美しいムーブメントが欲しい。その2

20090518_4s.jpg
どんなもんでしょう?

さて久し振り(?)に時計の話題。
相変わらず美しいムーブメントの時計が欲しいなぁと夢想しているのですが
最近ショパールのL.U.C Mark III Classicが再び気になっています。
驚いたのですが、並行品だと36万円台にまで価格がこなれてきているのです。
これ、ちょっと凄くないですか?
ショパール自体が、グラン・サンク(パリ五大宝飾店)にしてマニファクチュール。
ジュエラーの美意識と、マニファクチュールとしての技術を持っている訳です。
加えて、このMark IIIは廉価モデルながら
・マイクロローター(ラチェット式両方向自動巻)
・65時間のパワーリザーブを誇るダブルバレル
・クロノメーター規格(L.U.C 3.96はジュネーブシールは取得できず)
…のマニファクチュール・ムーブメントです。
しかも上掲の写真を見る限りは、面取りなどもちゃんと行われているようですし
これは相当お買い得なのではないでしょうか?
もちろん、ケースや文字盤の仕上げも素敵です。
luc3c.jpg
スーツには最適かも。黒文字盤もあります。

一点だけ不明なのが、どの写真を見ても、このL.U.C 3.96(L.U.C 1.96の廉価版)の
ローターには「22K」の刻印があるのに、この記事では「タングステン+金メッキ」となっている点。
他の記事ではほぼ全て22金ローターと書いてあるので、どちらが真実か判りません。
また懸念ポイントとしては、ショパールは並行差別があるという点ですね。
僕は並行差別が無いメゾンの時計しか持っていないので、ここはちょっと不安です。
ETAのように大量に生産していない分、故障率が高そうな感じがします。
その辺がマニファクチュールの心配なところではないでしょうか。
とは言え、ETAのエボーシュを組みなおして「マニファクチュールでござい!」と
凄い値段をつけるメゾンに較べれば、この時計は相当良心的だと思います。
名門で、マニファクチュールで、美しいムーブメントで、マイクロローターで…
評価すべきポイントが山盛りのL.U.C Mark III Classic。
対ユーロの円高は、対米ドルのそれに較べて随分落ち着いていますが
状況によってはもう一声!が狙えるかもしれませんね。アンダー35万とか…。
買える当てはありませんが(笑)アフォーダブル・マニファクチュールとして
ぜひ注目したい一本です。
【関連記事】美しいムーブメントが欲しい。(2010年2月20日)