いい時代になってきた…かな?
さて、最近各メゾンからバーゼルモデルの先行発表が相次いでいます。
全体的に俯瞰すると、ここ2年ほどの「Affordable Luxury」のトレンドは更に拡大。
これは先進国の不況だけでなく、アジア圏などの新興国でのシェア獲得をも意識しているのでしょうか。
手許不如意な僕でさえ「おっ!」と思うようなモデルが幾つかあります。
冒頭の写真は、ボーム&メルシエの「クラシマ・アニュアル・カレンダー」。
過去にハンプトンラインで出ていた年次カレンダーモデルが、今年はクラシマでデビュー。
これ、凄く好きです。
写真と資料を見ると、おそらくETA2892ベースでデュボア・デプラ14950というモジュール。
パテックのそれと同じ、3/1のみ修正するだけでいいのであればステキですよね。
針とインデックスはゴールド。アウトサイズデイトやディスク式の月表示、
5時位置のスモセコなど、要素が多い割にはスッキリとまとまった文字盤かと思います。
但し直径42mmのケースサイズは如何なものかと思いますが…。
国内の報道では世界限定1,000本ですが、海外では500本と報じられています。
国内では10月デリバリーで約45万円。ボンメルらしい、買いやすいモデルですよね。
もひとつ気になるのは、ナタフが居なくなった途端、方向性が真逆になったゼニス。
まあ原点回帰といった方がいいですかね。エリートのラインなどはかなり適正なプライス。
注目しているのは、キャプテンラインのグランデイト・ムーンフェイズです。
これ、ナタフ時代だったら100万越えだったと思うのです。
1時と2時の間に置かれたアウトサイズデイトと、6時位置のムーンフェイズ。
これもいいデザインだなぁと思います。地味派手というか、そんな印象ですね。
こちらは55万円。ナタフ時代には考えられなかったお値段です(笑)
そのほか、IWCはポルトギーゼに続いてポートフィノも刷新しましたね。
正直言って、どれも先代モデルの方がいいのではないかと思うのですが。
特にポルトギーゼ・クロノグラフなんて、先代はかなり良いと思うんですがね。
このモデルは40mmに拡大。トレンド読み間違ってない?
このポートフィノ・オートマチックは約39万。これはどうなんでしょうね?
IWCファンの方は安い!なのかもしれませんが、ぶっちゃけこれで40万近く出すなら
僕はボンメルを買った方が幸せになれるような気がするんですけどね。
で、この他にもカルティエがカリブル・ドゥ・カルティエのブレスモデルを
アンダー70万で出してきたり、ラルフ・ローレンも比較的安めのモデルを投入したり。
このトレンドは暫く続きそうですね。
ユーロベースで考えると、この手の時計は日本で買うには良い条件になっていますが、
昨今の中東・北アフリカの政治的混迷で、スイスフランが日本円の次に高騰しています。
そこがちょっとネックですねー。
あと、名門メゾンが安いモデルを出してくると
ブライトリングとかパネライはどうするんでしょうね?まあ余計なお世話ですが。
バーゼルの速報が楽しみです!