これは本当にヤバい。超オススメです!
さて、先日B-Barrelから新発売された数点のアイテムのうち
大阪のぶー社長を訪ねた時から購入を心待ちにしていたBB0037が届きました。
中華ユニタス、通称「マネタス」ことTY3600(シーガル)系の手巻きムーブメントを、
プレスの後、職人さんが手仕上げを施したエングレーブで美しく飾った一品です。
今回は、ゴールドIPのケースに黒革ベルトのBB0037GPBKをチョイスしました。
僕は中立国のものも含め、ユニタスムーブの時計を全部で5本所有していますが
このBB0037のエングレーブ仕上げは、その中で突出して美しいと断言できます。
彫りの深さだけでなく、その精緻な仕上げはムーブのあらゆる部分に及んでおり、
唯一エングレーブされていない3時位置の地盤には、しっかりペルラージュ仕上げまで!
この辺の美しさは、金子時計店の商品紹介ページでもその一端を伺うことができますが
現品を見ると、本当に溜息が出るほどですよ。ぜひ現物を手にとって見てみて下さい。
同じユニタスの、eposやフレデリック・コンスタントが仕上げたムーブと比較して
それでも美しい!と胸を張ってオススメしています。これはヤバイです!
裏側は三本指も含め、青焼きネジやルビーで華やかな印象。
フルスケルトンのマネタスと云えば、B-Barrelの兄弟ブランドであるロベルタスカルパから
RS6042が出ていますが、こちらのマネタスは杭州産。エングレーブはプレスですね。
これも決してダメではないのですが、BB0037と比較するとその差は歴然としています。
RS6042は、飽くまでファッションとしての時計を楽しむ為のものですから、優劣の話には
ならないので、その辺は注意しましょう。(個人的にはハズし時計として愛用中です。)
直径50ミリ超の存在感は、時計マニアにも楽しい筈。
しかも、このBB0037の凄いところはムーブだけではありません。
まず何と言っても針。本物の青焼きのブレゲ針です。深みのある青が溜りません。
写真で見るよりもボリューミーで、足の長さもあって非常に視認性に優れています。
また、ケースサイドがヘアライン仕上げになっているのも超好印象!
ゴールド系のケースって、全部ポリッシュだと華やかなんですが、ギラギラして見える事も多い。
その意味で、サイドをシックに仕上げているのは好感が持てます。
それと、ベルトも非常にいいです!これは多分25ミリ幅くらいだと思うのですが
42ミリの大型ケースとのバランスが最高。これのおかげで、必要以上に大きく見えないのです。
普通42ミリというと、ダイバーズくらいの大きさですから結構目立つはずなんですけどね。
ともすれば凄く派手派手になりそうなのに、これらのパーツがうまーく演出されて
普段使いできるくらいの落ち着きを持って仕上がっています。これは凄い!
そして、何が一番凄いって
これが39,900円で買えてしまうということ。
ぶーさんのブログを読んでいる方なら、最近シーガルのムーブメントが異常に高騰していることを
ご存知だと思いますが、それをここまで上質に仕上げて4万円を切るというのは異常ですよ。
同じユニタスのエングレーブを売りにしたeposの3377が、8万円台後半で「安い」と
評価されているのですから、BB0037の仕上げで4万円アンダーの値付けは「異様」と
言っていいでしょう。
そもそもユニタスはデビューしてから半世紀以上経っている「枯れた」ムーブです。
その意味で、ちゃんとした所が作れば中立国と中華の差は少ないか、ほとんど無いと云えるでしょう。
事実僕が持つマネタスは、RS6042もBB0037も、非常に精度が高いです。
下手なET○もののムーブよりも…ゲフンゲフン。
ご存知の通り、中華ムーブを採用した時計ががトゥールビヨンを始めとして高騰し、
大幅値上げを余儀なくされたり、ディスコンになったりしています。
その意味で、BB0037もいつまでこの値段で販売されるかは誰も保証できません。
現に、ちょっと前にご紹介したパレルモの258Sは、今はほぼ入手不可能になってしまいました。
(あれは一本買っておきたかった。)
ですので、時計好きとして声を大にして言っておきます。
BB0037は絶対買っとけ!!