今回は珍しく政治の話なので、苦手・ご興味の無い方は
お避け頂ければと思います。ちなみに今日の時計はブルガリ・エルゴンです。
メディアの仕事をする立場として、政治の話はしたくないのだけれど
この発言だけはどうしても承認出来ません。
【「宮内庁長官は憲法を理解していない」小沢氏「特例会見」問題で反論】
http://www.j-cast.com/2009/12/14056162.html
小沢氏の云う通り、天皇陛下の国事行為については
内閣の助言と承認が必要であり、
更にその内閣は、選挙を通じて国民から行政権を負託された存在です。
氏はおそらく、「国民に選ばれた内閣が『助言』してるのだから問題無い」と
言いたいのでしょう。
ただ、ここで問題なのは
如何なる合理性を以って今回の会見は特例足りえたのか、という説明が
何処にも無いことです。
その論旨のすり替えを見過ごしてはいけないと思います。
これが中国だからとかアメリカだからとかいう問題ではありません。
また、リベラル・コンサバティブ、いずれの視座であるかも関係ありません。
極論すれば、天皇・皇室という存在をどう捉えるかすら関係ありません。
そこに特定勢力の恣意が働いているかどうか、という一点が問題なのです。
政治的意見が分かれる天皇・皇室問題だからこそ、視野狭窄に陥らず
今回の問題の本質を冷静に考えなければなりません。
況や、宮内庁長官の発言を「辞めてから言え」等と切り捨てることは
自身の職権を濫用することを公言して憚らない、恥ずべき姿勢ではないでしょうか。
国民は先の選挙で民主党政権を選択しましたが
その暴走までは容認していない筈です。
この発言に対する、宮内庁・羽毛田信吾長官の発言は
官僚として正しいと考えます。
仮に羽毛田長官が更迭されるような事態が起きた場合、
この国は、いつか来た道を辿るような気がしてなりません。
【宮内庁長官「やめるつもりはありません」小沢氏の批判に明言】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091214-00000614-san-soci