10月になりました。

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神無月だから、でしょうか。この僅かな時間に幾つかのお別れを経験しました。
10月1日を迎えるとともに、名古屋のRADIO-i(愛知国際放送)が停波・閉局しました。
1951年9月1日、午前6時30分。
「JOAR、JOAR。みなさま、おはようございます。こちらは名古屋のCBC、中部日本放送でございます。」
このアナウンスから、日本の民間放送の歴史が始まりました。
そして、21578日と17時間半を経て、同じ名古屋の地で、初めて民放局がその灯を消しました。
最後の音楽、そして最後のクロージングアナウンス。その終了2分後に始まる永遠のノイズ。
おそらく最後は、主調整室(マスター)を落としたと思うのですが、それを見守ったスタッフの心中は
如何ばかりのものだったでしょうか。

意外ですが、民間放送の歴史はまだ59年と1か月しかありません。
そのうち、僕が民間放送の世界で仕事をしたのが17年と6か月。
三分の一、歴史を共有しています。
僕がこの世界の最初の一歩を踏み出した時、既にバブル経済は弾けていましたが
まさかこんな瞬間を迎えるとは、正直思っていませんでした。
僕らラジオマンは、否、放送人は、今日から新しい時代を迎えたと言えるでしょう。
関わったことの無い局の終焉ですが、感慨は想像以上のものがあります。
僕らが、民放ラジオ最後の世代とならないように
もっともっと考えて、もっともっと工夫して、もっともっと努力して
沢山の人々に必要とされ、愛されるメディアとして輝けるよう前進しなければなりません。
一方で、僕が取締役を務めていた会社が、本日旧オフィスを引き払いました。
午後から夕方まで、その手伝いに行きました。
辞任まで机を置いていたオフィスは、もう在りません。
がらんとしたフロアを眺めて、そこに居たスタッフの表情や、そこに在った思いが残っているようで
少しだけ、遣る瀬無い気持ちになりました。
その他にもふたつ、自分の中で大切なことがありましたが
それは自分の胸の裡に秘めて、いつか最終処理をしたいなと考えています。
感慨に鹹めとられては、前に進めません。
前途が厳しくとも、気概を以って、笑顔で頑張りましょう。
それぞれのお別れが、それぞれに意味があったと言えるように。
出会いがなければ、別れも無いのだから。
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今日選んだ時計が、民放の歴史とほぼ同じ
オリエントの60周年記念モデルだったのは、多分偶然。

プレゼン!

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暑くて仕方が無かったので、帰社してから普段のカッコに着替えました。

さて、今日は朝イチから丸の内のお客様のもとへ。
弊社にとって、下期最大級の目玉となる筈の案件の社長プレゼンだったのです。
久し振りに戦闘服(…要はスーツです)に身を包み、企画書と資料で武装して出撃。
朝、家を出たときから、日本海海戦時の名檄文が頭を駆け巡っておりました。
弊社はProject Boutiqueというテーマを営業上の重要な概念として掲げています。
広告代理店の戦略立案の機能と、番組制作会社の戦術執行の機能を単体で提供し、
尚且つメディアの産業構造を熟知した上で、顧客への最適解を追求するという考え方を
社のチャームポイントにしているんですね。
この力を担保するために、弊社は手掛けるメディアも顧客数も絞り込んでいます。
自信が持てない領域に手を拡げ過ぎると、この概念が崩壊してしまうので。
で、特に今回は企画立案にあたって、顧客だけでなく、顧客の属する産業領域の
最新動向や今後のトレンドなどを分析することにかなり力を入れ、単なる番組提案に
留まらず、それが顧客の様々な課題解決にどのように寄与できるかを繰り返しシミュレートしました。
非常に難しい課題でしたが、幸いにも良い企画を立案することが出来たと思っています。
メディアも、代理店も、制作会社もそれぞれの事情や利益を考えますから
それぞれを漫然と積み上げると、実は結構コスト高になってしまいます。
勿論、それによって良いものが出来ることも多々あるのですが、元メディア企業社員としては
それが広告不況を招いたような気がしてならないのです。
ここには書けませんが、例えば放送局の番組制作費の考え方というのは、
広告主が考えるそれと決定的に違う部分があります。(興味のある方はお尋ねください)
商売である以上、それはある程度は仕方が無いのですが、行き過ぎると顧客の為にならない。
だからこそ、弊社のようなProject Boutiqueが意味と意義のある企画を提案できると考えています。
今回の提案を採用して頂けたなら、弊社のそんな哲学の一端が理解して頂けた、と
またちょっとだけ胸を張れるような気がするのです。
ITの進化は、メディアビジネス・広告ビジネスに巨大な地殻変動を齎しましたが
既得権益を奪われる恐怖から、従前のメディア企業はIT企業やそのサービスを無視・矮小化したり
時として世論操作で悪玉扱いしてきた部分があることは否めない事実だと思います。
(ここも、かなり曖昧な書き方にしちゃってますが…この辺を読んで、ニュアンスを掴んで下さい。)
ただ、本来これらの新興勢力に向き合うには、メディアが消費者や広告主に対して
本気で研究し、効果的なコンテンツを提供できることを証明する方が正しい筈なのです。
少なくとも制作費が無いからという理由で、雛壇に芸人を並べてはいおしまい…みたいな事では
メディアがこれまで如何に保護された環境下でぬくぬくと生きてきたかを見透かされるだけです。
メディア企業には、優秀な人材が豊富に揃っている筈です。
だからこそ今、自社のコンテンツだけでなく、顧客のことを徹底的に研究し
それぞれの課題をきちんと解決しつつ、尚且つ両者が適正な利益を確保できるような
そんな企画立案を目指していかなければいけないのでは?と思います。
そして、それを具現する「メディア側の新興勢力」として、株式会社SEVENを育てて行けるように
僕自身がもっともっと、頑張っていこうと思います。
弊社の顧客は広告主だけでなく、メディアも、広告代理店もその範囲に含まれます。
それぞれの課題を熟知し、それぞれに全力で向き合い、矛盾を克服することが
弊社のミッションです。なので皆さん、どんどん僕らを試してみて下さい。話をしてみてください。
それに応えられるよう、驚いて頂けるよう、一所懸命研鑽しています。
どうか今回の提案が、ビシっと決まりますように!

Radiko、始まる!

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ラジオの面白さを、オフィスでもリビングでも!

さて、在京・在阪のラジオ局13社と電通による「IPサイマルラジオ協議会」が立ち上げた
ネット上でラジオ放送が聴けるサービス「Radiko.jp」が遂にスタートしました。
※Radiko.jpについてはこちらの記事をご参照下さい。
現在物凄く混んでいて、Twitterで「Radiko」で検索すると、
「繋がった!」という喜びの声と「聴けねー!」という怨嗟の声が飛び交っております。
僕もIEとChromeでリロードしまくって、やっと繋がりました。
国内に推定で2億台以上もチューナーがあるにも関わらず、実際に習慣的に聴いている人は
周りに居ない…というラジオの現状が、これによって変化していくことを切に願います。
ラジオってとっつきにくいメディアかもしれませんが、聴くとホントに面白い。
是非皆さんもお試し下さい。
ラジオは動画サイトと違い、ドキュメントを編集したり、メールを書いたり読んだりしながら
完全接触できる、PCユーザーには最適のメディアです。
とは言え、現時点でこのサービスを享受できるのは、首都圏・関西圏の一部エリアのみ。
ラジオの電波が受信し辛い大都市圏の、聴取環境改善のためのサービスだから…というのが理由ですが
実際には著作権や著作隣接権等の処理の問題などもあるのでしょう。
これは時間の経過により、徐々に解決していくのではないかと思っています。
現在のサーバの混み具合、或いはTwitterでの盛り上がりを見ていると、
結果的には正しい選択だったのかなと思いますが、それでも、もっともっと
対外的に宣伝しなければパイ(聴取人口)は増えないのでは、と思います。
ラジオでRadikoの告知をしたって、ラジオを聴かない人には届かないもんね…。
また、首都圏の人は首都圏の、関西圏の人は関西圏のラジオしか聴けないという問題も
できれば突破して頂きたいところではあります。ラジオで聴くローカル情報って
凄く興味深く、その地域に思いを馳せる最高のコンテンツだと思うので…。
ただ、そうなると各ローカル局の媒体価値が、在京局のコンテンツによってスポイルされる
可能性もありますから、一概にいいことばかりではありませんしね。
うーん、いろいろ難しいな。
まあ、その辺は今後考えていくとして。
とりあえず、Radikoお奨めです。みなさんも聴いてみて下さい。
このサービスのために尽力されたラジオマンの皆さんに、心からの敬意を表します!

とうとうここまで来たか。

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本文とは関係ありませんが、デジカメで撮ったよシリーズ。
ハミルトンのマウント・ヴァーノンです。
Valjoux7750のローターがぶりんぶりん廻る感覚が非常に楽しい一本です。

今日はブログ更新のネタは特に無いね…と思っていたら
Yahoo!ニュースに驚きの記事が出ておりました。以下引用します。
<朝日新聞>大分、佐賀県で夕刊廃止 3月末で(毎日新聞)
朝日新聞社は大分、佐賀両県で発行している夕刊を3月末で廃止する。
10日付朝刊の社告で発表した。「読者のライフスタイルや要望の変化」に伴う対応で、
夕刊掲載のコラムなどは朝刊に掲載するとしている。日本ABC協会によると、
同社の両県の夕刊部数は昨年12月現在で、大分県4679部、佐賀県765部。
                               (引用は以上です)
驚いたのは天下(部数的な意味です)の朝日新聞が夕刊を廃止すること、ではなく
現時点での大分と佐賀の夕刊発行部数です。
佐賀の765部って…フリーペーパーよりも酷い数字ではないでしょうか。
確かに九州は、ブロック紙の西日本新聞や県紙が強い土地ではあるのでしょうが
それにしたってこの数字は事業として成立するものではないでしょう。
広告不況に喘ぐ4マス(TV・新聞・雑誌・ラジオ)の中でも、新聞はかなり厳しい状況ですが
その衰退の原因は、記事中にある「読者のライフスタイルや要望の変化」だけでは
ないのではないかと考えています。
この記事を書いたのも新聞記者さんですから、そのように結論付けたいのかもしれませんが。
ネットが発達してメディア状況が大きく変化したものの要因に、「世論のクラスター化と高速伝播」が
あるのではないかと僕は個人的に推測しています。
新聞、或いはメディアが「代弁する世論」は、かつてマスの意思として受け止められ、
且つマスはその「代弁された世論」に意思を影響されるという相互関係にあったのではないかと。
ところがネット上で見知らぬ人々がニュースを議論できるようになると、
実は「マスの世論(サイレント・マジョリティ)」は観念的な存在でしかなく、
「サイレント・マイノリティ」-この場合は、数量ではなく観念的な対義語として-の発言が
目立つようになり、「世論のクラスター化」が起きたと考えます。
しかもそれがブログやTwitter、コミュニティサイトなどで高速伝播すれば、
「マスの世論」が形成される前に対立、或いは分化する意見として存在感を出していく-。
結果何が起きるかというと、マスの世論に違和感を感じるサイレント・マイノリティが
自身の感覚を確定させやすくなるので、メディアへの懐疑心・反発感を持ってしまうんですね。
ちなみにここでサイレント・マイノリティはラウド・マイノリティに変化するとも考えられます。
民主主義の下僕として、権力機構のチェック機関である筈のメディアが充分に信任されない。
その結果としての「新聞離れ」「TV離れ」「メディア離れ」が起きているように思えます。
少数意見が無視されない、このようなネット上の議論の拡大は歓迎すべきだと思いますが、
一方でマジョリティとマイノリティ(或いは対立する概念)の数的比較はネット上では
出来ないことにも留意すべきです。ネット上で目立つ意見が真のマジョリティとは限らないんですね。
例えば世代ごとのネットのリテラシーの差は当然織り込む必要がありますよね。
(…とは言え、PCのネットユーザーは40-60代が一番多かったりするんですが)
そこを例えば数値化・可視化できるチャンスが、株価だったり選挙結果だったりするのでしょう。
その意味で、これまで以上に市場や選挙の価値や意味は重くなるような気がします。
そして、自立した価値観を持ったという矜持があるのなら、それらに積極的に参加することが
ひとりひとりに求められるように思います。
長々と書きましたが、今後メディアはその部分を留意する必要があり、
また権力を持つ人々は、世論を操作するという意図を実現し得ない時代になったことを
意識する必要があると思います。
限りなく黒に近いグレーは黒。
その辺、意識した方がいいと思いますよ…(誰に言ってんだかw)
【拙ブログの関連記事】「情報は人を幸せにできるのか。」(2007年9月11日)

新鋭機材を投入!

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これでだいぶんラクできます。

さて、これまで弊社にはラジオ番組の編集機材(ただのPCですが)はありましたが
収録機材がありませんでした。契約先のラジオ局に行って、スタジオで撮っていたからです。
ただその中で、ちょっと辛かったのが自分の番組(Salus Beat Pressという番組です)の収録。
横浜市は市ヶ尾にあるFM Salusのスタジオは、自宅を挟んで生活圏の反対にありまして
土曜日のレギュラー番組の収録後、
一旦自宅に戻ってCDやら資料やらを掴んで、再度市ヶ尾に出掛けて収録していたんですね。
これが意外に辛かったのです。
で、今回思い切って株式会社SEVENのオフィスにミキサー等を入れて
収録環境を整えました。先程やっとセットアップが完了。
これで自分の番組の収録だけでなく、簡単なナレ録りなどは自社で出来るようになりました。
以前は防音されたスタジオと、業務用の音響機材が必要だった音声収録が
PCのおかげで、多少プアな環境でもオンエアに耐えられる音質でできるようになったのは
まさにIT化さまさまといった感じ。
更に手許に無い音源はiTunesとかで直ぐに購入し、制作した番組はFTPで局に納品。
6mmのオープンリールを使っていた時代が本当に懐かしいものです。
で、安い民生品(ホントにこの10年でアホみたいに安くなりました)でシステムを組んで
ホクホクしていた時に考えていたのですが、これって誰でも番組制作能力を持てるということで。
別に音声コンテンツだけでなく、動画だって簡単にHD画質で撮って、PCで編集して
Youtubeなんかでコンテンツをアップすることが出来る訳できますし、ミュージシャンは
自宅で録って、マスタリングして、iTunesとかで配信販売できるからレコード会社要らず。
そりゃ放送局やらレコード会社が苦しくなる筈です。
「機材や設備を持った、限られたプロ集団しか創れない」コンテンツが随分減ってしまい
旧態依然とした既存メディアより、気の利いた「アマチュア」の方が
良いコンテンツを創れたりするのですから。
IT化の波は、流通や通信など様々な産業領域に大きな影響を及ぼしましたが
大手企業と個人の力量差が狭まり、最も強く変革を迫られたのは、まさにコンテンツ業界ですよね。
これにいち早く対応し、身軽で、且つセンスのある集団に変化しなくては
既存メディアやその周辺の制作業界なんて、図体ばかりが大きい独活の大木になっちゃいます。
滅び行くメディアに縋る零細企業、ではなく
新しいメディアの在り方を、メディアと共に創造できる新興勢力として、技量を磨きたいものです。
どんどん面白いもの作って、がんばるぞー!
あ、音声コンテンツのご発注は、安くて早くてウマい株式会社SEVENへどうぞ!(営業。)
【本日のおまけは公開終了しました!】

久しぶりに業界の話題を。

最早在京TVキー局ですらうかうか出来ない程の広告不況。
新聞や雑誌もかなり酷いようですが、やはり気になるのはラジオ業界。
TOKYO FM率いるJFN系列38社でも、赤字に苦しむ局はかなりの数に上るとか。
これだけ消費者の志向が拡散してしまえば、確かにマス訴求なんて無理なのでしょうが
それ故に在京の雑誌社とラジオ局は、クラスター化を進めることで何とかならないのかなと
思っています。
ITによって制作コストや管理コスト(金銭的にも人的にも)はかなり下がっている筈ですから
体制の縮小と、アメリカのようなフォーマット編成の導入で行けるのではないでしょうか。
勿論、今のように高いお給料は期待できませんけどね。遣り甲斐はあるんじゃないかと。
で、昨年夏頃から経営危機が噂になっている某ラジオ局。
出資を検討していた企業が手を引いた、というニュースをキャッチしたので調べてみたら
出資予定企業自体が昨年の10月下旬に設立されたばかりの会社。
業務内容はまあいいとしても、設立して2ヶ月位で全然関係ないラジオ局に出資するとか
しかも出資額が自分の会社の資本金の3倍以上とか、なんだか怪しさ満点。
民放ラジオが公器だとは思いませんが
意図が不明確な出資者に依存するくらいなら、潔く畳んでしまった方が良いと思います。
弊社の近くに鈴木亜久里さんの事務所があるのですが、
彼のチームが怪しげなスポンサー企業に振り回された事件を思い出しました。
貧すれば鈍する、という言葉は厳し過ぎるでしょうか。
とは言え、このラジオ局は、元は地元に愛された局だったと記憶しています。
地元財界には立派な会社が沢山ありますが、どこか救いの手を差し伸べてくれませんかね。
もし負債処理の目処(cross fm破綻時の負債より随分軽いようですよ)が立つならば、
手弁当でも結構ですので、再建のお手伝いをさせて頂きたいなぁ、なんて思うのですが。
若輩ですが、意欲とネタはありますよー。

確かに。

際限なく増え続ける新メディア。
特にアナログの地上波テレビ放送が終了した後、空いたVHF帯域では
様々なマルチメディア放送サービスが計画されていますね。
デジタルラジオ放送も然り。
で、それに対してこんなコラムを見つけまして。
アナログ跡地の「携帯向けマルチメディア放送」は誰が何に使う?(IT-PLUS)
筆者のご見解に、ある部分で非常に納得した訳です。
僕はラジオ局員であった頃から、デジタルラジオ反対派です。
メディアばかり増やしても、肝心のパイ(需要人口)が増えなきゃ意味がないので。
1940年代後半から70年代の、民間AMラジオ放送、テレビジョン、FMラジオ放送。
そして1980年代のCATV、衛星放送、1990年代後半からのインターネット。
もうこれでお腹いっぱいじゃないでしょうか。
しかもその陰には、CAPTAINとかモバHO!とかBSデジタルとか衛星デジタルラジオとか
死屍累々たる「新メディア」もありましたよね。
超高額の資本投下に対して、利益どころか回収すらままならぬまま消え去ったメディアを
振り返ると、そこに共通するのは「理屈でメディアの魅力を打ち出そうとした」こと。
この新メディアがあれば、どこでも高音質&高画質のコンテンツや文字情報を…なんて
リロセイゼンとメディアの魅力を打ち出すのですが、それじゃ辛いと思うのです。
始めにコンテンツから入らなきゃ。そして、そのコンテンツの魅力を最大限引き出せるのは
このメディア、みたいな順番で訴求するべきだと思うのです。
ハコ(メディア)を作れば商売になる…そんな甘い時代では無いと思うのです。
まずは、足元の本業を頑張りましょうよ。不景気ですし。
特にラジオ業界については、まずラジオ自体の復権を目指してから、違う領域を
目指して欲しいな、と強く思います。
ラジオ復権なんて無理だよー、とのたまう御関係者もいらっしゃるかもしれませんが
iPodにFMチューナーが付いたのには、ちゃんとラジオに価値があるからですよね。
検索をしなければ、或いは誰かからその存在を教えてもらえなければ、新しい音楽に
辿りつけない…というネットでの音楽流通の最大の弱点に対する解答を、ラジオは持っている筈です。
ラジオなら、音楽との偶然の出会いを演出できるんです。
僕がかつてラジオでJUDAS PRIESTやACCEPTに出会い、メタル人生(笑)を送ったように。
ラジオは、人生の岐路(大袈裟ですが)すら演出できるメディアなのです。
ラジオが楽しいから、もっとそれを楽しみたいから。
そんな声に応える為にデジタルラジオがスタートする…。
そんなステップを踏んで欲しいし、そんな姿勢で日々の番組創りを頑張ろうと思います。
ラジオはオールドファッションではありません。
ラジオで働く人がオールドファッションになりかけているのではと思います。
業界のみなさん、頑張りましょう!
【21:50追記。】
忘れてた!グラスヒュッテのムーブ(Cal.39-31)の写真撮ってみました。

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今回、やっとまともに撮れたと思うんですが、これでも見えにくいですね…。
凄く綺麗なのですが(特に地盤が。)
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ちなみに表はこんな感じです。

いいこと悪いこと。

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夜の銀座で溜息モード。

さて、本日は午後から往訪打合せが連発。忙しかったですよー。
1月から地道に仕込んでいた、新年度の提案が花開きつつあるからです。
特に先週後半以降、続々と案件のご決定を頂いております。
次年度の目標予算の内、昨年実績に積み増す分はほぼクリアできた感じ。
つまり、ここからは昨年と同じ頑張りを出せば予算達成出来る計算です。
本日も、汐留の超大手広告会社さんと或るプロジェクトのお打合せをしたのですが、
先方は既に弊社をアサインすることを前提にお話を進めて下さっておりました。
また、6月からの事業であるにも関わらず、3月から初期企画費としてアカウントを立てて
下さるとの事で、もう感謝感激です。本当にありがたいことです!頑張ります!
(以下は長い上に物凄く愚痴っぽいので、興味の無い方はスルー推奨です。)

“いいこと悪いこと。” の続きを読む

新しいお仕事始めました。

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この名刺は僕にとっては重い。でもその分楽しみです!

さて、本年1月10日のエントリーで少しお話した「あること」。
いよいよ始動しましたので、皆さんにもご報告差し上げます。
4月4日発売の「日経トレンディ」5月号(日経ホーム出版社)より
同誌にて連載をスタートさせて頂くことになりました。
現在、その準備を行っております。(内容はまだナイショ。)
これまでずっと放送の世界で働き続け、出版の世界はインタビューに答えたり、
ちょっとしたコラムを書く以外は未経験だったので、最初のトライがいきなり
日経トレンディという人気雑誌(実際どこのコンビニでも売ってるもんなぁ。)と
なったことは大変プレッシャーではあります。しかし、同時に大変意気込んでもいるのです。
コンテンツを電波に乗せて皆さんにお届けする放送の世界は、一生の仕事として
大変魅力的なものでありますが、「創ったものが残っていく」という出版物の
アーカイブ性は、同録を用意しなければ消えてなくなってしまう僕らの世界には無い
魅力を持っています。それ故に、いつか挑戦してみたい憧れの仕事でした。
このチャンスを下さった同誌の北村編集長には、どれだけ感謝しても足りないくらいです。
また、その北村編集長と僕を結んでくださったラジオNIKKEIのKさんにも感謝差し上げます。
一所懸命努力して、読んで下さる方の「智の血肉」になるような記事を書きたいと想います。
今日、担当編集のMさんから取材用の名刺を受領しました。
昨年は「会社役員」・「ラジオDJ」・「放送作家」等の新しい領域に挑戦しましたが
今年は更に「雑誌記者」ともう一つ、新しいお仕事を始める予定です。
僕を表す「記号」が一つずつ増えていくと同時に、廻りの皆さんから頂くご期待も
大きく、重くなって来る筈ですが、その期待に応え、しっかりと結果を出したいと決意しています。
随分欲張りな30代を過ごしておりますが、たった一度の人生。
これを楽しんで前に進みたいと思います!
なので、4月から日経トレンディ買ってください!(←また営業。)

戦う意志。

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露出がダメですが、会場の模様。

さて、本日は紀尾井町のホテル・ニューオータニで会合。
古巣TOKYO FMのメディア・プレゼンテーションに行ってきたのです。
このメディア・プレゼンテーション(社内略称メディプレ)は、年に一度・この時期に
広告主や広告会社の方、レコード会社やプロダクションなどの事業パートナー、そして
JFN各局の要人など1,500人近いゲストを迎えて実施する、全社挙げての事業プレゼンです。
勿論、TFM在籍時には担当させて頂いておりました(笑)
初めてゲストとしてメディプレを拝見したのですが、今年のそれは非常に良い出来でした。
特に事業紹介VTRのアイテム選択が非常に適切で、しかも魅力的であったこと。
TFMの持っている力量を、良い形でゲストに紹介できたのではないでしょうか。
スタッフみんなの頑張りを素直に感じ取ることが出来る、素敵なプレゼンでした。
みなさん、本当にお疲れ様でした。やっぱメディプレは大事業だよ…。
1時間ほどのプレゼンの後は、会場を隣のバンケットルームに移して懇親会。
僕の本日のお目当てはこちら(お酒や食事じゃないよ!)。
酒食を楽しむゲストの皆さんは、僕らからすれば須らく「クライアント候補」なのです。
走るように会場内を回り、TFM時代にお仕事をご一緒させて頂いた方々にご挨拶。
広告主さんも、代理店さんも、メディアさんもみんな興味深くお話を聴いてくださいました。
中にはその場でアポイントを決めて下さったり、一度きちんとお話を伺いたい!とご希望頂いたり。
一番嬉しかったのは、かなりの数の方が「名刺ちょうだいよ!」と話しかけて下さったこと。
今や大手メディアのカンバンを持たないインディペンデントの僕に対して、
予想以上の方が興味を持ち、声を掛けてくださったのです。
某麹町の衛星デジタルラジオ会社・MBのN社長ともお打合せさせて頂くことになりました。
(えー、事情をご存知の方はここで笑わないように!)
立場が変われば話も変わります。がっつり営業しますよっ!
考えたら、こんなに沢山の方々とお仕事してたんだ…と驚くくらい
会場を埋めたゲストや関係者の皆さんはお知り合いばかりでした。
この方々にエアフレイムの名と仕事をあまねく広め、知って頂き、使って頂けるように。
東京の、そして全国のラジオを中心としたメディア業界にしっかりと足場を築けるように。
気を抜かず頑張って行きたいと思い直しました。
また明日からもガンバるぞーっ!
…苦しいことも沢山あるけど、やっぱり僕はベンチャーの仕事が大好きです!