グラスヒュッテ様式を楽しむならやっぱり手巻き?
さて、僕は現在40本ほどの腕時計を使用しておりますが
これは絶品!という美しさのムーブメントを持った時計は未だ持っておりません。
ブレゲは2本ともシースルーバックではありませんし、2種類あるeposの3377は地盤がアウト。
で、現状最も美しいのはグラスヒュッテ・オリジナル・スポーツエボリューション・クロノになります。
自社製のCal.39にデュボア・デプラのクロノモジュールを乗せたCal.39-31(51石)を搭載。
DDのクロノモジュールを積んだ2階建てとなると、オメガの3510.50と同じですね。
これ、グラスヒュッテ様式の基本はまあ抑えてくれています。
・グラスヒュッテ・ストライプとも言われる地盤のコート・ド・ジュネーブ。
(場所柄、コート・ド・ジュネーブって呼び方は本当は違うんでしょうね。)
・4分の3プレート。自動巻きの場合あまり印象は残りませんが。
・角穴車などに施されたサンバースト装飾。
・スワンネック緩急針。
「GUB39」(テンプの下に刻印)という表記は、GOの正統性を標榜していて好きです。
ただ残念ながら、同じGOのパノシリーズやランゲ&ゾーネのような超高級機種に見られる
金のねじ止めシャトンとか青焼きの螺子、偏執的なまでの面取り仕上げには至らず。
まあGOの汎用ムーブなんだから仕方ないのですけれどね。
ちなみにローターの周縁部は、比重の重い21Kになっていて、見た目のアクセントにもなっています。
このCal.39-31でも綺麗だなぁと思うのですから、グラスヒュッテ産の高級機ならば
相当トキメクのではないかと思っております。
ランゲやシンプリシティのような、壮絶なまでに美しいムーブメントを持つ時計を
一本くらい頑張って入手して、ひねもす眺めて暮らしたいものです。こりゃ頑張らなきゃ。
そう言えば、愛するブレゲはムーブの美観については余り話題になりませんね。
「そっけない」とまで評する方もいらっしゃるようですが、どうなんでしょう?
Ref.5907のムーブとか、十二分に美しいと思うのですが…。