神は細部に宿る。

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原寸に近い大きさの写真だと、殆ど解りません。

さて、先程のエントリーへのまー提督閣下のコメントでご紹介頂いた写真に触発され
本日撮影したブレゲ・クラシック(Ref.3210BB)の画像をフルサイズで見直しました。
そうすると、最早肉眼では解らない程の、恐ろしいほど細かい仕上げが見えてきました。
外径僅か30ミリのケースに収められた、小宇宙をお楽しみください。ウザい程のブレゲ礼賛です(笑)
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まずはスモールセコンドのインダイヤル周辺です。インダイヤル外周だけでなく
インデックスとセコンドマーカーの間にも、驚くほど細かい溝が切ってあります。
しかも、広い幅で溝を切ってからセコンドマーカーなどの輪を載せている訳ではなさそう。
肉眼でも殆ど解らない、幅僅か0.5ミリ程度の空間に込められた恐るべきこだわりです。
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そしてブランド銘が載るプレートの周辺(12時位置)。
インデックスすぐ内側の仕上げもさることながら、ただ単にプレートを載せているのではない
仕上げになっているのが解ります。これ、一体どういう状態になっているのでしょう?
また、文字盤中央のギョシェをLes Genevesのそれと比較していて気付いたのですが、
Les Genevesのギョシェは、ブレゲとは反対。つまり「盛り上がるギョシェ」ではなく
「凹んでいるギョシェ」なんですね。これは油圧プレスだからですかね?>まー提督閣下
(いまフレコンのギョシェを確認したら、こちらは「盛り上がるギョシェ」でした。むー。)
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ちなみにこちらのインダイヤルはレコード引き仕上げ。

じっと見つめても読み取れない程の美しい趣向が詰まったこの時計。
ブレゲなら、やはり無茶な金額でも納得がいく。改めてそう思いました。
嗚呼、ただただ美しすぎる…。
※まー提督閣下ほか、お詳しい方。
ブレゲの文字盤は、外周のコインエッヂと同様手仕上げだと聴いたことがあるのですが、
ショーメ時代とかSG時代とかで違いはあるのでしょうか?