プロ論と価値観。

さて、本日は告知から。
いよいよ今年もえふえむ FESTIVALがスタートしました。
皆さんのお近くのエフエムラジオ局のオフィシャルサイトを是非のぞいてみてください。
38局+全国版の39サイトを、今回は制作させて頂きました。
事務局としてのプロジェクト統括業務も、頑張って進めさせて頂いています。
そのオフィシャルサイトを制作したのは、弊社を代表とする3つのベンチャー企業。
いずれもTFM出身か、TFMと取引がある会社です。
えふえむ FESTIVALの仕事をする、というのがどういう意味かをよく理解し、
それぞれが最高のスタッフィングを行い、最強のフェスサイト制作チームが出来ました。
アクセスが集中してサーバが落ちそうになったり、細々としたミスはありましたが
無事、番組オンエアと併せて予定通りにローンチすることができました。
外的要因による圧倒的な時間の制約・作業の制約を受けながら、
自身のプライドと誠意に懸けてきっちりと結果を出した皆さんに、心からの敬意を表します。
確かに信頼できるスタッフを集めた積りでしたが、正直ここまで素晴らしい作業が
為されるとは、予想していませんでした。
しかし、全国で数百人のスタッフが参加するこの大型プロジェクトにおいて
最も苦労するのが各局のモチベーションと足並みを揃え、真っ当に作業を進めること。
全国のFMメディアの祭典であるこのプロジェクトの遂行を妨げるのは
クライアントでも、エージェンシーでも、社外スタッフでもなく、
メディアのスタッフ(局員)であることがままあります。
今年初めて、ラジオ局員ではない資格でこのプロジェクトに参加しましたが
そのことに慄然としました。そこがボトルネックになっているなんて…。
(勿論、無茶しないで下さい…という程、熱く頑張って下さる局の方も沢山居ますョ!)
えふえむ ふぇすてぃばるって、ラジオ局のプロジェクトなんですけどね。
そしてそのプロジェクトは、ラジオのリスナーに届ける為のものなんですけどね。
今や「社外のヒト」になってしまった僕が、やきもきするものではないのでしょうが…。
それでも、こんないちプロジェクトを通じて、ラジオメディアの危機を感じてしまうのです。
お給料を貰っているから、プロなのか。
プロだから、お金を貰って仕事をしているのか。
メディアのプロが最も大事にするべきものは、なんなのか。
このプロ論と価値観の狭間で悩んでしまう、秋の夜更けでした…。
※検索避けの為、一部文言を修正しました(1105)

10月に入ったので徒然話。

ここ東京では、10月に入った途端に一気に涼しくなりました。
皆さんの街はいかがですか?
気候が良くなったからでしょうか?ここ数日進捗が不安だった仕事がぼつぼつと解決し、
予想以上に予定通り(ヘンな日本語だな)にことが進んでいるのでほっとしています。
忙しいのは相変わらずなんですがね。
どうでもいい話なのですが、一昨日に会社の名前を思いついたんですよ。
独立するならこの社名!って感じで。(ippeichanの会社なんかよく考えてるよなぁ)
ところがです。気付いてしまったのです。
その思いついた社名って、語呂があるアメリカの会社とまったく同じだった…。
どうりで耳馴染みがいい訳だ。これじゃ駄洒落だよ。ぶひー。
今日は汐留の某代理店で、大阪のAMラジオ局の新番組の企画打合せ。
なんにも考えずに行ったのですが、スパっと企画が出せたので良かった良かった。
上手く話が進んで、エアフレイム関西進出の足掛かりになってくれれば、と。
今回は、企画だけでなく番組制作やSP制作にまで話が広がって居ります。楽しい。
将来的に、僕が目指すのは「Project Boutique (©Takashi Nui 2006)」です。
これは弊社サイトの会社案内にも記述している僕の造語なのですが、
この言葉こそが、21世紀のメディアビジネスのキーワードになる(したい)と思うのです。
今やメディア・コンテンツ・伝送経路(通信とかネットワークと言い換えてもいいかも。)
といったメディア関連産業は、その機能面において極端に細分化しています。
昔は四大メディアは最大のコンテンツクリエイターであり、伝送経路も少なかったのですが
ITや衛星波、ケーブル、ユビキタス技術などが進化したのを契機に、
元々メディアが持っていた機能を誰でも持てるようになったんですね。
ところがそれらの新しいメディアや伝送経路はコンテンツ制作能力に欠けていたり、
逆に既存メディアは既存メディアで産業の空洞化を起こしてやっぱり制作能力がない。
コンテンツに関するものならなんでも包括して持っている集団、というのが減ってきた。
しかも、消費者の動向や技術の進化により、メディア自体のトレンドも急速に変化するから
出来るだけ自前のメディアは持たずに、さっさとどんなメディアにも対応したい。
そうすると、制作能力を持つ集団がこの世界で(相対的に)力を持って来る訳です。
ところが、ここで勘違いしてはいけないことがある。
ただのプロダクションでは力を持てない…という部分に気付かなければいけない。
これまで四大メディアは、メディア企業が圧倒的な力(経済にしても政治にしても)を持ち
プロダクションは「外注先・下請け」としてただ実働部分を担当するだけ。
メディアにトップオフされた安い制作費で、際限なく生産活動を請けていかなければならない。
好きだからこそやれる仕事は、好きじゃなければやっていけない仕事、になっているのです。
これに対抗するには、メディアプロジェクト(現状の広告コミュニケーションは、ほぼ全てが
何らかのメディアを組み込んで行われるので、僕はこのように表現しています。)の
上流工程を握ることが出来ないといけない。
企画・スタッフィング・キャスティング・予算管理・ライツ管理…。
予算が細分化される前に、それを仕訳ける作業に参加する、ということですね。
その上で更に、中流工程を受け止める力も必要です。
コンセプトワークやプロデュースだけでは、実働に関するアカウントを取れないからです。
フレーム制作に関わることで、プロデュースフィーにプロダクトフィーも預かる。
そうすると、一案件で得る予算が一気に拡大するじゃないですか。
だけど、下流工程までは手を拡げず、管理に徹する。
世の中には優秀なフリーランサーやプロダクションが沢山ある訳です。
それをLLC的に、流動的かつ機動的に活用すれば良い。
獲得予算に応じて利益率をコントロールする為には、労働集約型の作業は
自社内コストとして持たない方が良い。
そうすると見えてくるのは、プロダクションではなくProject Boutiqueという形なのです。
メディアプロジェクトの「上流と中流」の2工程を包括する制作集団。
具体的には、プロデューサーとアシスタントプロデューサーで構成される集団。
勿論メディアを持たない分、全てのメディアに対応し得る力量も問われますが、
それはスタッフィングと経験値で解決できるのではないでしょうか。
僕がエアフレイムで目指すもの。そして最後に独立して目指すもの。
それは上記のような仕事が出来るProject Boutiqueなのです。
一朝一夕で創り得る集団ではありません。特に起業初期においては、
力のあるプロデューサーが複数ラインナップされなければなりませんが
幸い僕の周りには驚くほど優秀な人たちが居てくれます。
この人たちといつかアライアンスして、最強の集団を作りたいなぁと思っています。
わ、なんだか矢鱈メンドクサイ文章になっちゃいましたね。
10月始めのエントリーなので、ぽつぽつ程度の書き物にするつもりでしたが…。
ま、仕事を頑張るには良い季節です。体調管理に気を付けて、一所懸命やりましょう!

まだ改編ベースで動いてます。

さて、今週は多忙の為なかなか更新できずに居ました。
忙しいのはありがたいこと。ただ体力がどこまで持つか…(不安)
因みにこんな一週間でした。
【ラジオ】
今週はラジオのお仕事が沢山ありました。
・半蔵門のFM
 ⇒えふえむフェスティバルの立ち上げが間もなくです。Webも印刷物も事務局も超多忙。
  果たしてローンチに間に合うのか?頑張ります!
 ⇒某自動車メーカーご提供の全国ネット番組の企画が通った模様。よかったよかった。
  辞めても番組表に新しく自分の企画が載るのはありがたいことです。
 ⇒その一方で、在籍時に企画した幾つかの番組がこの改編で終了。
  今日クルマでラジオを聴いていたら、偶然自分の企画の終了を知りました。無念。
ラジオNIKKEI
 ⇒いよいよ本日から、ワタクシが構成・作家を担当しております「週刊 日経トレンディ」の
  Podcast配信がスタートしました。みんなRSSを登録してください!
  明日の日経朝刊に、この番宣が掲載されるそうです。駅で日経買ってみるか。
FMサルース
 ⇒ハワイの101FMとのコラボレーション企画「Weekend Music Break?From Hawaii」が
  いよいよ10月6日(土曜日)からスタートします!結構感無量です。
  俺のラジオ仕事も、遂に太平洋を越えるか…ムヒヒ。(出張は叶わず。)
  ちなみにスポンサーを本気で募集中。安くて効果出ますよ!詳細Takまで!
 ⇒で、自分の番組「Salus Beat Press」はこの改編で時間移動します。
  次回オンエアから毎週土曜日の17:30-17:57となります。3分間短縮だー。
  打ち切られなかったのはラッキーですた。N編成部長ありがとうございます!
・そのほかのラジオ
 ⇒何やら在阪AMラジオ局のお仕事の話が来ました。明後日最初の打合せ。
  決まるといいなぁ。
…ただ、この手の各ラジオ局のお仕事をしていると気になるのが、某局の仕事の振り方。
ラジオ局の業務の中核を丸投げして、後は知らん振り…ってのはちょっとマズくないですか?
モノによってはプレゼンまで僕がクライアントに行って。
放送局が、中流から下流の工程を外注に依存しているのはもうある意味仕方の無いことですが
上流工程まで完全外注ってのは、まさに産業の空洞化を地で行くようなものでしょう。
僕はそれがお仕事になっているから良いのですが。ちょっと心配。
【PRエージェンシー業務】
先日まで来日していた某外国人エステティシャンの来日PR・広報業務に初挑戦。
取りあえず無事に終了しましたが、やはり初めての業務なので反省点が多かったです。
この仕事は、メディア企業へのネットワークを広げたい僕達からすれば良い仕事なので
この分野でもしっかりお金を取れるクオリティと業務実績を残して行きたいと思います。
【イベント】
南町田で担当しているレギュラーイベント「グランベリー・ミュージック・ブリーズ」が
昨日初の雨天中止。エアフレイムで過去20本近くイベントをやってきて初めてです。
結構晴れ男・晴れ女ぞろいのスタッフなのですが。残念!
【その他お仕事】
その他にも、某レーベルとの業務提携のお話や、いよいよ来週コンペの結果が発表される
某大手プロダクションへの新規事業計画提案。某ITポータルへの事業計画提案など
比較的大きい話が、この数週間でどんどん動いています。身体が幾つあっても足りないよ!
最近、ホンキで秘書が欲しいと思うときがあります。
できればタイトミニのスーツが似合う、桜井幸子系の女性秘書という方向で。(バカ)
【時計】
最近時計の記事多すぎない?と、某O氏やH氏にツッコまれつつ、それでも書いちゃう。
昨夜も買っちゃいました。Swatchのデッドストック。ちょっとかわいいでしょう、これ?

swatch.jpg
12時位置のオープンテンプがフレデリック・コンスタント風。

このSwatchのAutomaticシリーズ、97年前後のデッドストックが安く出回っていまして
このVirtual Silver (SAK128)もなんと3,000円を切った価格でゲット。いやー超安いよね!
…なあんて思って居たのですが、考えたら10年死蔵されてる機械式ムーブって、絶対に
油が揮発しきっちゃってますよね。Swatchってメンテやオーバーホールをしない前提で
商品を作っているので、搭載されているムーブも、ケースから取り出すことさえ出来ず…。
ま、半年くらい使えたらヨシとしましょう。その後は緩急針いじりの実験台にでもしよう。
ところで、この時計に乗っているムーブメントはETA2842という代物。
2824や2892系ならウチにも沢山あるのですが、これは初めて見る型番。…と思ったら、
どうやらこの2842ってのはSwatch専用ムーブのようですね。23石・デイト付き…ですが
Virtual Silverは三針のみじゃんよー。
ま、そんなこんなで、昼はラジオ稼業、オフタイムは時計と
相変わらずヲタ臭い日々を過ごしております。目下の悩みは生活に色気がないこと。
どうも最近オトコとして終わっているような…。
ちょっとヤバくない? 終わるの早すぎじゃない?
※検索避けの為、一部文言を修正しました(1105)

情報は人を幸せに出来るのか。

911.jpg
この写真さえ、情報としてどう捉えられるかを考えなければ。

間もなく、米国の同時多発テロから6年を迎えようとしている。
2001年9月11日の深夜、残業から帰ってきた部屋のTVに映し出された映像は
ハリウッドのどんなプロデューサーさえ思いつかないダイナミズムを持つものだった。
かつて神戸で見た、阪神大震災で崩壊した街と同様、僕の想像を遥かに超える衝撃だった。
SF映画で描かれるスペクタクルでは、主人公のヒロイズムに隠されてしまう
人々の血の匂いと絶望の叫び。そして死と、想像出来ないほどの不条理な哀しみが満ちていた。
あの日以来、世界は明らかに不穏な方向に走っている気がする。
それ故に。
メディアに携わる身として、時々「情報は人を幸せに出来るのか」ということを考える。
先史の頃から、情報を持たない大衆は常に虐げられ、不利益を被ってきた。
しかし為政者に搾取される大衆は、情報を持つことで自らの運命を変えてきた。
グーテンベルクが活字を発明し、出版の隆盛はやがて新聞というメディアを生み出し
電気通信の技術はグラハム・ベルやエジソンにより、メディアに強大な力を齎した。
遠い街で起きていることをリアルタイムに知ることで、人は世界の動きだけでなく
社会を恣意的に運用する存在の悪意を知り、手遅れになる前に対抗することができた。
21世紀に入り、インターネットという新しいメディアを得て
今や12歳の少年でさえ世界中に情報を発信し、世を驚かせることができる。
欧米の市民革命だって、日本の明治維新だって、東欧の民主化だって、
活字やメディアの力がなければ起きなかった事象だろう。
メディアの発達は、人々の幸福追求の思いが後押ししたと云えるだろう。
「ジャーナリストは民主主義の下僕である」という言葉が、それを端的に顕していると思う。
ところが、最近は情報が人の悪意を拡大し、暴発させるトリガーになっている事象が多い。
昨日裁判にかけられたある男は、社会への逆恨みを、電車内での自爆テロで晴らそうとした。
自爆テロという手法、爆弾製造の手法はWebで得たらしい。
或いは携帯サイトで知り合った見ず知らずの男たちが、何の罪もない女性を殺す。
おそらく彼らは、独りでは人を殺すなどという行動は取ることができないだろう。
2ちゃんねるで繰り返される犯行予告とその結果は、
誰でも参加できる「究極の民主的メディアでの情報発信」という形で
自己の歪んだレゾンデートルを満足させるものではないか。
もっと大きな話をすれば、自由主義と共産主義のイデオロギー対決が終結した後の
宗教対立―主にイスラム対非イスラムの―は、「情報」が煽り、加速させてはいないか。
情報を流通させるメディアに悪意が無いとしても、世界各地で発生する過激なテロリズムや
それに対する報復は、メディアを通じて瞬時に世界に配信され、眠っている誰かの悪意を呼び覚ます。
そんな可能性があるのではないかと思っている。
例えば中国の金盾のような情報制御が、かの国の真の民主化を妨げていることには間違いないが、
その一方でアルジャジーラで放映されるテロリストの犯行声明が、過激なインティファーダを惹起し
異なる価値観の対立(憎悪の方が正しい表現か。)を加速させてはいないか。
※誤解を避けるために敢えて記述するが、これは「寝た子を起こすな」的議論ではない。
 暴力の高度化・大規模化に対する懸念であると受け止めて欲しい…難しい書き方だけど。
また或いは、湾岸戦争以降より強くなっている「戦争のTVショー化」というものや
ゲームやエンタテインメント等が、死の持つ意味や暴力が持つ不条理を軽いものにしていないか。
これ位の力で殴れば人は死ぬ。
そんなことさえ分からない人間が増え、世に殺人は加速度的に増えていく。
それが個の殺人であれ、戦争の大量虐殺であれ。
情報は情報でしかない。
ただ、それを伝えるメディアは「演出」を排除することはできない。
言葉の選び方、カメラのフレーミング、映像の編集、BGMの選択。
これらには全て、制作者の意図が絶対に入る。
カメラの定点観測でさえ、そのカメラの設置位置に制作者の意図があるのだから。
メディアマンは―否、ジャーナリストは、その「無意識の演出」の危険性を意識しなければならない。
今や、僕たちは地球の裏側で起きた些細な出来事さえ、発生から10分で知ることができる。
それ故に、自らが送り出す情報が、誰にどのような形で受け止められるかの想像力を要求されると思う。
今、僕たちは、情報が持つ可能性と危険性を天秤に掛けなければならない。
それはギリシャ神話のアストレイアの天秤にこそ似ているものの
死者の魂を量るものではなく、人を幸福にするための秤でなくてはならない筈だ。
米国同時多発テロから6年。
かの悲劇の地、グラウンド・ゼロに建つ「フリーダム・タワー」の名の通り
いつか人類すべてが、平和のうちに自由を享受できるように
メディアマンとして、その礎石たる矜持を以って働けるように、頑張ろうと思う。

【速報】デジラジ終焉の嚆矢?

そろそろ寝るか、と思っていたら
LunascapeのRSSティッカーに衝撃のニュースが。
デジタルラジオ、’11年以降に現行機で受信できない恐れAV Watch
実はこの情報は、早くからキャッチしていた。
総務省のVHF帯域の周波数割り当てプランが当初の計画とは変わりそうだということ。
結果、前日の情報通信審議会情報通信技術分科会の答申は予想通りで
デジタルラジオの割り当て周波数は大幅に変更になった。

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Youtubeに日本語版は必要なの?

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何が使いやすくなったのかが判らなかったが・・・。

今日は久しぶりに完全オフ。まぁ、お客さんから電話があったりはしましたが。
で、Youtubeで動画漁りをしておりました。
最初Wikipediaで95年の地下鉄サリン事件の調べものをしていたのですが、その繋がりで
過去のハイジャック事案→911関連と来て、航空機事故関連のニュース動画をチェック。
その日その時に知りたい!と思ったものを、瞬時に探し出せるインターネットは
今やニュース動画等も手間を掛けずに呼び出すことが出来る。これは凄いことですよね。
一日ワンテーマで膨大な情報の海を漂流する醍醐味を味わうことが出来ます。
ちなみに、毎日のテーマは完全に気まぐれ。
今日は比較的ハードな事象を扱いましたが、別段そういったものばかり扱う訳ではなく
例えば先週だと「ブラジルと中国のVW車」や「家系ラーメン」、「WordPress」だったり。
あ、そう云えばウインザー朝について延々と調べたりもしました。
それらが何かに活かされるかというと、殆ど役に立ちはしないんですがね。
WikipediaとYoutubeがあると、どんどん知的関心の輪が広がるのは面白いです。
あ、あとGoogle Earthも手離せないサービスの一つですね。
そんな中、先日スタートしたYoutubeの日本語化について。
あれって何か意味あるのかな?と考えてみました。
元々直感的なユーザーインタフェイスですから、英語が解らなくても苦労しないと
思っていたのですが、そもそも需要があったんですかねぇ?
何でも、10ヶ国語位に同時に対応したそうですが・・・。
ただ、使い易くなったことでユーザー層が広がり、「表現の広場」としてYoutubeに
オリジナルコンテンツが増えていくのはいい事かもしれませんね。
著作権を侵害するコンテンツばかりでは、将来性が無いですから。
FLVによる動画配信って、純粋に個人でやろうとすると大変だしお金も掛かりますから
Youtubeを始めとする一連の動画配信サービスには頑張って欲しいものです。
僕は配信も閲覧も両方楽しむユーザーですが、それがいつか極めて一般的なことになり、
インフラに依存する既成メディアを凌ぐほどの速報性・客観性・共有性を持つ新メディアが
誕生すれば、世界はもっと進化するかもしれない。
18世紀以降の市民革命だって、20世紀の東西冷戦だって、情報の広汎な流通がそれを助けたと
云うことが出来ますからね。権威化・特権化した既存メディアへの対抗軸になって欲しい。
そう考えると、この手の「情報共有プラットフォーム」が進化する意味も見えてきます。
勿論、この手のコミュニティが避けられない「匿名の悪意」には注意が必要ですが
それに対する情報リテラシーの強化が全般的に為されれば、未来は見えてきます。
そんな未来に貢献できるようなエアフレイムであり、Takで居たいなぁ。
メディアマンとしての立ち位置も、テクノロジーの進化に負けないように変化させなければ!
そんなことを考えていた日曜日でした。

わざわざ巻き込まれに行ってみないか?

今日のエントリーは、是非民放人・IT人に読んで頂きたい。
2005年1月に起こった「ライブドアーニッポン放送騒動」。
これまで放送免許という利権に守られて、ボッタクリ状態で儲けまくっていた民間放送業界は
自分達のムラの論理には無かった「資本の論理」で一気呵成に攻め込んできた新興企業に
殆ど感情的としか言い様がないアレルギー反応を示し、あらゆる利権(政治を含む)を使って
これに抵抗した。
この時僕は、東京のラジオ5社共同企画のスタッフとして、東京の各ラジオ局と仕事を
しており、当然LFの人々とも話をした。
その上で、僕が取った行動は二つあった。
ひとつは、ライブドアの当時の社長、堀江貴文氏にメールを書いたこと。
これには、「LFが本当に欲しいなら、僕の企画を読んでみないか」と記した。
もうひとつは、LFの方に、「絶対にライブドアから買収されない秘策」を説明したこと。
これ、説明すると長くなるので、知りたい人はメール下さい(笑)
僕は民放の人間だったが、この案件については完全にフェアで居たいと思った。
だから双方に意見し、双方の出方を見た。
結局、いち現場人の意見は特に注視されなかったようだった。
悔しかったから、僕はその年の夏、エキサイトと組んでイタズラをした。
日経が記事にしてくれて、僕は常務会に弁明書を書いた(笑)
(日経に記事は残って無かったのである方のブログから。見出しがイタズラ。)
そして同じ年の秋、今度は楽天がTBSに攻め上がった。
当初はマスから叩かれないように、双方とも穏やかに話し合いを始めたが
短気な三木谷氏と逃げ回るTBSの主張は平行線を辿り、ついに先日楽天は
TBSの株式を20%以上取得し、TBSを持分法適用会社にする旨をブチ挙げた。
ちなみにそれに対するTBSの反応は、この記事を読んで欲しい。
これらの事件は僕にとってのパラダイム・シフトを巻き起こし
結果「民放業界からIT業界に乗り込む」という選択肢を選んだのだが、
ありがたいことに、この二つの業界のいがみ合いはまだまだ続いている。
僕は、これを千載一遇のチャンスと睨んでいる。
ちょっとした知恵と、ちょっとした胆力があれば
僕たちはこの状況の中で、風雲児になれるかもしれない。
いや、少なくとも僕はそういう風になってみたい。
歴史の転換点に関与できる機会が、僕らの人生に何回ある?
明治維新は起こせなくても、放送と通信の歴史に挑むことは、今なら出来ると思う。
このページを見て欲しい。
楽天は、自社サイトにTBSの株を買い増すための理由を掲出している。
その上で、意見や質問を求める、としてメールアドレスを公開している。
2年前にライブドアに対してそうしたように
僕は今回も楽天にメールを書き、企画書を送ろうと思っている。
今回は、TBSにはアクションしない。
一方に棹差して、両者の間を掻き回すだけのトルクを持っているか試してみたい。
そして、僕には掻き回すだけの企画がある、と自分を信じてみたい。
とは云え、また無視されるのもイヤなので(意外とひがみっぽい)、
今度は同志を募ってみたい。
一緒に策を練り、名前を並べて楽天にアプローチしてみたい、という人は居ないだろうか。
無視されても、そしたら自分の仕事で頑張ればいいし、損は無い。
ただ、天下の大企業ふたつを向こうに回して自分を試せる、ってとこだけで僕は興味がある。
GW明けには、メールを書こうと思っています。
「オレも混ぜろよ!」っていう物好きな人は、連絡下さい。
ちょっと刺激的な「課外活動」、してみましょう。