ノマドワーキングへの挑戦

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ICONIA Tab(下)で、オフィスのPCを呼び出した状態。
接続中はホストPCの画面サイズが1024×768に変更されます。(接続解除で戻ります)

さて、日々モバイル環境を強化・進化させることで
オフィスと変わらない水準のノマドワーキングを実現しようと試行錯誤しているのですが
ここ数日で、幾つかのアプリやサービスを試してみました。
大ヒットだったのは、iPhone・iPad/Android両方で使える「splashtop remote desktop」。
(iPhone用250円・Android用99円/11月21日現在。接続先のPC用のアプリは無料。
Androidはタブレット用に787円のHD版がありますが、Android 3.2以降だと通常Ver.で充分です。)
これは、iPhoneやAndroid端末でPCを遠隔操作出来るという優れもの。
流石にiPhoneでは厳しいですが、ICONIA Tabなどのタブレット端末だと
慣れればストレス無くオフィスや自宅のPCを操作することが出来ます。
※ただし、接続時にはタブレット側がWiFi接続される必要があります。
ICONIA Tabを使っていると、一番不満なのがOfficeドキュメントの編集。
今は「Documents to go」を購入して使用していますが、どうしても再現性や編集に難があります。
Windowsタブレットなら問題は無いのでしょうが、Androidタブレットでも快適な環境が欲しい。
そうすると、アプリの力よりも、タブレットで実際にPCを操作してしまうという方法があるんですね。
例えばWordの台本データなどを収録現場で修正する時などに、
まず手元のタブレットでsplashtopを起動してPCのデスクトップを開き、ファイルをWordで編集。
保存後、ファイルをDropboxに放り込んで作業完了。
そうするとタブレットに修正台本が用意される…という訳です。これは素晴らしい。
幾らPCが操作できるからと言って、これで番組データの編集などをする気にはなりませんが、
例えばコンプを掛けるとか、音量調整くらいだったら出来そうなのが凄いですね。
セッティングも非常に簡単で、あっという間に接続できるのでお勧めです。
特に、iOSの場合Flashが使えないなどの問題がありますが、splashtopはPCを操作しているので
PCのブラウザで閲覧する、なんてことも可能になります。
一方、同じ会社が出しているブラウザ型OSの「splashtop OS」も試してみました。
こちらはWindowsと共存(デュアルブート)させることを前提としたOSで、起動が爆速なのが売り。
外出先でWindowsを電源投入から立ち上げる時のイライラから解放される、という訳です。
確かに、電源投入後10秒程度で起動を完了させることが出来ます。
Google Chromeと親戚のChromiumブラウザのみが稼働する形のOSですが、
DropboxやEvernote、Gmailなどのクラウドサービスを使うことで、それなりに作業は出来ます。
時間があるときはWindowsを起ち上げ、無いときはsplashtop OSで、という使い分けができますね。
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もう少しバージョンアップするのを待つのが吉?

とはいえ、こちらは結構問題点を感じました。
・ハードを選ぶ。(3台にインストールして、使えたのは1台だけ。残り2台は起動せず)
・無線LANアダプタが適合していないと、インストールできても全く使えない(VAIOがそうでした)
・日本語フォントが酷い(しかも選べない)
・その他、マウスポインタの動き方が変だとか諸々…。
…結局これは、緊急時以外は使えないなと結論づけました。これはお勧めできません。
最近のWindowsノートはSSDで起動が高速化していますし、タブレットに比べればかなり遅い。
しかも、上述のsplashtopと連携していないのも痛いですね。
こちらは、今後の進化を待った方が良さそうです。

BCPとは云うものの。

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最近のモバイルデバイスは、Android搭載の
acer ICONIA Tab A500です。

先の震災以来、会社機能のクラウド化とモバイル化による
BCP(事業継続計画)の推進を意識しています。
非常に小さい会社なので、モバイル化・ノマドワーキング化はそれなりに進めていたのですが、
スタッフ全員にモバイルノートPCを支給し、
イーモバイルの端末をPocket WiFiに切り替えて汎用性を向上。
加えてDropbox及びEvernoteによる書類や業務情報のクラウド化、
スマートフォンの導入などを加速しています。
先日はやっとメインバンクが法人向けのネットバンキングサービスを始めてくれたので、
業務面だけでなく、財務面のクラウド化も進捗しました。
(ちなみに労務管理はGoogleカレンダーで行い、
番組データはクラウドの他に、自社のFTPサーバでも管理しています。)
クラウド化は、同時にハードウェアの分散を進めることで更に生存性を高めることが出来るので、
引退したモバイル機器などを再生することで対応しています。
現在オフィスには、業務用の個々人のデスクトップPCの補完用に
復活したASUSのEee PC S101と、富士通のLOOX U/G90を2名分の予備役として配置。
自宅はThinkpadをメイン機とし、Eee PC 4G-Xを予備役として寝室に配置しています。
その上で、普段のモバイル用にはiPhoneとICONIA Tabで対応し
必要に応じて自宅に置いているVAIO G2を稼働させている…という感じです。
ここまで分散すれば、僕さえ無事ならば業務はほぼ止めずに済むはずなのですが
ハードウェアが増え過ぎて面倒くさい、という問題も発生しています。
予備役はAtom搭載のネットブックが多く、スペック的にはかなり低めですし
Windows機なので、セキュリティソフトやWindows Updateの更新もそれなりにしなければなりません。
仕事の片手間にこれらのメインテナンスをしているのですが、これがなかなか…。
まあDropboxのおかげで、業務用のファイルの同期は無頓着で良くなった分、随分楽なのですが。
実は自宅には、更にモスボール状態のXPデスクトップと、Win2000のThinkpad×2台があります(笑)
ThinkpadなんてCeleronの650MHzとかですから、流石にこれらが稼働することはないと思いますが…。
元来ガジェット好きなので、これらのデバイスが際限なく増えていくのですが
誰かの仕事が止まった瞬間に会社が傾く、というような陣容の弊社では
BCPは平時から強く意識しなければならない課題です。
AndroidやiOSが、Windows Officeとの連携を強めてくれれば
もっと楽になるでしょうね。アプリの進化に期待しています。

レアなZippo。

さて、愛煙家の方には馴染み深いZippo。
どなたも2・3個はお持ちなのではないでしょうか。
僕も普段は100円ライターだとか、煙草のおまけについてきたライターを使っているのですが
どれもガスが切れてしまったので、久し振りに幾つか引っ張り出してきました。
その中に、ちょっとレアなZippoが2つありました。

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右は、CBC(中部日本放送 / 愛知県)がキー局となり、TBS系の5局で放送された
ラジオ番組「桃井かおり ジッポ・ストーリー」のオリジナルモデルです。
僕が働いていたのは、ニッポン放送系列の局とTOKYO FMなので、なぜこんなものを持っているのか
不明ですが、1997年10月に作られたもののようです。
そしてもう一つは、TOKYO FMのZippo。
こちらは、2007年2月に同社を退職する時に、職場の仲間が贈ってくれたもの。
同じタイミングで退職したH先輩とお揃いで、たぶん世界に2つしかありません。
当時のステーションロゴをモチーフにしたデザインです。「Just 80」の頃ですね。
今は「80. LOVE」になっているので、ある意味レア物かも。
様々なデザインがあるZippoですが、ラジオ絡みのものが2つもあることがちょっと驚きです。
で、結局オイルを補充したのは、ハワイで購入したハワイ王朝の紋章入りのものでした。
TOKYO FMのは、なんか勿体無くて使えないんだよな…。

我、遂にiPhoneの軍門に下れり。

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目下使えるアプリを探しまくり中。

さて、僕はもともと電話が嫌いなこともあり
携帯電話は必需品ではあるものの、興味関心は殆どありませんでした。
従って、どれだけ売れてる売れてると云われ、現に周りがスマホだらけになっていっても
頑なに普通の携帯電話を使い続けておりました。
ガラケーなんて高級なものではなく、ほとんどらくらくホンみたいな端末です。
ワンセグ・おさいふケータイなんて以ての外。赤外線通信の使い方なんて今も分かりません。
一方でお仕事の関係上、その手のトピックを扱うことも多く
時間が経つに連れ、資料の内容がチンプンカンプンになっていくことに不安もありました。
構成担当として、分からない・実感を伴わない事象について、それっぽく書いたところで所詮は付け焼刃。
リスナーの方にそれが透けて見えては大問題です。
結果、どうしたもんかなァ…と若干不安な気持ちを抱えていたのです。
加えて、過去に各種Apple製品の使い方が分からず難儀したことが
iPhoneへの恐怖心を植え付けていたという事実もあります。
Macに向きあっては、マウスにクリックボタンが一つしか無いことに愕然とし
iPodは買ったものの、今ひとつクリックホイールの使い方が分からなくて投げ出してしまい
「俺にはWindowsPCさえあればいいんだ!」と半ば駄々っ子モードに突入していたのです。
iPhoneなどのマウスジェスチャーなんて、それはもう完全に理解出来ない機能でして
アルファ・ケンタウリ星人のお年賀の儀式なのではないか…という位遠い存在だったのです。
ところが先週、家人と雑談をしていたところ「スマホが欲しい」と言うのです。
かみさんはそんなモノには全く興味がないと思っていたので、大変驚くと同時に
これはもう完全にフォロワー層ですらスマホを使いこなす時代が来ているのだ!と考えました。
事ここに至り、まだ時期ではない等と自分に言い訳することは許されないと思いました。
で、昨日家人と連れ立って携帯電話ショップに行き、iPhoneを購入してきました。
この手のガジェットは、直ぐに使い方を覚えて、自分好みの設定をしないと気が済まない性質なので
睡眠時間を削り、ヒマさえあれば調べ物をして、徐々に慣れていこうとしております。
実際に使ってみると、ユーザー・インターフェイスには定評のあるApple製品。
説明書は殆ど要らないですね。番組台本を書くための資料によく書いてあった
「感覚的に扱える」という表現が、やっと実感を伴っています。
なんだこれならもうちょっと早くトライしておけば良かった、などと考えています。
僕はこれまで、鞄にノートPCを詰め込んで移動していたのですが
下手をしたらiPhoneだけで何とかなるかもしれない…と、アプリなどを調べています。
実際にはどんなものなんでしょうね。
取り敢えず同じタイミングで購入した家人よりは使えるようになりたいというのが、目下の目標です。

スゴイぞDropbox!

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これはブラウザ上で使うときのインターフェイス。

さて、世の中ではTwitterだのFacebookだのといったソーシャルメディアや
EvernoteやGmailなどのクラウドサービスが大盛況ですね。
僕は結構そういうのに手を出すのですが、自分に合わないなと思ったらすぐに見切ってしまいます。
その中で、最近これは凄い!と絶賛しちゃうのがDropboxです。
僕は会社ではデスクトップPCで、自宅ではノートPCで、外出先ではUMPCで…と
台本や番組データなどのひとつのファイルを、違うPCで連続して作業をするため
ファイルの共有というのは結構大事なポイントでした。
メールで、あるいはNドライブのようなWebストレージサービスで、あるいはUSBメモリで。
ただこの場合、取り扱うファイル数が膨大になると、各ファイルのバージョンの取り違えとか
どれが最新版か分からなくなるなどの弊害があったんですね。
特に経理関係のファイルなんかは、ひとつバージョン違いがあるだけで随分混乱してしまいますし
事実それで何度か失敗した経験があります。
ところがDropboxなら、常に最新版のファイルを複数のPC間で共有できるのです。これは便利。
しかも使う直前まで知らなかったのですが、Dropboxなら
・各ローカルから削除してしまったファイルも復元できる。
・Dropbox自体に各ファイルの履歴が残っていて、以前のバージョンを復元できる。

…という素晴らしい機能がついていたのです。
僕の場合、CM原稿や番組台本などは、「やっぱりあの表現の方が良かったかなぁ」などとなることが多いので
何でもかんでも最新版にアップデートしてしまうDropboxは…と躊躇していました。
これは嬉しい誤解でした。
また、それぞれのアカウントは当然そのオーナーしか閲覧・利用出来ませんが
Dropboxフォルダ内の「Public」というフォルダにファイルを入れると共有できるのです。
ファイルをPublicフォルダに入れ、右クリックすると「パブリックリンクのコピー」という表示が出ます。
これをクリックするとURLがコピーされ、それをメールに貼ってファイルを送るべき相手に知らせると
そこからダウンロード出来てしまうのです。
そのURLからフォルダ内の別のファイルにはアクセス出来ないので、安全性も高いですし
データ便や宅ふぁいる便のように、時間帯によっては混んでいて使えない…ということもないので
番組データのような巨大ファイル(300MB近くになります)なども快適に受け渡しできます。
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これだけで共有できるのです。

その他にも、クライアントを選ばないので
WindowsやLinux、iOSのようなOSの違いも、PC/Tablet/Smartphoneのようなデバイスの違いも無問題。
僕はすべてWindowsマシンですが、3台のOSがXP/Vista/7と全部違います。
でもそれもなんの懸念にもならないんですね。
また、客先のPCを使うだとか、ネットカフェのPCなどからDropboxのファイルを使いたいときは
いちいちそのPCにDropboxをインストールしなくても、ブラウザ上で使うことも出来ます。
本当に使い勝手がよく考えられていますね。
このDropboxとGoogle Chromeの共有機能があれば、殆どのPCは同一環境に一発で設定できます。
これが無料というのだから、いい時代ですよね。
ちなみに有料バージョンもあって、50GB・100GBのプランがあります。
無料だと最初の容量は2GBしかありませんが、いろいろな手段でそれを増やすことが出来ます
一番お手軽なのは、新規のユーザーを紹介すること。
ですので、Dropboxを使ってみようかな…と思われる方は、ぜひこちらからご登録ください(笑)
【便利な参考記事】
Dropbox徹底解剖 – 一度使ったら手放せなくなる! オンラインストレージサービスの本命
(Web担当者Forum)

UMPCを導入。

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中央が今回導入した富士通のFMV LOOX U/G90G。
左はSONY VAIO VGN-G2で、右がEeePC 4G-X。

さて、独立して以降必要不可欠になったモバイルノートPC。
スマートフォンやタブレットでは、僕のワークスタイルにはマッチしないので
2008年の2月にネットブックの嚆矢であったEeePC 4G-Xを購入
以来、EeePC 900X→EeePC S101とネットブック3台を使った後、
2010年の1月にはCULVにチェンジ。Core2 Duoを搭載したVAIO VGN-G2に乗り換えました。
ネットブックは軽量でバッテリーもよく持つのですが、如何せんAtomではパフォーマンスが
厳しかったのです。音声編集も難しいですし。
ところが、一年VAIOを持ち歩いてみて気付いたのは「出先ではあまり編集はしない」ということ…。
それよりも最近ではPCとACアダプタ、大量のドキュメントをTUMIに詰め込むとその重量は6kgを越え
40過ぎの肉体にはちょっとしんどかったのです。
そこで今回、富士通のUMPCであるFMV LOOX-U/G90を購入しました。初のWindows7のマシンです。
Atom Z520(1.33GHz)に2GBのメモリを積んで、重さはなんと495g。
VAIOは1.1kg弱、これまで最軽量だったEeePC 4G-Xが約920gでしたから、一気に半分の重量です。
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たばこと較べると、その小ささが分かりますね。

VHSのビデオテープほどしかない大きさで、キーピッチこそ慣れれば大丈夫なレベルですが
1,280×800pixelの解像度で5インチしかないディスプレイは、文字が極小を越えてもうアリンコレベル。
普段TwitterクライアントとしてHootsuiteを3カラムで使っていますが、LOOXでは難しいですね。
Windows7+Atomの組み合わせは、正直ノーマルでは全く使えません。重過ぎ・遅過ぎて発狂します。
XPで鍛えたチューニング技術で徹底的に軽量化、ムダプログラムを排除してようやく使えるレベルです。
しかも富士通やNECなどのマシンを購入すると、だいだいメーカー製の要らんアプリや
アンチウイルスの試用版などの余計なアプリが山ほどついてきて、それも苛立ちますね…。
ちなみにこのLOOXは昨年の春モデル。電源投入と同時にWin7SP1を始めとした
各種アップデートが始まったのですが、自分でオフィススイートなどをインストールできるようになるまで
実に4時間ほどかかりました。ええ加減にせえよ。
バッテリーの持ちは普通に使って2時間程度。まあそんなもんでしょうね。
外出時の使用に割り切れば、耐えられるレベルだと思います。
外でのネット接続はイーモバイルがメインですが、WiMAXが付いているので1日契約も活用できそうです。
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USBジャックはフロントパネルに2箇所。

これによって、VAIOを自宅でのメインマシンとして、LOOXを移動中・外出先で
EeePC 4G-Xをバックアップ機にという配分がほぼ固まりました。LOOXは割り切って使うマシンですね。
(会社ではデスクトップを使っています)
過去の900Xは部下が、S101はカミさんが使っています。
出張時にはVAIOを持ち歩かなければいけないでしょうが、日常の外出中・収録先などでは
Webの閲覧とメール。オフィススイートも修正レベルでしか使いませんから、これで何とかなりそうです。
ワークスタイルに合わせたPC選びって、なかなか難しいですね。
たった3年で5台も乗り継いで、やっとここまで来たかという感じです。

分かってるなぁ!

さて、いよいよ東北新幹線の延伸開業が来週の土曜日に迫りました。
グリーン車を越える「地上のファーストクラス」グランクラスなどが既に話題ですが
僕はなんと言っても、JR東日本のTVCFに注目しています。
特に今月13日から放送が始まった「開業編」は、ある観点で素晴らしいと思います。
(ただ投下GRPがさほど多くないので、見る機会が少ないですね…)
ぜひこれをご覧下さい。


泉谷しげるも、吉幾三も、三浦春馬もいい貌してます。

新青森駅に入線する一番列車?を、泉谷駅長から新米駅員の三浦春馬くんまでが
一斉に敬礼して迎え入れる。という内容なのですが、これを観た新幹線ファンは
間違いなく、この動画を思い出すのではないでしょうか。ご覧下さい。

こちらは、2008年の12月の0系新幹線最終運転時の広島駅において
駅員が一斉に敬礼をするシーンです。この動画では観られませんが、車内清掃のスタッフなど
あらゆる関係者が敬礼で0系を見送っています。
個人的には、今回のJR東日本「開業編」を制作した方の頭には、
この動画があったのではないかなぁ、と考えています。
鉄道員の敬礼には、遠く旅する列車とその乗員・乗客への敬意のほかに
安全で快適に列車を運行するための決意や誇りが込められているような気がするのです。
そしてその矜持を敬礼という形で見た時に、自然と感動してしまうのです。
春夏秋冬、雨の日も風の日も、毎日当たり前のように定時運行が行われているその裏には
鉄道員の方々のたゆまぬ努力があることに、改めて気付かされるのです。
先程の「開業編」では、駅員やアテンダントがワクワクしながらホームに集まる様が
描かれています。ここもこのCMの大事なポイントだと考えます。
乗客の方々だけでなく、我々鉄道員も、新青森に新幹線が来ることを楽しみにしています…
という心情を、瑞々しく描き出しているような印象を受けるのです。
今回の作品は、ちゃんと鉄道が持つロマン、新幹線が持つロマンを解っている方が
制作されたのではないかなー、と嬉しい気持ちで居ます。
CM論評というには余りに感情的かもしれませんが、良い広告だと思います。
ちなみにこの広告、連作になっていますので、ぜひこちらでご覧下さいね。
新幹線には、様々な人の、様々な人生が載せられているように思います。
通勤列車だって勿論そうなのですが、もっとそれが色濃くなるというか…。
だからか、新幹線のCMには名作が多いですよね。
同じJR東日本の20周年記念CMも素敵ですよ。

ちょっと止まらなくなりそうなので、今回はこの辺で。
ああ、新幹線で旅に出たいなぁ!
【関連記事】夢の超特急、終着駅へ。(2008年11月9日)

僕は元気です!

…が、忙しいのでなかなかブログが更新できません。
出雲旅行のこととかも書きたいんですけどねー。
ということで、お土産代わりの動画をお届けします。
まず最初は、JR西日本伯備線で岡山(瀬戸内海側)から米子(日本海側)に向かう途中、
石蟹」という駅を通過する前後の映像です。
僕は一階の部屋だったので、ホーム通過時は地表ギリギリを通っています。
のんびり山を眺めるイメージでどうぞ。


ただ、これだけご紹介すると、僕が鉄ちゃんだと勘違いされるので(←無駄な抵抗。)
今度は島根半島の西端・日御碕(ひのみさき)の映像もお届けしましょう。
明治時代に造られた石積みの灯台と、まるで船越英一郎がどっかから出てきそうな断崖。
その上で、日本海を吹き渡る潮風に吹かれながら、凪の海を眺めてきました。
ここも素敵な場所ですよー。

ではまた!
※ちなみにTwitterではちょこちょこつぶやいてます。おヒマでしたら。

夜行に乗って。

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僕は鉄っちゃんじゃないです。多分。

さて、3月位から身の回りで色々地殻変動的な出来事が重なり、ちょっとくたびれました。
会社のことや家族のこと、ごく個人的なことまで。
不思議なもので、大きな変化って短い期間に集中することが多いような気がします。
ひとつひとつは、それを受け止めるのに結構精神力を必要とするのですが、
一遍に複数の事案が発生すると、対処に追われて嘆くヒマさえ無くなってしまうので
それはそれで良かった、と評価すべきことかもしれません。
とは言え、それが2ヶ月も3ヶ月も続くと、流石に頭や心をリセットしたくなるので
久し振りに寝台特急に乗って、出雲に向かうことにしました。
今回乗るのは「サンライズ出雲」という列車です。
東京駅から出雲市駅までの953.6キロを、11時間58分で結びます。
寝台列車は、廃止一年前の「はやぶさ」以来なので2年ちょっとぶりになります。
その時の記事はこちら
これまで、博多-西鹿児島間を結ぶ「かいもん」(廃止)を皮切りに
「ムーンライトながら」で東京を目指したり、「ムーライトえちご」で新潟に行ったりと
鉄っちゃんでもないのに(?)結構夜行列車を利用しているのですが
個室を取ったのは初めて。この列車、B寝台個室の「シングル」という部屋が凄く素敵なんですよ。
詳しくはこちらのサイトさんの記事をご参照下さい。
夜行列車の魅力は、寝静まった街や駅を縫っていくその旅程にあると思います。
灯りを消したターミナル駅のプラットフォームを通過する時の、あの寂しいのにワクワクする感じは
鉄道旅行、夜行列車ならではのカタルシスがあるような気がします。
いつかは寝台特急「日本海」に、そして「カシオペア」に乗りたいなぁ。
繰り返しますが、僕は鉄ちゃんではありません。
目的地の出雲は、実に11年ぶり。
出雲大社に参詣して、前途の平らかなること、そして社業の隆盛をお願いしてきます。
そう言えば、11年前に出雲に行った時も色々あって疲れていて
しかも福岡からバイクで行ったなぁ。
この旅で、一旦まっさらな自分に戻ろうと思います。
なのでご関係の皆様。
どうか土曜の夜から月曜の夕方までは、そっとしておいてください…。

そりゃないでしょーよ。

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Core 2 Duoのパワーはありがたいのだけれど。

さて、僕のお仕事にはモバイルノートパソコンが欠かせません。
台本や原稿を書いたり、番組の編集をしたり、FTPで大容量データのやり取りをしたり。
しかも時と場所を選ばず対応を迫られることも多いので、
イーモバイルとセットで常にパソコンを持ち運ばなければなりません。
これに対して、今までずっとネットブックで対応してきました。庶民やなぁ。
まず、ネットブックの元祖であるASUSEee PC 4G-Xを2年前の発売後すぐに入手。
その1年後Eee PC 900Xに、更にその4ヶ月後Eee PC S101に…と、基本Eee PCを買い継いだのです。
これには、僕がモバイルノートに求める
・Windows XPであること。
・兎に角軽いこと。ACアダプタ込みで1.3kgを切ること。
・SSD+SDHCで、基本ゼロスピンドルで構成されていること。
・バッテリが長持ちすること。
…という要素をEee PCが満たしてくれていたからなのです。
特に初代の4G-Xは920gと強烈に軽かったですし(7型のモニタだけ辛かった)
三代目のS101は軽いだけでなく、薄くてキーボードが使いやすくてバッチリ。
900Xだけが、バッテリは長持ち(実働で5時間は余裕)するものの、重かったですね。
ただ、いずれもCPUはネットブック用のIntel Atomを採用しており、
(4G-XはCeleron M/900MHz、900XとS101はN270/1.6GHz)
ネットやメール、ドキュメント作成には充分なスペックであるものの、
残念ながら番組編集のような用途には全く向いていないCPUでした。
30分の番組ファイルを開くのに、1時間掛かるんですよ(^^;)
クロック数の多寡ではなく、プロセッサの性格付けがマッチしていなかったんですね。
そこで年末、Core 2 Duo(U7700/1.33GHz)搭載のVAIO type Gを購入。
40GBのSSDに、12.1型のモニタ(今時4:3!)、そして1050gという軽さに
惹かれたのですが、これが結構曲者でして。
改めてスペックシートを細かく読めば、確かにそう書いているものの…
・無線LAN非搭載(モバイルノートなのに!結局アダプタ購入)
・SDHC非対応(メモリースティックがあるからでしょうが…)
・USBポートが2つしかない…(無線LANアダプタの所為で実質1つに。)
…という体たらく。んなアホな。
SDHCはドライバをアップデートして読めるようになったものの、16GBまで。
確認せずに買ってしまった32GBは当然認識さえしてくれません。ああもう!
mp3で編集する番組データはいいものの、WAVで編集する番組は、そう沢山
溜め込むこともできません。参ったなぁ。
これは付いてて当たり前。と高を括っていた僕が悪いのですが
ちょっと残念です。むー。
Core 2 Duoのおかげで、番組編集がサクサクできるのは嬉しいのだけれど。
だれか、type Gに32GBのSDHCを認識させる裏技、ご存知ありませんか?