World Watch Fair

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今週、やっとアエロナバルを着けました。

このブログには、簡単な解析ツールが付いておりまして
「どんな検索キーワードで訪問したか」が分かります。
最近はフランク三浦で検索する人が非常に多かったのですが
今日「三越前ワールドウォッチフェア」というキーワードを見つけ、大笑いしました。
不思議ですね。「前」のひと文字が付いただけで全然印象が違う。
三越の前の路傍で、怪しげな時計を怪しげな人物が売っていて
「これフランク三浦言いますねん。非防水の高級品でっせ。」とか言ってそうな(笑)
で、ここに書くタイミングをすっかり逸してしまっていたのですが
実は今年も、三越ワールドウォッチフェアには行きました。
率直に申し上げて、特筆するべきものは(具体的なアイテム含め)殆どありませんでしたし
何より出展メゾンが減りすぎだよ…という印象が強かったです。
そんな中、とても面白かったのが「今年は高級メゾンに相手にして貰えた」ということ。
パテック・フィリップではカラトラバを数本試着させて頂き、ランゲ&ゾーネでは初めて声を掛けられました。
ヴァシュロン・コンスタンタンでは40分近くヒストリークなどのアイテムを説明して頂き
ブランパンで無視されることもありませんでした。
こんなことは初めてです(そんな悲しいこと、別に書かなくてもいいんですが)。
ブレゲは毎年大変丁寧に接客して頂いているので、余り変化は感じませんでしたが…。
(今年はオーデマ・ピゲのブースはサラっとだけ見てすぐ出ました)
それで判るのは、やはり各メゾンの店員さんたちはお客の時計を見ているな、ということ。
夏のイベントなので、これまで着けていった時計は「汗をかいても大丈夫なもの」だったのです。
そうすると、本当に無視されるんですよね。
3年前だったか、4年前だったか。
ブランパンのブースで、カウンター越しに店員さんの目の前で時計を見ていたのに
僕の後ろにいたお客さん(その方はブランパンのトゥールビヨンを着けていました)に話しかける始末。
今年はヴァシュロン・コンスタンタンのオーバーシーズを着けて行ったことで
随分お客様扱いして頂いて、気分は良かったのですが若干複雑でした。
所詮eBayで買ったヤツなんだけどなー。
まあ、逆に声を掛けられたくない時は対応しやすいのかも知れませんね。
(僕は服屋などで声を掛けられると、脂汗が吹き出てきて一目散に逃げるタイプです)
面白い経験をしました。

青山一丁目駅。

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当時とどの位変わっているのだろう?

さて、過去にもこのブログに書いたのですが
僕は浅田次郎氏の作品が大好きです。
特に「地下鉄(メトロ)に乗って」や「聖夜の肖像」(短篇集「月のしずく」に収録)、「沙高樓綺譚」などは
僕が拠点にしている青山界隈の描写が多いので、より身近に感じます。
(沙高樓綺譚については、モデルになったと勝手に推測しているビルが、弊社のすぐ傍です)
いや、もしかしたら
浅田作品に惹かれたが故に、僕は青山を拠点にしたのかもしれません。
うん、たぶんそうだな(笑)
で、弊社に程近い銀座線・青山一丁目駅が大好きです。
特に寒い冬の日の夜。
ホームに充ちている、あの気怠い暖かさだとか、独特の匂いが好きです。
「地下鉄に乗って」でいうと、佐吉が入営の為に下車したホームなので
その様子を想像したりします。
日本で一番古い地下鉄路線である銀座線は、どの駅もどことなくクラシカル。
そこに身を置いた時の奇妙な安らぎは、時間の懐に抱かれる心地良さなのかもしれません。
<以下まったくの余談>
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やっぱりカッコイイ♥

今日、ついにアエロナバルを着けました。
未だ残暑が厳しいのですが…もう辛抱タマらん!(笑)

反撃!

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今日、お昼ごはんを買いに行く途中にパチリ。好きな景色です。

弊社の年度始めは3月1日です。
第4期となる今期は、突入と同時に震災に見舞われ
それを契機に、大切な人材と案件を失いました。
それは災害のせいではなく、自分の至らなさ。
屈辱と無力感と孤独感と焦りと自己嫌悪に苛まれ
第2四半期の後半は、もうここまでか、と毎日のように思っていました。
それが、沢山の方々にお支え頂き
夏から徐々に盛り返してきて、なんとか年末までの道筋が見えてきました。
四半期レベルの大赤字から、ぼちぼち単月黒字が見えてきて、それが繋がり始めました。
まだ気を抜ける状況ではありませんが、この兆しを磐石なものにしていこうと思います。
お力添えを賜っている皆さま、本当にありがとうございます。
まだまだ4期。
こんな所でウロウロしている訳には行きません。
もっと前に、もっと高く、もっと大きく!
ここから反撃です!

そろそろ

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クリックで拡大します。画像加工なんてしてみました。

革ベルトの時計を解禁したい!
いい加減、アエロナバルが着けたいぞっ!

秋の空に祈りを。

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昨日、収録の前に一服中、撮った写真です。
まだ暑いのですが、空の色はもう秋ですね。
東日本大震災から、もう半年が経ちました。
メチャクチャになった事務所で、寒さなのか恐怖なのか分からない震えに耐えながら
必死で連絡を取り合っていた日が、幻のように思える時があります。
しかし、被災地の苦難はまだ全くの現在進行形です。
そのことを忘れずに、大きな事でなくても、何ができるかを考えながら
日々過ごしたいと思います。
毎日の生活に、応援と祈りを込めて。
東北の人びとが、一日も早く日常を取り戻し
穏やかな心持ちで空を見上げることができますように。

No way to turn back.

仕事の中で出逢った「Take Me Home, Country Roads」(難波章浩)をよく聴いています。
元はジョン・デンバーの曲ですが、鈴木麻実子氏の訳詞がとても好きです。
特にこの3箇所。

ひとりぼっち 恐れずに
生きようと 夢見てた
さみしさ 押し込めて
強い自分を 守っていこ

————————–
どんな挫けそうな 時だって
決して 涙は見せないで
心なしか 歩調が速くなってく
思い出 消すため

————————–
カントリー・ロード
この道 故郷へ続いても
僕は 行かないさ
行けない カントリー・ロード
カントリー・ロード
明日は いつもの僕さ
帰りたい 帰れない
さよなら カントリー・ロード

※全部の歌詞は、こちらでご覧ください。
戻りたくても、戻ってはいけない場所がある。
早歩きで前に進んで、消さなきゃいけない思い出がある。
強くあるために、強い自分を守っていかなきゃいけない。
ひとりぼっちを恐れずに、あたたかい場所にさよならをしなきゃいけない。
それは全て、信じる未来のために。
いつもの僕は、前だけを向く僕。
好きな歌が、ひとつ増えました。

思いもかけず。

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コタローさんとダーツノさん。ありがとう!

昨夜は渋谷で会食。
売れっ子放送作家のコタローさんと、これまた売れっ子ディレクターのダーツノさん。
じき祝言を挙げられるお二人と、楽しい時間を過ごしました。
お二人が尽力されている女川さいがいFMのお話や、千葉の某FM局と千葉県民の人生の連関(笑)
震災を軸としたラジオの話題、コタローさんの爆笑エピソードなどを伺っていたら
あっという間に時間が経ってしまいました。
その中で、コタローさんに不意に渡された紙の束。
なんだ?と見てみたら、96年から99年頃の九州朝日放送の営業資料でした。
僕がまだ同局に在籍していた頃。25歳から29歳くらいの間、毎日持ち歩いていたものです。
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僕が作った企画書のひとつが、一番左のもの。
コピーとかデザインの癖が、いまと変わらない(笑)

大量の企画書の中には、僕が作った企画書もありました。
それらを見ていたら、当時の仕事に懸ける想いだとか、仲間たちとの日々だとか
楽しかったこと、苦しかったこと、一生懸命だったこと、切なかったことなどの記憶が一気に溢れて
図らずも涙が出ました。
20代後半の、夢中で仕事をしていた頃の自分に突然逢えたのですから!
当時は胸の中に苦しいものを二つ、常に抱えていて
僕は仕事に逃げ込んでいました。
仕事をしている時は、苦しいことを考えずに一所懸命になれました。
仕事をしている自分には、必ず居場所があるような気がして
予定のない休日に耐えられない気持ちになると、無意味に会社に行って仕事をしたりしていました。
あれから15年近い時間が経ち、自分を取り巻く環境は殆ど全て変わりました。
働く場所も、生きる街も、挑むものも、共に歩む人も。
まるで過去と断絶するような選択肢ばかり選んだような気もします。
その選択には微塵の後悔もありませんし、自分の人生を肯定していますが
過去の記憶に触れると、それが失くした宝石のようで。
あの頃の僕が、いまの僕を見たら、どんな感想を持つんだろう?
そんなことを考えています。
コタローさん、ダーツノさん。
貴重な機会をありがとうございました。
お二人とご一緒して、得難い経験をさせてもらえました。
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ちょうどその頃の僕。残っている写真は仕事がらみのものばかりなんです(笑)

Dropboxのデータを整理しながら。

僕は基本的に、コンピューターなんてアホだと思っている。
パソコンが無いと仕事が出来ないのに、いつもモニタに毒づいている。
ただ、人間がコンピューターに敵わないこともある。
記憶を常に正しく引き出す能力。
そして、その記憶を削除してしまえば、「なかったもの」として扱える能力。
時々、その能力が自分に欲しいと思う。

レアなZippo。

さて、愛煙家の方には馴染み深いZippo。
どなたも2・3個はお持ちなのではないでしょうか。
僕も普段は100円ライターだとか、煙草のおまけについてきたライターを使っているのですが
どれもガスが切れてしまったので、久し振りに幾つか引っ張り出してきました。
その中に、ちょっとレアなZippoが2つありました。

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右は、CBC(中部日本放送 / 愛知県)がキー局となり、TBS系の5局で放送された
ラジオ番組「桃井かおり ジッポ・ストーリー」のオリジナルモデルです。
僕が働いていたのは、ニッポン放送系列の局とTOKYO FMなので、なぜこんなものを持っているのか
不明ですが、1997年10月に作られたもののようです。
そしてもう一つは、TOKYO FMのZippo。
こちらは、2007年2月に同社を退職する時に、職場の仲間が贈ってくれたもの。
同じタイミングで退職したH先輩とお揃いで、たぶん世界に2つしかありません。
当時のステーションロゴをモチーフにしたデザインです。「Just 80」の頃ですね。
今は「80. LOVE」になっているので、ある意味レア物かも。
様々なデザインがあるZippoですが、ラジオ絡みのものが2つもあることがちょっと驚きです。
で、結局オイルを補充したのは、ハワイで購入したハワイ王朝の紋章入りのものでした。
TOKYO FMのは、なんか勿体無くて使えないんだよな…。

クラウドとソーシャル。

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今回購入したのはLenovoのThinkpad。Thinkapadは久し振りに購入。

自宅用のPCが壊れたので、今回はCore i5を搭載したThinkpadを購入しました。
これまで番組の編集など、マシンパワーが必要な作業は会社のデスクトップでしか出来なかったので
買い替えを機に、自宅でも作業出来る環境を整備しようと思ったのです。
いま使っているマシンの中ではダントツにハイスペックなので、作業がとても楽です。
独立して以来、ノマドワーキングの重要性を感じて
比較的早い段階から機材を揃えてきたのですが、
特に最近DropboxEvernote、そしてGoogle Chromeなどのツールによって劇的に進化しています。
更にiPhoneを導入したことで、電車の中などでもシームレスに作業が継続出来るのは嬉しいですね。
(その分、移動中だろうが寝床の中だろうが、いつでも仕事をしてる感もありますが…)
また、イーモバイルの端末をPocket Wi-Fiに切り替えたことで、大容量ファイルを外出中に扱えます。
また様々なサービスによって、業務の地理的制約が殆ど無くなっていることも重要です。
例えば今週は、Aloha Weekendの新DJ募集をTwitter上で行い、応募者の面接をSkypeで実施。
(ホノルルで制作しているAloha WeekendのDJは、当然ホノルル在住者です。)
一方、この番組のパートナーであるホスピタブル社の松清社長を韓国出張中に捕まえて
これまたSkypeで打ち合わせをする…という感じです。
将来的には、移動時間を確保できない場合の会議参加などもSkypeやFacetimeで可能になるでしょう。
ソーシャルメディアに目を向けると、先述の通り海外でのオーディション参加者を
Twitterで募集するようなことが出来ますし、Facebookでお仕事の依頼を頂くことも増えました。
また、Twitterによる消費者とのコミュニケーション活動を受託するなどもしています。
最近お客様にご提案する企画の中に、ソーシャル系のそれが含まれないことは殆どありません。
それだけソーシャルメディアが浸透し、活用しやすい環境になっているのでしょう。
株式会社SEVENのように、人的・資金的リソースが小さい会社の場合、
これらのサービスを如何に活用して成長を遂げるかがとても大事な要因になってきます。
スタッフ個々人の生産性を極大化しコストパフォーマンスを向上させていけば、それだけ利益率が上がります。
最近痛感しているのですが、弊社くらいの規模で、かつ生産しているものがソフトウェアである会社は
「維持する」は「縮退する」と同義です。防衛的(或いは現状維持的)な業務のみで運営を考えると、
案件ごとの環境変化(それはコストダウンを背景としがちです)や、コンテンダーとの価格競争で
想像以上に目減りしてしまうんですね。
売り上げ的にも、業容的にも、成長を続けなければ潰れてしまうのです。
中小企業が有限のリソースを前提として拡大を図るには
クラウドとソーシャルを活用して、時間的・地理的・人員的・資金的な効率化は必須です。
「俺はトシだから、そういうのには疎いんだよな」では、座して死を待つようなものです。
新しい収益の道筋も、これらクラウドやソーシャルによって生み出せる可能性があります。
固くなってきた脳味噌と闘いながら、会社の「未来」を頑張って探していこうと思っています。