節電のモチベーション。

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昨日はこの位まで照明をガマンしてみました。
ブラインド越しに六本木を眺めたら綺麗でした。

今日はとても暑かったですね。
埼玉県の熊谷では、14時過ぎに39.8度を記録して、6月の観測史上最高値を更新。
同時に東京電力の供給余力も一時10%を割り込むなど、梅雨も明けないのにかなり厳しい状況です。
ここ青山も大変な暑さで、ちょっと銀行に…と近所に出掛けただけで汗が流れるほどでした。
巷間節電が叫ばれ、どこに行ってもその話題が溢れていますが
ちょっと心配なのが、お年寄りや小さいお子さん、ご病気の方がいるご家庭。
節電の為に体調を崩しては、元も子もありません。
そういったお宅では、きちんと冷房などを使ってくださいね。
ですので、今夏の節電は
必要としている人々に電力を譲る…という感覚で励みたいなと考えています。
僕らが、「ここはカットしてもいいよな」と思う電力を譲ることで
冷房が必要な方、充分な電力が必要な施設や機関・住宅に余力が回って欲しいと願っています。
自分の祖父母や両親、子どもを想うように、知らない誰かを考えて節電していく積りです。
株式会社SEVENでは、本日はいま使っているパソコンと電話以外の電源はすべてOFF。
普段はラジオを聴いていますが、これもradikoでPCに統合。
日没も遅いので、照明も小さいものを、ギリギリまで待ってから付けようと思います。
また、ありがたいことに弊社は風がとてもよく通るので、空調も当分は不要。
室内の気温は18時現在で31度ありますが、
弊社スタッフは屋外イベントの経験が多く、暑さには耐性がありますし、
デスクワーク時は会社に置いているハーフパンツに履き替えていますので快適です。
TUBEなんぞを聴きながら仕事をしています。
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弊社流クールビズ。もちろん往訪・来客時は着替えますよ!

(少なくとも東電管内では)節電を強く意識しないといけないのは、午後から日没が中心。
夜間や深夜などの、比較的供給余力に余裕がある時は、無茶な節電には余り意味はないようですので
程々で頑張って参りましょうね。

蚊取り線香を置いてみた。

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流石に蚊取り豚までは用意しませんでした。

さて、節電に励まねばならない今夏。
幸いなことにこの梅雨は、雨が少ない割に気温が低めなのでまだ凌げていますが
少しずつ準備を進めています。
今年のコンセプトは「昭和の夏」。
まあコンセプトを建てるほど大袈裟なものじゃありませんが。
先日も書きましたが、持ち歩き用に扇子を購いまして
また会社用に、さきほど蚊取り線香を買ってきました。
あの匂いが好きなので、早速点けております。
そうすると随分気分が出てきますので、今度は葦簾と風鈴でも買ってくるべいか、などと考えています。
僕らが子供の頃は、こんな凌ぎ方が当たり前で
クーラーなんて風呂上りくらいにしか使わせて貰えなかったのですが
いつしか年中エアコンを使うようになり、
70年代の省エネだ節約だなんて言葉は忘れてしまい
結果、ヒートアイランド現象で更に街は暑くなる。
地球温暖化だとかそういうものもあるのかもしれませんが、人為的な原因も多いのではないでしょうか。
夏の夜、扇風機の弱い風で、蚊取り線香の煙を撒きながら
蚊帳の中、開け放った窓を覆う天の川を見ながら眠りに就く…なんて生活が
却って愛しく、遠く手の届かないものになってしまったような気がします。
節電の原因を思えば、遣る瀬無さでつい後ろ向きな気分になりそうですが
ちょっとでも昔の夏を振り返り、その知恵を再び活かせるような日々になればいいなと思っています。

イメージってなんだろね。

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このブログでAKBネタを扱うとは自分でも意外(笑)

さて、巷で話題の「江口愛実」騒動。
江崎グリコの「アイスの実」の広告に、突然現れたAKB48の新メンバー・江口愛実という女の子が
実は既存メンバーのパーツを集めたCGだったということで、それに批判が集まっているとか居ないとか。
この記事を読んで、Twitterに「(CGだからって)怒るという感覚が理解出来ない」と書いたところ
TwitterやFacebookに色々なご意見を頂き、大変興味深く拝読しました。
で、その中である方が仰っていたのが
「アイドルに限らず、信じていたり憧れだったりする人が嘘だったり裏切られたりされたと解ったとき
平常心で居られることのほうが難しいです。」

…という内容。
これに対して僕は
「自分の抱いていた印象との齟齬が怒りに変わる、というのは確かに僕もありますが…
リアルの人間関係限定で。」とお返事しました。
ただその後、ちょっと待てよ、と自分の考えにブレーキをかけたのです。
リアルだろうがTV越しであろうが、「(自分が抱いていた)イメージと違う!」っていうのは
やっぱり「印象の受け手」の勝手かなぁ、と。
で、そこからイメージ(この場合は印象という意味で)について考えてみました。
そうすると、どんどん自分の中の考えが展開していったのです。
イメージというのは「送り手」「受け手」双方に存在します。
こんな風に見られたい、こんな印象を与えたい、と思う自己演出が送り手のイメージで
そのイメージを基に、送り手の存在を自分の中で一定の位置に置くのが受け手のイメージ。
ただそれは、往々にして齟齬が生じやすい。
何故ならイメージとは、送り手・受け手ともに自身の物差しで設計し、出力しているものだから。
で、その物差しとは決して絶対不変の尺度ではないんですよね。
例えば僕は、初対面の人だけでなく、あらゆる人に対して自己演出をかけて出力しています。
でもそれは、相対する人によって少しずつファインチューニングされています。
それによって、それぞれと良好な人間関係を築きたいと願っている訳です。
それは相手も多かれ少なかれ、同じなのかなと思います。
円滑な人間関係を望む人にとって、それは悪意ではなく、単なる「手法」なのでしょう。
ただその演出したイメージに、文法的な破綻が生じると、相手を失望させてしまう。
これに対して「勝手にイメージを作りあげたのはあんたでしょ」とはやはり言い辛いですよね。
だったらその振り幅を持たせてイメージを出力すべきだったのだろうから。
AKBの件について、とても参考になった意見に
「まあハナっから『会いに行けるアイドル』っていうコンセプトで火をつけておきながら、
会えないアイドルを作るのは裏切り行為でしょう。アイドルに対する距離感のなさを
最初から商売にしていたわけだから。」

…というものがあって、確かになァ、なんて思ったのです。
ベースとなるコンセプトが破綻すると、不信や怒りを買ってしまう。
イメージ戦略の一番の危険性って、その「コンセプトのブレ」にあるんでしょうね。
例えそれが嘘であったとしても、コンセプトが破綻しない間は、イメージは共有できると思うのです。
僕はある点について、人間不信が強い傾向があるので
人によっては「これこれこう云うことだけはしないでくれろ」と強くお願いすることがあります。
そしてそれが為されてしまうと、もう相手との信頼関係を維持できなくなる。
これは相手のイメージに信頼は置けないけれど、それでもイメージを維持する(したい)ために
保険をかけているのでしょう。
僕も結構歳ですから(笑)相手のあるイメージに全幅の信頼を置くほどナイーブではないものの
(ちょっと云い方が悪いですね。「イメージにも振り幅を持たせられる」の方が正しいでしょうか。)
それが破綻することを受容するのはまだ難しいということなのではないかと考えています。
人間関係にコンセプトなんているかぁ?…と感じる方も多いと思いますが
多分僕らは、必ず相手に対してなんらかのコンセプトに基づいて自己演出していると思います。
そのブレが少ない人ほど、強い人(或いは他者からの評価を気にしない人)なのではないかと。
で、ブレ幅が多い人は、「内在する自我」よりも
「他者のイメージを集積する自我」が強いのではないでしょうか。
ただ、後者は文法的破綻のリスクが大きいと考えます。
簡単に言うと、「ボロが出る」ということですね。
人間関係というのは年を経るごとに拡大していきますから、
ブレ幅が大きいとイメージの収束を維持するのが難しくなりますよね。
事実、美しい言葉で素晴らしい内容を話す人が、実体はそうでもなかった…なんてことも
経験的にありました。
大いなる自省を込めて、このイメージという面妖な存在をもう少し考えてみたいと思います。

鳥頭と老眼。

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手巻ウィーク続行中。
今日は、祖父の形見のウォルサムです。カラトラバ風のデザイン。

さて、ダイエットに成功して以来(依然20kg減を維持しておりますよ!)
「若くなったよねー」なんて言われて喜んでいるのですが
実際には「これって老化!?」と思うような事象が増えております。
ひとつは物忘れ。
今朝は出かける直前に「会社にジャケットを一着置いておこう。」と思っていたのに
ほんの一瞬別のことをしている間にど忘れ。結局ポロシャツだけで出社してしまいました。
また土曜日は、出かける前に「あかぎれの指に薬を塗らなきゃ」と思っていたのに
これも煙草一本を喫う間に忘れておりました。幾ら何でも鳥頭すぎるだろ。
もうひとつは老眼疑惑。
最近、電車の中で携帯の画面や本を読むときに、かなり距離を取らないといけないのです。
もともと裸眼視力が1.5から2.0と非常に良いので、老眼は早めに来るよ、なんて脅されていたのですが
まさか40歳で…ねぇ?(誰に聞いてんだ)
例え中年肥満から脱却しようと、若作りの格好をしようと
肉体は確実に老い衰えるのだなと恐怖しております。
あ!最近クラシック風味の時計を好むのも、老化現象のひとつなのか!?
いつか髭に白髪が混じるのではと戦戦兢兢としております。
髪は最早白髪が勝ち気味になってますからね…。
ちなみにクラシック風味の時計と云えば、目下気になっているのは
フレンチ・マニファクチュールとなったペキネのリュー・ロワイヤル。
フランスは、1970年代にLIPが機械式時計の製造から撤退して以降、
マニファクチュールがなかったそうです。
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左の黒ダイヤルモデルがイイなぁ、と。

自社ムーブでデイデイト・パワーリザーブインジケーター・ムーンフェイズ。
これがSSケースなら70万円アンダーというのはなかなかですね。
設計はグルーベル・フォーシィ出身の人だそうで。
最初その安さから、もしかして別の中華思想の国生まれ?…なんて邪推したのですが
サルコジ大統領が「出生証明書」なるものを授与した位ですから本物なのでしょう。
問題は、マニファクチュールムーブメントの初期型って、トラブルが多いと聴くこと。
そして、メンテナンスコストの問題ですよね。よって様子見です。
とは言え、様子見していても評判が出てくるほど売れるのかという問題はありますが…。

手巻ウィークと徒然思考。

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今日はオリエントのWV0021DT。
この時計のレビューはこちら

<あくまで書きたかったのは時計の話題。>
さて、今週は月曜日から金曜日までの5日間を全て手巻の時計で過ごしましたよ。
月曜日:オメガ デ・ビル
火曜日:ブレゲ クラシック Ref.3210BB
水曜日:ジラール・ペルゴ 二眼クロノグラフ
木曜日:ローマー コンピテンス・オリジナル
金曜日:オリエント WV0021DT
写真はこのサイトで随時アップしております。
最近、手巻の三針・カレンダーなしの時計が一番イイなぁと思っておりまして
先日もYahoo!オークションで、ブランパンを競り落とそうと思って失敗したりしていたのですが
カジュアルスタイルで仕事しているのに、クラシックなイメージの時計がトレンドのようです。
夏はどうなるのかなぁ。
<今日思ったことを徒然に。>
・朝、バタバタと準備しながらハッとしたのですが、最近「チビッ子」という表現、聴かなくないですか?
・夕方、某所で打ち合わせをしていた時に感じていたのですが
 厳しい言葉が飛び交っても、キツい内容の仕事でも、価値観が揃っていると楽しい。
 逆に、どんなに優しい言葉を並べられても、向き合う人と価値観がズレる仕事は辛い。
 ペライチの企画書に三日掛かったり、10ページの企画書が3時間で出来たりっていうのも
 その辺があるんだろうな、と一人で得心しておりました。
・で、その打ち合わせの帰りに上のことを考えていたら
 ふと「優しさ」という言葉について思考が脱線しました。
 女の子が例えば「あなたの優しいところが好き」って言ったりするとき
 彼女が指す優しさって、実は「自分に都合よく立ちまわってくれること」を意味してないか?…と。
 そんな人に「あなたは優しい」とか「あなたは強い」って言われても
 喜んじゃいけないよね、なんてどーでもいいことをぐだぐだ考えておりました。
・更にそこから思考が逸脱しまして
 「自分の中で信じるものが増えると、相手に合わせる優しさは減ってくかも」と考えていました。
 価値観だったり、人生観だったり、宗教観だったり、そんなものが明確になってくると
 そこを曲げてまで人に迎合することを是としなくなるんだろうなぁ、と。
これらの思考は、電車の中や打ち合わせ中にパラパラと淡く考えていた程度なので、
時間のある時にもう少し深めてみたいなと思いました。ですので備忘として記述しました。
(チビッ子はどーでもいいですw)
ではでは、皆様も佳い週末をお迎え下さいませ!

個人的震災対策メモ(避難編)


3月11日の東京駅の模様。

さて、自宅編・会社編(その1その2)と書いてきたこの個人的震災対策メモ。
今回の「避難編」で最終回となります。
この間首都圏での余震活動は激減しましたが、依然東北地方や北関東では頻繁に揺れています。
東海地震・東南海地震・南海地震、あるいはそれらが連動するものまで
今後も大規模震災の可能性は否定できませんし、その対策を怠らないようにしたいですね。
・発生直後:まずは安全な場所に退避。
3月11日14時46分に発生した東日本大震災。東京では震度5弱の揺れが130秒もの間続きました。
弊社事務所は14階建てビルの13階にあり、発生と同時にエレベーターホールに退避後、
揺れが収まるのを待って非常階段で1階まで降り、青山通りに避難しました。
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震災発生約8分後に撮影した青山通り。騒然とした雰囲気でした。

路上には近隣のビルから沢山の人々が逃げ出していましたが
通り沿いはビル外壁や看板の崩落、割れた窓ガラスの飛散などが予測されたので、
すぐ裏手にある青山小学校の校庭に避難しました。
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発生30分後の青山小学校。ヘルメットを被ったビジネスパーソンも多く居ました。
真ん中の茶色のビルが弊社の入っているマンションです。

避難中も何度も強い揺れが発生し、防災無線ではサイレンと共に大津波警報が繰り返し放送され
現場は異様な雰囲気でした。こんな時、身の安全を図るためだけでなく
一人、あるいは少人数でいることによる精神的な負荷、パニックやストレスを避ける為にも
近隣の学校や公園などの避難場所は普段から確認することが必要だと感じました。
・帰宅開始:情報収集を迅速に。
弊社では発生後およそ2時間で全社員の安否を確認し、
会社に程近いカフェに集合。緊急連絡体制や今後の出社に関する確認を行った上で解散しました。
社員の安全を考え、事務所への立ち入りを禁止し、帰宅させたのです。
その時既に青山通りでは夥しい数の人々が、徒歩で帰宅を始めていました。
ただこれが正しい行動であったかは疑問です。
ビル街を多数の人が歩いている時、大きな余震が発生して、外壁や看板が崩落したり、
窓ガラスが割れて落ちてきた場合、非常に危険な状態になることが懸念されます。
当日、身の危険を感じるほどの強い揺れは日没頃には収まっていたと記憶しているので
それまでは安全な場所に留まっていた方が良かったのではないかと反省しています。
またその間に、テレビやラジオ・Webを通じて、交通情報だけでなく
避難所や帰宅困難者の為の宿泊所などの情報をきちんと確保するべきでした。
解散後僕だけが事務所に戻り、片付けや取引先への連絡を続けていたのですが
その時に様々な重要情報を得たのです。
結果として、その情報を社員に伝えることが出来ないまま帰宅させてしまったのですね。
これは失敗でした。
社員はいずれも、4時間・5時間も歩き続けて帰宅しなければならなかったのです。
・帰宅時:徒歩での帰宅は正解だったのか?
同じような人が多かったからでしょう。246号線には凄まじい数の徒歩帰宅者が溢れていました。
僕はバイクで246号線を西に帰宅したのですが、渋谷・三軒茶屋・駒沢・用賀…と
どこまで行っても徒歩帰宅者が居るのです。
最終的には、都心からおよそ20km離れた川崎市宮前区でもそのような人々を見かけました。
普通に考えても、5時間は掛かったでしょう。
また、用賀辺りまでは歩道から溢れた人が、車道を歩いていました。これは大変危険です。
自動車が大渋滞していたことも相まって、普段は45分程度の帰路に、バイクでさえ2時間半掛かりました。
ただ、歩くことをためらって勤務先に留まっていた家内は
22:39に東急線が運転を再開したことで、電車で帰宅することが出来たのです。
つまり、それよりずっと早い時間に帰途についた人よりも、かなり早く帰宅できたんですね。
その意味でも、早計な判断は避け、情報を確保し、
冷静に行動することが大切だったのではないかと思います。
・連絡:こんな方法で連絡が取れていた。
最後に、これは必ず成功する手段かは確かではありませんが…。
震災発生直後から翌日まで、都心部では携帯電話同士の通話は殆ど出来ませんでした。
当然帰宅時には通話による連絡は出来ず、諦めてメールで連絡をしていたのですが
これも遅延していたんですね。酷いものでは4時間以上遅延していました。
で、バイクで帰宅している時に、福岡の実家の母から安否確認の電話がかかって来て
思わず「いまそんな電話してる場合じゃないんだよ!」とたたき切ってしまった後、ハッとしました。
…福岡からなら、電話が繋がるのか?
そこで急いで母にメールして、もう一度電話するように頼んだのです。
その後、福岡を中継地として、母に家内への伝言を頼み、母から家内に電話で連絡。
その返事を再び母から僕に電話して貰って…という方法で、リアルタイムで連絡を取り合えたのです。
当日、輻輳を起こして大混乱していたにも関わらず、この方法で連絡がついたのは幸運でした。
全ての状況でこのような連絡形態が可能かどうかは分かりませんが
メモとして残しておきます。
—————-
この文章を書きながら、3月11日当日の恐怖を思い返していたら
久しぶりにGoogle Chromeの緊急地震速報が鳴り、この事務所も少々揺れました。
まだまだ気を抜ける状態ではありませんね。
原発事故の問題だけでなく、地震への対策についてもしっかり考え続けなければなりません。
(ここまで書いた瞬間、今日2度目の緊急地震速報が鳴りました。よって早めに帰宅します。)

皐月の午後の徒然書き。

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ブレゲにしては、純正ベルトは比較的良心的な価格なのですが。

・ベルトを替えるか替えまいか。
往く春を惜しみ、昨日・今日とブレゲ・アエロナバルを着けています。
僕のアエロナバルは、カミーユ・フォルネ製のクロコマットの純正ベルトが付いているのですが
購入して2年、そろそろこのベルトが傷んできました。
なるべく暑い日は避けていたのですが、購入した年の夏にでっかい汗染みをつけてしまい
馴染んでいく革の風合いを楽しみたくともどうにも気になります。
また、へり返し仕立ての剣先の部分もちょっとくすんだ感じに…まあ、神経質なのかもしれませんが。
以前、青山のルーツで夏用のベルトをオーダーしたのですが
納品した直後にルーツが夜逃げ。験が悪いのでこのベルトは使っていません。
やはり一番好きな時計は、気持よく使いたいですよね。
幸いアエロナバルの純正ベルトは意外にも安価で、いまのものと同じクロコマットなら4万円。
カーフなら1万円ちょっとで買えてしまいます。(フォールディングバックルは4万円ですが。笑)
いま着けているベルトを夏用として、秋用に新しいのを買おうかな、と考えています。
・記憶についての雑感。
最近、記憶というものについて考えています。
人間は、特にエピソード記憶と呼ばれるものを、自分に都合の良いように変質してしまいます。
いい記憶はより良い記憶として、悪い記憶は忘れたり自分の中で消化できる内容に書き換えて。
そのように、自分に都合の良いように記憶を操作することが出来るからこそ
人間はその長い人生を生きて行くことができるのだとも聞いたことがあります。
ただ、喜びと苦しみ、嬉しさと悲しさが混交するような記憶は
なかなかその変換や最終処理が進まないようです。
特にその記憶を根拠として、自分の中に何らかの戒めを持っているとしたら…。
良い経験だけを選択的に記憶すれば戒めを忘れ、再び同じことを繰り返してしまうでしょうし
悪い経験を記憶したくない、と願っても、同居する良い経験がそれを阻む。
そのせめぎ合いが、経験を幾度も反芻させ、確たる居場所も持てぬまま、体の中を漂うのです。
その漂流する記憶は、時折意識の表層に浮かび上がり
戒めを忽せにしようとするのです。
思考が内へ、内へと進む傾向がある僕にとって、これはかなり厄介な問題。
時としてその思考に結構なリソースを割かれることもある為、自律の手法を考える毎日です。
………
本当は、あと一つ書こうと思っていたことがあるのですが
これについてはもうちょっと時間が必要なようです。
完全に独り言にしかなっていないエントリーですが、自分の意識を俯瞰するためですので
どうぞご容赦を。
では、素敵な週末をお迎えください。

燻製・バッタ屋・どら焼きなど。

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水天宮の交差点から新大橋通りを八丁堀方向に数十メートルです。

さて、今日は昼から水天宮へ。
最近雑誌やテレビでよく紹介される「くんかれ」へ行ってきたのです。
チキンや野菜、ベーコンや玉子などの具材だけでなく、カレーソースまで燻製にしたお店です。
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ダイエットも目標を達成し、最近は比較的自由に好きなものを食べられるので早速行ってきました。
今回注文したのは
レギュラー燻製カレー+ライス大盛り(350g)+燻製全部載せ(チーズ、卵、チキン、ベーコン)+
燻製チキン300g(1枚のせ)…というメニュー。明らかに食べ過ぎです(笑)
このお店はそれぞれの「燻度」も三段階から選べるので、通常より一段階上の「少し濃い」をチョイス。
10分ほど待って出てきたカレーはこんな感じでした。
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ご飯より肉類の方が多くなるという失態。

すべていい塩梅で燻された具材は、なかなかの香ばしさ。
特にチキンやベーコンの端っこ、ちょっとカリッとした辺りの薫りが良かったですね。
「少し濃い」燻度を選んだ割には、もうちょっと燻された感があってもいいなと思ったので
標準だとちょっと物足りないかもしれません。
カレーソースは殆ど辛味は無く、香味は微かなスモークを鼻腔の奥で感じるくらい。
全体としてはコク重視、刺激低めのカレーですね。スパイス感も控えめ。
CoCo壱番屋で5辛などを食べている人は「これはカレーじゃない!」と怒るかもしれません(笑)
最近ココイチではライス400gで食べていたので、ライス350gは余裕と思っていたのですが
全部載せにした具材と、チキン300gのボリューム感が圧倒的で、最後は必死でした。
今度はもう少し常識的なパッケージで食べたいと思います。今もまだ苦しいです。
食後にコーヒーを飲みに行って、その後腹ごなしに人形町周辺を散策。
この一帯はなかなかいい雰囲気ですね。老舗と普通のお店が混在して、でも人の量はほどほど。
半蔵門線水天宮前駅・日比谷線&都営浅草線の人形町駅・都営新宿線の浜町駅が接近し
都心へのアクセスもよさげ。
ひょいっと表通りを入ったところに、輸入卸を名乗るTake4というお店がありまして
何気なく入ってみたら、洋服やバッグ類がどえらく安かったので買ってみました。
パーソンズのボタンダウンシャツは950円。トミー・ヒルフィガーのバッグは2,900円。
倒産したトミヤアパレルの商品なども多かったので、輸入卸というよりバッタ屋に近いのでは?
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シャツ3枚とトートバッグで5,000円台。すげぇ。

ちなみにこのお店、ドレスシャツやバッグは圧倒的に安いのですが
時計だけは高かったです。テクノスのクォーツが1万円前後。そりゃないよねー(笑)
で、ひとしきり歩いたあと、人形焼を買おうと思ったらどこも売り切れ。
結局駅の近くにある三原堂本店で、どら焼きやカステララスクなどを買って帰りました。
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カステララスクに期待していますが、まだ食べる余裕がありません。

宮前平から水天宮は、乗り換えは無いものの、電車で1時間近くかかります。
もう少し近いと、なかなか遊び場としては面白いかもしれません。
みなさんにもお勧めですよ。

Exotic Japan

…と言っても、郷ひろみさんの話題ではなく。
昨日は午後から有楽町の東京交通会館にて打ち合わせがあったのですが
その後、交通会館内にひしめく地域の物産ショップを廻ったのです。
メインのお目当ては「むらからまちから館」。
ここは全国の特産品やお菓子、調味料や地酒などを取り扱っています。

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戦利品の一部。写っていないものは食べちゃいました(笑)

まずは東北の物産を…と思い、岩手の地酒・月の輪をゲットし
その他に仙台のえびせんやら喜助の牛たんなどを購入。
それとは別に、10年以上前に高知を旅した際に食べて感動し、以来ずっと欲しかった
宗田かつおの「鰹スティック」を発見したので、生節と併せて購入。
これ、本当に旨いんですよ。一番オススメなのはにんにく味!
それから伊勢のほうじ茶や、青梅(東京じゃん)の味噌たまなど、エラい量を買い込んでしまいました。
このむらからまちから館の取扱商品の中で、最もときめくのは
各地のお醤油や駄菓子などの、あまりお土産にならない商品。
ずっとその地にあって、地元の人にはあって当たり前のものたち。
その地の気候や風土を如実に反映し、当地の人々の手で織りなされるものたち。
そのラベルや意匠の素朴さを眺めているだけで、胸がギュッと締め付けられるほど
ワクワクするような、切ないような、そんな気分になります。
知らない街の、知らない人々の日常に触れたような、そんな気持ちになります。
日本はやはり広く、それぞれの地には僕らの知らない日常と、そこに対する愛着があるのです。
エキゾチシズムは、別に海外旅行しなくても、この国に溢れています。
今回の震災で、そのような街や風土が、どれだけ喪われてしまったのでしょう。
変わらず続いていくと疑わなかった日常が、どれだけ奪われてしまったのでしょう。
そのことを思わずには居られません。
阪神淡路大震災の後、神戸は短い間に力強く復興を遂げましたが
新しい、綺麗な神戸を訪ねた時、記憶の中の神戸と空気が変わったことに戸惑いました。
そしてそれを一番感じるのは、当地の人々でしょう。
震災や原発事故が奪ったものは、命や家々だけではありません。
その地の文化や、街の薫りまで消し去ってしまった。
その失望に、僕らはどうやって寄り添い、支えていけばいいのでしょう。
震災から二ヶ月が経ち、有楽町でそんなことを考えていました。

個人的震災対策メモ(会社編:その2)

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弊社のキャビネットや引き出し類は、現在ガムテで止めています。

さて、個人的な震災対策メモ。会社編のその2をお届けします。
今回も本論に入る前に、まずこの記事をお読み下さい。

アウターライズ地震 発生の懸念、小さな揺れで大津波も
毎日新聞 4月17日(日)20時16分配信より引用
 東日本大震災後、各地で地震活動が活発化する中、震源域東側の太平洋プレートの内部で、
大規模な「アウターライズ地震」の発生が懸念されている。
マグニチュード(M)9.0の巨大地震の影響で、太平洋プレートに大きな力がかかっているため。
過去には最初の大地震の2カ月後に発生した例もあり、
気象庁は「発生すれば大津波警報を出すようなケースも考えられる」と話している。
 アウターライズ地震は、陸のプレートの下に海側のプレートが沈み込む境界面で起きる
東日本大震災のような地震の発生後、境界面より外側の地域で発生する地震を指す。
プレート境界面の破壊後、海側のプレートの浅い部分に引き延ばそうとする力が働くため、
プレート内部で正断層型の地震が発生する。
本文の続きや図解はこちらをご覧下さい

<会社編:その2> ※自宅編と重なる部分は省略します。
・大きな地震の後、キャビネット類の開閉には充分注意を。
 →3/11の震災後、14日の月曜日に滅茶苦茶になった事務所を片付けたのですが
  一通り作業が終わった後、お茶を入れようとキッチンの戸棚を開けた瞬間に
  中でシェイクされた様々なものが一気に落下してきました。
  今回はお茶やらプラカップだったので怪我などはありませんでしたが、これが重量物だったら…。
  二次災害を避けるためにも、大きな地震の後は、キャビネット類の開閉には注意しましょう。
・自社の避難経路は事前に確認しておく。
 →弊社は14階建てビルの13階に所在するため、3/11の本震、それに続く大き目の余震の度に
  かなり揺れます。体感的には実際の震度に1を加えるような印象です。
 →また、決して新しい建物ではないので(昭和53年ごろ竣工)、長周期地震動に拠る
  躯体の損傷も懸念されます。ちなみに今回の長周期地震動は、比較的最近の建築物でも
  ダメージを与える可能性が懸念されています。
 →弊社は現在、社員の出社を基本的に避けていますが、それでもオフィスで作業する場合は
  鞄などの荷物一式は必ず玄関傍に置くように指示しています。
 →その上で、緊急地震速報を伴うレベルの地震が発生し次第、オフィス入口にドアストッパー
   (特に酷い時はスチール製の傘立て)を挟んで閉じ込め対策をしています。
 →また、弊社ビルには非常階段が東西2箇所ありますが、どちらも一度上り下りして
  経路を確認しています。
・会社ではラジオ+Google Chromeで緊急地震速報をキャッチ。
 →これは自宅編でも若干述べましたが、弊社にはTVが無いので、業務時間中は常にラジオを
  つけて緊急地震速報を受信できるようにしています。Google Chromeの緊急地震速報エクステンションも
  利用しています。
 →会社でのラジオ聴取にradikoを使用している方も多いと思いますが、radikoは実際のOAより
  それなりに遅延して配信されているので、緊急地震速報は全く役立ちません。
  (radiko用の音声には緊急地震速報を乗せない局もあるようです)
  くれぐれもご注意ください。
 →同様にワンセグなども、放送波のデコードなどによる遅延を考慮した方がいいです。
  その意味では、やはり地上波アナログラジオが最も信頼できると考えていいと思います。
・緊急事態時の集合場所を予め決めておく。
 →弊社は、3/11の本震発生時に社員全員がバラバラに行動していた為、安否確認だけでなく
  集合に非常に難儀しました。
 →僕はオフィスで震災遭遇後、裏の青山小学校の校庭に避難していたのですが、
  その間に他の社員が皆オフィスに一度ずつ(階段で)上がりました。
  全員がオフィス近辺を目指したのは良かったのですが、電話が使えない状況の中で
  行き違いが複数発生した訳です。
  これは余震のことを考えると、非常に危険であったと反省しています。
 →そこから考えると、非常事態が発生したときはどこに集合し、そこで安否確認を行う…と
  事前に取り決めておいたほうが良いと思います。
今回はこのような感じでしょうか。
次回は「避難編」と題して、避難時・帰宅困難時に気付いた点をお話します。