成長の難しさ。

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ネクタイを締めて営業に出る日もあるのです。

さて、最近「会社ってどうやって成長させるの?」と頭を痛めています。
弊社は目下4期目。売上こそ毎年増えているものの、利益は黒字・赤字の繰り返し。
売上の絶対額が大きくないので、ひとつの案件の去就に大きく影響を受ける悪癖があります。
なるべく金額が大きくて、しかも契約期間が長い安定した案件を増やしていけばいいのですが
そのようなホームラン案件ばかり狙うと、足元の資金状況が不安定になっちゃうのです。
で、資金のための案件も、将来のための案件も、同時並行的に営業するのですが
営業を頑張れば頑張るほど、当然忙しくなります。
「足元案件」はすぐにおカネになるけど、金額が小さい分、数をこなさなきゃいけませんし
「ホームラン案件」は成約まで長い時間、粘り強く作業をしなければなりません。
特に資金状況に問題がある場合は、足元案件をたくさん獲らなきゃいけませんが
そうなると業務量が増えてスケジュールが埋まってしまう。
しかも中には、業務と経費だけが延々と先行して出て行くものなどもあったりして。
じゃあ人を増やそう…となると、これが簡単に誰かに振れるものではないのです。
スキルの高い人を雇うにはおカネがかかりますし、
おカネがかからない人には仕事を任せきることは出来ません。
結果自分を使い倒すしかないので、モーレツに仕事をこなして行かなければならないのです。
まあそりゃ当然なんですが…うーむ。
では、一時的にキャッシュリッチな状況を作って
社員を増やして研修したり、腰を据えた案件開拓をしようとすると
銀行融資などが選択肢に浮上してきます。
ところが金融機関は「会社のいまの状態」を凄く重視するんですね。
そうすると、「余り儲かっていない小さな会社」として評価されるので
なかなか思うように融通してもらえず。(まあその評価は正解なんだけど)
あーもうッ!出口がねーよっ!
幸いなことにこの1ヶ月ほど、新しい基軸の案件を提案して回っていたところ
徐々に反応が出始めています。これは是非大きな流れにしていきたい。
またお客様からありがたいお声掛けを頂いて、そのプロジェクトに参加するなどもしています。
どうやらこの夏は物凄く忙しくなりそうです。
本当にありがたいことなのですが、そうなると一日24時間では足りなくなる訳で…。
今後の営業と受注に関しては、かなり慎重にならなければいけないようです。
弊社が提供するサービスは、属人性の強いものが多いのが問題。
まあ、Project Boutiqueというコンセプトを掲げて営業しているんですから当たり前ですね。
暫くは腹を決めて、猛然と挑むしかないのだと思います。

昏い水底から。

霧笛荘夜話

霧笛荘夜話
価格:580円(税込、送料別)


浅田次郎氏の著作には
どうにもならない境遇に喘ぎながら、それでも生き抜こうと足掻く人々がよく登場する。
そしてその周りに、まったく逆の天衣無縫なキャラクターを配することも多い。
「天切り松 闇がたり」の左文字楼の康太郎であったり(彼は彼で「廓の子」という懊悩があるが)
「聖夜の肖像」の久子の夫や、「霧笛荘夜話」の眉子の前夫であったりがそれだ。
育ちの良さと、そこから来る如才のなさに
主人公は息苦しさや切なさを感じ、傷つく。
その天真爛漫さは、時として主人公の心や人生を破壊する一因になったりもする。
この「育ちの良い如才なさ」は
育ちの悪い人間にとっては居心地が悪く、相手はその善意故にそれに気づかない。
或いは、誰が見ても「良く出来たもの」が
実は受け容れる側にとって
苦渋に満ちた判断を問われていることに気づかない。
育ちの良い「当たり前ですよね」や「仕方がないですね」は、
相反するものにとって身を切られるようなものであることさえある。
昏い水底から見上げる太陽は
眩しいことは判るのに、揺らめく波で常に歪んで見える。
その水底に棲み続けるのか
或いは陸に這い上がるのか
一足飛びに空を翔けるのか
それは本人の意志に拠るものだけではないことは
水底の視線を意識してから知ったこと。
その上で、どうやって世間様と折り合いをつけて生きるのか。
不惑を迎えても、なかなか答えは出ない。
ただ、誰彼構わず自分の棲処に引き摺り込むような
そういう生き方はしたくない、と思う。
多分それは、自分に約束できる
唯ひとつの矜持なのだろう。

梅雨に入ったので

今週の「Salus Beat Press」は、雨っぽい選曲をしました。
土曜の夜(再放送は火曜の夜)の番組なのに、何故か頭の中の情景は
土曜や日曜の午後、陽が差しているのに柔らかい雨が降っている…そんな感じ。
そんな時って、激しい曲よりも、ちょっと寂しくなるようなものが聴きたくなりませんか?
結果、拾い上げた曲はそんな雰囲気のものばかりになりました。
こんなのとか。


サイマルラジオでも聴けますので
お時間があればどうぞ。
トップページから「関東」>「FMサルース」>「放送を聴く」です。
radikoとは違い、全国で聴けます。なんでだろう?
Salus Beat Press (FM Salus / 84.1MHz)
June 4th (Saturday) 10:00PM – 10:30PM
June 7th (Tuesday) 09:30PM-10:00PM ※repeat on air
そう云えば、雨の音を楽しむだけのサイト、なんてものがあります。
RainyMood.com(サイトを開いたとたん音がなりますのでご注意を。)
こういうのも結構好きです。
これからしばらく雨の季節。
鬱陶しいですが、そこを素敵に過ごせるようにしたいですね。

クォーツについて真面目に考える。

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これが、僕が魅力的だと思うクォーツの時計です。

さて、B-Barrelのぶー社長がTwitter上でクォーツのことを書いていらっしゃったので
タイムライン上で意見しつつ、真面目に考えてみました。以下は全くの私見です。
<僕が機械式時計をより好む理由>
・仕上げが良い。各パーツの質感が高い。
・シースルーバックのモデルは機械の繊細な動きを眺めて楽しめる。
・実用品としてよりも、装飾具としての機能(存在)を重視している。
・複雑機構などの魅力的なモデルがある。
<僕が機械式時計について悩む点>
・毎日違う時計を着けるので、その都度ゼンマイを巻かなくてはいけない。
・なので、カレンダー付きは時々面倒。
・さらにトリカレムーンなどは月齢まで合わせなければいけなくて更に大変。
・やはり、金額的に大変。
<機械式時計が好きな僕の、クォーツの嫌な点>
・ステップ運針が嫌い。
・ケースや文字盤が明らかに機械式より安っぽいことが多い。
・モーターのトルクの関係で、針がペラペラ。
<僕がクォーツについて良いと思う点>
・メンテナンスフリーであること。
・急に着ける時でも、正確な時刻を刻んでくれている安心感。
・ムーンフェイズや永久カレンダー、時にはミニッツリピーターなどでも安い。
<僕が考える、B-Barrelが魅力的な理由>
・本格的な機械式時計が、非常にリーズナブルであること。
・価格を超えた仕上げの良さがあるので、満足感が高いこと。
・複雑機構や凝った装飾(スケルトンモデルなど)でも高過ぎない。
ここから導かれる「B-Barrelがプロデュースするクォーツ」は、
こんな印象だと良いと思うのです。
・機械式B-Barrelと同様の質感。ケース・文字盤・針などに手抜きがない。
・ステップ運針の秒針は無いか、あっても納得出来るくらいのものである。
・リーズナブルである。
・複雑機構が楽しめるものもあればいい。
その上で、具体に入ると…。
・ブレゲ・クラシックや、パテックのカラトラバの2針モデルのような、秒針不要の魅力的デザインを
 B-Barrelの質感で、しかもクォーツで再現するもの(クラシック・シンプルモデル)
 既にフレデリック・コンスタントなどがこの辺を突いていますよね。
天賞堂のグランド・コンプリケーションのように、トリカレムーンやミニッツリピーターなどの
 複雑機構を、クォーツで楽しめるもの(コンプリケーションモデル)
※後者は製造コストが高いと思われるので、予約生産・販売にするとか。
…こういう方向性になるのではないでしょうか。
これなら、少なくとも僕は欲しいと思うのです。
その他にも、ロンジンの1926ティソのバナナウォッチなども魅力的ですね。
但し、スポーツモデルやアビエーションウォッチなどは、
既にクォーツモデルが市場に溢れているのでここに参入する意味合いは無いと思います。
B-Barrelというブランドにファンは何を期待しているか、を考えれば
クラシック系のモデルになるのではないかと考えます。
また、機械式時計ブランドとしてのB-Barrelのイメージを大切に思うファンの方も多いと思うので
正式なB-Barrelのディフュージョンブランドとして、新ブランドを立ち上げるのも面白いと思います。
ディフュージョンブランドであれば、価格の安さも説得材料になりますしね。
いかがでしょうか?
ぜひ皆さんのご意見もお聞かせください!

個人的震災対策メモ(避難編)


3月11日の東京駅の模様。

さて、自宅編・会社編(その1その2)と書いてきたこの個人的震災対策メモ。
今回の「避難編」で最終回となります。
この間首都圏での余震活動は激減しましたが、依然東北地方や北関東では頻繁に揺れています。
東海地震・東南海地震・南海地震、あるいはそれらが連動するものまで
今後も大規模震災の可能性は否定できませんし、その対策を怠らないようにしたいですね。
・発生直後:まずは安全な場所に退避。
3月11日14時46分に発生した東日本大震災。東京では震度5弱の揺れが130秒もの間続きました。
弊社事務所は14階建てビルの13階にあり、発生と同時にエレベーターホールに退避後、
揺れが収まるのを待って非常階段で1階まで降り、青山通りに避難しました。
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震災発生約8分後に撮影した青山通り。騒然とした雰囲気でした。

路上には近隣のビルから沢山の人々が逃げ出していましたが
通り沿いはビル外壁や看板の崩落、割れた窓ガラスの飛散などが予測されたので、
すぐ裏手にある青山小学校の校庭に避難しました。
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発生30分後の青山小学校。ヘルメットを被ったビジネスパーソンも多く居ました。
真ん中の茶色のビルが弊社の入っているマンションです。

避難中も何度も強い揺れが発生し、防災無線ではサイレンと共に大津波警報が繰り返し放送され
現場は異様な雰囲気でした。こんな時、身の安全を図るためだけでなく
一人、あるいは少人数でいることによる精神的な負荷、パニックやストレスを避ける為にも
近隣の学校や公園などの避難場所は普段から確認することが必要だと感じました。
・帰宅開始:情報収集を迅速に。
弊社では発生後およそ2時間で全社員の安否を確認し、
会社に程近いカフェに集合。緊急連絡体制や今後の出社に関する確認を行った上で解散しました。
社員の安全を考え、事務所への立ち入りを禁止し、帰宅させたのです。
その時既に青山通りでは夥しい数の人々が、徒歩で帰宅を始めていました。
ただこれが正しい行動であったかは疑問です。
ビル街を多数の人が歩いている時、大きな余震が発生して、外壁や看板が崩落したり、
窓ガラスが割れて落ちてきた場合、非常に危険な状態になることが懸念されます。
当日、身の危険を感じるほどの強い揺れは日没頃には収まっていたと記憶しているので
それまでは安全な場所に留まっていた方が良かったのではないかと反省しています。
またその間に、テレビやラジオ・Webを通じて、交通情報だけでなく
避難所や帰宅困難者の為の宿泊所などの情報をきちんと確保するべきでした。
解散後僕だけが事務所に戻り、片付けや取引先への連絡を続けていたのですが
その時に様々な重要情報を得たのです。
結果として、その情報を社員に伝えることが出来ないまま帰宅させてしまったのですね。
これは失敗でした。
社員はいずれも、4時間・5時間も歩き続けて帰宅しなければならなかったのです。
・帰宅時:徒歩での帰宅は正解だったのか?
同じような人が多かったからでしょう。246号線には凄まじい数の徒歩帰宅者が溢れていました。
僕はバイクで246号線を西に帰宅したのですが、渋谷・三軒茶屋・駒沢・用賀…と
どこまで行っても徒歩帰宅者が居るのです。
最終的には、都心からおよそ20km離れた川崎市宮前区でもそのような人々を見かけました。
普通に考えても、5時間は掛かったでしょう。
また、用賀辺りまでは歩道から溢れた人が、車道を歩いていました。これは大変危険です。
自動車が大渋滞していたことも相まって、普段は45分程度の帰路に、バイクでさえ2時間半掛かりました。
ただ、歩くことをためらって勤務先に留まっていた家内は
22:39に東急線が運転を再開したことで、電車で帰宅することが出来たのです。
つまり、それよりずっと早い時間に帰途についた人よりも、かなり早く帰宅できたんですね。
その意味でも、早計な判断は避け、情報を確保し、
冷静に行動することが大切だったのではないかと思います。
・連絡:こんな方法で連絡が取れていた。
最後に、これは必ず成功する手段かは確かではありませんが…。
震災発生直後から翌日まで、都心部では携帯電話同士の通話は殆ど出来ませんでした。
当然帰宅時には通話による連絡は出来ず、諦めてメールで連絡をしていたのですが
これも遅延していたんですね。酷いものでは4時間以上遅延していました。
で、バイクで帰宅している時に、福岡の実家の母から安否確認の電話がかかって来て
思わず「いまそんな電話してる場合じゃないんだよ!」とたたき切ってしまった後、ハッとしました。
…福岡からなら、電話が繋がるのか?
そこで急いで母にメールして、もう一度電話するように頼んだのです。
その後、福岡を中継地として、母に家内への伝言を頼み、母から家内に電話で連絡。
その返事を再び母から僕に電話して貰って…という方法で、リアルタイムで連絡を取り合えたのです。
当日、輻輳を起こして大混乱していたにも関わらず、この方法で連絡がついたのは幸運でした。
全ての状況でこのような連絡形態が可能かどうかは分かりませんが
メモとして残しておきます。
—————-
この文章を書きながら、3月11日当日の恐怖を思い返していたら
久しぶりにGoogle Chromeの緊急地震速報が鳴り、この事務所も少々揺れました。
まだまだ気を抜ける状態ではありませんね。
原発事故の問題だけでなく、地震への対策についてもしっかり考え続けなければなりません。
(ここまで書いた瞬間、今日2度目の緊急地震速報が鳴りました。よって早めに帰宅します。)

2011年新作時計・メゾン別一気にレビュー!

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やはりコレが一番好い時計だと勝手に断じます。

さて、時計雑誌が一斉にバーゼル特集を組んでいますね。
学研パブリッシングの「WATCH NAVI 夏号」が、バーゼルに加えて、SIHHやWPHHも含めた
2011年の新作時計カタログを付録につけていたので、これを見ながら
完全に独断と偏見に満ち満ちた、極私的ひとことレビューをしてみようかと思います。
飽くまでも僕個人の感想でしかありませんので、ご意見が合わない部分は読み飛ばして下さい。
また、余りにも興味がないメゾンは除外します。
評価マークの序列:◎>○>△>▲>×
・IWC…(▲)ここ数年のモデルチェンジはいい方向じゃないような。
・アジムート…(▲)いくら本格的でもパイロットウォッチは要らんでしょう。
・ウブロ…(×)もうビッグバン飽きた。
・ヴァシュロン・コンスタンタン…(△)パトリモニーの永久カレンダーは素敵。
・エドックス…(▲)ショパールの猿真似ラバーベルトはイカんと思う。
・H.モーザー…(△)まあ手堅いですよね。
・エベル…(○)100周年モデル「クラシック100」に好感。時針・分針も青焼きだったら…。
・オメガ…(△)Cal.9300デビュー。二眼のスピマスはちょっと新鮮。
・オリス…(▲)どの雑誌を読んでもどこのムーブを使ってるか書いてない。もう全部セリタ?
・エポス…(△)「ナイトスカイ」のムーブ次第では○で。同様に「スポーティブ・ダイバーズ」も。
・ブヘラ…(○)結構スゴイの作ってる割に注目されませんよね。モンブランと同じような扱い。
・クエルボ・イ・ソブリノス…(×)疑惑+高い。
・カルティエ…(△)カリブル・ドゥ・カルティエのメタルブレスはいいかなぁ、と。
・クロノスイス…(△)パシフィック・クロノはらしく無くて好き。従来路線はちょっと迷走気味?
・グッチ…(▲)一度安売りしちゃったら、凝った時計つくっても安っぽいイメージが抜けないような。
・グラスヒュッテ・オリジナル…(▲)70’sパノラマデイトが119.7万はやりすぎでしょうよ!
・グラハム…(▲)ある意味イギリスっぽい感じはするんですが。42mmで”小振り”はない。
・コルム…(▲)ゴールデンブリッジを自動巻きに…って、そんなん蛇足でしょう!
・シチズン…(○)エコドライブ・サテライト・ウェーブがカッコいい。衛星波の時代到来!?
・シャウボーグ…(△)グランド・パーペチュアル・ムーンが綺麗。
・ジャケ・ドロー…(△)グラン・セコンドがいい感じに。
・ショーメ…(△)ダンディ・グランドデイトはいいですね。
・ショパール…(▲)ブランド表記を二種類にするのは愚策かと。「CHOPARD」でいいじゃないの。
・シャネル…(×)J12飽きた。そろそろ別のが見たいです。
・ジャガー・ルクルト…(▲)去年のデュオメトル・カンティエーム・ルネールみたいなのが欲しかった。
・ジラール・ペルゴ…(×)明らかに勢いがない。
・ジン…(○)model358.JUBは大人っぽくていいですね。
・スカーゲン…(△)可もなく不可もなく。
・セイコー…(○)SDのミニッツリピーターの音に期待ということで。GSの130年モデルはこれでいいの?
・ゼニス…(△)グランデイト・ムーンフェイズに期待。
・タグ・ホイヤー…(○)カレラ・ヘリテージ・スモールセコンドとモンツァに好感。
・ティソ…(▲)特に見るべきものなし。去年のブリッジポートが欲しい。
・ノモス…(◎)突如どうしたの?の大攻勢。チューリッヒ・ワールドタイマーが結構素敵。
・ハリー・ウィンストン…(△)オーパス11はもう時計じゃない(笑)ミッドナイトはいいかも。
・ハミルトン…(◎)…カーキ・コンサベーション・オートクロノ、カーキUTCなど見所たくさん!
・パネライ…(―)正直、パネライのいいとこがよく分からんのです…。
・パテック・フィリップ…(―)時計の価格が「時価」って!マグロかよっ!
・フォルティス…(△)B-47はカッコイイけどデカ過ぎ。
・フランク・ミュラー…(×)なんかもう可哀想な気がします。
・フレデリック・コンスタント…(△)北京パリは嫌いじゃないですが、マニュファクチュール高いっす。
・ブライトリング…(▲)トランスオーシャンの3針モデルが10万円台なら評価は2段階アップ。
・ブランパン…(▲)ランボとフィフティ・ファゾムス以外にネタがないのかな?
・ブレゲ…(△)XXIの新色はGood。でもXXIIって去年のモデルもデリバリー遅れてるよね?
・ブルガリ…(×)ジェラルド・ジェンタやダニエル・ロートまで魅力ダウンしてないっすか?
・ブローバ…(○)ジェミニ・ユニタスはクラシカルでいいね!
・ベル&ロス…(×)ヴィンテージWW1、中途半端なモダナイズがやだ。
・ボーム&メルシエ…(◎)ケープランドもクラシマも、今年はとってもいいですね!欲しい!
・ボール・ウォッチ…(○)トレインマスター120は実は非常にいい時計なのではないかと。
・モーリス・ラクロア…(▲)中途半端な高級路線のせいで、居場所が無くなったような。
・モンブラン…(―)時計ファンじゃなくて、モンブランファンに売りたいってことなのかなぁ?
・Uボート…(×)要らん。
・ユリス・ナルダン…(―)ブラック・シーは誰に売りたいのだろう?
・ユンハンス…(○)マックス・ビルはやっぱカッコイイね…。
・ラドー…(×)懐古路線やめちゃったの?セラミカも目立たないし。Dスターが酷い。
・ラルフローレン…(×)作り手のこだわりがファンにはちゃんと届かないと思う。
・A.ランゲ&ゾーネ…(○)プール・ル・メリットの4作目は…素敵です…。
・リシャール・ミル…(×)まだこの方向で行くつもり?
・ロジェ・デュブイ…(―)デザインはよくなったと思う。でも限定を止めたのはどうなのかな?
・ルイ・ヴィトン…(×)そこまでタンブールに固執する理由がわかりません。
・ロレックス…(○)ターノグラフの日本限定は売れるんでしょうねぇ。
・ロンジン…(○)レトログラードは凄いけど、どのくらい売れるのか…。
・ペキネ…(◎)リュー・ロワイヤルのムーブが本当に自社開発のフランス製なら、という条件で。
・ミューレ・グラスヒュッテ…(△)なんて言うか…その…微妙です…。
・ルイ・エラール…(○)代理店変わった?今年はさらに元気ですね。
ああくたびれた(^^;)
ここまで書いて、労作の割には意味があるのかこの記事?と思ってしまいました。
今年の個人的イチバンは、やはりボーム&メルシエのクラシマ・アニュアル・カレンダーですかね。
以前にも記事にしていますが…。
皆さんはどのへんに注目していますか?

皐月の午後の徒然書き。

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ブレゲにしては、純正ベルトは比較的良心的な価格なのですが。

・ベルトを替えるか替えまいか。
往く春を惜しみ、昨日・今日とブレゲ・アエロナバルを着けています。
僕のアエロナバルは、カミーユ・フォルネ製のクロコマットの純正ベルトが付いているのですが
購入して2年、そろそろこのベルトが傷んできました。
なるべく暑い日は避けていたのですが、購入した年の夏にでっかい汗染みをつけてしまい
馴染んでいく革の風合いを楽しみたくともどうにも気になります。
また、へり返し仕立ての剣先の部分もちょっとくすんだ感じに…まあ、神経質なのかもしれませんが。
以前、青山のルーツで夏用のベルトをオーダーしたのですが
納品した直後にルーツが夜逃げ。験が悪いのでこのベルトは使っていません。
やはり一番好きな時計は、気持よく使いたいですよね。
幸いアエロナバルの純正ベルトは意外にも安価で、いまのものと同じクロコマットなら4万円。
カーフなら1万円ちょっとで買えてしまいます。(フォールディングバックルは4万円ですが。笑)
いま着けているベルトを夏用として、秋用に新しいのを買おうかな、と考えています。
・記憶についての雑感。
最近、記憶というものについて考えています。
人間は、特にエピソード記憶と呼ばれるものを、自分に都合の良いように変質してしまいます。
いい記憶はより良い記憶として、悪い記憶は忘れたり自分の中で消化できる内容に書き換えて。
そのように、自分に都合の良いように記憶を操作することが出来るからこそ
人間はその長い人生を生きて行くことができるのだとも聞いたことがあります。
ただ、喜びと苦しみ、嬉しさと悲しさが混交するような記憶は
なかなかその変換や最終処理が進まないようです。
特にその記憶を根拠として、自分の中に何らかの戒めを持っているとしたら…。
良い経験だけを選択的に記憶すれば戒めを忘れ、再び同じことを繰り返してしまうでしょうし
悪い経験を記憶したくない、と願っても、同居する良い経験がそれを阻む。
そのせめぎ合いが、経験を幾度も反芻させ、確たる居場所も持てぬまま、体の中を漂うのです。
その漂流する記憶は、時折意識の表層に浮かび上がり
戒めを忽せにしようとするのです。
思考が内へ、内へと進む傾向がある僕にとって、これはかなり厄介な問題。
時としてその思考に結構なリソースを割かれることもある為、自律の手法を考える毎日です。
………
本当は、あと一つ書こうと思っていたことがあるのですが
これについてはもうちょっと時間が必要なようです。
完全に独り言にしかなっていないエントリーですが、自分の意識を俯瞰するためですので
どうぞご容赦を。
では、素敵な週末をお迎えください。

燻製・バッタ屋・どら焼きなど。

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水天宮の交差点から新大橋通りを八丁堀方向に数十メートルです。

さて、今日は昼から水天宮へ。
最近雑誌やテレビでよく紹介される「くんかれ」へ行ってきたのです。
チキンや野菜、ベーコンや玉子などの具材だけでなく、カレーソースまで燻製にしたお店です。
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ダイエットも目標を達成し、最近は比較的自由に好きなものを食べられるので早速行ってきました。
今回注文したのは
レギュラー燻製カレー+ライス大盛り(350g)+燻製全部載せ(チーズ、卵、チキン、ベーコン)+
燻製チキン300g(1枚のせ)…というメニュー。明らかに食べ過ぎです(笑)
このお店はそれぞれの「燻度」も三段階から選べるので、通常より一段階上の「少し濃い」をチョイス。
10分ほど待って出てきたカレーはこんな感じでした。
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ご飯より肉類の方が多くなるという失態。

すべていい塩梅で燻された具材は、なかなかの香ばしさ。
特にチキンやベーコンの端っこ、ちょっとカリッとした辺りの薫りが良かったですね。
「少し濃い」燻度を選んだ割には、もうちょっと燻された感があってもいいなと思ったので
標準だとちょっと物足りないかもしれません。
カレーソースは殆ど辛味は無く、香味は微かなスモークを鼻腔の奥で感じるくらい。
全体としてはコク重視、刺激低めのカレーですね。スパイス感も控えめ。
CoCo壱番屋で5辛などを食べている人は「これはカレーじゃない!」と怒るかもしれません(笑)
最近ココイチではライス400gで食べていたので、ライス350gは余裕と思っていたのですが
全部載せにした具材と、チキン300gのボリューム感が圧倒的で、最後は必死でした。
今度はもう少し常識的なパッケージで食べたいと思います。今もまだ苦しいです。
食後にコーヒーを飲みに行って、その後腹ごなしに人形町周辺を散策。
この一帯はなかなかいい雰囲気ですね。老舗と普通のお店が混在して、でも人の量はほどほど。
半蔵門線水天宮前駅・日比谷線&都営浅草線の人形町駅・都営新宿線の浜町駅が接近し
都心へのアクセスもよさげ。
ひょいっと表通りを入ったところに、輸入卸を名乗るTake4というお店がありまして
何気なく入ってみたら、洋服やバッグ類がどえらく安かったので買ってみました。
パーソンズのボタンダウンシャツは950円。トミー・ヒルフィガーのバッグは2,900円。
倒産したトミヤアパレルの商品なども多かったので、輸入卸というよりバッタ屋に近いのでは?
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シャツ3枚とトートバッグで5,000円台。すげぇ。

ちなみにこのお店、ドレスシャツやバッグは圧倒的に安いのですが
時計だけは高かったです。テクノスのクォーツが1万円前後。そりゃないよねー(笑)
で、ひとしきり歩いたあと、人形焼を買おうと思ったらどこも売り切れ。
結局駅の近くにある三原堂本店で、どら焼きやカステララスクなどを買って帰りました。
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カステララスクに期待していますが、まだ食べる余裕がありません。

宮前平から水天宮は、乗り換えは無いものの、電車で1時間近くかかります。
もう少し近いと、なかなか遊び場としては面白いかもしれません。
みなさんにもお勧めですよ。

Exotic Japan

…と言っても、郷ひろみさんの話題ではなく。
昨日は午後から有楽町の東京交通会館にて打ち合わせがあったのですが
その後、交通会館内にひしめく地域の物産ショップを廻ったのです。
メインのお目当ては「むらからまちから館」。
ここは全国の特産品やお菓子、調味料や地酒などを取り扱っています。

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戦利品の一部。写っていないものは食べちゃいました(笑)

まずは東北の物産を…と思い、岩手の地酒・月の輪をゲットし
その他に仙台のえびせんやら喜助の牛たんなどを購入。
それとは別に、10年以上前に高知を旅した際に食べて感動し、以来ずっと欲しかった
宗田かつおの「鰹スティック」を発見したので、生節と併せて購入。
これ、本当に旨いんですよ。一番オススメなのはにんにく味!
それから伊勢のほうじ茶や、青梅(東京じゃん)の味噌たまなど、エラい量を買い込んでしまいました。
このむらからまちから館の取扱商品の中で、最もときめくのは
各地のお醤油や駄菓子などの、あまりお土産にならない商品。
ずっとその地にあって、地元の人にはあって当たり前のものたち。
その地の気候や風土を如実に反映し、当地の人々の手で織りなされるものたち。
そのラベルや意匠の素朴さを眺めているだけで、胸がギュッと締め付けられるほど
ワクワクするような、切ないような、そんな気分になります。
知らない街の、知らない人々の日常に触れたような、そんな気持ちになります。
日本はやはり広く、それぞれの地には僕らの知らない日常と、そこに対する愛着があるのです。
エキゾチシズムは、別に海外旅行しなくても、この国に溢れています。
今回の震災で、そのような街や風土が、どれだけ喪われてしまったのでしょう。
変わらず続いていくと疑わなかった日常が、どれだけ奪われてしまったのでしょう。
そのことを思わずには居られません。
阪神淡路大震災の後、神戸は短い間に力強く復興を遂げましたが
新しい、綺麗な神戸を訪ねた時、記憶の中の神戸と空気が変わったことに戸惑いました。
そしてそれを一番感じるのは、当地の人々でしょう。
震災や原発事故が奪ったものは、命や家々だけではありません。
その地の文化や、街の薫りまで消し去ってしまった。
その失望に、僕らはどうやって寄り添い、支えていけばいいのでしょう。
震災から二ヶ月が経ち、有楽町でそんなことを考えていました。

スゴイぞDropbox!

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これはブラウザ上で使うときのインターフェイス。

さて、世の中ではTwitterだのFacebookだのといったソーシャルメディアや
EvernoteやGmailなどのクラウドサービスが大盛況ですね。
僕は結構そういうのに手を出すのですが、自分に合わないなと思ったらすぐに見切ってしまいます。
その中で、最近これは凄い!と絶賛しちゃうのがDropboxです。
僕は会社ではデスクトップPCで、自宅ではノートPCで、外出先ではUMPCで…と
台本や番組データなどのひとつのファイルを、違うPCで連続して作業をするため
ファイルの共有というのは結構大事なポイントでした。
メールで、あるいはNドライブのようなWebストレージサービスで、あるいはUSBメモリで。
ただこの場合、取り扱うファイル数が膨大になると、各ファイルのバージョンの取り違えとか
どれが最新版か分からなくなるなどの弊害があったんですね。
特に経理関係のファイルなんかは、ひとつバージョン違いがあるだけで随分混乱してしまいますし
事実それで何度か失敗した経験があります。
ところがDropboxなら、常に最新版のファイルを複数のPC間で共有できるのです。これは便利。
しかも使う直前まで知らなかったのですが、Dropboxなら
・各ローカルから削除してしまったファイルも復元できる。
・Dropbox自体に各ファイルの履歴が残っていて、以前のバージョンを復元できる。

…という素晴らしい機能がついていたのです。
僕の場合、CM原稿や番組台本などは、「やっぱりあの表現の方が良かったかなぁ」などとなることが多いので
何でもかんでも最新版にアップデートしてしまうDropboxは…と躊躇していました。
これは嬉しい誤解でした。
また、それぞれのアカウントは当然そのオーナーしか閲覧・利用出来ませんが
Dropboxフォルダ内の「Public」というフォルダにファイルを入れると共有できるのです。
ファイルをPublicフォルダに入れ、右クリックすると「パブリックリンクのコピー」という表示が出ます。
これをクリックするとURLがコピーされ、それをメールに貼ってファイルを送るべき相手に知らせると
そこからダウンロード出来てしまうのです。
そのURLからフォルダ内の別のファイルにはアクセス出来ないので、安全性も高いですし
データ便や宅ふぁいる便のように、時間帯によっては混んでいて使えない…ということもないので
番組データのような巨大ファイル(300MB近くになります)なども快適に受け渡しできます。
drop2.jpg
これだけで共有できるのです。

その他にも、クライアントを選ばないので
WindowsやLinux、iOSのようなOSの違いも、PC/Tablet/Smartphoneのようなデバイスの違いも無問題。
僕はすべてWindowsマシンですが、3台のOSがXP/Vista/7と全部違います。
でもそれもなんの懸念にもならないんですね。
また、客先のPCを使うだとか、ネットカフェのPCなどからDropboxのファイルを使いたいときは
いちいちそのPCにDropboxをインストールしなくても、ブラウザ上で使うことも出来ます。
本当に使い勝手がよく考えられていますね。
このDropboxとGoogle Chromeの共有機能があれば、殆どのPCは同一環境に一発で設定できます。
これが無料というのだから、いい時代ですよね。
ちなみに有料バージョンもあって、50GB・100GBのプランがあります。
無料だと最初の容量は2GBしかありませんが、いろいろな手段でそれを増やすことが出来ます
一番お手軽なのは、新規のユーザーを紹介すること。
ですので、Dropboxを使ってみようかな…と思われる方は、ぜひこちらからご登録ください(笑)
【便利な参考記事】
Dropbox徹底解剖 – 一度使ったら手放せなくなる! オンラインストレージサービスの本命
(Web担当者Forum)