御礼&お知らせ

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外苑の銀杏並木も、これから良い感じになるでしょうね。

3月からスタートした株式会社SEVENの第5期。今月末で、上半期が終わります。
今日ざっと計算してみたところ、無事に黒字でターンすることが出来そうです。
これは偏に、日頃からたくさんのお心遣いとご期待を下さったお客様のおかげです。
本当にありがとうございます。
また、弊社の業務を支えて下さるパートナーの皆さまや、
スタッフの皆さんにも心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
ただ、現時点では下半期は未だ赤字ですし
出来れば、第4期で出すことが出来た過去最高益を更新したいと思っていますので
これからまた頑張らなければなりません。
下期は新番組や、新規案件が幾つかご決定頂いていますから、これを成功裡にスタートさせ
さらに新しい案件も獲得したいと考えています。
そこで甚だ簡単ではありますが、株式会社SEVENの下期の目玉について
少し書かせて頂きます。
Web制作> キャンペーンサイトの制作はお任せ下さい!
弊社では、明日から某ファミリーレストランチェーンのキャンペーンサイトをローンチさせます。
(これにつきましては、明日以降Twitterなどでご案内させて頂きます)
今回はスマホ+ガラケーのサイト制作を、デザインから制作、管理システム構築、
そしてキャンペーンの事務局運営まで、一括してお任せいただきました。
予算につきましても、クライアント様のWeb制作用の想定ご予算の範囲内で、
事務局運営のコストまで収斂させて頂きました。
機動力とスピード感、そしてWeb制作から派生する運用業務まで、適正なコストでカバーできます。
現在2チームを稼働できる体制で、皆さまからのご依頼をお待ちしております。
番組制作> 更に拡がる海外ネットワーク!
東京とホノルルでの制作体制を持つ弊社ですが
現在これに加えて、カリフォルニア州ロサンゼルスでの番組制作能力を確保するべく
調整を続けております。
東京コントロールに拠る現地制作により、国内での番組制作と同様のスピード感&安定感
そしてリーズナブルなコストで、現地の鼓動が伝わる番組をお届けしたいと思っております。
弊社の海外制作の番組は、地方局でもご採用頂いております。
10月改編に向けて、目玉コンテンツの制作をお考えの放送局さま、ぜひご検討下さい。
キャンペーン企画制作> 大手IT企業との提携企画あります!
現在弊社では、某大手IT企業との提携企画の準備を進めております。
ポイントは、「消費者自らが広告に参加し、楽しみ、共有する」という点にあります。
こちらは食品・飲料メーカーや日用品などの認知・販促キャンペーンとして
大きな反響を得られる内容となっております。
メディア連携も柔軟に設計できますので、キャンペーンのターゲットや規模感に応じて
非常に使いやすいプロジェクトとなっております。
下期に向けて、クライアント様への企画提案を練っていらっしゃる広告会社の皆さま
或いはメーカーの広告宣伝・販売促進ご担当者様は、ぜひお問い合わせ下さい。
皆さまのコミュニケーション活動をサポートするパートナーとして
ご期待にお応えできるよう、日々進化を目指して参ります。
2012年下半期も、株式会社SEVENを宜しくお願い致します!

胸に抱く言葉。

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五省は、毎日の仕事の振り返りに使うことが多いです。

四十有余年生きてきて、
これまで様々なひとの考えや言葉に触れてきました。
それに対する共感や尊敬、或いは反感や軽蔑といった反応を通じて
自分の中にある考えや、ものの見方に気付くことがあります。
特にWeb、或いはSNSの普及により、沢山の人びとの考えに触れることが出来るようになって
社会を構成する思考の多様さを識ることができて
ああ、ひとは、そして自分は
こういうものの考え方をするのだなぁ、とハッとする機会が増えました。
そんななかで
自分がどう在りたいのか、と云うことを
分かり易い言葉に置き換える作業を時々しています。
古典の中であったり、先人の言葉にそれを見つけると
メモに残すなどしています。
最近、日々の暮らしの中では「五省」を意識して
ひとの世で生きるものとして「和して同ぜず」を、
そしてコミュニケーションを生業とするものとして「中庸の徳」を目指しています。
いずれもこう在りたい、という指標であり
簡単に到達できるものではないのですが
日々意識することで、自らが求める方向に成長できればと思っています。
なかなか人格の完成には遠く、時として安い喜怒哀楽に翻弄されてしまいますし
自分が想像以上のバカであることに気付き、ガックリと落ち込んだりすることも多くありますが
それを律するためにも、目標は高く持ちたいなと思います。

2本目のドイツ時計は…

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端正というよりは質素。

さて、久し振りに時計を購入しました。今回はドイツの時計です。
いま過去記事を見て、今年はロシア製日本製、そしてドイツ製と来ているので
スイス製を一本も買っていないことに気付きました(笑)
それはさておき、今回の時計はフォルツハイムのメゾン・Lacoの”Aachen”(861690)というモデル。
B-Uhr、あるいはフリーガーウォッチと呼ばれるものです。
第二次世界大戦中、ルフトバッフェ(旧ドイツ空軍)のパイロット達が着けていた時計で
IWCやSinnなど、ドイツ系のメゾンはこぞってこのレプリカモデルをリリースしていますね。
実際にルフトバッフェにこの時計を納入していたのは、A.ランゲ&ゾーネ、IWC、ヴェンペ、ストーヴァと
このLacoです。(クロノグラフは別)
Lacoの本物のB-Uhrは、現在かなりの高額で好事家の間で流通しています。
このLaco、昔は傘下にエボーシュのドゥローヴェ DuRoWeを抱えるなど、それなりの規模だったようですが
その後TIMEX傘下の時代などを経て、いまはエタブリスールです。
機械式はミヨタやETA、クォーツはRONDAなどを積んでいます。
ドゥローヴェは、TIMEX時代にエボーシュS.A.に売却され、
FHF(フォンテンメロン)の下請けなどをしていたようですが1983年に操業停止。
その後シャウアーストーヴァを率いるヨルグ・シャウアー氏に商標を買い取られて再興しています。
この861690は、ミヨタの821A(21石/21,600vph/手巻つき/ハックなし)を積んだ
B-Uhrレプリカの機械式モデルとしては最廉価モデル。
ドイツ時計というと、グラスヒュッテ産時計の美麗なムーブメントを連想しますが
Lacoのムーブはいずれもそれなりの仕上げ。この821Aもコート・ド・ジュネーブは施してありますが
それ以外に特筆すべきものはありません。ちなみにデイト表示は省かれています。
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821AはETA互換だったりするのでしょうか?

ケースはシリンダー型でマット仕上げ(サンドでもなく、ヘアラインと云うほどでもないのです)。
風防はミネラルクリスタルです。いずれも非常に簡素な雰囲気です。
ドイツのバウハウスデザインのような端正さではなく、軍用時計に出自を持つ時計ならではの質素さ。
革ベルトはリベット付きの非常に肉厚なもので、夏でも痛みを気にせずに使えそうです。
普段使いにはとても向いているかも。
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ケース径の割には着け心地は良好です。

ケース径は42.5ミリとかなり大型。
とは言え、原典のB-Uhrはオーバージャケットで使用する時計だったので、55ミリもありましたから
それに比較すれば常識的なサイズです。ベゼルは薄いものの、文字盤のデザインのおかげで
巨大には見えないのも好印象です。
最後にこの時計。国内の正規代理店の定価も42,000円と非常にお安いのですが
Lacoの直販サイトだと198ユーロ(VAT・付加価値税込み)。
日本から買うとVATが引かれるので、FedExの送料を含めても207ユーロでした。ほぼ2万円。
国内の正規品に較べると、予備のベルトなどが付いていませんが
この時計はやはり2万円前後が適正なプライスだと思います。
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値段の割にやたら箱が立派です。

グラスヒュッテ産の時計は異様に高いので、おいそれとは買えませんが
LacoやKammner、ARISTOなどのメゾンは気軽に楽しめていいですね。
ユーロ安のいま、ドイツ時計に触手を伸ばしてみるにはいいタイミングかも知れませんよ。
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隣のグラスヒュッテ・オリジナルの21分の1のお値段で買えます。

あと5ヶ月!

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ずいぶん人間らしくなってきました。

暑中お見舞い申し上げます。
酷暑が続いておりますが、皆様に於かれましては御身ご自愛ください。
さて、昨日の検診で、子どもが男の子であることが判明しました。
実は夫婦の間では、なんとなく女の子ではないかと話していたのでちょっと驚きました。
名前についても、女の子はほぼ決まっていて、妻も気に入ってくれていたのですが
男の子の名前はなかなか決めきれずにいました。これから一所懸命考えなければなりません。
文字の意味や音、画数など、考えなければいけない要素が多いですし
なんと言っても一生背負うものですし、親が子に与える最初で最大の贈り物だと思いますので
じっくり、慎重に考えようと思います。
で、今日は戌の日。
東京で戌の日のお参りというと、水天宮が有名ですが
我が家は日頃からお世話になっている出雲大社東京分祠へ。
ご祈願をお願いしたのは、昨年の僕の本厄以来でした。
ご祈願、玉串奉奠の後、神職からお話しを賜ったのですが
その中で「願いと祈りは別もの。祈ることは考えること」というお言葉がとても印象的でした。
祈ることと、考えることは、僕の中でとても大切なこと。
それが同一のものであるということはどういう意味があるのかを考えようと思いました。
ただ、祈りとは能動的なものであると感じています。
その後、港北ニュータウンに移動し、初めてアカチャンホンポへ。
子どもが生まれるとなると、いろいろなものを揃えなくてはいけないんですね。
こりゃ大変だ。もっと仕事を頑張って稼がねば!…などと父ちゃんは考えておりましたよ(^_^;)
息子と会えるまで、あと5ヶ月少々。
体外受精で授かったからか、それとも男親だからか
いまひとつ実感が湧いていない感じもするのですが
少しずつ、親としての準備も進めていきたいと思っています。
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こんな本も買ってみました。

Atomネットブックの再活用法

2008年頃に大ブレイクしたネットブック。持っている方も多いのではないでしょうか?
Web閲覧に特化したモバイルノートPCですが、Windows XPが走るということで
実際にはこれをビジネスに使用したという方も少なくないと思います。
このネットブックには、インテルのAtomという低電力消費型のプロセッサが積まれていたのですが
これが感動的に遅く、カタログスペック上の動作周波数(クロック数)がなんの指標にもならないほど
もっさりとした動作でしたね。XPの仕様上、メモリも2GBまでしか積めませんし。
結局Core2duo以降のプロセッサが、処理速度と低電力消費を兼ね備えたこともあり
Atom搭載のネットブック市場は2009年以降に完全に失速してしまいました。
弊社の非常持ち出し用PCは、このネットブック。ASUSのEee PC S101です。
Atom N270(シングルコア/1.6GHz)を搭載したマシンで、一時はこれが外出時のメイン機でした。
しかしAtomの非力さに何度か発狂してしまって結局使わなくなり、
いまは予備役として実質的に引退しています。
ただ、先日の記事でご紹介したGoogle Remote Desktopを使っていて、あることに気付きました。
ブラウザ上で、他のPCのデスクトップ環境を再現できるこのサービス。
Windows XPのネットブックから、Windows7が走る事務所の母艦PCを操作することができるので
本来ネットブックでは出来ないような処理が(遠隔操作ですが)可能になるんですね。
特にネットブックでは厳しい画像処理や、Officeファイルの編集などは問題なく出来ました。
但し、Googleのリモートデスクトップでは音声は出力できません。
僕は現在、外出用にはiPadを使っており、これでも大抵の作業は充分にこなせるのですが
例えばドキュメント作成時にキーボードをしっかり使いたい…という時には有益な方法です。

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ただ残念ながら、僕が最も期待していた音声編集については
接続先のPCの音声を接続元のネットブックで聴けなかったので無理でした…。

このGoogle Remote Desktopは、現時点ではVista/7のPCなら接続元・接続先に設定出来ますが
Windows XP機だと接続元(他のPCを閲覧し操作する)にしかなれません。
一時的な接続は出来るようですが、Chromeへの常用登録は出来ないようです。
とは言え、外出先のネットブックから、自宅や会社のハイスペックなPCに繋げれば
それだけでネットブックの再活用が期待できそうです。
ストレージもクラウドを使えば関係ありませんし、元よりリモートデスクトップならば
接続先のPCに依存すれば良い訳ですからね。
タブレットじゃ不安だけど、Ultrabookはまだ見極めないと買えないな…と思っている方には
お手持ちのネットブックを(一見)ハイスペック化できるTipsとしていいのではないでしょうか。
この考え方は、まさにクラウドとシンクライアントの関係性そのものですね。
ソフトウェアとしては、クラウドストレージやリモートデスクトップのサービスが充実してきたので
後は「軽くて、母艦のデスクトップを高精細に表示できて、バッテリーが長持ちする」だけの
モバイル端末が出てくればいいなと思っています。
現在のUltrbookのような、ローカル側のCPUパワーなどは不要なので
GPUとメモリがある程度しっかりしていれば、
理想のモバイル・コンピューティングが可能になるのではと考えています。
Skydriveで、モバイルストレージにOfficeの編集機能を加えたMicrosoftあたりが
頑張ってくれないかなー、と期待しています。

夏の一人旅がしたい。

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これは旅行の写真ではないのですが…20年以上前の夏の日の一枚。

暑い日が続いていますね。
…といっても、これを書いている7月20日の東京は寧ろ肌寒い一日だったのですが(笑)
昨日・一昨日は嫌になるほどの暑さでした。
そんな夏になると、一人旅がしたくなります。
学生時代から、「青春18きっぷ」を使って鈍行列車の旅をしたり
バイクでロングツーリングに出たり、或いは南の島でボーっとしたりと
夏はほぼ必ず、気ままに旅行していました。
ただ、年明けには第一子も誕生しますし
さすがに一人旅は簡単には出来なくなるでしょう。
そう考えるとこの夏がラストチャンスかも?…と、カレンダーを眺めながら考えております。
とは言え、会社を起ち上げて以降は週休1日で仕事をしていますし
8月は新番組の準備や、キャンペーンサイトの制作、VTR素材の制作などが既に決定していて、
なかなか時間は取れそうにありません。
一泊二日でいいから、どこか山の中か、海辺の街でブラブラしたいなぁ…。
旅は知らない街や自然を見つめるだけでなく、自分自身を見つめることが出来る貴重な機会ですよね。
で、きょう7月20日。
旅にまつわる一冊の本が、河出書房新社から発売されました。
途中下車 パニック障害になって。息子との旅と、再生の記録」と題されたこの本を上梓したのは
商品ジャーナリストの北村 森さんです。
順風満帆で、誰からも精力的な強い人…と思われていた北村さんが
パニック障害を患い、41歳で退職。
病気と戦い、無職の恐怖に苦しみ、仕事一辺倒であったが故に家族との向き合いにも戸惑い
それらを克服するために旅をして、考えて、自身と家族を見つめた記録です。
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北村さんと僕が初めてお会いしたのは、おそらくパニック障害を患う直前。
そして一番苦しんでいる最中に、一緒に番組を作っていました。
番組収録の時も、一緒に飲んでいた時も、そして退職を伝えられた時でさえ
北村さんが懊悩していることを、僕は微塵も感じ取ることが出来ませんでした。
僕自身32歳の時にうつ病を患い、一年半の間、地獄のような時間を過ごしていて
働くひとのこころの問題には敏感だったつもりでしたが
北村さんはついぞ誰に知られること無く、この本が世に出るまで隠し通しました。
そこに至った心境やその間の苦しみも、本書に詳しく描かれています。
あの頃の北村さんの表情や言葉を思い出し、
なんらの力になれなかったと、苦しい気持ちで途中まで読んでいました。
しかし、息子さんとの各地への旅を通じて
行きつ戻りつしながらも、次第に自分と家族を取り戻していくその様は
同じ世代の男として、とても胸に迫るものでした。
30代中盤から40代にかけての時期は
これまでに培ったものを振り返り、これからの残された時間を初めて意識する頃だと思います。
一方で仕事や家庭など、様々な社会に関わるひとりとして
若い頃のように身軽に動くことが出来ないことに気付き、息苦しさを覚える頃だと思います。
そんな、朱夏の終わりが見えてきた僕らと
そんな男たちと暮らす女性たちに、ぜひ読んで頂きたいと思います。
この本は、北村さんの貴重な体験の記録ではありますが
一方で、非常に魅力的な旅の描写に溢れています。
立山、京都、由布院、沖縄などの旅が、瑞々しく描かれています。
その点でもお勧めです。
この本を読んだら、きっと旅に出たくなるでしょう。
あー、旅にでたいなぁ!
取り敢えず「いったん最後の一人旅」を、自分の眼とこころと記憶に焼き付けて
いつかその魅力を、子どもに伝えながら、一緒に旅がしたいな…なんて思っています。

「巨人・大鵬・卵焼き」は遠く。

ロンドン五輪まであと10日というのに、一向に盛り上がっていない気がする。
実際広告業界を観てみると、オリンピックイヤーであるにも関わらず
売上が劇的に向上している気配は無い。僕の前職は記者の特派を行わないそうだ。
民放連のラジオ統一企画も、オンエアには触れるものの印象に残るほどではない。
それは当然、景気の動向が最大の原因だと思うが
メディアによるスポーツコンテンツの拡大が直接的には影響しているのかなと考えた。
かつては巨人戦を中心としたプロ野球と高校野球、そして大相撲が絶対的な王道だったのが
バブル期以降、メディアの俎上に乗るスポーツコンテンツは一気に拡大した。
サッカー、格闘技、モータースポーツ、バレーボール、卓球、陸上競技、スケートなどなど。
僕が業務で参加した世界水泳選手権なども華々しかった。
あらゆる競技で(メディア的な視点での)コンテンツ開発が進み、目にする機会が増えた。
僕らは野球や相撲以外にも、ドラマティックで熱い興奮があることを知ったと思う。
沢山のヒーロー・ヒロインが発掘され、人気を集めた。
いま41歳の僕が10歳だった80年ごろは、
フェンシングや体操、卓球やハンマー投げの選手がTVCFで活躍するなんて夢にも思わなかっただろう。
ただ結果として、そのコンテンツ開発は
一般の興味の拡散・細分化を招き、或いは各競技の一番面白いものをザッピングするような
そんな観戦態様を定着させたような気がする。
それは90年代後半からのネット文化の発展と非常に似ている。
スポーツコンテンツは、Push型ではなくPull型の特性を示すようになったと云えないだろうか。
とは言えプロスポーツは、「ほどほどの露出」では広告媒体として機能できないし
(プロ野球に限らず、日本のプロスポーツは企業の広告費への依存度が高めだ)
その主軸となるべき興行だけで利益を上げ、成長を持続することはできない。
プロ野球独立リーグやプロバスケリーグの選手たちは、実際には競技だけで食べることは出来ないし
格闘技は再びマニアのものとなり、F1は地上波で観ることが出来なくなった。
接触者の総数と、その可処分時間/コストは劇的には増えないのだから
コンテンツが増えるぶん、それぞれに集まる人やカネは少なくなっていく。
まして世界各地で日本人選手が活躍すれば、海外の競技までコンテンダーになっていく。
この傾向は、まさにメディアの状況と歩調を合わせたもので、
景気の拡大や技術の進歩によって、メディア市場でのプレイヤーが増加したことが大きいだろう。
4マスなどという言葉は既に死語になり、電波も紙もネットも、大小様々なメディア企業がひしめいている。
「キラーコンテンツ」がそれぞれの命運を握っているが故に
スポーツだけではなく、音楽や芸能、芸術などの各領域で「乱獲」が行われ
素人同然(…というか、まんま素人が活躍することも多い)の「一次発信者」までが
駆り出される場面が増えている。これじゃ本末転倒だ。
一方、その総数や可処分コストに限界があるのは
メディア事業を成立させるもう一方の要素である広告主でも同じことで
「ロングテール」などという言葉とともに、各メディアの収益性は希薄化している。
まして消費動向が長く低迷すれば、広告主も漫然とコストは懸けられない。
この、消費者側と広告主側の数的な限界を軽視したことが
昨今のメディア不況の一番の原因ではないか。
Webのようなプラットフォーム(或いはそれで一定以上代替できてしまう多くのメディア)では
スケールメリットが活かしにくいし
コンテンツの一次発信者が、直接消費者にコンタクトすることも容易になった。
相対的に既存メディアのプレゼンスは低下し続けている。
このような状況で、苦境に喘ぐメディアがどう戦うかというのは
それぞれの冷静な自己分析と対策が為されないと見えてこないと思う。
ただそれは、やはりコンテンツの精度向上と、それに伴うメディアのプレゼンス向上が
主となるべきで、「新しいメディアを更に増やそう」という方向では無いと思う。
これ以上コンテンツと広告費の希薄化を進めて、本当に収益は上がるんだろうか。
莫大な資本投下に対するリターンは得られるのだろうか。
ブルーオーシャンという言葉は、こと国内のメディア事業においては存在しないのではないか。
それ故に、今日(7月17日)の日経夕刊1面を飾った
デジタルラジオ 2014年度に …設備投資、最大1000億円」という見出しは
この世界で20年近く働いてきた一人として、不安を覚えてしまう。
個人的には、メディア市場にはレッドオーシャンしか広がっていないことを確認し
そこでラジオが勝ち抜くために、コンテンツの質的向上を図った上で
類似するメディアを駆逐していくのが一番の早道ではないかと考えている。
「やっぱりラジオだよね」と、消費者にも広告主にも思わせて
他メディアへの流出を最小限に抑え、新規顧客の流入を図るべきなのではないか。
Pull型の時代に、選ばれるメディアを目指さずして
取り敢えず「的」をふたつに増やそうという考えは危険だと感じる。

最近よく聴いているのは

怒髪天の「歩きつづけるかぎり」です。


公式アカウントでPVが公開されています。

少々疲れていたり、気分がヘコみ気味の時に聴くと元気が出ます。
特に好きなのが
青い春は過ぎて あぁ 消えちまった
誰もいなくなった そして独りぼっち
キツい道のりだと あぁ 覚悟してた
馬鹿は百も承知 だけどこんな夜は

というくだりと、
未だ夢は覚めず 胸焦がすならば
旅に終わりは無い 歩き続ける限り
未だ夢は覚めず 胸焦がしやがる
旅に終わりは無い 歩き続ける限り
歩き続ける限り 歩き続ける限り

という言葉たち。
ともすれば「こんなもんかなー…」なんて
易きに流れそうになってしまうのですが
自分の中の夢ってなんだ?
自分の中の夢は覚めてしまったのか?…と自問すると
そんなことは無いんですよね。
朝、支度をしている時に
鏡に映った白髪に年齢を感じたりしている場合じゃ無い訳です。
誰かの、幸せそうな近況に触れて
拗ねた呪詛を腹の中でぐるぐる回している場合じゃ無い訳です。
もっと、もっと
もっと!もっと!!
自分を焚きつけて、旅を続けなければ。
ショボクレたり、世間を斜めに観るような父親にはなれません。
前を向いて、視線を高くもって、真っ直ぐ歩き続けよう!

作業環境を向上する。

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ブラウザの中にデスクトップ環境があります。
画像をクリックすると拡大します。

さてこれまで、外出先からモバイルデバイス…スマホやタブレットで
会社や自宅のPCを遠隔起動・操作する手段について書いてきました。(記事1 / 記事2
この中でご紹介したSplashtop Remoteが先日メジャーアップデートし、
iPadのRetina液晶に対応したり、母艦のモニター解像度をネイティブのまま使えるようになりました。
こちらシステムが一部変わり、Gmailとアクセスコードによる接続認証から
Splashtop Accountという独自認証になりました。これが現時点ではエラーが頻発します。
自社サーバで接続管理をすることで安全性を高めようとしたのかもしれませんが
サーバスペックが現実のトラフィックに追いついていないのかもしれません。
暫く粘っていると接続できますが、ちょっとこの改悪は残念です。
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Retina液晶のiPadから接続すると、
1,600×900の母艦デスクトップが余裕で表示できます。

その上で、今回導入したのは「Chrome Remote Desktop (beta)」。
Google Chromeのアドオンで、Chrome Web Storeで配布されています。
これはChrome経由でPC同士を結び、リモート接続を出来るようにするもの。
冒頭の写真は、僕の母艦PCから、社内の別のPCのデスクトップを呼び出したものです。
写真ではChrome内で表示させていますが、接続先のデスクトップを最大化することも可能です。
使い方やセッティングは、こちらのサイトさんをご参照ください。
デバイス間の相互接続を進めて何の意味があるの?…と思う方もいるかもしれませんが
例えば弊社の場合、スタッフが作業中に手順が判らなくなった場合
自分のPCや外出先のタブレットからスタッフのPCにアクセスして作業手法を教えたりだとか
データの受け渡しをより効率化することが出来るようになるんですね。
また、社内のPCの一斉メインテナンスの際などにも
自分のPCやタブレットから、各PCの管理をすることが出来るという点でも効率的です。
ちなみにSplashtopもGoogle Remote Desktopも、接続先のPCの電源が予め入っていないと
使用できません。これについては、iOSアプリのRemoteBootを使用しています。
特にWake-On-LANの設定をPC側に施しておけば、外出先からも起動が簡単です。
社内でも、iPhoneを各PCのリモコン替わりに使えます。
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接続台数が5台未満なら、無料版で十分です。

場所やデバイスを問わず、母艦PCと同様の作業が出来るようになることで
何処にいてもストレスなく仕事が出来るというのは、僕のようなワーキングスタイルでは
非常に助かります。
また、Dropboxなどのクラウドを活用することで、例えば外出先で書類を忘れた!という時も
RemoteBootで母艦を起動→母艦からDropboxにデータをアップし→手元のタブレットにDL…という風に
作業を継続することができます。
ちなみにクラウド活用のTipsについては、今週オンエアされた「週刊 日経トレンディ」の
第250回をお聴きください。(リンク先からお聴き頂けます)
このように作業を効率化し、生産性を高めることで
その分ゆとりのある生活を送る…というのが理想なのですが
空いた時間に別の仕事を入れなきゃいけないのは、若干寂しいですね(^_^;)

あと6ヶ月!

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世の中は、上野のパンダの赤ちゃんが話題ですが
個人的には当然、自分のところの子どもが重大関心事です。
予定日までおよそ半年となり、写真を見ると
ずいぶん人間らしい感じになってきたなァなどと驚いたり喜んだりしています。
上記の写真が撮られた検診の時、妻が画面を眺めていたら
両手を上に挙げて「バンザイ」の姿勢をしたそうです。
物凄く、ものすごく観たかった…。
街を歩けば、すれ違う赤ちゃんに目が行ってしまいますし
子どもに関するニュースは、良い話題であれ悪い話題であれ
以前とは違う観点で読んでいます。
また、先日は七夕でしたが
平河天満宮(千代田区)や出雲大社東京分祠(港区)などに立ち寄った際に
数十年ぶりに短冊などを書いたりました。東京メトロ大手町駅なんかでも(笑)
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今までと違う感覚を楽しむ一方で、
これから父親として、どう子どもを慈しみ、育て、護るか
そういうことも考えています。
僕や妻が育った頃とは随分社会の環境も変わりました。
良い変化もありますし、厳しくなっている部分もあります。
それらを子どもの視点に立って、しっかり考えなければいけないなと。
子どもは親を選べませんから
我が家に来てくれたことを幸せだと思って貰えるように
頑張らなきゃいけませんね。