サントリーが、東日本大震災を受けて制作したCMシリーズ。
坂本九さんの「上を向いて歩こう」と「見上げてごらん夜の星を」を
日頃同社の様々なCMに出演している俳優さんやアーティストの方々が歌っています。
その数、71名。
どうぞ、観てみてください。
こちらからご覧いただけます。
Twitterにも書きましたが、このCMを観て
改めて歌や音楽が持つ力を実感しています。
そして音楽とは、祈りから生まれ、想いに育まれたものなんだと感じています。
まさにこのCMの中で歌われるふたつの曲は、祈りそのものだと思います。
過去にもサントリーの広告作品の秀逸さを都度都度書いてきましたが
今までのどんなCMよりも、心に響きました。
「響」という字をCIに織り込む同社は、音の持つ力を本質的に理解しているのでしょうか。
このコミュニケーションを企画した方の祈りが届いたような気がしました。
壽屋宣伝部の頃から連綿と続く、同社のコミュニケーション力には感服します。
このCMを観て
音と、広告の世界に棲むことを選んだ喜びを
改めて感じました。
音楽って凄い。広告ってこんなに可能性があったんだ。
いま、日本中のあらゆる場所で
知らない誰かが、知らない誰かを案じ、
その平穏を祈っています。
その安全を祈っています。
僕も、あなたも。
ご一緒に、上を向いて歩きましょう。
慟哭の夜を越え、再生の払暁を共に見つめるために。