さて先日、Yahoo!系のファーストサーバというホスティング業者が
更新プログラムのミスから、6,000件近い顧客のWebデータを消失させてしまい
大問題になっています。(参考記事はこちらで)
顧客の中には小林製薬や海遊館、日本新聞協会、109シネマズなどもあり
被害者(社)によっては、顧客データを全て失い、業務が立ち行かなくなるところもあるとか。
本当に恐ろしい話です。
大企業の場合は下記の記述は適切ではないのですが
弊社のような小さい事務所や、個人の場合はやはりDropboxなどのクラウドサービスが
対策として有効であると思われます。勿論、これで万全という訳ではないんですけどね。
Dropboxの場合、データをクラウドに保管するだけでなく
アカウントと紐付けたアプリをインストールしたPCにも同じデータを保管します。
外出先で、他人のPCからブラウザ経由で自分のストレージにアクセスできることも便利ですが
このように複数のPCにデータを保管できるというのも重要だと思います。
例えば弊社の場合、業務系と財務系のデータをDropboxに保存した上で
・会社のデスクトップ×3台
・会社の非常持ち出し用ノートPC×1台
・自宅のノートPC×1台
・モバイル用ノートPC×1台
…の、計6台のPCで同期しています。同期はPCを起ち上げればDropboxがやってくれるので簡単。
これで、極端なことを言えば5台のPCがダメになっても、1台あればローカル的には大丈夫ですし
勿論、クラウド上にもデータが残るというようにしています。
更に、これは手動での定期的なメインテナンスが必要なのですが
Dropbox内の重要データと、既に更新の可能性が無くなったデータを
MicrosoftのSkydriveと、GoogleのGoogle Driveにコピーしてバックアップしています。
こちらは勝手に同期してくれませんので、常に最新のデータが有る訳ではないのですが
クラウド側にもバックアップがあった方が良かろうと思い、この体制にしています。
ちなみにSkydriveとGoogle Driveに関しては、ローカルデータは会社のメイン機にのみ置いて、
残りはブラウザでアクセスするか、非常時にアプリをインストールしようと考えています。
更に、DropboxはiOSやAndroidのスマホ・タブレットにもアプリを供給していますので
僕はiPhoneとiPadの双方にインストールし、こちらは基本的に閲覧用として使用しています。
これらモバイルデバイス用のDropboxアプリは、任意のファイルをローカルに保存できるので
極めて重要なデータと、当日使用するファイルは保存した上で、
オフラインの場合でも使用できるようにしています。
仕事の安全な運営と、イザという時のBCP対策として、
皆さんにもDropboxをお勧めします。
ちなみに来週月曜日、7月9日配信開始の「週刊 日経トレンディ」では
この各クラウドサービスの比較や、効果的な利用法についてお話していますので
ぜひお聴きください。
Hands-on
今日、仕事でお付き合いのある「日経ヴェリタス」を読んでいたら
ある企業再生ファンドの上場廃止に関する記事があり、そこから色々調べていた。
企業投資ファンドもベンチャー・キャピタルも、なかなか厳しい時代のようだ。
僕がここ数年、動向を注視している或る企業再生ファンドは「ハンズオン型」なのだが、
彼らのハンズオンとは、どのようなものなのかといつも想像する。
投資先である企業には、それぞれが属する「業界」と、個別の「社風」がある。
MBA的な(或いは市場的な?)ノウハウだけでは、なかなか難しいのではないかと考えている。
そのファンドが、投資先の企業に最初に送りこんだ社長に対して
僕は友人と一緒に、再建提案を持って行ったのだけれど
その社長の業界観や、社風への理解に距離を感じて
こりゃ話が通じないな、と手を引いた。
ファンドは当初、その社長が業界のプロと踏んで起用したのだろうけれど
その世界に棲んでいる僕から観れば、それは残念な人選だったと思う。
その方の力量が不足しているという意味では毛頭なく、
ハンズオンするメンバーとしてはマッチしていないと思ったのだ。
あれから数年が経ち、結果その企業には、ファンドの社長自ら代表取締役として乗り込んでいる。
僕は、これまで二つの放送局に勤務した。
二つ目の放送局を選んだ理由は「キー局であること」と「FM単営局であること」。
これによって僕は、「キー局でもローカル局でも」「AM局でもFM局でも」「単営局でも兼営局でも」
業務経験をさせて貰った。
その上で独立した時点では
業務において「短波局」「インターネット配信」「コミュニティ局」「海外局」の実績を得て、
経営において「従業員から経営者へ」という経験を得た。
また、それぞれのキャリアを通じて「ゼネラリストのスペシャリスト」を目指している。
加えて、ラジオ以外のメディアの仕事にも参加することで、視野を拡げたいと考えている。
なぜこういうキャリアプランを描いているかというと
僕が最初の転職をした2002年の時点で、ラジオという産業がかなり厳しい局面に立っていたから。
ラジオ広告費は、僕がこの業界に入った93年は2,113億あったのだが、転職した02年には1,837億。
そして11年には1,247億まで減っている。(「日本の広告費」/電通)
僕がこの業界に入った時には、ラジオ局の倒産なんて想像も出来なかったのに
一昨年には引受先が決まらないまま、名古屋の局が電波を止めてしまった。
だからこそ。そんな時代ゆえに
僕は「スタッフ視点ではなく、マネージャー視点で仕事が出来るようになろう」と考えた。
今はまだ、全く力が及ばないけれど
(それどころか『もうオールドファッションなのでは』と危惧しているのだけれど)
いつか、どこかの放送局にハンズオンしてみたい。
こんな大それたことを考えていると知れたら、
周りの人には笑われるかもしれない、叱られるかもしれない。
でも、この目標は変えたくない。
そうじゃないと、僕は何のために自分の環境を変化させて行ったか解らなくなってしまうから。
ということで
自分の目標の再確認と、将来への挑戦のために
ここでひっそりと、目論見を書いておきます!
CMレビュー(12年6月編)
さて、今回は久し振りに広告の話題。
最近印象に残ったCFが幾つかありましたのでご紹介します。
<1.JR東日本「新幹線YEAR2012」90秒>
公式サイトはこちら。
JR東日本管内の各新幹線がアニバーサリーイヤーということで
現在放送されているCFです。TVでは30秒Ver.が多いですが、ここでは90秒Ver.を。
様々なスナップ写真で構成することで、誰もが持っている「新幹線の記憶」を想起させる
このCFは、新幹線への特別な想いを訴求するという点でとても素敵だと思います。
(まあ、僕が鉄だからかもしれませんが)
遊助が歌うBGMは、JR20周年のCFで使われたケツメイシの「トレイン」に似過ぎな気もしますが
CFのイメージにはよく似合っていると思います。
この手のCFの時のJR東日本の演出方針は、ずっと一貫していますね。
新幹線は、感性訴求が販促につながるという点では
もっと多様な演出の視点があってもいいかもしれません。とは言え個人的には大好きな演出。
1分23秒からの映像がとても好きです。
<2.丸永製菓「白くまTVCM/くま吉くん編」15秒>
こちらは公式サイトからご覧下さい。
これ、広告業界の人には大ウケなのではないでしょうか?
くま吉くんの台詞は、完全にマーケティング担当の言葉の引き写しだと思うのです(笑)
ただ、この感想はあくまで僕が広告人だから抱く感想であって、
広告本来の機能から考えると、ターゲットをどこに設定しているのかだとか
難解な用語で商品の魅力が訴求しきれていない、などの問題点があると思います。
80年代終盤の「ギョーカイブーム」の頃なら、また違った評価になるかもしれませんね。
商品の売れ行きを考えない立場なら楽しめる作品ですが、
仕事としては敬遠する手法です。
<3.家庭教師のトライ「教えてトライさん(オープニング篇)」15秒×2種>
こちらも公式サイトからご覧下さい。
家庭教師のトライは、以前「特捜最前線」の吹き替えCFを使っていましたね。
社長のお父さんの代表作を使ったCFということで、一体誰を向いて作ってるんだ!という印象があり
僕は大嫌いだったのですが、今回のCFは多少マシになったかなという感じ。
「アルプスの少女ハイジ」のオープニングは、親子双方にリーチ出来る素材でしょう。
唄と併せたオチも分かりやすく、最終的に「勉強を教えるのはプロにお任せ」となっています。
ただこれも、広告効果をどれほど獲得できるかと考えると若干の疑問符が。
「笑えるCF」が、広告主の商品やサービスへの興味関心を掻き立てることに失敗する事例は
たくさんありますよね。これがその状態に陥る可能性は残念ながら高いかもしれません。
いずれも非常によく考えられた(…いや、丸永製菓は考えてないかもしれん。笑)演出ですが
「印象に残ること」と「商品への興味を持たせること」に充分な関連を持たせるのは難しいですね。
この文を書きながら、それを強く感じました。
僕はTVCFは余り作りませんが、いま構想を練っているものがひとつあるので
広告としてきちんと機能するものを作ろうと思いました。
孤独に耐える力。
19歳になったばかりの頃に出逢った映画に、
20年以上経った今も、影響されている。
毎週、土曜日のバイトが終わると
3号線をRZで急ぎ、ソラリアシネマに通った。
ロードショーで12回観て、
その後もVHSで、DVDで観つづけている。
TVで放映される時は、DVDを持っているのに観てしまう。
一時期は、オープニングからラストシーンまでの台詞を殆ど覚えていた。
流石にそれは忘れてしまったけれど。
サングラスを掛けたがるのも
冬は黒革のハーフコートがデフォなのも
煙草がマルボロなのも
この映画の影響。
この映画で描かれた、4人の男達の強さに
未だに憧れて、そうなりたいと願っている。
ハードボイルドってガラじゃないけどね。
届けサモアへ!
さて先日は、金環日食や金星の日面通過などの天文ショーが続きましたが
その時に使った「日食グラス」は、皆さんどうなさいましたか?
実は昨日、Facebookで上記のような告知がシェアされていました。
今年の11月14日に、サモアで部分日食があるそうで
それをサモアの子どもたちに見せてあげたい、と
JICA(国際協力機構)に参加して、当地で頑張っている方が日食グラスを集めているとか。
幸い、我が家にも不要になったけれど綺麗なままのグラスがふたつあったので
早速送りました。仙台市天文台と、この呼びかけ人の方のご自宅?にて受け付けています。
先日の金環日食は、大のおとなの僕でも充分に胸踊るものでした。
まして子どもたちにとって、天文ショーを楽しむことは得難い機会でしょう。
もしお時間・お手間があればご協力頂ければと、僕からもお願い申し上げます。
送付要項などはFacebook内で告知されていて、多数シェアされているのですが
個人の住所などが記載されているので、それをそのまま再掲するのは差し控えます。
お手数ですが、こちらのリンクからご確認ください。
南の島でたくさんの子どもたちが、
貴重な経験を楽しむことができますように!
ちなみにこの企画に賛同したのは、僕がサモア人っぽいからじゃありません。
成長のチカラ。
そろそろ革ベルトが厳しい季節ですね。
最近はオーバーシーズやスピードマスターをよく着けています。
さて今日は、人間が成長する原動力について考えています。
僕の回りには、尊敬する人がたくさん居るのですが
その方々の成長の原動力は、やはり個々で違うような気がするんですね。
例えば、努力を努力と思わない、ナチュラルに成長していく人。
こういう方々は自身の成長にもあまり頓着しない。でも傍から観ているととても眩しい。
この手の人びとには敵わないなァ、なんて思ってしまいます。
それから、自尊心を満たすために努力を惜しまない人。
彼らは自分をこうありたい、と定めて、その為の努力は当然と考えています。
こういう人はとにかく強い。多少のことではヘコタレないマッシブな精神を持っています。
そして、反骨精神で頑張る人。
現状への不満を前進する力に替えて、いつか見てろよ!と努力する人。
環境に安住せず、上を目指すその姿勢は、時として息苦しく感じることさえありますが
そのトルクの強さがツボに嵌った時の目覚しい成長は、これまた眩しいのです。
…で、僕はと言うと
残念ながら、「嫉妬心」が原動力という若干情けない感じだと自己分析しています。
常に他者と自分を比較して、その差に嫉妬して、それを解消するために前に進む感じ。
まあ、それでも現状を変えようという力にはなるんですけれどもね。
幸い僕の回りには、凄い人たちがたくさんいるので、嫉妬の対象には困りません(笑)
ちょっとでも彼らに近づき、追い越してみたい。そう思いながら日々過ごしています。
ただ嫉妬を原動力にすると、心が折れることが多いんですよね。
なので絶対におススメできません。
とは言え、この嫉妬心が無いと、途端に努力とか勤勉とかが嫌になっちゃうんだよなぁ(^_^;)
才能もなく、努力への覇気も無い僕は、嫉妬心の強さに感謝しなければいけないかもしれません。
できれば、生まれてくる子どもは
ナチュラルに努力し、成長できる力を持って欲しいと思っています。
僕はその為に、自分を嫉妬まみれにしてでも、しっかりと頑張って環境を作らなければと思います。
三つ子の魂百まで、ではないですが
既に40を越えた自分の成長力は変えられません。
だからこそ、子どもには
素直に、真っ直ぐに前を見つめることができる力を持たせてあげたい、と思っています。
あと7ヶ月で
お父さん、になるようです。
まったく個人的なことで恐縮なのですが
僕にとってはとても大切なことなので、エントリーしちゃいます。
とにかく、健康に生まれてきてさえくれれば。
頑張ります。
新しい地平へ。
今日は梅雨の合間の晴れ。
気持ちよかったので、大手町から皇居経由で事務所に歩いて戻りました。
(あ、きょうは完全に独り言です。)
前回のエントリーで、ふと28歳の頃愛聴していた曲を思い出した、と書きました。
街中を歩いている途中で不意に思い出したのですが、それは何故だろうと
今日まで考えていました。
僕は、30歳過ぎまで福岡で生活していたのですが
31歳の時に東京に移って、そこから生活が激変しました。
住む街が変わり、働く場所が変わり、独身から夫婦になり…。
人生の大きな構成要素が、上京前後でガラッと変わってしまったんですね。
断絶、というのは些か過ぎた表現かもしれませんが
福岡にいた頃の僕には、想像も出来なかったであろう毎日を過ごしています。
ただその中で、
20代の頃、心の奥の方に押し込めてしまった幾つかのことについて
意識しているかどうかは別として、処理できていなかったようです。
ものによっては、ついこの間まで色々考えていたことなどもあります。
それは後悔なのか、怒りなのか、諦めなのか、今となっては少し曖昧なのですが
なんにせよ、自分の中では薄暗い場所にある記憶です。
ただ、いよいよ…というか、やっとと云うべきか。
そこからも訣別する時期が来たようです。
僕の人生に、大きな転機が訪れたようなのです。
仕事のこととかじゃないんですが…(^_^;)
ここ数週間、その転機の到来を予感していたからこそ
自分の中に閉じ込めた過去を意識したのだと考えています。
だから、そんな旧い唄を思い出したのではないかと。
その転機に向けて
僕の人生の、新しい地平に向けて
これからはもっともっと頑張らなければいけません。
今からワクワクしています。
この思考のきっかけになった「悲しきクツ音」の歌詞を、もう一度思い出しました。
♪もう帰らない時間 今も思い出すように
いいことも 悪いことも 忘れたよ♪
過ぎてしまったことは、幸せも悲しみも含めて理解して。
やがて来る、新しい、大きな幸せに向けて
僕はもっと成長しなければいけません。
しっかりと一歩を踏み出します。
俺の人生、まだ楽しみがいっぱいだなぁ!
悲しきクツ音
日曜日の事務所で。
そろそろ扇子の出番。
僕の扇子は、四神と凱風快晴です。
きょうは久しぶりに休日出勤。
昨日の番組収録終了後に、携帯の電源を入れた所で
いつもお世話になっている方からの緊急オーダーが入っていたのです。
こういう時こそ、腕の見せ所!と、気合を入れて仕事に臨みました。
この一週間は、ご無沙汰している方々も含め
たくさんの方からお仕事のご提案やご相談を頂けました。
一番驚いたのは金曜日。
朝、あるお客様から
先日納品した案件の計上月がひと月遅れるとのご連絡を頂き、
PL表を見ながら「キャッシュフローの調整をせんとイカンなぁ…」などと思っていたら
別のお客様から、6月の案件のご相談のお電話が。
その間、わずか5・6分。
なんというタイミング!と、一人で感激していました(笑)
忙しい日々の仕事の中で
「ここはSEVENに任せてみようか」と思って下さる方々が、
自分が思っているよりもたくさんいらっしゃるということを感じた一週間でした。
本当にありがたいなぁ…。
そのお心遣いやご期待に
きっちり応えて、ご満足頂けるように。
お客様の信頼を得ながら、成長していけるSEVENと自分であるように
もっともっと頑張ろう!と勇気づけられました。
幸いなことに、第1四半期は黒字で終了。
まずは上期黒字を目指して、モリモリ仕事します。
皆さん、いつも本当にありがとうございます。
これからも、一所懸命・一生懸命前進して参ります!