映画「フラガール」を観た。

本日はFM Salusで番組収録。
第2回ということで若干落ち着いて作業できたものの、必要なCDを忘れてしまった・・・。
アホですな。今週中にもう一回スタジオに行かなきゃ。はぁ。
で、たまプラーザのスタジオからの帰り道、昨日に引き続きTSUTAYAへ。
昨日借りられなかった「フラガール」をゲットして観てみました。
常磐ハワイアンセンター(現スパリゾート・ハワイアンズ)の誕生秘話ですな。

フラガールスタンダード・エディション
ハピネット・ピクチャーズ (2007/03/16)
売り上げランキング: 92

やっぱアレだね。映画にはカタルシスがなくちゃいけない。この映画は非常に楽しめました。
僕らが生まれるちょっと前に、閉山が現実としてのしかかる東北の街で起こった実話。
昭和40年の東北で、普通の女の子達がフラダンスで身を立てるというのは、技術的な側面より
街の目(特に炭住が彼女達のコミュニティだっただろう)や家族の理解(ヤマの男達・女達)との
戦いこそが最大の難関であったことは想像に難くないし、映画でもそこをしっかり描いている。
ヒロイン・谷川紀美子(蒼井優)をフラダンスの世界に引き込んだ親友・木村早苗(徳永えり)が
ヤマでの仕事を失った父や家族と夕張に去り、フラを諦める辺りは当時はかなりリアリティの
ある現実だっただろう。
また、彼女達を教える為―実態としては「都落ち」そのものだったとしてもーいわきまで来た
ダンサー・平山まどか(松雪泰子)も、SKD(松竹歌劇団)の舞台を踏んでいた華やかな
過去から決別し、この街の・この娘達と生きていく決意を得るまでに、様々な苦難(これも
殆どが「街の目」だったろう)を乗り越える必要があっただろう。
ただその重い現実も、フラダンス(実際にはポリネシアンダンスが目立ったけど)という
舞踏形態が持つ、華やかな印象によって息苦しさを感じさせない。
その上で、最後に彼女達が吹き替えなしで見せるダンスの妙技に、心からの感動を持つことが
できた。いいなぁ、コレ。
映画自体の演出技法としては、「ウオーターボーイズ」や「スイングガールズ」といった
一連のアルタミラ・ピクチャーズのヒット作のそれを踏襲している感は否めないけど、
今の子達のそれではなく、約40年前の炭鉱という貧しさと苦しみの舞台で展開することで、
ラストへの大きなカタルシスを堪能することができる。
また、この逸話が実話ベースであることが更に感動を呼び起こしてくれる。
久々に楽しくて、感動できる映画でした。
これはちょっと観ておいた方がいいよ。松雪泰子と蒼井優も非常に良かったです。
スパリゾート・ハワイアンズ、行ってみたいなぁ。