがね…。
ベルトもかなりしっかりしたものが付き、普段使い出来るグレードだと思います。
ただ、ビヨン風テンプは…今となってはちょっと恥ずかしいかも…?
【OBRIS MORGAN KALIBER OM.141.01】
※これはホントにお勧めできないので、リンクはなし。
さて、一時期ヤフオク等でよく見かけたOBRIS MORGANという名の自称ドイツ製時計。
ミリタリー風味の時計は、写真の魔力で一時は結構な高額で取引されていました。
(フリーガークロノとかね。)
しかし、落札・入金したのに商品が届かない。届いたけど商品が違う。
届いたし商品も間違いないけど動かねーよ!などのトラブルが頻発。最終的にヤフオクの
IDが次々と削除されていくという酷い結末になっていました。(この辺ご参照下さい)
この時計、動くものが手に入っただけマシなのかもしれません。
とは言え、この時計かなり辛いです。7751風のポインターデイト付きトリプルカレンダー+
ムーンフェイズ風昼夜表示(サン&ムーンより雑なシステム…白黒表示だしw。)ムーブが
搭載されていますが、針飛びは酷いし、運針は止まるし。
文字盤が全面ルミナス発光…となっていますが、買って一週間で光らなくなりました(笑)
デザインは中華にしてはイケてる方ですが、とにかくお勧めできません。要注意です。
その上で、この4アイテム全てに共通しているのは、ナイロンスペーサーでムーブを搭載
していること。中華ムーブはその製品径自体にバラつきがあるそうなので、この辺は
致し方のないことかもしれませんが、だったら裏スケにする必要はないっしょ…。
(その辺の苦労は、ぶーさんのブログのこの記事をご参照下さい。)
これ、結構萎えますよね。
※22日追記→この「中華ムーブの製品径にバラつきが」という記述に対して、まー先生が
謬伝であるとご指摘下さいました。詳細はコメント欄をご一読下さい。
初めての機械式時計に中華モノを選ぶ人が増えているようですが
その辺は慎重に考えて選ばないと、機械式時計自体が嫌いになってしまうかもしれません。
B-Barrelのように、余程厳しく製造管理をしているなら別なのですが…。
高いスイス製なら大丈夫、とは言い切れませんが
オークションで機械式時計を買うときは、充分調べてからにしましょうね。
人柱になる、というには余りに沢山買いすぎたいちおバカからのご忠告です(苦笑)
【関連記事】eBayで入手した、史上最悪の中華時計の記録(笑)
・ほん魔界な?(2007年10月11日)
・グランド・コンプリケーション顛末記(2007年10月17日)
コメント
価格的に文句は言えないのですが,ナイロンスペーサーは少しばかり寂しいものがありますね(笑)
>中華ムーブはその製品径自体にバラつきがあるそうなので
以下中国ムーヴの名誉のため申しますが,それは謬伝です。
件の中華茄子の外径公差は+0?-0.025mmですし,いくらなんでも0.1mm規模の誤差があれば動きませんよ(笑)
これまで実際にいくつか測りましたがプラスは皆無,僅かにマイナス傾向で,公差を超えた記憶はありません。
製品精度が悪いのであれば,それは機械ではなく,おそらくスペーサーかケースの内径だと思います。
中華ケースメーカーでも,しっかりしているところの製品は特に問題ないですよ。
Posted by: まー | 2008年12月22日 16:58
>まー先生
コメントありがとうございます!
そうなんですか…いくら中華といえど、そこまでムーブにブレはない訳ですね。
ただ、メーカーによる差とか、パチもん用or普通に使用するもの間の差とかはないんですか?
ちなみに、このエントリーで紹介した中華時計は比較的ちゃんと動くもの(OBRIS MORGAN除く)ですが、某国内メゾンの中華時計は、買った初日に竜頭がスッポ抜け→なかったことにしたら、次はインダイヤルの針が落ちる→保障修理から帰ってきて、時間を合わせていたら別のインダイアルの針が落ちる…という冗談の様なコンボを喰らいました(涙)
Posted by: Tak | 2008年12月22日 22:08
何となくですが、タイプ的に見ると2007年に買いました的な中華ですな。派手なギミックの為のモジュール乗せてるから分厚くて重いという。
僕が昔捨てた中華のメカ2本は精度は高かったですねえ。捨てた原因は針が取れた(そして直そうとしてプッシャーを壊した)とか、針が戻って来なくなったとかです。1つは6針(3針に日付と曜日と12ヶ月かな?)で、もう1つはデュアルタイム&30秒レトログラード×2でした。そういや、オリエントの中華アッセンブルも秒針がガラスに干渉してて修理に出したなあ。
>ケンテックス
そういや、ここの社長さんのブログの2005年で、「すでに中国内ではスイスの有名ブランドのケース、バンド、ダイアルなどほとんどと言っていいくらいたくさんのパーツは中国内で作られておりそのレベルもきわめて高い」「Swiss Madeと表示されていても実は中国製の外装部品を使っているのがかなり多いのです」などという記述がありますね。
オーナーからのメッセージ
http://www.kentex-jp.com/whats/message/14.html
Posted by: アイスストーン | 2008年12月22日 22:53
>アイスストーンさま
>2007年に買いました的な中華
…大正解です。恐るべき洞察力…(脂汗)
幾ら精度が高くても、針が取れたり風防と干渉したりじゃしょーがないですよねぇ。
関連記事の「グランドコンプリケーション」は、結局2週間位で動かなくなりました。
運賃損した(笑)
ケンテックスの社長さんブログ、この後読んでみます!
Posted by: Tak | 2008年12月22日 23:08
まあ当たり前なのですが、MADE IN JAPANでも中華のパーツが沢山使われているのと同じで、スイスメイドの多くが中華で構成されてても驚きではないですな。
僕は就活している時にMIYOTAの部品をガチャコン作っている会社の説明会に行ってるようだし(当時はMIYOTAなんて知らない:笑)、そのガチャコン(原材料)が中国に変わってても驚きは無いですし、スウォッチグループの中国工場はクオーツ止めているかもしれないけど、ステッピングモーター(クロックなのか腕時計なのか、それとも他なのかは不明)作ってるみたいだし。
Posted by: アイスストーン | 2008年12月22日 23:29
>メーカーによる差とか、パチもん用or普通に使用するもの間の差とかはないんですか?
全てを知っている訳ではありませんが,鴎さんのところだと,B級品を使っても外径に大きな誤差があるとは思いません。
(製造法から考えれば,手作業ではありませんので。)
パチモンより,むしろパチモンのブランドネームだけ変えて売ってる激安品の方が,ムーヴは怖いかもしれませんね。(B級品とか修理アップ品とか使われている場合が多いと聞いています)
それと,中華モジュール品は気を付けた方が良いかもしれません。
材質的に耐久性が期待できません。
材質が柔らかいのか,耐摩耗性が低いようです。
特に上●物とか杭●物などはその傾向が強いように思います。
Posted by: まー | 2008年12月23日 00:37
番組編集の合間にコメントをチェックしたら、早速お返事を頂いておりました。
まー先生、アイスストーンさん、ありがとうございました。
ケンテックスの社長さんのレポートにも書いてありましたが、今や中華製を安かろう悪かろうと決め付ける時代ではないことは、中立国の一部が中華製部品を使用していることからも明らかなのでしょうが、玉石混交の状態であること、そして、モノ(例えば複雑なモジュール)によっては発展途上の領域も多い…という点もまた事実なんですね。
先日、アイスストーンさんのブログにもコメントさせて頂いたのですが、時計って工業製品の側面と、工芸品(宝飾品)の側面があるという稀有な存在ですよね。
それ故に、その接点(分水嶺とでも言った方がいいのでしょうか)に、グレーな感じがしたり、そのグレーさを悪用する人が居たりするんでしょうね。
ここ最近、巡回ルートの時計サイトのあちこちで「SWISS MADEってなんなのよ?」な議論が交わされていますが、所詮「コスト比で50%以上」という規定では、そのグレーゾーンを淘汰することは出来ないのでしょう。
ジュネーブシール規定のように、部品製造及び組み立て工程の立地を指定すれば、SWISS MADEの正統性は維持できるのでしょうが、そもそもSWISS MADEを「工業製品としての規定」だと考える(対してジュネーブシールは「スイス工芸品としての規定」みたいに解釈して…)と、そこまで厳密な運用は出来ないのでしょうね。
最近、中立国産の時計を買う時に
ほんのちょっと悩む時間が増えました。
(結局買っちゃうのですが。笑)
※参考:ジュネーブシールについて
http://www.10k.co.jp/column/index.html
Posted by: Tak | 2008年12月23日 01:29
ジョルジオ・ロッシのレギュレター、私も欲しいなと思いつつ、ヨドバシで実物見て止めた事があります。
ケンテックスさんなんですね。
確かにTakさんのは間違いなく2007年バージョン中華時計ッス!!!(笑)
以前に魔界コンプリケーションの記事を読んだ時に大爆笑させて貰いました。
『これ、買った漢がおったんや!どう見ても怪しいのに!!!』と(笑)
でも、最初に自分のお金で購入した機械式時計が中華の場合、直ぐに針取れもしくは動かなくなったらその人はもう二度と機械式自体を買わないでしょうね。
幸い私は最初がロべスカ6023だったからか、もうすぐ2年目に突入しようかという状態ですが今も正常に作動しています。
しかも、ワインディングマシーンの中で!!!(笑)
Posted by: ロベルタスカルノ | 2008年12月25日 23:59
>ロベルタスカルノ院長
6023!僕もガラで持ってます(笑)
例の中華コンプリは、ぶーさんにも大笑いされました。6.5$で、超複雑機構を買うのは、流石に中華でも無理だったようです。
Posted by: Tak | 2008年12月28日 21:55
私も ヤフオクで OBRIS MORGANなるものを
そのデザインと
MODEL : B.008.71 (BAUMBERG)
今回紹介いたしますドイツ新作時計BAUMBERGモデルは、水深300mまでの耐圧性と強男印象ステンレス金属塊ケースと、特殊加工された夜光塗料を持ったダイバーズウオッチです。
-MOVEMENT-
機械式自動卷 OM.070
42時間作動
軸受石が高精度加工されている
日差平置き-10/+10秒でした。
振動数 21,600/VPH
などという もっともらしい商品説明に
釣られて6000円で
落札しましたが、まったくの粗悪品で
凹みまくりました。
おまけに1200円も送料を請求しておきながら箱なし、保証書、取説なし。
人種差別をするつもりはありませんが
争いを嫌う日本人気質につけこんだ
悪質な中国系出品者の暗躍を
ヤフオクは ちゃんと規制して欲しいなあ?
なんかヤフオク・・。嫌いになりました。
Posted by: ヤフオクこわい! | 2009年03月13日 15:53
ちなみにOBRIS MORGAN購入者が
再販にあたり
つぎのようなコメントを記していましたので
購入をお考えの方は参考にして下さい。
******
(精度について)平置きで「?12秒/12時間」を測定していますが、この値を保証しません。
精度は巻き量・温度・姿勢・時計にかかる荷重等に影響されます。
機械式ですので「±1?2分」は許容範囲内とご了解ください。
?我々素人にとって平置きで「±10秒/24時間以内」にすることは至難の技です。
また、「平置きで±10秒以内」に調整できたとしても使用する時は“平置き状態”ではありません。
「各位置の歩度」の平均で「±10秒以内」にしなければなりません。
さらに、それができたとしても季節によって歩度は違ってきます。
結局、あちらこちらをいじっている内に壊してしまうことになります。(私も一つ壊しました)
一日装着してみて「±30秒以内」ならそのまま使った方が無難です。
☆(^^)この後のコメントがサイコーですね(笑)
?機械式時計では「分針が合っていれば正確」という寛容さが必要なのです。
そもそも機械式時計を使うのは趣味なのです。
正確な時刻は携帯電話に表示されていますからネ。
☆ちなみにOBRIS MORGANの再販は1000円台が多いみたい
クロノ針がおかしいものも多く、基本
ジャンク品、よくて縁日のバッタ商品、おまけ と考えて
あくまで遊びの気持でのお付き合いが肝要かな (^^!
Posted by: ヤフオクこわい! | 2009年03月13日 16:08
>ヤフオクこわい!さま
ありゃー、やられちゃいましたか…。
OBRIS MORGANは、デザインはいいのに詰めが甘く、売り方も乱暴なので残念ですね。
あれを切っ掛けとして中華時計や、機械式時計そのものが嫌いになってしまう人も居るでしょう。
とは言え、中には物凄くちゃんとしたところもあるので、見極めが肝心。
何度か痛い思いをして、次第に鍛え上げられていくのでしょう。。。
因みに僕は、ヤフオクだけでなく、eBayでも結構ヤラれてます(^^;)
Posted by: Tak | 2009年03月14日 11:18