古いPCの活用法

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この快適さは感激モノ。

さて、世の中的にはお盆休み・夏休みシーズン真っ盛り。
とは云え弊社は一切関係なく、大繁忙期に突入中。
いま数えたら、今月作る番組の数が30本を越えておりました。ありがたいことです。
その他にもキャンペーン事務局の運営やらWeb作業やらを抱えているので
限られた時間やリソースを最大限活用するために、様々な策を講じています。
DropboxやGoogleドキュメント、Skydriveといったクラウド
作業データに何処からでもアクセスできるするようにするだけでなく、
SplashtopGoogleリモートデスクトップを使って、自宅やモバイル用のノートPC、
あるいはiPhoneやiPadといったモバイルデバイスからそれらを作業できるようにしています。
自宅も事務所もWi-Fi化し、外出先ではLTEのモバイルルータ。
事務局問い合わせ用の電話はSkype Inを使って、これまた複数の端末から受発信できるようにして
FAXはeFaxでデータ化すると同時に、これもフリーアクセスにしています。
そんなクラウドオタク・モバイルオタクなトライに、強力な助っ人が現れました。
スマホやタブレットで活躍していたリモートデスクトップアプリ・Splashtop Personal
Windowsなどのパソコンでも使えるようになったのです。
自宅や外出先のPCから、事務所の母艦PCにアクセスする…というのは
Googleリモートデスクトップで既に実現出来ていましたが、
このサービス、一部のファイアウォール環境下ではアクセス出来ない問題がありました。
いま、毎週一日だけ某放送局に常駐しているのですが
この会社のファイアウォールは乗り越えられなかったのです。
そこで、母艦にアクセスする必要がある時は、同社のWi-Fiではなく、
自前のモバイルルータを使っていました。
ところがこのSplashtopだと、余裕でアクセスできるのです。これは超便利!
常駐先には、以前使っていたCore 2 Duo(U7700/1.3GHz)を積んだVAIOを置いているのですが
このノートPCから母艦にアクセスし、全画面表示で使っています。
冒頭の写真はその模様。Googleリモートデスクトップに比べて、アクセス中だと知らせる表示が
最小限なので、まるでローカルPCを操作しているかのように母艦PCを使えるのです。
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これは事務所の別のPCから、Splashtop Personalで
母艦にアクセスした画面のキャプチャ。解像度は落ちますが、
リモート接続の違和感は少なめです。(画像はクリックで拡大)

回線状況さえちゃんとしていれば、リモート接続だと気づかないレベルのこのアプリ。
何がいいかと言うと、ローカルPCの性能に関係なく作業ができるということ。
C2Dでは難しい音声編集や、大容量ファイルのエンコードなども余裕です。
ネット環境さえ整えれば、古いPCでも、主力機と同等のパフォーマンスで活用出来ます。
(実際に操作しているのは主力機そのものですから当たり前なのですが)
手許のPCには、ネットに繋がることと、モニタしか要求されないわけです。
そのような形でファイルを編集した後は、ファイルをクラウドのフォルダに収容すれば
ローカルでも処理できるようになります。その必要もないかもしれませんが…。
僕のように、自宅、事務所、外出先、常駐先と様々な環境で作業するひとには
このようなシステム構成はお勧めですよ!

iOS6ェ…。

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夏も終わりですが。

さて、モノが売れないこの時代にあって
発売に際して徹夜行列まで出るなど気を吐いているiPhone5。
これに併せて、9月20日からiOS6の配布が始まっていますね。
マップの出来がヒドい!などと話題になっていることもあり
アップデートするか悩んだのですが、音声アシスタントのSiriがiPad(3)に対応したこともあり
iPadの方だけにインストールしてみました。

余談ですが、iOS6のマップについて笑ったツイート
【iOS6での東急まとめ】
東急病院駅・ampm駅・駅内局駅・東急ストア駅(2ヶ所)が開業、
溝の口駅の命名権を売却し結果「餃子の王将駅」に改名、
自由が丘駅と奥沢駅が合併し「バーミヤン駅」に改名、
みなとみらい線馬車道駅の命名権を横浜銀行に売却し「横浜銀行馬車道駅」に改名
…こりゃヒドい(;´∀`)

で、ワクワクしながらやっとSiri嬢と語り合うチャンスを得たのですが…
音声認識の精度はそれなりですが、アプリを起動して、と頼むと
「そんなアプリないです」とか言われちゃうし
「昨日のホークスの試合結果を教えて」と頼むと、
今年5月のアトランタ・ホークス(NBA)の結果を教えてくれちゃったり、
なんだか今ひとつピリッとしないのです。
メールを口述筆記で送れるのは便利そうなのですが、
アドレス帳の登録がいい加減だと、宛先選択で頓挫してしまうし…。
またSiri以外だと、話題のマップもさることながら
Youtubeアプリも勝手に削除されたりしてしまいます。これは腹立たしい。
ちなみにこれらについては、SafariでGoogle mapsやYoutubeを開いた後に
「ホーム画面に追加」とすると、アプリのようにそれらを使うことができます。お試しあれ。
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画像はクリックで拡大します。

僕は初めてのお客様を往訪するときなどにGoogle mapsを使うので
当面はiPhoneへのiOS6のインストールは避けることにしました。
同様に、iPhone5の導入ももうちょっと様子見です。
(Google mapsは、近いうちにGoogle公式アプリが登場するようです)
で、唯一Siriとの会話で便利だと思ったのが冒頭の写真。
アーティストの名前で、音楽の再生ができるのです。
あまり有能なアシスタントにはなってくれそうにありませんが
面白い使い道を考えてみようと思います。

UltraBookを導入。

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この薄さは驚異的ですが…。

さて、先週UltraBookを導入しました。
ASUSのZENBOOK UX21A(UX21A-K3128)です。
11.6型の薄型筐体に、Core i7(1.9GHz)のプロセッサ、4GBのメモリ、128GBのSSDを搭載したマシンです。
これまで、ネットブックの走りであるASUSのEeePC 4G-Xに始まり、
EeePC 900、EeePC S101とネットブックを三世代使い、その後CULVノートのVAIO G2
すぐに手放しましたがUMPCのFMV LOOX U/G-90など、モバイルPCをやたら買い込んできました。
一人でなんでもやらなければいけない零細企業の経営者には
モバイルワーキング環境というのは非常に切実な問題でして(;´∀`)
今回は、秋以降一気に増える担当番組を視野に入れて、
オフィスや自宅以外でも、番組編集ができる環境を作るために購入したのですが
正直な話、今回は最後まで導入自体を悩んでいました。
というのも、今年の3月にiPadを購入して以降、
殆どの社外業務はこれで済ませることが出来ているからです。
ExcelやPowerPointなどのドキュメントは普通に読めますし、
多少高度な作業の場合は、iPadで会社のPCを遠隔操作すれば何とかなります。
またiPadは驚異的にバッテリーが持ちますし、起動も速く、例えば新聞の閲覧などは
寧ろPCよりも便利だったりする訳です。
唯一現在の環境で出来なかったのが番組編集なのですが
それのために、重量でiPadの1.6倍強、バッテリー持続時間で3分の1のPCを導入するのは
なかなか悩ましい問題でした。
同じモバイルノートPCという軸線で考えれば、重さは僅か1.1kgしかありませんし
フルサイズのキーボードが使えて、インスタントオンを使えば2秒で起動するこのUX21Aは
僕の生産性を飛躍的に高めてくれるのは間違いないんですけどね。
ちなみにこれまで使っていたモバイルノートPCはVAIO G2なのですが
Core 2 Duo(1.33GHz)/64GBのSSD/メモリ2GBというスペックでも
やはり番組編集をするには非力でした。
最低限、自宅の据え置き型ノートPC(Lenovo/Core i5/メモリ4GB)位のパワーがないと
快適に作業するのは難しいんですね。
でもこれも、数年のうちにはiPadで出来てしまうようになる気がします。
そう考えると、モバイル通信用ルーターとiPad出現以降のモバイル環境というのは
PCの存在を大きく変えたのかもしれません。これも時代なんですかね。
何はともあれ、買った以上は使い倒そうと思っていますし、
それによって更に生産性を高めて、しっかり投資効果を高めたいと思います!

iPadをPCモニターにする。

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この画面ではPCでPowerpointを、iPadでExcelを開いています。

さてこれまで、iPadやAndroidタブレットによるPCの遠隔操作などについてお話してきましたが
このへんとかこのへん。それ以外のTipsはこちら。)
今回はiPadをPCのデュアルモニタの片方として使ってみようという話題です。
この春から、あるクライアント様のご依頼により
データの分析と、それに基づく報告書の作成を毎月行なっています。
膨大なデータファイルを複数参照しながら、一定のフォーマットに落としこんでいくのですが
複数のExcelのファイルやシートを読んで、データを抽出して、統合して…というのが大変面倒です。
母艦PCでは1,600×900の画面内で、複数のファイルを並べて表示しているのですが
この場合、それぞれのファイルの表示範囲が狭いので、頑張っても2つまでしか展開できず
しかもそれぞれが充分な表示を確保出来ていないんですね。
そこで、iPadアプリの「DisplayLink」を使い、PCのデュアルモニタの片側として
iPadを使ってみました。このDisplayLinkの使い方は、こちらのサイトをご参照下さい。
このアプリを使ってiPadをモニタとして設定すると、PCのデスクトップが拡張されます。
例えばPCの右側にiPadを置くように設定した場合、PC上のマウスポインタを画面の右に持って行くと
iPad上のデスクトップにカーソルが出てくるんですね。ちょっと面白い。
これによって、冒頭の写真のように、複数のアプリケーションを全画面表示で使うことができます。
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iPadはPCモニタより高解像度なんだけど…

これによって、3つから4つのExcelファイルを展開して、それぞれを充分な表示で見ながら
作業をすることができます。これによって、いちいちファイルを最小化したり最大化する必要はなし。
生産性の向上が期待できます。
ただ残念なのは、iPadの解像度が1,024×768に固定されてしまうこと(横向きの場合)。
iPadのRetinaディスプレイは、2,048×1,536の解像度がありますから、これを活用できれば
更に作業スペースが広がるのですが。
この手のモニタ化アプリはたくさんあるのですが、HD対応しているものは少ないようです。
有料のSplastop XDisplayの試用版も試してみたのですが、こちらも同様でした。
PCとiPadは無線LANで接続されているので、
動画などを観る場合は反応速度が気になるかもしれませんが、Officeファイルの編集では無問題。
便利であるがゆえに、解像度問題の解決に期待したいところです。

Atomネットブックの再活用法

2008年頃に大ブレイクしたネットブック。持っている方も多いのではないでしょうか?
Web閲覧に特化したモバイルノートPCですが、Windows XPが走るということで
実際にはこれをビジネスに使用したという方も少なくないと思います。
このネットブックには、インテルのAtomという低電力消費型のプロセッサが積まれていたのですが
これが感動的に遅く、カタログスペック上の動作周波数(クロック数)がなんの指標にもならないほど
もっさりとした動作でしたね。XPの仕様上、メモリも2GBまでしか積めませんし。
結局Core2duo以降のプロセッサが、処理速度と低電力消費を兼ね備えたこともあり
Atom搭載のネットブック市場は2009年以降に完全に失速してしまいました。
弊社の非常持ち出し用PCは、このネットブック。ASUSのEee PC S101です。
Atom N270(シングルコア/1.6GHz)を搭載したマシンで、一時はこれが外出時のメイン機でした。
しかしAtomの非力さに何度か発狂してしまって結局使わなくなり、
いまは予備役として実質的に引退しています。
ただ、先日の記事でご紹介したGoogle Remote Desktopを使っていて、あることに気付きました。
ブラウザ上で、他のPCのデスクトップ環境を再現できるこのサービス。
Windows XPのネットブックから、Windows7が走る事務所の母艦PCを操作することができるので
本来ネットブックでは出来ないような処理が(遠隔操作ですが)可能になるんですね。
特にネットブックでは厳しい画像処理や、Officeファイルの編集などは問題なく出来ました。
但し、Googleのリモートデスクトップでは音声は出力できません。
僕は現在、外出用にはiPadを使っており、これでも大抵の作業は充分にこなせるのですが
例えばドキュメント作成時にキーボードをしっかり使いたい…という時には有益な方法です。

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ただ残念ながら、僕が最も期待していた音声編集については
接続先のPCの音声を接続元のネットブックで聴けなかったので無理でした…。

このGoogle Remote Desktopは、現時点ではVista/7のPCなら接続元・接続先に設定出来ますが
Windows XP機だと接続元(他のPCを閲覧し操作する)にしかなれません。
一時的な接続は出来るようですが、Chromeへの常用登録は出来ないようです。
とは言え、外出先のネットブックから、自宅や会社のハイスペックなPCに繋げれば
それだけでネットブックの再活用が期待できそうです。
ストレージもクラウドを使えば関係ありませんし、元よりリモートデスクトップならば
接続先のPCに依存すれば良い訳ですからね。
タブレットじゃ不安だけど、Ultrabookはまだ見極めないと買えないな…と思っている方には
お手持ちのネットブックを(一見)ハイスペック化できるTipsとしていいのではないでしょうか。
この考え方は、まさにクラウドとシンクライアントの関係性そのものですね。
ソフトウェアとしては、クラウドストレージやリモートデスクトップのサービスが充実してきたので
後は「軽くて、母艦のデスクトップを高精細に表示できて、バッテリーが長持ちする」だけの
モバイル端末が出てくればいいなと思っています。
現在のUltrbookのような、ローカル側のCPUパワーなどは不要なので
GPUとメモリがある程度しっかりしていれば、
理想のモバイル・コンピューティングが可能になるのではと考えています。
Skydriveで、モバイルストレージにOfficeの編集機能を加えたMicrosoftあたりが
頑張ってくれないかなー、と期待しています。

作業環境を向上する。

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ブラウザの中にデスクトップ環境があります。
画像をクリックすると拡大します。

さてこれまで、外出先からモバイルデバイス…スマホやタブレットで
会社や自宅のPCを遠隔起動・操作する手段について書いてきました。(記事1 / 記事2
この中でご紹介したSplashtop Remoteが先日メジャーアップデートし、
iPadのRetina液晶に対応したり、母艦のモニター解像度をネイティブのまま使えるようになりました。
こちらシステムが一部変わり、Gmailとアクセスコードによる接続認証から
Splashtop Accountという独自認証になりました。これが現時点ではエラーが頻発します。
自社サーバで接続管理をすることで安全性を高めようとしたのかもしれませんが
サーバスペックが現実のトラフィックに追いついていないのかもしれません。
暫く粘っていると接続できますが、ちょっとこの改悪は残念です。
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Retina液晶のiPadから接続すると、
1,600×900の母艦デスクトップが余裕で表示できます。

その上で、今回導入したのは「Chrome Remote Desktop (beta)」。
Google Chromeのアドオンで、Chrome Web Storeで配布されています。
これはChrome経由でPC同士を結び、リモート接続を出来るようにするもの。
冒頭の写真は、僕の母艦PCから、社内の別のPCのデスクトップを呼び出したものです。
写真ではChrome内で表示させていますが、接続先のデスクトップを最大化することも可能です。
使い方やセッティングは、こちらのサイトさんをご参照ください。
デバイス間の相互接続を進めて何の意味があるの?…と思う方もいるかもしれませんが
例えば弊社の場合、スタッフが作業中に手順が判らなくなった場合
自分のPCや外出先のタブレットからスタッフのPCにアクセスして作業手法を教えたりだとか
データの受け渡しをより効率化することが出来るようになるんですね。
また、社内のPCの一斉メインテナンスの際などにも
自分のPCやタブレットから、各PCの管理をすることが出来るという点でも効率的です。
ちなみにSplashtopもGoogle Remote Desktopも、接続先のPCの電源が予め入っていないと
使用できません。これについては、iOSアプリのRemoteBootを使用しています。
特にWake-On-LANの設定をPC側に施しておけば、外出先からも起動が簡単です。
社内でも、iPhoneを各PCのリモコン替わりに使えます。
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接続台数が5台未満なら、無料版で十分です。

場所やデバイスを問わず、母艦PCと同様の作業が出来るようになることで
何処にいてもストレスなく仕事が出来るというのは、僕のようなワーキングスタイルでは
非常に助かります。
また、Dropboxなどのクラウドを活用することで、例えば外出先で書類を忘れた!という時も
RemoteBootで母艦を起動→母艦からDropboxにデータをアップし→手元のタブレットにDL…という風に
作業を継続することができます。
ちなみにクラウド活用のTipsについては、今週オンエアされた「週刊 日経トレンディ」の
第250回をお聴きください。(リンク先からお聴き頂けます)
このように作業を効率化し、生産性を高めることで
その分ゆとりのある生活を送る…というのが理想なのですが
空いた時間に別の仕事を入れなきゃいけないのは、若干寂しいですね(^_^;)

バックアップは大事!

さて先日、Yahoo!系のファーストサーバというホスティング業者が
更新プログラムのミスから、6,000件近い顧客のWebデータを消失させてしまい
大問題になっています。(参考記事はこちらで)
顧客の中には小林製薬や海遊館、日本新聞協会、109シネマズなどもあり
被害者(社)によっては、顧客データを全て失い、業務が立ち行かなくなるところもあるとか。
本当に恐ろしい話です。
大企業の場合は下記の記述は適切ではないのですが
弊社のような小さい事務所や、個人の場合はやはりDropboxなどのクラウドサービスが
対策として有効であると思われます。勿論、これで万全という訳ではないんですけどね。
Dropboxの場合、データをクラウドに保管するだけでなく
アカウントと紐付けたアプリをインストールしたPCにも同じデータを保管します。
外出先で、他人のPCからブラウザ経由で自分のストレージにアクセスできることも便利ですが
このように複数のPCにデータを保管できるというのも重要だと思います。
例えば弊社の場合、業務系と財務系のデータをDropboxに保存した上で
・会社のデスクトップ×3台
・会社の非常持ち出し用ノートPC×1台
・自宅のノートPC×1台
・モバイル用ノートPC×1台
…の、計6台のPCで同期しています。同期はPCを起ち上げればDropboxがやってくれるので簡単。
これで、極端なことを言えば5台のPCがダメになっても、1台あればローカル的には大丈夫ですし
勿論、クラウド上にもデータが残るというようにしています。
更に、これは手動での定期的なメインテナンスが必要なのですが
Dropbox内の重要データと、既に更新の可能性が無くなったデータを
MicrosoftのSkydriveと、GoogleのGoogle Driveにコピーしてバックアップしています。
こちらは勝手に同期してくれませんので、常に最新のデータが有る訳ではないのですが
クラウド側にもバックアップがあった方が良かろうと思い、この体制にしています。
ちなみにSkydriveとGoogle Driveに関しては、ローカルデータは会社のメイン機にのみ置いて、
残りはブラウザでアクセスするか、非常時にアプリをインストールしようと考えています。
更に、DropboxはiOSやAndroidのスマホ・タブレットにもアプリを供給していますので
僕はiPhoneとiPadの双方にインストールし、こちらは基本的に閲覧用として使用しています。
これらモバイルデバイス用のDropboxアプリは、任意のファイルをローカルに保存できるので
極めて重要なデータと、当日使用するファイルは保存した上で、
オフラインの場合でも使用できるようにしています。
仕事の安全な運営と、イザという時のBCP対策として、
皆さんにもDropboxをお勧めします。
ちなみに来週月曜日、7月9日配信開始の「週刊 日経トレンディ」では
この各クラウドサービスの比較や、効果的な利用法についてお話していますので
ぜひお聴きください。

孤独に耐える力。

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19歳になったばかりの頃に出逢った映画に、
20年以上経った今も、影響されている。
毎週、土曜日のバイトが終わると
3号線をRZで急ぎ、ソラリアシネマに通った。
ロードショーで12回観て、
その後もVHSで、DVDで観つづけている。
TVで放映される時は、DVDを持っているのに観てしまう。
一時期は、オープニングからラストシーンまでの台詞を殆ど覚えていた。
流石にそれは忘れてしまったけれど。
サングラスを掛けたがるのも
冬は黒革のハーフコートがデフォなのも
煙草がマルボロなのも
この映画の影響。
この映画で描かれた、4人の男達の強さに
未だに憧れて、そうなりたいと願っている。
ハードボイルドってガラじゃないけどね。

クラウドストレージを比較する。

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使いこなすと本当に便利。

さて、このブログやツイッターで
散々Dropboxが便利だ!と喧伝しています。
この手のクラウドサービスは、複数の端末(PCやスマホ、タブレット)の間で
データを同期できるので、職場や自宅、外出先などの場所に関係なく
シームレスに作業を行うことが出来ます。
またファイルの共有が簡単にできるので、「宅ふぁいる便」などを使う必要もありません。
で、先日。
業務の関係でDropbox for teamsという有料サービスに自分のアカウントを参加させ、
その後管理者さんから再度その状態を解除して頂いたところ
元のアカウントがサックリ削除されてしまい、大いに慌てました。
Teamsの管理者さんからサポートにメールして頂いたところ
予想通り、アカウントは削除されてもバックアップはされていたので
3日後、無事に元通りになりました。しかし最初はメチャクチャ焦りましたよ…。
これ、皆さんもご注意下さい。
その間、代替措置として
最近サービスインしたGoogle DriveSkydriveも使ってみたのですが
なんとなく一長一短が見えてきました。
今回はそれをテキトーかつ簡単にまとめます。
<Dropbox>
○紹介ボーナスなどで、容量を増やせる(僕は現在11GB弱あります)
○PC/スマホ/タブレットそれぞれのアプリが非常に使いやすい。
 特にモバイル端末は、アプリそのものにロックが掛けられるというのが大事。
○ファイルアップ時のエラーが無い。
×初期容量が2GBと少ない。
×有料プランが帯に短し襷に長し。
×SkydriveよりデータのDLが遅い時がある。
<Skydrive>
○スマホ/タブレットのアプリのUIがいい。
○データのDLが速い。
○有料プランが安い。
○Windows Live Mailなどを使っていると、ブラウザ上での連携が便利。
×ファイルの転送エラーが多い。多過ぎる!
×スマホ/タブレットのアプリにロックがかけられない。
×MSのサービスなのにXP対応のアプリがないとかアホか!
<Google Drive>
○データ転送が速い。エラーもない。
○有料プランが16TBなど、上限が極めて高い。
×ブラウザでファイルを扱うと、Google Docsで開いてしまう。
×iOSにDrive単体のアプリがない。
また、やはりDropboxは先行している分ユーザーが多いので
共有フォルダを使う場合は非常に便利です。
Google DriveやSkydriveは、まだユーザーが少ないんですよね。
で、僕の私見ではやはりDropboxに一日の長がある感じです。
SkydriveはPCのブラウザ上でOfficeドキュメントの編集が出来たりしてこれは便利。
GoogleはDocsやGmailを使っていると便利ですが、その連携が邪魔な時があります。
その辺の「自社サービスとの紐付け」は、選択が可能な方がいいと思うんですけどね。
まあ各社ともユーザーの囲い込みがしたい訳ですから、無理なんでしょうが…。
Mac/iPhone/iPadユーザーにはiCloudがありますし
(僕の場合、iCloudはメールとiPhone/iPadの同期に使っています)
Facebookもクラウドサービスを始めるようですが、ビジネスにはDropboxでしょうね。
残りの2つは、仕事用ではないファイルの収容と、Dropboxのバックアップに使っています。
僕はPCがWindowsで、スマホとタブレットはiOS。
Googleのサービスもたくさん使っていますが、Webサービスの全てを依存している訳ではない。
そうなると、クラウドストレージになんらかの党派性があると却って不便なんですね。
そういう人、多いのではないでしょうか?
クラウドストレージサービスは、使い始めてデータの蓄積が進むと
おいそれと乗り換えることが出来なくなりがちだと考えます。
その意味で、Dropboxの築いた先行者利益は大きいのではないでしょうか。
ちなみにビジネスで考えると、クラウドストレージサービスは
BCP(事業継続計画)の点からも非常に大切です。
先の震災での教訓を踏まえ、弊社では業務/財務データはクラウドで管理しています。
参考:Google Drive 対 Dropbox、SkyDrive、iCloud 詳細比較チャート(engadget日本版)
※こちらはスペックシートでの比較です。検討の際に便利ですよ。

ノマドワーキングへの挑戦 II

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ノマドワーキングは、100グラムの違いが結構重要です。

さて昨年11月に、「ノマドワーキングへの挑戦」と銘打って
AndroidタブレットであるICONIA Tab A500と、そのアプリであるSplashtop remoteを使った
タブレットによる母艦PCの遠隔操作についてお話ししました。
その後、会社のメインPCがeMachines(Pentiumデュアルコア/2.5GHz / 2GB)から
HP(Athlon IIx4 クアッドコア / 3.1GHz / 8GB)にチェンジし、
更に先日iPad(第三世代)を購入したので、ノマドワーキング用のセットアップを変えました。
Splashtop remoteは、Android/iOS用どちらも販売されています。
新しいiPadは、Retina液晶(2,048×1,536)という高解像度モニターと、A5Xプロセッサのパワーで
実に使いやすく重宝しています。何と言っても652g・厚さ9.4mmというコンパクトさが際立っています。
ICONIA tabは765g・13.3mmで、1024gのVAIO G2から持ち替えた時は驚異的に軽かったのですが
この110g程度の違いが、毎日持ち歩いていると予想以上に効きます。
で、今回は更に生産性を高めよう…ということで
このiPadから、会社のPC2台を「電源のON/OFFまで含めて遠隔操作」できるようしました。
Wake-On-LANという仕組みを使ったんですね。
こちらは単にアプリケーションをインストールすればOK…とはならず、
・PCはBIOS/OSそれぞれをWake-On-LANに対応させて
 →最初からなっているものも多いですが、僕の場合は2台とも設定が必要でした。
  またBIOSはメーカーによって違うので、Web上で探してもドンピシャの解説が出てきません。
  なので、電源管理回りの項目を読み取っていく必要がありますね。これがめんどい。
・各PCのローカルIPアドレスを固定して
 →LAN上に一台しかPCがなければ問題有りませんが、複数の場合は
  LAN上のローカルIPアドレスが接続順に自動で割り当てられていたりします。
  これをOSで固定し、コマンドプロンプトからipconfig/all→イーサネット設定で確認します。
・ルーターのポートを一部開放して
 →こちら、当初はiPad/iPhone用のRemotebootが指定する50000のポートを開放したのですが、
  国産メーカーのルーターは、各PCの個別アドレス(MACアドレス)を一定時間しか記憶しないものが
  多いです。その為、インターネット側からLANに向かって、LAN全体にマジックパケットを
  送る(ブロードキャストする)ことができるように設定する必要があります。
  これをしないと、時間が経つと外部からPCを起動できなくなってしまいます。要注意。
・iPad/iPhoneにRemotebootをインストールし、設定
 →iPad/iPhone側では、各PCのホスト名/MACアドレス/グローバルIP/ポートを指定します。
  グローバルIPは弊社の場合固定されていませんので(家庭用なんかはほぼ非固定です)、
  数時間おきにグローバルIPをチェックして、メールで報告してくれるソフトを導入して、
  それをタスクスケジューラーで起動→作業終了後スリープさせるという作業も行いました。
 →ポートは先述の「インターネット側からLAN全体にマジックパケットを送ることができる
  ポート番号」を指定しています。
・で、最後にPCにSplashtop Streamerをインストールする
 →これは簡単です。
 ※全般的なセッティングについては、このサイトさんのこの記事から順を追って読んでいくと
  解りやすいと思います。但し環境によって色々別の設定も必要です(特にBIOSとルーター)。
…というように、結構ややこしいセッティングが必要で(Macは物凄くラクみたいですが)、
それなりに知識が必要なのですが、3日間ほどトライ&エラーを繰り返してやっと成功。
これまでは外出時に母艦PCを遠隔操作する際には、予めPCの電源を入れっぱなしに
する必要があったのですが、もうこれで電気の無駄遣いをせずに済みます。
現時点ではメインPCをスリープに、サブをシャットダウンにして帰宅/外出しています。
タブレットでPCを操作すると、文字入力などが若干面倒なのですが
iPadのソフトウェアキーボードは非常に出来がよく、ミスタッチはほとんどありません。
ICONIA tabもそうですが、Android端末は日本語入力環境に若干難があって
ミスタッチに苛立つことが多かったので、ここでもiPadの凄さを感じています。
(ちなみにAndroidでは、Google日本語入力を使っていました。ATOKならもっとマシだったのかな。)
これでいよいよノマドワーキング環境も、理想的な水準になってきました。
これでガンガン仕事して、売り上げを増やさねば…!
実はこれがイチバン難しいんですよね(;´∀`) がんばります!