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2011年07月29日

●気分のファシズム(7/31一部改訂)

※当初想定したより沢山の方々にこの記事をお読み頂いているようなので、より丁寧に
 文章が自分の思考をより正しく反映するよう、一部改訂しました。(7/31 3:05am)

gs0729.jpg
ファシズムは、正義の貌をしてやって来る。

震災直後から、Twitterなどで「気分のファシズム」という言葉を度々使ってきた。

それは、震災以前―恐らく、僕が気付くずっとずっと以前―から、この国に存在した。
それが福島第一原子力発電所事故などの深刻な事態を契機として、一気に表出してきた感がある。
実際には、小泉首相時の郵政選挙の時も、現政権与党が地滑り的勝利を得た時も
この気分のファシズムが作用したと僕は考えている。
個人的には、1993年の細川政権の誕生(つまり55年体制の崩壊)辺りには既にその萌芽があり、
95年以降のWebの発展がそれを加速・拡大させたような印象を持っている。
念の為に云っておくが、今回このエントリーを書くに当たって背景となった事象はたくさんあり
飽くまでも自分の中で、このワードが顕在化したのが今次の原発事故だというだけなので、
そこはご理解賜りたい。

(また全く蛇足だが、僕は原子力発電を推進する気はまったく無いし、
人間の安全保障を考えた場合、将来的に全廃するしか途は無いだろうと思っている。)

未曾有の危機に瀕した時、人々は救世主やヒーローの出現を待望する。
例えば昨今の空気に乗じて、ソフトバンクの孫正義氏や、フリージャーナリストの上杉隆氏、
元?俳優の山本太郎氏などが名を上げた。

僕は彼らが「発言すること」自体はなんとも思わない。支持もしない。
僕は僕なりに彼らの発言やその背景、事実関係などを調べ、考えた上で支持しないだけ。
とは言え、彼らの心情は理解できる部分もあるし、全てを否定するつもりもない。
支持しない、というのは例えば「全量買取制度を前提とした自然エネルギー産業への参入」であったり
「プロパガンダに逸脱した報道姿勢」であったり「県庁に突入しようとする直情的行動」というような
出力の部分などに拠るものが多い。「部分的には理解するけど、全体としては賛成しない」というようなもの。
それは飽くまで僕個人のスタンスであり、これを表現することはあっても、人に強要はしない。

僕が一番恐怖を感じるのは、彼らを支持する人々の一部に
極端な同調圧力を懸ける勢力が居ることだ。

その勢力は、明確に組織されたものではない。
誰か(その多くはジャーナリストやタレントなどの、比較的わかりやすい記号を持っている)の
意見や主張を軸に集合する、ヴァーチャルな勢力だ。
だが彼らの声はTwitterのタイムライン上などを跋扈して
自分たちと一致しない意見を持つ人々を徹底的に攻撃し、排除し、
社会的(或いはWeb社会的)に圧殺しようとする。
例えば「原発は現状全廃が難しい」という意見を、学者が云えば御用学者と指弾され
TVのコメンテーターが云えばマスゴミの陰謀だと糾弾され
一般の人がWeb上で発言すれば東電関係者か気狂い扱いされる。

彼らは自分「たち」の主張こそが絶対的な正義であり、
それに反する意見や主張は悪だと決め付ける悪しき傾向がある。
自分たちの正義にマッチする情報であれば、その出所が怪しかろうが持て囃されるし
その逆の場合は、どんなに客観的なデータであれ恣意的なものであると無視される。
対話ではなく同調だけが求められ、議論ではなくシュプレヒコールへの参加だけが要求される。

広瀬隆氏らが所謂「御用学者」などを刑事告発したことなどは
美濃部達吉の天皇機関説が徹底的に排撃された構造と何が違うのだろう。
表現者が対立する思考を犯罪と規定するのは、表現の自殺と同義であるとなぜ気付かないのだろう。

例えば先の九州電力のメール問題、原子力安全・保安院の中部電力へのやらせ要請など
実態としての問題行為は指弾されても当然だと思う。
彼らはその主張に本当に自信があるのなら、正々堂々と議論を挑めばいい。

ただ彼らの主張を検証なく叩き潰すような風潮が、彼らを隠蔽体質に追い込んだという可能性も排除できない。
その点からも、意見の表明や主張を「感覚的に」攻撃するのは間違いだと思うのだ。

そもそも正義に絶対性は無い。正義とは利害関係者の相対性でしか存在し得ない。
例えばイスラエル軍とパレスチナゲリラの関係だって、正義対正義の衝突でしか無い。
社会が成熟していく過程で尊重される「多様性」は、
「正義」が持つ一面性、その危険性を社会が認識しているからではないか。

ところが誰かをカリスマのように祀り上げ、支持者が一定量を越えると
その主張は絶対視され始め、急速に思考停止が拡がり、
主張への検証は為されないまま同調圧力だけが高まっていく。
それは約70年前、ファシズムが吹き荒れた時代と似ていないか。

誰かの主張や表現に、個人が同調するのはまったく自由だし、なんの問題も無い。
ただ、それを他人に強要したり、批判や他の意見の表明を封じることは許されない。
まして非同調者を攻撃することは、ファシズムの一端を担う非民主的行為であることを自覚すべきだ。
戦時、全体主義国家ならではの「大政翼賛会」を支えたのは国民だ。

ナチス・ドイツは最終的にどうなった?
大日本帝国はどんな末路を辿った?
そこまで考えなくたって、地滑り的勝利で政権を獲得した民主党の政権公約がどれだけ果たされて、
現状社会がどうなっているかを考えただけでも、一面的な正義が持つ危険性は理解できるだろう。

ところが、気分のファシズムは多様な意見の存在を認めない。
自分の支持する意見は無検証・無批判で迎合しがちで、
相対する意見は「根拠を出せ!」「その根拠は情報操作だ!」「そもそもお前は御用○○だ!」となりがちだ。
複数の意見・主張を並列的に検証することが非常に少なく、
下手をすると或る人の表現の表層や一部のみを論って苛烈に攻撃する。
これは文字数制限があるTwitter上で数々見掛けたのだが、
結論の部分では同じ事を言っている人に対して、
その人の一部の表現(それは度重なるRTなどで編集されていることも多い)を曲解して
「お前は○○だろう!」と真逆のラベリングをして、人格否定を伴う攻撃をしていることまである。
こうなるともう苦笑すらできない。
批判の前に、批判する相手の主張をひと通り読むことすらせず、相手を攻撃している訳だ。

何故そのようなことが起きるか。
気分のファシズムの温床になっているWeb上(特にTwitterなど)で考えてみると

・TL上のトレンドを把握しようとすると、まずはトレンドの対象となる事象や発言の要旨だけ目にする。
・TL上の個々の意見は、ソースはURLで記述され、テキストは感想や感覚などの表現が主になる。
・つまり事実関係よりも、それを取り巻いている「空気」や感覚を先に取得する。
・結果先入観が発生し、ソースを検証しないまま・或いは十分な思考を経ないまま、意見を表明する。
・するとソースに対する検証や思考、裏取りが非常に少ない状態で、空気だけが飽和する。
・そこに、何らかの記号を持った人(著名人など)が発言し、その空気と合致すれば一気に祀り上げられ
 逆の場合は炎上する。

こんな構造ではないかと考えてみた。
Twitterの構造が、事実よりも感覚を表現しやすく、それ故に検証よりも感覚の増幅が先行する。
最初に「震災以降、気分のファシズムが顕在化した」と書いたのは
おそらくTwitterのユーザー拡大と震災が、時期的にシンクロしているからだろう。
(事実、前月は減少していたTwitterユーザーは、震災の3月に急増している。ソースはこちら。)

事実の検証や、それに基づく思考によって自分の見解を構築するよりも
誰かの意見や主張に乗っかるのは、ある意味「ラク」な方法だ。
そしてその「ラク」が積み重なり、思考が不足した母数が一定のラインを超えると
無責任な感覚の集合体である「気分のファシズム」が出現する。
みんなこう思っている(はず)だから正しいんだ、という根拠なき正義が先鋭化する。
みんなこう思っている(はず)なのに、なんでお前は違うことを云うんだ?と
根拠なき感覚が、意味(或いは意義)のある意見を攻撃する事態が発生する。

でも、その頃には誰もがその「みんな」が空集合に過ぎないことを忘れている。
感覚の集積には根拠がなく、根拠のない主張には責任がなく、
責任がない方向には未来が無いことを忘れている。

社会の動きを知ろう。それを検証し、思考し、自分の意見を持とう。
その意見を以って他の意見を聴き、考え、検証し、議論しよう。
誰かを攻撃するばかりの人の言葉は、疑ってかかった方がいい。
誰かの言葉に同意するのなら、それは攻撃ではなく、建設的な意見を軸にした方がいい。
「貴方のこの点は賛成だけど、あの点は同意できない。なぜならこうだからだ。」と意見しあうことで
よりそれぞれが信じる正義の精度を高める努力をするべきだ。
現実と理想の乖離を防ぎ、実際に社会を変革するためのトルクを生み出すべきだ。

また、その「感覚の空集合」につけ込んで、その空集合に「ウケる言葉」で勢力を獲得しようとする
ポピュリスト達(しかも彼らは特定の思想や思考、利益の動機を持っている)が居ることも忘れてはいけない。
この国は、ここしばらく、ずっとこのポピュリストにいいように乗せられて
結果酷い目を見ていることを忘れてはいけない。

選挙にも行かずに社会を批判し、一方で誰かの意見に無思考に乗っかり、反対意見に罵声を投げつける
そんな大人にならないよう、もっと考え、検証し、他の意見を聴き、自分の考えを持ちたい。

2011年07月25日

●オーバーシーズ・レビュー#2

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「普通だけど精緻」な点が好きなんです。

さて、ヴァシュロン・コンスタンタン:オーバーシーズ(Ref.42042/423A)のレビュー。
今回は後半戦です。
37mm径なのに、意外とボリューム感がある…とお話ししたこの時計。
本来時計が実寸より大きく見えるときは、
ベゼルが薄く、かつ文字盤がシンプルであることが多いと思います。
実際僕が持っている時計の中だと、オメガのシーマスター・アクアテラ
ブレゲのクラシックなどは、そのようなデザインになっています。
ところがこのオーバーシーズは、そんな「定石」からは外れているんですね。

まずベゼルは、マルタ十字と共通する複雑なラインを象っていますし
文字盤には大きなアラビア数字のインデックス。更にその外周には5分おきにピラミッド型のインデックス。
3時位置にはカレンダーの窓が開き、12時位置にも6時位置にも二行ずつプリントがあります。
これだけ要素が盛り込まれているのに、なぜ大きく見えるのか?これが目下の謎です。
ケースデザインにお詳しい方、ぜひご教授ください。

そんなオーバーシーズの文字盤は、時として「ガワだけ自慢の雲上時計」と揶揄されるヴァシュロンだけに
(もちろん、実際にはそんなことないと信じていますが)非常に完成度が高いです。
第一、これだけてんこ盛りの要素をよくこの狭い面積にまとめられるものです。
この世代のオーバーシーズはバーインデックスが主流ですが、僕は圧倒的にアラビア数字派。
デザインの方向性がブルガリ・エルゴンに似ているので、ラインナップの中で重複を避けたいのもあります。
数字インデックスには夜光塗料が盛ってあり、夜間の視認性は上々です。
また、外周のピラミッド型インデックスはエッジが鋭く、しかも非常に綺麗に磨かれているので
文字盤を傾けるたびにキラキラと輝いて印象的です。しかしギラついた感じがないのもいいところ。

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一番仕事が細かいのはやはりマルタ十字。

メゾン銘を見ると、マルタ十字は立体感・エッジ共に申し分ない素晴らしい出来ですが
「VACHERON CONSTANTIN」などのプリントは結構危うい感じがします。
文字数が多いことからくる限界だと勝手に解釈しているのですが、最近のランゲなんかは
この辺の処理も凄いので、現行オーバーシーズの仕上げを見てみたいなと思いました。

針はまるで折刃式のカッターのような見かけ(なに針と呼ぶのかが分かりません)。
時針・分針・秒針ともに細やかで精緻な印象を持てるもので、長さも適正だと思います。
敢えてケチを付けるとしたら、分針だけ、あと0.3mm程度長くても良かったのかな。
但しカレンダーは不要です。窓の処理は丁寧だと思いますが、この時計は三針のみでよかったのでは。
またカレンダー板の背景が白である点、フォントが普通すぎる点もちょっと萎えます。
ヴァシュロンのエレガンスを演出する為には、カレンダーは蛇足なのではないかと思います。

なんじゃのかんじゃのと申して参りましたが、
やはりヴァシュロン・コンスタンタン。精緻さから来る雰囲気は素晴らしいです。
ブレゲもそうですが、この「精緻さ」が時計の品格を大きく左右しているのでは無いでしょうか。
リーズナブルな価格帯の時計ではロンジン辺りが頑張っていますが、その差は大きいです。
40mm前後のカンバスにどのような要素を配置し、それらを美しくまとめ上げるかという作業は
全体のデザイン力や、各パーツの加工精度・セッティング能力がモノを云うなと思いました。

但し、ロレックスやブライトリング、パネライのように人目を惹くような派手さ、分かりやすさは皆無です。
吊り革バトルがしたい!という方にはまったくオススメできません(笑)
この時計は、飽くまでオーナーが独りでニンマリするための一品であると思います。
まあ、カラトラバだってブレゲ・クラシックだってそんなものでしょうね。

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薄型のCal.1311のおかげで、ケースは非常に薄いです。クォーツみたい。

そうそう!この時計が届いて、一番最初にTwitterにその旨書き込みましたら
ヴァシュロンの公式Twitterアカウントからメッセージを貰っちゃいました。これも嬉しかったですね。

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ビックリしました。

ヴァシュロンをゲットしたら、とりあえず英語でつぶやいてみるといいかもしれません(笑)

2011年07月24日

●オーバーシーズ・レビュー#1

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今回の画像はすべてクリックで拡大します。

さて、今回僕が購入した時計は
ヴァシュロン・コンスタンタンのオーバーシーズ(Overseas)Ref.42042/423A。
こちらは現行オーバーシーズの一世代前のラージモデルとなります。
同モデルは、一般的にバーインデックスの文字盤が想起されますが、こちらはアラビア数字のモデルです。
ムーブメントはCal.1311。27石/28,800vph(8振動)/50時間のパワーリザーブ。
こちらはジラール・ペルゴが1994年に発表した薄型自動巻きムーブメント・GP3100がベースです。

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シースルーバックにするほどの色気はありませんね。

調べてみると、このGP3100自体が実はETAの息が掛かっているのでは…と推理している人もいて
なかなか正体不明のムーブメントですが、ローター巻き上げ時の音が非常に精緻で素晴らしい。
このCal.1311と比肩する巻き上げ感を持つムーブメントは、僕の持つ時計の中では
アエロナバルのCal.582(こちらはレマニア製)しかありません。シャカシャカした感じは皆無です。
精度に関してはこれからですが、少なくとも初日24時間では+2秒。まずまずの出だしです。
この時計はクロノメーター規格。しかしジュネーブシールではなさそうです。残念!

この薄型ムーブメントとも相まって、ラージサイズと云いながら
ケースサイズは幅37mm(竜頭含まず)×厚さ8.3mmと比較的コンパクトなサイズです。
ところがブレスの幅が非常に広いこともあり、実際の数値よりもかなりボリューム感があります。
eposの3241RBM(40mm)と同じ大きさ位の印象はありますね。
またケースが薄いので、装着感も上々です。

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手首周り17cmの僕の場合、このような雰囲気になります。

現行オーバーシーズのケース経は42mm。このデザインで42mmだと
僕の腕ではかなり無理なのではないかと考えています。また、竜頭ガードが無くなっているのも残念。
その意味ではこの42042/423Aは僕にはピッタリだと考えています。
(とは言え、ブレスの造形は現行の方が圧倒的にカッコイイです。)

面白いのはクラスプ部分。バックルにブレスを止めた後、中心のレバーを「CLOSED」の位置に
スライドし、その上にカバーを被せるような留め方になります。確実な感覚があります。

DSCF0482.jpg
レバーにもマルタ十字が。

竜頭には、ヴァシュロン・コンスタンタンの証・マルタ十字が刻まれています。
竜頭の操作感は滑らか。カレンダーの送りもカチカチとしています。
随所にこの「しっかりした感じ」があるのが、満足度を高めてくれます。

DSCF0480.jpg
このベゼルの造形が…。

この上記の写真を見ていただくとお分かりかと思いますが、オーバーシーズのベゼル部分は
デザイン上、とても手入れが面倒です。ホコリがそれぞれの入り組んだ隅に溜まりますね。
爪楊枝と綿棒で手入れをしましたが、結構骨が折れました。
またベゼルのみポリッシュ仕上げなのですが、ここが傷つきやすく、この時計も6時位置に傷があります。
小傷ならアモールである程度取れますが、この時計を見ると、オーバーシーズ共通の悩みのようです。

裏蓋には帆船のレリーフが。これが結構綺麗で気に入っています。
Cal.1311が結構素っ気ないデザインなので、シースルーバックよりこちらの方がいいな、と。
ちなみに150m防水ですが、怖くて水に近いところでは使えません。

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空のアエロナバルと、海のオーバーシーズという使い分けができそう。

ああ、ここまで書くのにエラく時間が掛かってしまいました。
文字盤の解説や全体的な印象については、また次回に!

2011年07月23日

●Here it comes!

遂に本日お昼に、ヴァシュロンのオーバーシーズが届きました!

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クリックで拡大します。

今回は個人間取引ですので、ブツ自体は小傷などがありますが
予想より綺麗な時計で、とても嬉しいです。
近日レビューします!

2011年07月20日

●雲上への途遠く。パート2

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ああもうめんどくさいなぁっ!

さて、18日のエントリーでお話ししたヴァシュロン・コンスタンタンのオーバーシーズ。
文句メールに返信があり、「怒るなよ…11日(現地時間)にちゃんと送ってるから…そろそろ東京だよ」と
やっとこさUSPSのTracking Numberが送られてきたのが19日火曜日の早朝。
(怒るなよ、と2回も書いてあってウザさ倍増。)
だったらサッサと言えやゴルァ!…と思いながらも日本郵便のサイトで確認をしたところ

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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

既に17日日曜日の朝には東京に到着していました。
なら明日20日の午前中には到着するな♥…などと思っていたのですが

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保留って何よ。

「通関手続中」の次の、最新のステータスが「通関保留中」となっていたのです。
んで、こりゃ何だ?と思っていたところ、今日の午後に東京国際郵便局から
「輸入(納税)申告を必要とする可能性がある国際郵便物のお知らせ」なる書面が届いておりました。

時計はよほど貴金属使いまくりでも無い限り、関税は掛かりませんが
一定の額を超えると消費税を払わなければなりません。
で、FedExのような国際宅配業者の場合は、勝手に通関手続きの代行をしてくれて
商品到着後、別便で立て替えた消費税の請求書が届くのですが
日本郵便(発局は米国のUSPS)の場合は、「自分でやる?郵便局に委任する?どっちか選んでね」と
わざわざ郵便で訊いてくるそうです。
んで、郵便局に委任する(これが結果一番簡単そうです)為には、必要書類に記入・捺印の上
FAXか郵便で返信→電話等で確認作業→通関→納税→納税確認後配達…となるそうです。
つまり、僕がブツを入手するには、明朝以降東京国際郵便局にFAXを送ったり、税金を振り込んだり
諸々の作業を済ませなければならないのです。一体何日かかるのか…。

さんざ出品者のChrisにメールして、今度は自分が通関手続きの為にゴチャゴチャ作業が必要。
ああもうホントにメンドクサイ。
海外から商品を取り寄せる―特に関税ないし消費税が課されるもの―場合は、
絶対FedExをお使いになることをお勧めします。
僕はChrisからの依頼で、初めてUSPSを使用したのですがもーイヤです。

ということで、オーバーシーズのインプレはもう少し時間がかかりそうです。
セッカチな僕には、正しく苦行です…。

2011年07月18日

●雲上への途遠く。

vc0717.jpg
どうにかならんものか…。

さて、Twitterでは時折ボヤいていたのですが
先日eBayで競り落したヴァシュロン・コンスタンタンのオーバーシーズがなかなか手許に届きません。

オークションが終了したのが6月30日の昼過ぎ。
ケースや保証書、ヴァシュロン・コンスタンタン・ノースアメリカにOHを依頼したときの明細などが付き、
尚且つ国内の相場に比較して相当安く落札できたのでホクホクしていたのですが…

・最初にSellerのChrisから連絡が来たのが7/5。
 なんでも独立記念日の休暇で、田舎の結婚式に出席していたとかなんだとか。

・で、即日決済を済ませて
 次に「明日発送するけど、FedExとUSPSどっちがいい?」と訊いてきたのが7/6

・さらに「ごめん。FedExの保険料が高いからUSPSでいい?明日発送してTracking Numberを
 メールするよ。ゴメンね。」と訊いてきたのが7/12。

…で、現在に至るという状況。もう落札から半月が経過したのに発送もまだです。
いい加減アタマに来て

I could not receive your information thru 6days.
You said "I will give you the tracking info when I get to work tomorrow." on July 11.
Why don't you send item?
Why don't you contact me?
How do you wanna do?
I'm getting irritated by your slow and incomprehensible response.
Please contact me within 24hours.

…と文句を書いて先程メールしました。
既にPayPalで決済済みなので、ここからキャンセルや返金手続きなどをすると面倒ですし
ヴァシュロンをこの価格で入手できる機会はなかなか無いよなぁと思うと、なかなか悩ましい。
メールの文面は丁寧で、Feedbackも100% positiveなので、詐欺では無いと思うのですが…。
こちらも、本来Ship to USだったアイテムを日本に送らせようってんですから余り酷くも言えないし。

海外の個人との取引は難しいですね。
なんとかVCのオーナーになれることを祈っております。

ブレゲを購入した2回の取引では、なんの問題も無かったのに…。
ヴァシュロンとは相性が悪いのでしょうか?(笑)
パテックとはどうなんだろう?

2011年07月15日

●業務連絡。

当ブログにご来訪賜りありがとうございます。
昨夜より、尋常ならざる数のコメントスパムが来襲しておりますので
一時的にコメント欄を一部閉鎖致しております。
ご理解のほど、何卒宜しくお願い致します。

2011年07月14日

●今日は月が綺麗。

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画像クリックで大きくなります。ぜひご覧ください。

独立して、忙しいことは幸せなことだと実感しました。
ストレスが無い訳じゃないけど、
仕事の数だけ、自分が必要とされている実感が湧くのです。
アタマに来たときは、会社のベランダから空を眺めて一息すれば
とりあえずOK…かな?

夕暮れの空に、綺麗なお月様。

やっぱりこの街に来て、この街で生きることを選んで
良かったなー、なんて考えています。

暑い日が続きますが、頑張りましょう!

2011年07月13日

●きょう一番の

インパクトちゃん。

breguet_redone.jpg
クリックで拡大します。

この文字盤をリダンと言い切ってしまうところがスゴい。
小学生が描いたのかと思うほどの仕上がり。
Breguetって書きゃいいってもんじゃないでしょうよ!

もうブレゲの仕事を冒涜しとるとしか思えんのです(-_-;)
これ、ヤフオクで見つけました。13日の23:55終了予定
この記事を書いている時点で25,000円ちょっとでした。
3万円以下でブレゲが買えるビッグチャンスと云えなくもありません。


…要るかヴォケ!(笑)

【13日23:50追記】

なんとこのバカブレゲ、81,666円で落札されました…わからん。

2011年07月10日

●パラダイム

3.11以降、自分のパラダイムが変わった…という方はいらっしゃいますか?
僕は当初こそ大きな変化を感じることは無かったのですが
震災から4ヶ月ほど経過した今、自分の40代をどう過ごすのかについて考える時間が増えました。
生活や仕事の上で、目に見えて変化した部分も多いからでしょうか。

そもそも僕は、31歳の時に新卒入社の会社を辞めてから
自分の居場所を中心としたパラダイムに対して、こだわりが少なくなったと感じています。
僕が僕として生きていける時間はそう長くないので、やりたいようにやってみようと。
30歳くらいまでは、自分の収入やステータス(この場合は「状態」としての意です)に
強い執着があったのですが、「なるようになるべ」と思うようになったのですね。
どちらかというと僕は自分を安定志向だと思っていたのですが
どうもそうではないようです。

結果、3年半ほど前に自分の会社を作り、いまはそれを生活の軸に据えているのですが
いま、ある仕事に対して強い興味を覚えています。

簡単に就ける仕事ではありませんし、元々は大して興味があった領域ではないのですが
3.11以降の膨大な思考の中で、徐々に自分の志向が変化していたところに
ピンとくる記事を見つけたのです。
ほど近い時期に、知人がその方向に進んだということも、興味の変化の理由としてあるかもしれません。

勿論、いまの生活は自分で選び、決めたものですから充分気に入っています。
ただ自分の人生に、もう一枚、新しいカードを追加しても面白いのかな、と。

良くも悪くも、僕は「走りながら考える」癖があります。
今回も、まずはトライするところから始めてみようと考えています。
結果どうなるかはまったく判りませんが、まあなんとかなるでしょう(笑)
失敗したら失敗したで、このブログのいいネタになるかもしれません。
興味を持ってしまった以上、やらないで未練を残すより
やってみてから慌てた方が自分らしくてイイなぁ、などと考えています。
あまりアタマのいい生き方ではないかも知れませんね(^^;)

人生の折り返し点を過ぎたばかり。
ここから自分がどんな生き方をするのか。
何処で、何をして生きて行くのか。
ちょっと楽しみです。

2011年07月06日

●東京って狭いよ!パート2

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プロントはかにクリームパスタが美味いと思うのです。

さて、昨日は赤坂で、以前お仕事をご一緒していた福岡と北海道の方々に
それぞれ偶然お会いして驚いた…というお話しを書かせて頂いたのですが
たった今、またビックリ仰天したのでPCを起ち上げた次第です。

僕は仕事の関係で、大手町の日経ビルと、汐留の電通本社によく伺います。
だいたい仕事の前後に、それぞれの地下にあるプロントをよく利用します。
最近喫煙可の会議や収録なんてほぼ絶滅しているので、予め喫っておく訳です。

んで、大手町の方のプロントに、Iさんという非常に可愛らしい女性店員さんがいまして
いい目の保養お気に入りだったのですが
いま、汐留のプロントに入ったところ、そのI嬢が居る訳ですよ。
今まで一度も会話をしたことなど無かったのですが、流石に驚いたので
「大手町のお店にいらっしゃいましたよね?」と聴いたところ、先日転勤になったとの由。
「なんか見たことがあるお客さんだなと思ったんです」とI嬢も驚いていました。

プロントなんて都内の至る処にあるのに、また偶然こんなことになるとは。
本当に東京は狭いなぁ、と思ったのでした。






ちなみに、そんな偶然があったからと云って
ヨコシマな考えは持っておりませんよ!たぶんもちろん。

2011年07月05日

●東京って狭いよ!


リンク先が本日のコース。6kmかぁ。

さて、今日は長時間かかると予測していた編集作業&納品が殊の外早く終わったので
諸々の仕事をバタバタと片付け、一時間ウォーキングをしました。
ここ青山は、神宮外苑や青山墓地など、緑がとても豊か。歩くのがとても楽しいのです。

で、今日は青山墓地から外苑東通りを通って246青山一丁目交差点に戻り、
赤坂見附から紀伊国坂・南元町・外苑…というルートだったのですが
その途中、赤坂の某電鉄系広告代理店の前で、なんと新卒で入った会社の偉い人達が!
福岡に居る筈の方々がなぜ!?と思ったら、ご挨拶で出張だったとのこと。
しかしまあ、偶然のタイミングでお会いするとは本当に驚きました。

で、皆さんとお別れした後、再度歩き始めたその僅か2分後。
今度はTOKYO FM時代に大変お世話になった、北の大地の某FM局の常務さんと東京支社長さんに
これまたバッタリお会いしました。いやー驚いた。
常務さんもご出張で東京にお越しとのことで、久しぶりにお話しさせて頂きました。

東京23区の昼間人口は約1,130万人。
そのなかで、歩いているだけで福岡や北海道の知己と偶然お会いするというのは
一体どの位の確率なのでしょう?東京が広いのか狭いのか分からなくなりました。

ちなみに、その時僕はウォーキング中だった訳で。
Tシャツ+ハーフパンツ+サングラスという極めてイカガワシイ格好をしておりました。(しかも汗だく)
みなさま、大変失礼致しました。
絶対、「なんだコイツ。仕事してんのか?」って思われちゃったよなぁ…。

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ちなみに今日も外苑の銀杏並木は美しかったデス。

2011年07月02日

●伝説の時計師。

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ある意味、梱包はパテックに似てると言えなくもない。

さて、Twitterなどで予告していた通り
伝説の時計師の最新作を購入。昨日無事に到着しました。

Facebookなどでは予告時から「フランクなんて、凄いですね!」とコメントを頂戴しておりました。
まだ写真もアップしていない段階で、このようなコメントを頂いたのは初めて。
ブレゲ購入時を越えるその反響の大きさに驚いています。
やはり、その人気は本物なのでしょうね。

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天才を自称できるのは、「本物」か「本物のバカ」のどちらかのみ。

より大きく、より重厚なものが珍重される傾向を嘲笑うかのごとく
徹底的な軽量化が図られたケースの裏には、誇り高きブランドが標榜されています。

天才時計師 フランク三浦

まあ、「浦」の字が間違っている訳ですが。
それも天才の天才たる所以かもしれません。

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暑い夏を、サムく過ごせるスゴい奴。

僕が購入したのは、現状リリースされている中では最新作となる4号機(改)。
カラーは季節に併せて「アマガネーゼ・ブルー」をチョイスしました。
ちょっと遊びすぎかな…と思いましたが、だからこそ大人の余裕と遊び心が表現出来ると思いました。
また、「ニシナリーゼ・ブラック」はなんだか笑えませんし
「ゴタンダーノ・ピンク」を選ぶ程ハレンチになり切れませんでした。

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かつてのパテックとティファニーのそれを思わせる
誇り高きダブルネーム

この4号機(改)は、世界にはばたく謎のカリスマ・キムタクとのコラボモデル。
キムタクなる人物がどんな人間で、如何なる形でコラボしたのかは一切不明ですが
それはまあこの時計を見つめて、オーナー自ら感じ取らなければいけないのだと思います。
ケースサイズは縦43ミリ×横37ミリ。かなり大きいです。手首周り17センチの僕だと結構ギリ。

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ケース素材に「NASAが開発していないほうのプラスチック」をあしらい、
まともに穴開けが出来ていないウレタンベルトは、昨今ショパールの「ミッレ・ミリア」等に見られる
タイヤパターンのような文様が刻まれています。ただしこのパターンでは全くグリップしないでしょう。

1930年代のヨーロピアン・アールデコに範を取ったトノー型ケースと文字盤はクラシカル。
スイスの方のフランクのパチもんに似ているのではなく、時計の歴史に敬意を評したものだと考えます。
そのクラシックへの敬意は機能面でも感じることが出来るのです。
完全非防水・ハック機能なしといった辺りですね。

また、時刻合わせの時に、時分針が
そろそろな感じのおじいちゃんのようにプルプルと震える辺り、
只者ではない演出が施されています。

この時計、実は時計を買うのではなく
売り口上に込められたセンスを買うのだ、と僕は考えています。
リンク先の口上を最後(商品詳細のところ)までしっかり読み、そこに価値を認めた者だけが
その対価を払うべきものだと思います。
時計を買うつもりで買っちゃダメだと思うのです。

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ちなみに売り口上も素晴らしいですが
その価値を我が物に出来るアイテムとして、この時計に付いてくるのは製品保証書。
パテック・フィリップのアーカイブと同じような存在と云えばいいでしょうか。
流石にこれの中味については、オーナーだけが知り得る価値として
このブログに転載するのは控えます。
ナニが書かれているか気になる方は、どうぞ購入をご検討下さい。

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グラスヒュッテ・オリジナルもかくやの存在感です。

2011年07月01日

●免許証を…

久しぶりに取り出してみたところ
更新した(つまりこの写真を撮影した)のが、ダイエットを始める1ヶ月前。
で、今日は再び最低体重を更新したので比較してみました。

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免許証の写真って、なんであんなに悪人顔になるんでしょうね。

うははw
だいぶん縮みましたw

<流石に一発ネタだけでは辛いので>

※一昨日、伝説の時計師・フランクの時計を遂に購入しました。
 既に自宅に到着しているようなので、近日レビューします。

※さらに昨日、ある時計をeBayで落札しました。
 こちらは出品者からの連絡がなく、ちと不安。今年の目玉なのに…。

※そう云えばこっそり告知。
 本日夕方から、ここの中の人になりました。
 Twitterのアカウントをお持ちでしたら、ぜひフォローしてくださいませ。

ではでは。よい週末を!