疲れてるヒマはない!…んだけど

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本文にはほとんど関係ありませんが…。
ワイキキの「すぷーん亭」にて。

さて、今週も慌しく過ごしておりました。
これまでに蒔いていた種、最近蒔いた種がどうやら芽を出してきたようで、
11月のAIR-G’fm osakafm fukuoka3局ネット特番の企画&制作が決まったり、
12月スタート予定のMBSラジオのレギュラー番組の企画がプレゼンを通ったり、
クリスマスのライブイベント提案が通ったり。なかなかの打率です。
しかも、これまで営業経験皆無だったKくんがそのクリスマスイベントをセールス。
この7ヶ月間でイベント系のAPとして随分成長した彼女は、いよいよ企画・営業にも
その領域を拡げはじめました。素晴らしい!
ただ、バシバシと決定していく案件に対して、当然スタッフの業務量は天井がある訳で
売上げは良いものの、スタッフ全員が体力的・時間的限界に近付きつつあるのも事実。
かといって人を増やせば販売管理費も上がるし、その分更に案件を増やさなければならない。
どうにも難しい問題です。
そういった諸問題に対し、
現在Oさん、Oくんという同志が設立準備をしている新会社の存在が突破口になりそう。
我がCA部で、或いはエアフレイムで僕だけしか出来なかった作業(番組系が多い)を
プロデュースから出来る2人がビジネスパートナーとしていてくれれば、これは心強い。
この新会社には、僕も個人として出資する予定です。
この新会社に番組系・音楽系コンテンツの業務をシェアして貰い、
CA部のH氏やKくんのイベント系コンテンツの業務スキル(特に営業力)を向上する。
これで当面の処理能力を担保しようと思っています。
それぞれの施策がこの急激な業務量増大をキャッチアップできるか…が当面の問題でしょう。
その一方で、頭の中では新しい企画がぽつぽつと湧き上がってきています。
今日は番組制作・配信・販売についてのビジネススキームについて考えております。
しかし…企画に出来たとして、今その仕事が出来るのかは不明です(苦笑)
どうも最近お仕事モードから頭が離れきれないなぁ。
それはそれで楽しいのですが、僕の本来のグータラなポテンシャルから考えると、
そろそろ頭が黒煙をあげてしまいそうです(笑)
ハワイ行きたいなー…101FMの現地視察もしたいし。(←仕事じゃん!)

グランド・コンプリケーション顛末記。

さて、本日は15時から25時まで半蔵門にて各種打合せ。
ちなみに恵比寿のオフィスには、1時間しか居られませんでした…。
結局タクシーで直帰し、家で作業後26時過ぎに最後のメールを送信。
いやー、明日は起きられるのかな。
で、帰宅したら郵便局から国際小包の不在連絡票。
そうです。10月11日のエントリーでお話した、例の中国製時計が届いたのです。
明日の再配達を待ちきれず、さっき宮前郵便局の24時間窓口まで取りに行きました。
で、いよいよ感動のご対面!と相成ったのですが…

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やっぱり6.50USDじゃなぁ(笑)

まず、受け取った時に感じたポイントから。
<1>機械式時計が入っているとは思えないほど軽い!
<2>香港の業者から買ったはずなのに、なぜか深セン(せんは土扁に川)から直送!
<3>安っすいダンボール梱包→中は安っすい発泡スチロール→ただの新聞紙に包まれてた!
…まあ、この時点で不安にはなっていたんですがね。
取り出だしたるグランド・コンプリケーションは、その実下記の如きシロモノでした。
(機能用語については10月11日のエントリーを参照されたし。)
<1>時計機能…正常。
<2>ラトラパンテ…秒針が二股になってるだけ。
<3>ムーンフェイズ…只のサン&ムーン(昼夜表示)だった。
<4>永久カレンダー…表示は出来るが只のカレンダー。
<5>24時間表示…ただのダミー。
<6>閏年表示…ただのダミー。
<7>クロノグラフ…ボタンだけ。ただのダミー
<8>タキメーター…ただのダミー。
<9>テレメーター…ただのダミー。
<10>パルスメーター…ただのダミー。
…。
えーっと、結局、
年表示も出来る普通の時計。でした(泣)
26:30にクルマ出して郵便局まで取りに行って、28時にこのブログを書いておりますが
ただのネタになっちゃいました(笑)
ま、時計代の6.50USDはオモチャ時計を買ったのだ、と思えば納得できますが
こんなアホ時計の送料に30USDも払ったという事実に慄然とします(泣笑)
こんな時計売ってて、eBayで3年も商売が出来てて、数千個の時計売ってて、
落札者のPostive Feedbackが97%を越えてるなんて…eBayもダメだねぇ。
ま、いい勉強&ネタになりました。(←強がり)
※そういえば
智ちゃんからの指摘を受け、本日よりコメント欄を認証不要としました。
コメント書いて下さる方、いらっしゃるのかしらん?(どきどき。)
【関連記事】
ほん魔界な!?(2007年10月11日)

上司として。部下として。

いま会社で残業をしていて、下記のニュースを偶然発見し、暗澹たる気持ちになった。
東京地裁「パワハラ自殺」初の労災認定…上司の暴言が原因 (読売新聞)
(以下引用)
 製薬会社の営業担当社員だった男性(当時35歳)がうつ病になって自殺したのは、直属の上司の
暴言が原因だったとして、男性の妻が国を相手取り、労災と認めるよう求めた訴訟の判決が15日、
東京地裁であった。
 渡辺弘裁判長は「男性は、上司の言動により過度の心理的負担を受けて精神障害を発症し、
自殺に及んだ」と述べて、男性の自殺を労災と認定し、国に遺族補償給付の不支給処分を取り消す
よう命じた。
 原告代理人によると、上司の暴言やいじめなどのパワーハラスメント(職権による人権侵害)と自殺の
因果関係を認め、労災を認定した司法判断は初めて。
 判決によると、男性は1997年から、東京都内に本社のある製薬会社の静岡営業所で営業担当と
して勤務していたが、2002年4月に赴任してきた係長から、「存在が目障りだ。お願いだから消えて
くれ」「お前は会社を食いものにしている、給料泥棒」「お前は対人恐怖症やろ」などの暴言を受けた。
男性は02年12月?03年1月、適応障害やうつ病を発症し、取引先とのトラブルが続いた後の03年
3月に自殺した。
(引用以上)
なんという悲しいニュースだろうか。
しかしこのニュースを読んで、「今や日本中の会社がこうなのだろうか。」とも思った。
僕が知っているある会社は、パワーハラスメントが常態化した組織だった。
上位下達というレベルではなく、本当のパワハラ。
聴くに堪えない暴言や、矛盾に満ちた業務命令。散々仕事を押し付けておいての残業カット命令。
あらゆる業務上の相談を忌避された挙句に、現場が下した判断には「誰の権限でやってんだ?」…
中間管理職は、まるで自分が上位管理職からそうされていることの復讐のように、
現場スタッフに表面化しない形でパワーハラスメントを加えていた。
またある会社は、以前は組織の柔軟性と風通しの良さが評判の会社だったが
経営が交代した途端、その社風がスポイルされていったらしい。
抑圧と犯人探し、讒言とゴマスリが蔓延し、相互不信が広がっていった…と聴いた。
その会社の「古き良き時代」を知っている僕からすれば、想像を絶する話だ。
「社員の生産性」という言葉が、どうもねじ曲がっているような気がする。
この国はいつもそうだが、「リストラ(事業の再構築)」が何故か首切り・人員削減と同義になったり、
「実力主義・成果主義」が賃金切り下げや社員の待遇悪化のエクスキューズになったり。
「グローバリズム」が、同一労働への賃金切り下げの正当化に使われたり。
常に経営改善の言葉は、社員の待遇や幸福を圧迫する方向で使われるのだ。
生産性の向上というのは、社員を奴隷のように絞りあげ、追い詰めていくことではない筈だ。
このようなニュースに出てくる会社や、社員を酷使する悪評のある会社。
僕らの話題の中に出てくる「酷い会社」に共通しているのは、経営が責任を負わないこと。
売上不振や株価下落、業態縮小の際に、経営が社員にその原因と結果を押しつけること。
「勝ち組と負け組」という言葉は、「無責任で逃げ切れるか、全てを背負わされるか」という意味に
転嫁されているような気がするのだ。
会社の指針を打ち出し、経営戦略を練るのは経営の仕事。
経営戦略が現場で戦術に落とし込まれ、実行に移されたそれを管理すのは経営の仕事。
結果が出ないとき、まず最初に検証と対策を行うのは経営の仕事。
最終的にその経営戦略が失敗し、経営状況が逼迫したときに責任を負うのは経営の仕事。
そんな決意もなく、まるで利権をテイクオーバーしたかのように無責任に経営に臨む役員が
この国には多すぎるような気がする。
サラリーマン組織とは、業務とそれに伴う責任を細分化し、個々人の負荷を減らすことで
成立するものだと思う。その分個々人の報酬も細分化されたものになる。
これを束ねることで、大規模な業務の展開を可能とし、最終的に会社の所有者(株主)の
利益を拡大していくビジネスモデルだと思う。
その場合、組織全体の責任の集約点は、所有者から執行を委託された経営になる筈だ。
権限は与えず、責任だけを丸投げ。
そんな経営がいる会社は、今後成長しないし、最終的には破綻するだろう。
しかし、会社が破たんするか、その前に社員の人生が破たんするかは分からない。
どうか皆さん、会社の…否、経営の餌食にだけはならないように気をつけて下さい。
経営に搾取され、精神的にも肉体的にも追い詰められるくらいなら
その会社にはいない方がいいです。
本当に追い詰められ、あなたが駄目になってしまうその時、その会社は簡単にあなたを見放すでしょう。
人間は、生きるために働くのであって、働くために生まれて来た訳ではないのです。
どうか、幸せになるために仕事をして下さい。
経営者の皆さん、自身の幸福と同じくらい、スタッフの幸福を追求しましょう。
スタッフが幸せに仕事ができる会社なら、自ずと生産性も高い状態で確保できるはずですから…。
自戒の念も込めて、本日はこのニュースについてエントリーしました。

第1期CA部総括パーティ(堅い。)

さて、本日はエアフレイムの第1期CA部全員が集合してのパーティ。
遠路はるばる拙宅に集まってもらい、手巻き寿司&寄せ鍋で楽しく過ごしました。
みんな楽しんでくれたかな?ちゃんと帰り着きましたか?
H氏以外の部員には初めて会った家人も「いい人たちが揃ってるねぇ」と
気付く位、第1期CA部は素晴らしいメンバーが集まりました。
豊かな才能。仕事を自ら喰っていく前向きな姿勢。お互いを思う人間性。
これらは、組織を成功に導くもっとも大事な要素です。
そんなメンバーと一緒に汗を流せたことを、本当に誇りに思います。
Eくん、Oさん、Iくん。
今日お渡しした手帳は、僕らの「未来への意志」です。
まだ空白しかないカレンダーに埋めていく予定が、素晴らしいものであるように。
そして、未来を楽しみなものにしていく意志を持ち続けられるように。
前を向き、前に向かって歩み続けていきましょう。
そしていつか、CA部で一緒に働いたことをお互いに誇れるように
そこから、それぞれが豊かな未来を創り上げたことを誇れるように
しっかり頑張りましょう。
あなた達が居たから、僕も前を向いて突き進むことが出来るのです。
本当に、ありがとう。
みんな大好きです!

ワクワクすること。

気が付けば誕生日まで1ヶ月を切り、いよいよ37歳が目前に。
そんなタイミングで、いま仕事の面白さを感じています。
今日は表参道の某所でO氏・O君と、企業経営についての懇談。
事業ポートフォリオの確認から、戦略・戦術の検討、売上げ予測と販売管理費政策。
資本計画・要員計画から最後は会社の名前の付け方まで、討論内容は多岐に渡りました。
企業経営に携わるようになって、これまで如何にサラリーマン組織の中で
自覚無く仕事をしていたかを痛感しました。もしかしたらその「経営的視座」を得たことが
僕のこの7ヶ月の最大の収穫かもしれません。
まだ若いO君に僕が繰り返し話をしたのは、『給料分稼ぐこと』に意味はない、というポイント。
一定規模の会社を維持するには、人件費の他に販売管理費が発生しています。
オフィスの賃料や光熱費、電話やコピー機などの設備コストや、総務・経理担当などの
バックオフィスの人件費。こういった販売管理費は、最終的に生産部門(営業でも制作でも)
のスタッフへその人件費に応じて再配分され、「その人のコスト」になる訳です。
勿論諸々の業務上の支払いコストもありますよ。
つまり、スタッフが最低限稼ぐべき額は、
「その人のお給料+仕事をする上での支払いコスト+その人に見合った販売管理費」
…になる訳です。これを理解できていないサラリーマンは意外と多いのです。
特に大きな組織、売上げの大きな組織に長く居た人ほどその傾向が強い。
生産部門に従事するスタッフが多く、チームプレイが業務の主軸になるため、
ヘタをすると自分の給料分稼げなくても会社はお給料をくれる…という事がある訳です。
しかし、ベンチャーではそのことを全員が常に意識していないと危ない。
営業が出来ないなら制作能力で、制作が出来ないなら営業能力で個々人がペイしなければ
お給料は出せない訳です。
特に最近そのことに頭を痛めることが多いので、経営者になろうとしている人には
その辺を口を酸っぱくしてお話しています。
若いスタッフは、それでも将来的な価値向上を踏まえてそのペイラインを下げられますが
一定額以上の報酬を取っているスタッフには、特にそのことを意識してもらわなければ
最終的にその雇用を維持する意味がなくなってしまいます。
なので、今日懇談したお二人には「全員が売上げを出せる組織造り」、そして
「販売管理費の抑制によるリスク回避」を重視した経営計画をお話しました。
特に僕らのようなメディア系・コンテンツ系ビジネスは、上記の2点を維持しやすいので
注意さえ怠らなければ、比較的早く経営を軌道に乗せられるはずです。
サラリーマン時代は殊更に現場主義を標榜し、エアフレイムに移った時もその意識がありましたが
今は現場だけでなく、経営に関することに思索のウエイトを大きく置いています。
それはそれでやり甲斐もあり楽しいものです。勿論大変難しいことではあるのですが。
30代も後半に突入した数年前、何となく仕事を見切ったような気分になっていましたが
まだまだ甘いです。もっともっと研鑽しなければ。もっともっと成長しなければ。
自分と、自分の周りの人々を幸せにするために、まだまだ全力疾走したいと思います。

ほん魔界な?

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文字盤にAUTOMATICとは書いてあるが…。

さて、10月7日のエントリーにも書いた通り、最近中国製の機械式時計がアツいのです。
これまでスイスやドイツ、日本でしか作れなかった複雑機械式時計の製造に中国は熱心で、
今や時計産業の第三極として、香港及び中国の動向は無視できない存在となっています。
ただ中国の複雑機械式時計は、スイス・ドイツの高級メゾンのコピー商品(贋作)製造を
起点にし、発展してきた経緯から、余り評判がいいものではありません。
せっかく製造技術や精度を高めても、どーせニセモノ用だろ?…と見られている中国製時計は
水準の高さ、異様な安さ、そしてインチキ臭さを総合して「魔界時計」と呼ばれています。
んで、僕はコピー商品ではない魔界時計が好きなのですが
今回、eBayで魔界製・超複雑機械式時計(グランド・コンプリケーション)を落札しました。
「超複雑式」を標榜するグランド・コンプリケーションと呼ばれるには、
下記のいずれかの機能を2つ以上持っている必要があります。
<1>トゥールビヨン
<2>ミニッツ・リピーター
<3>パーペチュアル・カレンダー
<4>スプリット・セコンド(ラトラパンテ)
※上記の機構のそれぞれの説明はこのサイトをご一読あれ。
※これに時折クロノグラフを入れることもあります。
で、今回落札したMINORVAのグランド・コンプリケーションは、
パーペチュアル・カレンダー、ラトラパンテ、クロノグラフ、ムーンフェイズ(月齢計)と
恐ろしく多量の複雑機構をブチ込んでいます。
これに似た時計を、スイス複雑式時計の名門フランク・ミュラーが出していますが
そのお値段は、なんと定価680万円です。
トゥールビヨンもそうですが、グランド・コンプリケーション時計は簡単に1,000万円を
突破してしまうくらい貴重な代物です。
この時計、表面だけで針が10本。
2014年まで修正不要のパーペチュアル・カレンダーは、なんと閏年表示機能まで付いており
表示スペースが足りないためか、クロノグラフ系の表示はなんと裏面で行います。
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もはや何を表示するのかさえ分からない。

で、このグランド・コンプリケーションを…
なんと今回、6.50$で落札したのです。
寧ろ送料が30$と高いのですが…(笑)
余りにも安過ぎるので、実際にモノが届かなければ
これが本当にグランド・コンプリケーションであるかどうかさえ疑わしいのですが
到着を楽しみに待ちたいと思います。
ちなみにこの時計、他のeBayのオークション結果を見ても25$くらいで落札されてるんですよね…。
怪しいなぁ。
流石「魔界時計」です。
【26:13 個人的な追記】
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これが証拠だ!

この時計の裏面のクロノグラフは、タキメーター(速度計)・テレメーター(距離計)
そしてパルスメーター(脈拍計)であることが判明した…のだが、それと同時に
この盤面が、フランク・ミュラーの7000DFのまんまパクリであることも発覚。
ダメだ…この時計もパチもんベースだ…orz
【関連記事】
グランド・コンプリケーション顛末記(2007年10月17日)

本日は短信。

さて、本日は1件だけご報告して寝ちゃいます。
先日配信を開始した、NIKKEI NETのポッドキャスト番組「週刊 日経トレンディ」。
僕はこの番組の構成作家を担当させて頂いているのですが、
おかげ様で本日、iTunesのPodcastランキングで総合1位となりました。
まだ2回しか配信してないんだけどなぁ(笑)
ビジネスカテゴリでは配信開始直後から1位だったのですが、
こんなに早く総合1位を獲れるとは。
プロデューサーであるラジオNIKKEIのKさんも、出演者・関係者も大喜びでした。
やっぱり本誌のブランド力が相当凄いのでしょうね。
但し、早く登りつめてしまったということは、ここからはもう防衛戦なのです。
ポジションを守るのは、攻めることよりも難しい。
頑張っていい台本を書こうと思います。
日経トレンディのK編集長、ご褒美に本誌でコラム書かせて下さい。
勿論ノーギャラで結構です(笑)

プロ論と価値観。

さて、本日は告知から。
いよいよ今年もえふえむ FESTIVALがスタートしました。
皆さんのお近くのエフエムラジオ局のオフィシャルサイトを是非のぞいてみてください。
38局+全国版の39サイトを、今回は制作させて頂きました。
事務局としてのプロジェクト統括業務も、頑張って進めさせて頂いています。
そのオフィシャルサイトを制作したのは、弊社を代表とする3つのベンチャー企業。
いずれもTFM出身か、TFMと取引がある会社です。
えふえむ FESTIVALの仕事をする、というのがどういう意味かをよく理解し、
それぞれが最高のスタッフィングを行い、最強のフェスサイト制作チームが出来ました。
アクセスが集中してサーバが落ちそうになったり、細々としたミスはありましたが
無事、番組オンエアと併せて予定通りにローンチすることができました。
外的要因による圧倒的な時間の制約・作業の制約を受けながら、
自身のプライドと誠意に懸けてきっちりと結果を出した皆さんに、心からの敬意を表します。
確かに信頼できるスタッフを集めた積りでしたが、正直ここまで素晴らしい作業が
為されるとは、予想していませんでした。
しかし、全国で数百人のスタッフが参加するこの大型プロジェクトにおいて
最も苦労するのが各局のモチベーションと足並みを揃え、真っ当に作業を進めること。
全国のFMメディアの祭典であるこのプロジェクトの遂行を妨げるのは
クライアントでも、エージェンシーでも、社外スタッフでもなく、
メディアのスタッフ(局員)であることがままあります。
今年初めて、ラジオ局員ではない資格でこのプロジェクトに参加しましたが
そのことに慄然としました。そこがボトルネックになっているなんて…。
(勿論、無茶しないで下さい…という程、熱く頑張って下さる局の方も沢山居ますョ!)
えふえむ ふぇすてぃばるって、ラジオ局のプロジェクトなんですけどね。
そしてそのプロジェクトは、ラジオのリスナーに届ける為のものなんですけどね。
今や「社外のヒト」になってしまった僕が、やきもきするものではないのでしょうが…。
それでも、こんないちプロジェクトを通じて、ラジオメディアの危機を感じてしまうのです。
お給料を貰っているから、プロなのか。
プロだから、お金を貰って仕事をしているのか。
メディアのプロが最も大事にするべきものは、なんなのか。
このプロ論と価値観の狭間で悩んでしまう、秋の夜更けでした…。
※検索避けの為、一部文言を修正しました(1105)

このウマさは異常だろっ!

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このシリーズだけで年商40?60億円ですよ。

さて、最近ハマっているものに、この「ふんわり名人 きなこ餅」(越後製菓)があります。
とても米菓とは思えぬほどの軽くとろける口当たりと、そこにコーティングされたきな粉が
本物のきなこ餅を凌ぐほどの美味しさを醸し出しているのです。
このふんわり名人、今年の夏ごろから大ブレイクしており、
現に我が家の近所のスーパーやコンビニでも品切れのことが多くあります。
ひと袋約300円。決して安くは無いですが、この味なら仕方ないかー、とも思います。
越後製菓がこの商品を開発した背景には、せんべいやあられなどに縛られ、硬直化した
市場環境に対する焦りと、そのことから来る価格競争への不安があったようです。
大胆な設備投資も含むこの新商品開発は見事に功を奏し、いまやこの「ふんわり名人」
シリーズだけで、今年40?60億円の売上げを見込むほどです。
その辺のことは、今月売りの日経 TRENDY (トレンディ) 11月号に詳しいですが、
僕はこのヒット商品を創る過程での「原点」に注目したいのです。
日々新商品を打ち出さなければ、主戦場のコンビニでスポイルされるスナック菓子のように
「誰も思いつかなかった新機軸!」といった短期決戦のアイディアを打ち出すのではなく
新しい技術を「きなこ餅」という、熟知している昔ながらの味に昇華したことで
米菓復活への活路を見出したことが、「企画」の真髄を突いているように思えるのです。
宇宙開発でも「枯れた技術」をつかうことは鉄則の一つです。
完全な新機軸ではなく、自分が得意な領域で新しいものを活用すること。
これを忘れると、足腰の弱い企画しか出来ませんし、失敗の可能性もあるのです。
このとっても美味しい「ふんわり名人」にも、プロジェクト成功の秘訣があった訳です。
うむ。やっぱり「餅は餅屋」ということですかね。(←ぶち壊し。)