魔界からのいやげもの。

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素人は手出し無用ってことですかね…(涙)

さて、先日eBayを通じて購入した魔界製のスケルトン時計。
中華ユニタスを美しくエングレーブしたその様は、B-BarrelのBB0037にそっくり。
地盤のくり抜き方(3本指とかはナシ)やエングレーブの違いなどで見分けが付きますが
おそらく同じような商品だろうと思っておりました。
実際エングレーブはかなり頑張ってます。BB0037に較べると、細部がちょっとボケ気味ですが。
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金色がBB0037。こうやって見るとホントに似てる。

一番の違いは、今回のブツはテンプにチラネジが付いていることと、異様に長い緩急針。
まー先生のお手許にも似たような一品(これはかなり上物らしい…)があるようですが、
これって、IWCのポルトギーゼ・F.A.ジョーンズのパクリが源流だとか。
もちろんこのスケルトンデザインそのものはパクリものじゃないのでご安心を。
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美しいのは美しいのよ。

で、この時計。BB0037の販売価格よりかなり安く入手できました。
やっぱeBayで直接買い付けると安いのねー、なんて思っておりましたら
やはりタダでは済みませんでした。
何が凄いって…。
まず日差120分。
「120秒」ではありません。マジで24時間で120分進みます。もう緩急針とかの問題じゃない。
そしてムーブがきちんと固定されてない。
腕に着けていると、揺れたときにムーブがカタカタ鳴っております…orz
その他にも、青い針は当然塗り。針の裏側を見ると、未塗装の部分に表の塗料が
ところどころベットリとはみ出てたりします(諦笑)
ロベルタスカルパのRS6042の針も塗りですが、全然クオリティが違います。
(第一RS6042の中華ユニタスは杭州産ですが、非常に正確ですよ。)
当然、こんなの実用には使えないわけで。一応コレクション棚には置いてますがね。
150$近く掛けて時計風オブジェをお取り寄せしたようなものです。
実は今回のアホ時計は、あの悪夢の魔界コンプリケーションを寄越してきたのと同業者(笑)
僕も懲りないですよねぇ…。
あのね、今回非常に良く判ったのですが
魔界時計は、見た目が同じでもモノによって全然クオリティが違ったりします。
今回のブツは、安いしチラネジ付いてるし緩急針が長くて萌えるスペックではありますが
時計として使えなければなーんの意味も無いのです(泣)
この時計、まー先生ご所蔵の一品にとても似ているんですが、おそらくまともには出荷できない
B級品(っていうかZ級品)だったのでしょう。
その辺、ちゃんとしたルートが確保できるか、何回でも懲りずにリトライする決意がなければ
やはりB-Barrelのようなちゃんとしたところの商品を買うべきです。
(しつこいようですが、BB0037は本当におススメなんですってば!)
ちなみにケースは同じもののように見えますが、厚みなどが違います。
あと、ベルトのクオリティにもかなり差がありました。
僕はちょっと懲りたので、しばらくは直接買い付けはやめときます…。
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本日の時計。スウォッチのYCS1005 “TIME CUT”
アルミニウムの一体型ケースと、ラバーベルトがいい感じ。
本日はスポーツクラブの日だったので、こんなのもいいかと。
あ、ちなみにプラスチック風防も萌えポイントです。

機械式時計の入り口は?

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これはホントにいい時計。

さて、今回は皆さんに聴いてみたいことがあります。
機械式時計にハマったきっかけとなった一本はなんですか?
僕は、ハミルトンカーキ・ネイビー・GMTです。
2005年に購入し、ずっと愛用しています。
GMT表示は9時位置の窓で行い、インナーベゼルでは24都市表示。
ムーブはETAの2893-1です。僕の場合、仕事の関係上ホノルルの時間を表示させています。
42ミリの大型ケースにガッチリしたリューズガード、そして表示の多彩さに
イチコロでやられました。当時はバリエーションはそんなにありませんでしたが、
いまでは様々なブレス素材やインナーベゼルの表示などで、結構種類があるみたいですね。
PGPモデルなんかもあって驚きました。
(更にオフィシャルサイトを見たら、ハリソン・フォードコラボモデルみたいなのもありますね。)
とは言え、やはり僕がお勧めしたいのはクロコベルトのモデル。
他のモデルより若干高くはなりますが、それだって7万円台で購入可能です。
(この時計、当時はかなり安く買えたのですが…確か5万円ちょっと。)
このクロコベルトが、3年以上経過して実にいい飴色になっているんですよ。
ベルトの茶色の光沢とケースの銀色、文字盤の黒が非常に調和していて
とても雰囲気のある時計になっています。
ハミルトン自体はスウォッチ・グループの中では比較的下位のブランドですが、
リーズナブルでカッコいい時計を沢山リリースしている良心的なブランドだと思います。
この時計は多分、いつまでも大切にすると思います。
初めての機械式ではありませんし、特別な思い出と結びついている訳ではないのですが
純粋に機能と美しさで、飽きさせない一本です。
是非、皆さんの「これでハマった!」という時計も教えてください。

ちなみに楽天だとここが一番安かったです。(クロコモデルね。)

夜の習慣。朝の習慣。

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出勤前の小さな幸せ。
本日はロンジン・コンクエスト・クラシックでした。

2009年の仕事も、次第に本格化してきました。
特に来週末行われる某社団法人のセミナーでは演者側なので、その資料を作らなければ。
うわっ!しかも来週って「週刊日経トレンディ」の収録もあるし、取締役会も入ってる…。
寒さも仕事も厳しくなるぞー!
そんな慌しい日々でも楽しめるのが時計趣味の良いところ(笑)
毎日寝る前に、翌日着ける時計を3つから4つ程度まで絞込み、
ゼンマイを巻き上げ、時刻とカレンダーを合わせます。
で、翌朝その中から一本を選んで出勤する…という習慣になっています。
こうすると、朝と夜の2回時計を選ぶ楽しみがありますし
出掛ける前に慌てる必要もありません。おススメです。
…と云いながら、実際には決め切れなくて遅刻したり
前夜の候補とは全く違う一本を選んでしまうことも多いのはナイショです。
※私信 キングレコードさん、ありがとうございました!

休暇も終わり。

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本日もフレコンでした。最近かなりお気に入りです。

さて、日並びが異常に良かった年末年始休暇も今日で終わり。
僕も今日のお昼、帰省先の福岡から自宅に戻ってまいりました。
紅白歌合戦なんて、初めて最初から最後まで観ちゃいましたよ!
ラジオ局時代には、年末年始って間違いなく仕事だったからなぁ。
あとは…テレビでお笑い番組を沢山観ましたが、面白くない芸人さん増えすぎです。
あれでどう笑えというのでしょうか?(フンガイ)
明日からまた忙しくなりますね。お互いに頑張りましょう…。
ちなみに、12月最終週からずーっと悩んでいる時計が一本あります。
というか、流石に家庭の理解が得られ難くなっており、説得に難儀しております(笑)
2009年こそは、時計は買い過ぎないように気をつけようと思います!

魔界からの小包。

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何が送られてくるのか。

さて、暮れも押し迫った12月29日。
魔界からの荷物が東京に到着したことを、中国のEMSサイトで確認しました。
おそらく、元旦頃には自宅に到着することでしょう。
(只今帰省中のため、僕がそれを開梱するのは3日以降になりますが。)
さて、魔界から取り寄せたこの品は一体なんなのか?
皆さんに、また興味深い記事をご提供できればと思っております。
どうぞお楽しみに!

ちょっと悔しい。

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多分所有する時計の中で一番安いはず、なのに。

さて、今夜ご紹介する時計はノベルティもの。ほぼ間違いなく中華クォーツです。
毎年、ヤナセからグループの新車展示会に呼んで頂くのですが
いつもお土産に時計をくれるので、それ目当てで必ず行っています(笑)
だって、今乗ってるVWは凄くお気に入りで当面買い換える予定はないし
ベンツやアウディは高くて買えませんもの。時計貰ったら適当に担当さんに顔出してトンズラです(笑)
今年頂いた時計は、見たまんまのフランク・ミュラー風味。
しかもトノー型なのにカーベックスじゃありません。
昨年は、コピーオマージュと云うには余りにもお粗末なブルガリ・ブルガリタイプでしたが
これは頑張れば外に着けて出られる…かも。無理かな?
哀しくなるくらい全てのパーツがチープなこの時計、何故か精度だけは素晴らしい。
貰ったその日(確か3月)に合わせて以来、時刻修正は1回しかしていません。
月差に換算すると、間違いなく0.5秒を切ります。これは凄い。
クォーツだと、ハミルトンのカーキ・キング・デイデイトや、セイコーのSNP001P1
(これは運針を停めてしまうのである意味仕方ないか)を持っていますが、それを凌ぐ精度。
なーんか悔しいんですよね(笑)
たまたま当たりだったのでしょうが。
毎回、ニコニコしながらお土産時計を貰っておいてなんなんですが、
ヤナセの顧客は、この程度のノベルティで喜ぶとは思えないのですが…。
だって、基本お金持ちのお客さんが多いじゃないですか。
このときも、僕の目の前で、現金でAMG買ってる人が居たくらいですから。
僕みたいな貧民客ばかりならまだしも、ねぇ。
来年は、カラトラバのコピーオマージュモデルでお願いします!(笑)
【どうでもいい追記。】
ちなみに、免税店でよく見かける「たばこ2カートン買ったら腕時計が付いてくる!」も
毎回強く惹かれて仕方ありません(笑)

なかなか大変。

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本日の時計。ハミルトンのマウント・ヴァーノンです。

さて、年末進行なのです。
現在担当している番組が、なんだかんだで週6本。
それが揃って年末なので、慌しく収録されていく訳です。
で、今日は自分が出演している番組の年内最終収録。只今その編集に追われています。
それ以外の番組も、まだ年内収録分としても5本残っています。うひー。
で、帰宅したら先日注文していたフレデリック・コンスタントが到着しておりまして
編集の合間に愛でていたのですが(僕の低スペックPCでの編集は、処理に時間が掛かります)
ふと面白いことに気付きました。
今日着けていたハミルトンのマウント・ヴァーノン(上記写真のモノ)も、今回購入した
フレコンも、どちらもアール・デコ様式をデザインモチーフとしているのですが
トノー型という以外に共通点ってあんまりないんですよね。
アメリカ出身のハミルトンと、スイスのフレコンだと、同時代のデザインでも
傾向が大きく変わるんですかねぇ。今度時間がある時にでも調べてみます。
ちなみにマウント・ヴァーノンは7750搭載のクロノモデルです。
僕が唯一所有する7750ですが、機械式時計への知識が少ない時に買った為、
夜24時ごろにカレンダー調節をしてしまい…(涙)
残念ながら、カレンダーが朝9時ごろにならないと切り替わってくれません。
ちゃんと修理に出さないと、とは思うのですが。
フレコンのレビューについては、また時間がある時にでも。
ちょっとドキっとするようなこともありました…。

中華時計まとめてレビュー

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どれも「あと一歩」な時計たち。

さて、今夜は我がコレクションの中から
ネットオークションでよく見る中華時計をまとめてレビューしちゃいましょう。
入札の際のご参考になれば。
【ジョルジオ・ロッシ GR-0002-BL】

文字盤は悪くないんだけどね。

どうやらケンテックスが作っているらしい「ジョルジオ・ロッシ」のレギュレーターモデル。
38ミリのケースにレギュレーター3針と24時間針を配置しています。
裏スケから見えるムーブは、輪列から見るとどうも7S26のコピーのような感じがしますが
驚くほど色気が無くてそこが萎えポイントですね…。
コインエッジ仕上げのケースは悪くないし、文字盤の細かな仕上げは美しいんですが、
ベルトの前時代的な細さと、ペラッペラの針がかなり残念です。
どうにも長所と短所が極端なんだよなぁ…。
【ジョルジオ・ロッシ GR-0004-GP】

あとチョイなんだけどなー。

さて、次もジョルジオ・ロッシのGR-0004。
今度はツインタイム+30秒レトログラード×2というなかなか複雑な構成。
GMT的に使えるツインタイムはそれなりに便利ですね。レトログラードもまあ面白い。
ただ、これもムーブが…。
ローターだけ金色にしていますが、ムーブの地味さとローターのペラペラ感が辛いです。
あと、ポリッシュ仕上げのGPケースは傷が目立ちやすいのもマイナスです。
【サルバトーレ・マーラ SM-6027】

桃金ケース・黒文字盤はもう入手不可能?

今回ご紹介するアイテムの中では結構お気に入りの一品。
サルバトーレ・マーラは、最近雑誌広告を頑張ってるみたいですね。トゥールビヨンもあるし。
で、これはビヨン風オープンテンプ+40時間パワーリザーブインジケータと
レトログラード式のカレンダーが付いています。
ブレゲ数字のインデックスとブレゲ針という組み合わせは、文法が破綻することが多い
中華時計の中では随分常識的に見えて好印象。全体的にかなりエレガントな仕上がりです。
42ミリの大振りのケースから覗くムーブは、ペルラージュ仕上げは施してあるものの
やっぱりもう一つな印象。裏スケにするなら、ムーブの美しさは大事な要素になるんですがね…。
ベルトもかなりしっかりしたものが付き、普段使い出来るグレードだと思います。
ただ、ビヨン風テンプは…今となってはちょっと恥ずかしいかも…?
【OBRIS MORGAN KALIBER OM.141.01】
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※これはホントにお勧めできないので、リンクはなし。

さて、一時期ヤフオク等でよく見かけたOBRIS MORGANという名の自称ドイツ製時計。
ミリタリー風味の時計は、写真の魔力で一時は結構な高額で取引されていました。
(フリーガークロノとかね。)
しかし、落札・入金したのに商品が届かない。届いたけど商品が違う。
届いたし商品も間違いないけど動かねーよ!などのトラブルが頻発。最終的にヤフオクの
IDが次々と削除されていくという酷い結末になっていました。(この辺ご参照下さい)
この時計、動くものが手に入っただけマシなのかもしれません。
とは言え、この時計かなり辛いです。7751風のポインターデイト付きトリプルカレンダー+
ムーンフェイズ風昼夜表示(サン&ムーンより雑なシステム…白黒表示だしw。)ムーブが
搭載されていますが、針飛びは酷いし、運針は止まるし。
文字盤が全面ルミナス発光…となっていますが、買って一週間で光らなくなりました(笑)
デザインは中華にしてはイケてる方ですが、とにかくお勧めできません。要注意です。
その上で、この4アイテム全てに共通しているのは、ナイロンスペーサーでムーブを搭載
していること。中華ムーブはその製品径自体にバラつきがあるそうなので、この辺は
致し方のないことかもしれませんが、だったら裏スケにする必要はないっしょ…。
(その辺の苦労は、ぶーさんのブログのこの記事をご参照下さい。)
これ、結構萎えますよね。
※22日追記→この「中華ムーブの製品径にバラつきが」という記述に対して、まー先生が
 謬伝であるとご指摘下さいました。詳細はコメント欄をご一読下さい。

初めての機械式時計に中華モノを選ぶ人が増えているようですが
その辺は慎重に考えて選ばないと、機械式時計自体が嫌いになってしまうかもしれません。
B-Barrelのように、余程厳しく製造管理をしているなら別なのですが…。
高いスイス製なら大丈夫、とは言い切れませんが
オークションで機械式時計を買うときは、充分調べてからにしましょうね。
人柱になる、というには余りに沢山買いすぎたいちおバカからのご忠告です(苦笑)
【関連記事】eBayで入手した、史上最悪の中華時計の記録(笑)
ほん魔界な?(2007年10月11日)
グランド・コンプリケーション顛末記(2007年10月17日)

クリスマスなんて

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自分に甘いなぁ(^^;)

クリスマスなんて、20代の頃はいざ知らず
今は適当にケーキを買って、食事の後になんとなーくそれを食べて終了。なんですが
今回は自分にクリスマスプレゼント、という言い訳名目で
また時計を注文しちゃいました。
フレデリック・コンスタントのFC310M4T6。クラシックラインのアールデコ・シリーズ。
トノー型のハートビートモデルです。
これまでフレコンは懐中時計(この記事参照)しか持って居なかったのですが
安かったのでつい…。
ムーブがETA2824なのが若干不満なのですが(この値段なら2892A2でいいんじゃないの?)、
クラシックなトノーも一本くらいあってもねぇ、と思い購入。
明らかに昨年(23本)より大量に時計を購入してしまっているようですが
その辺を考えるのは止めておこうと思います(笑)
さて、来年はこの時計趣味の究極目標に到達する予定。
まだその詳細はお話できませんが、現在着々と準備を進めております。
時計好きの諸氏にも、大いに笑って頂けると存じますので
その際はどうぞよしなに…。
【2:00追記】
数えてみたら、今年購入した時計は合計21本(多分…)。
プレゼントなどで頂いた時計は3本。
人にプレゼントした時計は6本(多分…)。
特に買った時計は記憶が曖昧です。ダメだこりゃ(笑)

一本だけのヴィンテージ

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紳士すぎて着けるタイミングが無い。

一本だけですが、ヴィンテージを持っています。
流石にアンティークとは呼べないシロモノで、60年代から70年代くらいのウォルサム。
手巻き三針(センターセコンド)・23石・耐震装置付きの「DE LUXE」です。
15年前に亡くなった祖父の形見として譲り受けたものです。
この時計、おそらくそんなに立派なものではないでしょうが
ドルフィンハンド、ラウンドした文字盤にドット式のミニッツマーカー、針先は曲げ加工と
クラシックのお手本のような作りになっています。勿論プラスチック風防です。
譲り受けた時は機械式時計に興味は無く、ホッタラカシだったのですが
存在を思い出して引っ張り出してみたところ、萌えポイント満載!
まるで、パテック・フィリップのRef.1578のようです。結構似ているんですよ。
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1963年のRef.1578。似てるでしょ?

パテックは買えずとも、正統派クラシックだ!と現在お手入れ中。
ODS時計工具店アモールサンエーパールを購入し、シコシコ磨いています。
この時代の時計にしては珍しく、竜頭を除いたケース径が38ミリ近くあります。
アメリカ製の時計だからかなあ、などと推測しておりますが、この大きさなら今も使いやすい。
ただ、流石にジーンズには似合わないので、スーツを着た時に付けようと思っています。
これを一週間くらい毎日着けていたら
いつの間にかカラトラバとかにならないかなぁ。無理か(笑)