懐中時計に手を出す。

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クラシックなので白黒で撮ってみました。

さて、最近買った時計シリーズの続き。
とうとう懐中時計に手を出してしまいました(笑)
昨年の11月に、ブレゲの伝説の時計「No.160-マリー・アントワネット」が
発見されたというニュースを見て以来、懐中時計欲しいなぁ病が発生しておりました。
今年のバーゼルでは、そのNo.160を復刻した「No.1160」が発表されていましたね。
で、実際に購入したのはフレデリック・コンスタントのRef.435MP5。
既にカタログ落ちしているのですが、正規品の在庫を見つけたのでゲットした次第です。
もともと懐中時計は1個欲しいな、と思っていまして
ロンジンかフレデリック・コンスタントのような、クラシカルなデザインで探していました。
細かいギョーシェ文字盤。スモールセコンド(インダイアルはレコード引き仕上げ)。
ローマンインデックスにブレゲ針。
サイドはコインエッジで仕上げてあります。ケースはK18GP。
うーん、クラシック!
ムーブはETA6497-1。所謂ユニタスの5振動・48時間パワーリザーブの方です。
ユニタスの場合、スモセコの位置によって6497と6498に分かれるようです。
んで、5振動が「-1」、6振動が「-2」になるんですね。
これまで「マネタス」と呼ばれる中華製のコピーモノは持っていましたが
スイス製は初めてです。ロービートの響きが大変心地よい一品となって居ります。
裏側はシースルーバックになっていますが、如何せん地盤の仕上げが素っ気無い。
正直あまり萌える要素はありません。テンプの大きさが目立つくらいですかねー。
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出来ればコート・ド・ジュネーブで仕上げて欲しかった。

初めてのフレデリック・コンスタントでもあり
トータルでは非常に満足度が高い、良いお買い物だったのですが
普段ポロシャツ・ジーンズで仕事をしているワタクシが
この懐中時計を持ち歩く機会は果たしてあるのでしょうか?
なんとなく鑑賞専用になっちゃいそうな予感がします…(苦笑)

たまげた…。

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こ、これは…っ!

偶然見つけたのですが、驚きました。
(訳がわからない人はごめんなさい)
これは、僕に日本での総輸入代理店の権利を獲得せよと云っているのでしょうか?
うーん…サンタモニカの会社か…。
これ、売れると思います?
【関連サイト】
NUI Water (音が鳴るのでご注意を。かなりウザいです。)
【私信】
Hospitable様、創立記念日おめでとうございます。ippeichan、2年目も頑張って!

ズボラ向け永久カレンダー

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インダイアルがなぜかロジェ・デュブイっぽく見えちゃうのは気のせい?
これで青焼き針なら最高だったんだけどなー。

さて、ブログの更新をお休みしている間にも時計は買っておりました。
今日はその中から、セイコーのSNP001P1をご紹介します。
今回は珍しくクオーツです。
この時計、セイコーの海外向けの「Premier」というラインの商品で、
国内ではムーブメントが同じで、若干デザインが違う「BRIGHTZ」のSAGV003などの
兄弟スジに当たります。僕はSNP001の方がデザイン的に好みだったのでこっちにしました。
結構カッコいいでしょ?
この時計、キネティック(自動巻き発電クオーツ)の7D48というムーブなのですが
パーペチュアル・カレンダーとアウトサイズデイト(ビッグデイト)が付いています。
どちらも非常に人気のある機能で、僕もずっと欲しいと思っていました。
ただこの2つ、機械式の場合だと「止めておくことが出来ない」という問題があります。
特にパーペチュアル・カレンダーの場合は、一度ゼンマイを止めてしまうと
普通の時計よりも合わせるのが大変だったりするのです。
勿論、これら複雑機構は機械式で入手しようとすると物凄く高額だったりします。
例えばA・ランゲ&ゾーネの「ダトグラフ・パーペチュアル」なんて、並行店で
1,280万円ですわよ奥様。
ところが、クオーツだと基本的に止まらないですし
しかも7D48はキネティック・オートリレーのムーブなので、
フル充電の状態なら約4年間は電池が持ちます。
24時間程度時計を触らないと、自動的に運針を止めて節電してくれるのです。
で、使う時に軽く数回振ると、針が実際の時刻までぐいーっと動いて合わせてくれるのです。
実際に見てると面白いですよ。(アウトサイズデイトは止まりません。)
キネティック・パーペチュアルの詳しい説明は公式サイトのこちらで。
僕はウオッチワインダーは持っていませんし、使う気もありません。
(基本的に適当に間隔を空けて使いまわして行きたいのです。)
ですから、7D48のようなムーブは非常に都合がいい訳です。
西暦2100年までカレンダー調整も必要ありませんしね。とってもらくちん。
まさにズボラな時計ファン向け複雑時計ですねー。
シチズンはエコドライブのラインで、ミニッツリピーター(!)等のコンプリケーションを
リリースしていますが、キネティックでも出ないかなぁ。ソヌリもキボンヌ。
ただ…その辺のコンプリケーションを出すなら、セイコーはスプリングドライブだろうしなぁ。
そしたら買えないなぁ(涙)
※本日のおまけ
憧れの国産時計の一つ。クレドール・スプリングドライブ・ソヌリ
極上のスイープ運針と、おりんの響きを目標にしたソヌリの美しさをご堪能下さい。

日本橋で分不相応に悩む。

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悩んだところで買える訳じゃないんだけど(苦笑)

さて、昨日は日本橋三越まで「三越ワールド・ウオッチ・フェア」を観に行ってきました。
(去年の三越ワールド・ウオッチ・フェアのレビュー?はこちら。
今年もバーゼルやジュネーブサロンで発表された各メゾンの新作がずらりと並んで居りました。
今回のお目当ては結構少なくて
(各作品の詳細はオフィシャルサイトのデジタルカタログを見て下さいな。)
・A.ランゲ&ゾーネのカバレット・トゥールビヨン
 (トゥールビヨンにハック機能を付けた意欲作。お値段も意欲作ですた。)
・セイコーのクレドール・ノード・叡智
 (商談中で現物を見ることは叶わず。無念!)
そして、冒頭の写真にあるロンジンの「990」。
前述の2作品はそれぞれ3,240万円・577万円と、常軌を逸した価格なのでただ眺めるだけですが、
ロンジンの990は結構本気で悩んでしまったのです。
3針デイトのシンプルな構成に、ローズゴールド無垢のケース。
そしてムーブメントはレマニアのCal.8810ベースの「L990」。
これが世界1,000本限定で、日本ではこのワールド・ウオッチ・フェアでのみ5本限定販売。
僕が見に行った時点で既に3本売れて居り、更に帰りがけに1本売れていて残り1本。
おそらくこれを書いている間に最後の1本も売れてしまっているでしょう。
このシンプルな時計に惹かれた理由は幾つかあります。
まずムーブメントのL990。
先程このL990を、レマニアのCal.8810ベースと書きましたが、
実はこのCal.8810、元々はロンジンの「L990」なのです。
ロンジンL990は、1977年に発表されたツインバレルの3針ムーブですが、
1969年のクオーツショック以降、機械式時計に未来は無いと判断したロンジンが
生産設備ごとレマニアに売却したのです。
レマニアは買い取ったL990をCal.8810として、生産を継続したんですね。
それが再度ロンジンに積まれる…ということは
ETAベースでは無い、マニファクチュールとしてのロンジンを買える…ということに
なるのではないかと考えた訳です(ちょっと苦しいですが)。
一応、ロンジンもレマニアも、同じスウォッチグループですし…。
そして、国内正規流通分が5本のみという超希少性。
ロンジンファンとしては溜まらないものがあります。
最後に、ローズゴールドの無垢+レマニアという組み合わせを
僅か65万円で買えるというコストパフォーマンス。
他メゾンで同クラスの時計を探すと、余裕で100万円をオーバーしてきますもんね。
正直、この値段は大バーゲンだと思います。すぐに売れるのも当たり前。
ただ当たり前の話として
一本の時計にろくじゅうごまんえん!というのは
絶対的には非常識な訳です。
少なくとも僕には無理だー…。
結局何回もロンジンのブースに行って悩んだ挙句
買わずに帰って来ました。
帰宅後も、色々考えているのですが
あれは絶対に買っておかないと!という気持ちと
アホか!買える訳ないじゃん!という気持ちが交錯しています。
ああ、悩ましい。
これまでにも、L990を載せたロンジンの限定品は幾つか発売されていますが、
どれもイエローゴールドなんですね。(「フランシロン」とかがそれに相当します。)
金無垢を買うなら絶対ローズゴールド!と思っている僕には
これが一番グっと来ちゃうんだけどなー。
結局今年のワールド・ウオッチ・フェアはそれ位しか印象に残っていません(笑)
あ、ただブレゲのブースで見かけたおじさんのお客さんが
メチャクチャ普通にジャガー・ルクルトのマスター・トゥールビヨン(546万円)を
付けていたのに腰が抜けそうでした。
お金持ちって、いるもんだねぇ。。。
あ、あとロンジンブースの方に伺ったのですが
ロンジンも全製品9月1日から値上げするそうです。
どいつもこいつも…(溜息)

ある曲を聴きながら想ったこと。

10歳にもならない頃。
40日間の夏休みは、
時として終わらないのではないかと錯覚する程長かった。
新学期、日焼けしたクラスメイトと再会する教室は
所在無い感じさえした。
20代の頃。
目の前の眩しい笑顔は
いつまでも僕のものだと思っていた。
予定が目白押しで
秋が来ることを感じる暇も無かった。
37歳の夏。
6週間なんて、瞬きする間に過ぎ去っていく。
オリンピックも、始まったと思った途端にもうすぐ終わり。
今朝、蝉の声が耳に残った。
そして今、庭で秋の虫が鳴いている。
今夜は涼しいなあ。
もう、夏も終わるんですね。
明日は処暑です。
P.S.抱きしめたい」(稲垣潤一)

時計の話だけど、ビジネスのお話。

これまでもトゥールビヨンネタで何回かこのブログにも書いている
B-Barrelという時計ブランドがあります。
トゥールビヨンだけでなく、ピラーホイール式のクロノグラフや、メカニカルアラームなど
萌え萌えしちゃう時計が沢山あって、しかも非常に良いデザイン。挙句かなりお安いです。
なので機械式時計好きには結構知られたブランドですね。
ここの社長さん、多分年齢的に近い方なのですが
非常に筋の通った良いお仕事をしていらっしゃいます。
良いものを、手の届く価格で提供する。
文章で書けば簡単なことですが、大変なことです。
ユーザーの声に真摯に耳を傾け、最大限それに応える商品を創る。
しかも、それを安くお客さんに提供する。
実際どのようにお客さんと向き合い、お仕事をしていらっしゃるかは
氏のブログを拝見するとよく判ります。
このブランドが、より大きく成長する為のお手伝いを
いちファンとして、いちプロフェッショナルとしてできないかな、と考えています。
お知り合いのみなさん、ちょっと今度ご相談させてください。
頑張って智恵を絞りたいと思っています。
ぶーさん、今度ご連絡差し上げます!