年頭所感。

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1/5に、羽田から青山に戻ってきたときに撮った写真です。
今年も、この街で頑張ります。

さて、ずいぶん遅くなってしまいましたが
2012年最初の更新です。
本年も何卒宜しくお願い致します。
毎年年初には、その年の目標を立てているのですが
2012年はシンプルに、「眦を決すべき年」であると銘じます。
年末年始休暇の間、散々考えました。
自分自身の成長。
会社の現状と未来。
自身が社会に対して貢献できること。
そして何より、自分自身が持つ理想と志向。
それらに対して、これまで中途半端な思考と態度から
ずっと中途半端な立ち位置しか取れていなかったことを反省し、
最早モラトリアムは終わったことを認識するところから始めなければならないと考えました。
僕がこれから、どのような人間になっていくのか。
それが試される一年であると思います。
初詣で引いた御神籤は、それを示唆するかの如く、手厳しい内容でした。
周りの方々のご厚意に甘えるばかりだったこれまでを反省し
真に独り立ちを果たさなければ、自身を誇る未来は永劫にやって来ません。
弱き自分と決別し、新しい毎日を、誠実に歩みたいと思います。
今年も何卒宜しくお願い致します。

今年もお世話になりました。

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2012年も、ここから。
沢山の意義と意味を。

先程、2011年の仕事がすべて終わりました。
323本の番組、
約280本のCM&パブリシティ原稿、
45本のイベント、
5つのウェブサイト、
8つのキャンペーン…
どれも、沢山の方々のお力やご配慮を賜って進めた仕事です。
僕一人の力で成し得たものは、何一つありません。
すべてのお客様と、ビジネスパートナーの皆さま
そしてスタッフたちのおかげです。
本当にありがとうございました。
皆さんのおかげで、僕は僕として2011年を生きることができました。
一方、これらの仕事の中には
志半ばで終えざるを得なかったものも多くあります。
それらを通じて、自分の人間性の拙さや技量の低さ、軽率さなどを痛感しました。
来年はその点を充分考えながら、一歩一歩、踏み締めながら前進したいと思います。
何かで、2011年を
「未来が忘れない年」と表現しているものを目にしました。
確かにその通りです。
震災を通じ、隠す余裕が無くなったものが、色々と噴き出してきたような一年でした。
社会も、そして僕自身も。
そこで、もう一度隠したり、誤魔化す術を探すのではなく
飾らない自分で、それでも社会に有益な存在で居ることが出来るように
誠実に生きていきたいと思います。
今年もお世話になりました。
どうぞ、佳い年をお迎えください。
ありがとうございました。

今年は帰省します。

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こんな感じを希望。

今年は、久し振りに年末年始に帰省することにしました。
大晦日の朝、新横浜から新幹線で福岡を目指します。
プライベートの長距離移動は久しぶりなので、鉄道の旅にしたのです。
(帰京は飛行機なのですが)
幸いグリーン車が取れたので、お弁当でも食べながら
楽しんで帰りたいなと思っています。
一方で2011年は、
仕事のこと、会社のこと、人間関係のこと、社会のことなど
あまりにも沢山のことがあって
それぞれに総括が必要だという認識は常にあったのですが
日々の慌ただしさに押し流されて、充分に思索することが出来ませんでした。
博多までの5時間、車窓の景色と共に、ゆっくり考えることが出来れば。
福岡の皆さま、お時間があえば、お会いしましょう。
(夏に携帯の番号が変わりました。連絡先が分からない…という方は、メールか
このブログのコメント欄にお願いします。僕が承認しないとコメントは表示されませんので
ご安心ください)

事務所のレイアウト変更をしました。

さて、ちょっと旧い話なのですが
先日、株式会社SEVENの事務所において、レイアウトの変更をしました。

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こちらが僕の執務スペース兼収録・編集ブース。
簡単な録音などはここで行います。
Salus Beat Pressが終わったので、レギュラーで録っているものはありませんが…。
ミキサーはゼンハイザーの8chです。
PCをHPにチェンジし、AMD Athlon II X4(3.1GHz)+8Gメモリで、随分生産性が上がりました。
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そして応接コーナー。
予てから考えていた通り、ご来客用のPCを設置しました。
サイトや資料の確認などを行える他、DropboxやEvernoteをお使いの方は
手ぶらで弊社にお越しいただいても、こちらで作業できます。
但しスペック的にはかなり厳しいですので悪しからず。
PCやタブレット等をお持込みの場合、無線LANなども備えてありますのでご安心下さい。
ちなみに日本経済新聞と日経トレンディ、時計雑誌、ゴルゴ13が読み放題です(笑)
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また、社外の方や、臨時スタッフのための作業スペースも新設しました。
2名まで同時に作業をすることができます。簡単な打ち合わせなども可能です。
最近の案件ですと、キャンペーンの郵便物発送などを行なっていました。
弊社は東京メトロ銀座線・外苑前駅1b出口から徒歩一分。(地図はこちら
分かりやすくご説明すると、青山通り沿い、TESLAのショールームの一つ赤坂寄りのビルの13階です。
とてもアクセスの良い場所にありますので、いつでも案件のご相談にお越しください。
所帯は小さいですが、ダイナミックな仕事が出来るよう頑張ります。
ぜひお仕事をご一緒させて下さい!
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弊社の窓から見える景色も、ご好評頂いております。

【募集】Podcast番組を企画しています。

いま、ある著名なジャーナリストの方と、新番組を企画しています。
テーマは「日本のものづくりの担い手達」。
バブル崩壊以降の「失われた20年」にあっても、
日本が世界トップクラスの経済大国で居られるのは
大企業だけでなく、日本中の中小企業の質の高い技術があるからではないでしょうか。
この新番組では、広く国内のものづくり企業をご紹介する内容を考えています。
この番組は、全国のラジオ局さんへの番組販売か
ポッドキャストでの配信を考えています。
目下、番組のスポンサー様を募集中です。
いずれの場合においても、所謂「相場」と比較して
遥かにリーズナブルな価格でのリリースを予定しています。
取材兼出演者+構成兼制作者の2名のみで制作しますので
ちょっと常識はずれの価格で行ってみたいな、と目論んでいます。
(ご希望に応じ、女性アシスタントなどもご用意できます)
僕自身、中小企業の経営者ですから
中小零細企業が元気になることで、日本が元気になると信じています。
番組を通じて、知られざる匠たちの技術をご紹介し、
新しいビジネスチャンスを生み出し、経済活性化の一端を担いたいと意気込んでいます。
日本の誇り高きものづくりの担い手たちをご支援頂ける皆様、
どうぞご検討下さい!
詳細決まりましたらまたご紹介致しますが
興味をお持ちの方、いらっしゃいましたら、ぜひお尋ね下さいませ!

仕事に追い詰められ、仕事に救われる。

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昨日、現場を去る時に撮ったもの。
祭りの後はいつだって寂しい感じがしますね。

慌ただしく駆けまわる日々が続いています。
案件を追い、売上を追うだけでなく
会社の未来を拓く構想を練ったり、人事面に悩んだり。
財務面の対応などもあり、
時として、仕事に追い詰められているような気持ちになることもあります。
特に今期は、震災を契機に様々な問題が噴出して
それも自分の中の苦しさを増した部分があります。
ただ、その仕事の苦しさや突発的な苦難に
結果として救われる…ということも多くあります。
今年の初め頃、どうにもならないことにずっと悩んでいました。
もう「無かったこと」にしたいのに、いつまでも苦しさや後悔がついて回っていたのですが
震災によって、そのことを考える余裕すら失ってしまいました。
会社の業績は大きく傾き、人も去り、トラブルなども抱え、毎日が必死でした。
ようやく秋になって、色んなことが落ち着いてきたら
再び心が揺れ始めました。
蓋をした悩みが熾火のように消え残り、
決断が覆りそうになりました。
そこに、久し振りのイベントの仕事。
毎日早起きして、肉体を酷使し、物事をじっくり考える暇はありませんでした。
しかもその途中に再び人事の問題が起きたり、税務調査を受けたり。
それぞれが大変で、悩む余裕など微塵もありませんでした。
結果、それが悩みを抑え込む形になっていました。
苦しいことは、辛いのですが
それが別の悩みを駆逐してくれる、という側面もあるのだなと思いました。
人生の機微とは、なかなか味わい深いものですね。
今日は久し振りのオフ。
明日からまた、一歩一歩頑張ります。

なんでもないこと。

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お台場や幕張、みなとみらいなどの
人造的な都市が苦手です。
特に人の少ない時間帯は、とても寂しい気持ちになります。
今日、台場での仕事を終えて駅に向かっていたら
夕焼け空がとても綺麗でした。
どんな街でも、空の美しさは変わらないのだな、と
今さら気付いて、ちょっと嬉しくなりました。
お台場通いも残り4日間。
なかなかしんどいですが、頑張ります。

閉塞感について。

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それでも空は綺麗。青山墓地の木立も美しく色付いています。

3.11以降、強い閉塞感を感じている。
震災は、街や人を呑み込み、原子力発電所の事故を引き起こしただけでなく
これまでは看過されてきた(或いは隠されていた)様々な問題を露呈させた。
政府や企業の仕事の進め方、財布の中味、考え方の問題点などがあちこちで行き詰まっている。
世界的に見ても、欧州危機を契機に
今や資本主義の限界まで見えて来たような印象を持っている。
レバレッジにより、実体を遥かに越えて膨張した金融市場が縮退を始めると、
財政だけでなく社会そのものが引き波に呑まれていく。
欧州では既に4つの政権が交替し、ユーロの維持すら不透明になっている。
これらの潮流は、当然社会に暮らす人々にも影響して
若年失業率や貧困率の拡大は深刻な水準に達しているし
それに対する抵抗活動―
例えばOccupy Wall Streetであったり、アラブの春であったり
日本だと「就活ぶっこわせデモ」なるものまで現れたが
それらが問題解決への有効な手段で無いことは、当事者たちも理解しているのではないか。
閉塞感が、街を、都市を、社会を、世界を覆っている。
そうなると、人も企業も国家も防衛的な姿勢になる。
ピムコのビル・グロス氏が提唱した”DDR”のトレンド
(De-leverage/負債の削減 De-globalization/グローバル化の後退 Re-regulation/規制の復活)
これらは別に金融市場や国家財政に限った話ではなく、
個々人の経済活動の中でも、余裕の無いパイの中での利益の奪い合いをしなければならないから
どうしても衝突が増えてしまう。
IT革命以降一般化したツールは、個人の生産性を極大化した。
同一の業務について、20年前とは比較にならないくらい省力化とスピード化が進んでいるのだが
それは例えば労働時間の短縮だとか、ワークライフバランスの向上に充てられるのではなく
業務(或いはそれに伴う報酬・富)の寡占化、偏在化を後押ししてしまっている。
結果、(極端に言えば)どこまでも忙しい人と失業者という二極分化が進んでいる。
これも人々の衝突要因を増やしているし、クラスター間の憎悪を招く下地になっている。
産業革命下の19世紀前半にも同様の現象が起きて、結果ラッダイト運動が起きているのだが
当時はまだ圧倒的に成長や開発の余地があった分、全面的な崩壊は起きなかった。
一方で、1929年の「暗黒の木曜日」を契機とする世界恐慌は経済のブロック化をもたらし
富の奪い合いは最終的に第2次世界大戦を招くことになった。
今の流れは、寧ろ後者に近い。
TPPやFTAAP、ASEAN+6などは、経済よりも政治の観点で考えなければその本質は理解出来ない。
IT革命とグローバル化は、個人や家庭レベルでの経済・生産にさえ影響した。
その結果、それらの独立性の維持を難しくしている。
昔のような自給自足の生活は、都市生活者だけでなく、農村でさえ不可能になっている。
結果、国家レベルでの綱引きに容易に引きずられる危険性を孕んでいる。
個人間で増えていく衝突や憎悪は、国家間の水準でも増大していく。
全てが密接に連動し、閉塞感がそれらの「気分」を増幅させた先にあるものは―
シンガポールや中国のような国家資本主義か、かつてのドイツのような国家社会主義か。
いずれにせよ、全体主義的な傾向を招き寄せるような気がしてならない。
以前書いた「気分のファシズム」は、その部分的な蠢動ではないか。
そんなことを考えて、少し恐怖感を覚えている。
多分、「低い水準に合わせた」富の均質化は理論上の解決になるのだが
それは実質的には無理だろう。
どこかに突破口はないのだろうか。

ノマドワーキングへの挑戦

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ICONIA Tab(下)で、オフィスのPCを呼び出した状態。
接続中はホストPCの画面サイズが1024×768に変更されます。(接続解除で戻ります)

さて、日々モバイル環境を強化・進化させることで
オフィスと変わらない水準のノマドワーキングを実現しようと試行錯誤しているのですが
ここ数日で、幾つかのアプリやサービスを試してみました。
大ヒットだったのは、iPhone・iPad/Android両方で使える「splashtop remote desktop」。
(iPhone用250円・Android用99円/11月21日現在。接続先のPC用のアプリは無料。
Androidはタブレット用に787円のHD版がありますが、Android 3.2以降だと通常Ver.で充分です。)
これは、iPhoneやAndroid端末でPCを遠隔操作出来るという優れもの。
流石にiPhoneでは厳しいですが、ICONIA Tabなどのタブレット端末だと
慣れればストレス無くオフィスや自宅のPCを操作することが出来ます。
※ただし、接続時にはタブレット側がWiFi接続される必要があります。
ICONIA Tabを使っていると、一番不満なのがOfficeドキュメントの編集。
今は「Documents to go」を購入して使用していますが、どうしても再現性や編集に難があります。
Windowsタブレットなら問題は無いのでしょうが、Androidタブレットでも快適な環境が欲しい。
そうすると、アプリの力よりも、タブレットで実際にPCを操作してしまうという方法があるんですね。
例えばWordの台本データなどを収録現場で修正する時などに、
まず手元のタブレットでsplashtopを起動してPCのデスクトップを開き、ファイルをWordで編集。
保存後、ファイルをDropboxに放り込んで作業完了。
そうするとタブレットに修正台本が用意される…という訳です。これは素晴らしい。
幾らPCが操作できるからと言って、これで番組データの編集などをする気にはなりませんが、
例えばコンプを掛けるとか、音量調整くらいだったら出来そうなのが凄いですね。
セッティングも非常に簡単で、あっという間に接続できるのでお勧めです。
特に、iOSの場合Flashが使えないなどの問題がありますが、splashtopはPCを操作しているので
PCのブラウザで閲覧する、なんてことも可能になります。
一方、同じ会社が出しているブラウザ型OSの「splashtop OS」も試してみました。
こちらはWindowsと共存(デュアルブート)させることを前提としたOSで、起動が爆速なのが売り。
外出先でWindowsを電源投入から立ち上げる時のイライラから解放される、という訳です。
確かに、電源投入後10秒程度で起動を完了させることが出来ます。
Google Chromeと親戚のChromiumブラウザのみが稼働する形のOSですが、
DropboxやEvernote、Gmailなどのクラウドサービスを使うことで、それなりに作業は出来ます。
時間があるときはWindowsを起ち上げ、無いときはsplashtop OSで、という使い分けができますね。
splashtop-os.png
もう少しバージョンアップするのを待つのが吉?

とはいえ、こちらは結構問題点を感じました。
・ハードを選ぶ。(3台にインストールして、使えたのは1台だけ。残り2台は起動せず)
・無線LANアダプタが適合していないと、インストールできても全く使えない(VAIOがそうでした)
・日本語フォントが酷い(しかも選べない)
・その他、マウスポインタの動き方が変だとか諸々…。
…結局これは、緊急時以外は使えないなと結論づけました。これはお勧めできません。
最近のWindowsノートはSSDで起動が高速化していますし、タブレットに比べればかなり遅い。
しかも、上述のsplashtopと連携していないのも痛いですね。
こちらは、今後の進化を待った方が良さそうです。

大切なこと。

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南元町・迎賓館裏手の通り。ここを歩くのが大好きです。

「あなたのおかげで元気になりました。頑張ります。」と
嬉しい言葉を頂けた。
寧ろこちらが元気になった。ありがたかった。
その数時間前に、何人かの方と話していて気がついた。
僕は、僕が思っている以上の人に
嫌われ、憎まれ、恨まれている。
そして、好かれて、大事にされている。
これはどちらも大切なこと。
もっと謙虚に。もっと優しく。そして、もっと人を信じて。
そんなことを考えながら、四谷から外苑までの道を歩いて戻りました。
秋の陽射しと、色付いた街路樹が眩しくて、幸せな気持ちになりました。
日々、いろんな存在に感謝。