言霊。

「てふてふが一匹 韃靼海峡を渡つて行つた」
                       (安西冬衛 「春」)
学校の教科書で習ったときから好きな詩です。
蝶は何を思い、飛んでいるのか。
その解釈は、この詩を思い出す度に変わっていくような気がします。
新たな地平を目指すのか。
何かから逃避するのか。
あるいは考えなしに、ただ彷徨っているのか。
いままた久し振りに、この詩を考えています。
今度はどのように解釈するのでしょうか。