そろそろ

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クリックで拡大します。画像加工なんてしてみました。

革ベルトの時計を解禁したい!
いい加減、アエロナバルが着けたいぞっ!

夏は往く。

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今日撮ったスカイツリー。夏空がよく似合います。

さて、今日は雑記。
・九段下の駅で
今日、収録に向かう電車が九段下駅に到着した時
向かいのホームに、街宣右翼の構成員と思しき3人の男を見つけました。
時期的に、靖国神社に参拝した帰りでしょうか。
物々しい制服に身を包んだ彼らの顔を見ると、いずれもあどけなさが残る少年たち。
おそらく18歳にもなっていないでしょう。
談笑する彼らの笑顔―おそらく、とりとめのない会話をしていたでしょう―を見て、ふと
70年近く前に、神宮で行進した学徒や
予科練の少年兵を見つめた当時の大人の視線を、自分の中に感じました。
靖国に祀られた英霊にも、彼らと同じ年端の少年たちが居ます。
時代の生贄となった彼らを思い、その犠牲の上に築かれた平和と繁栄を
どうやって僕達は次代に渡さなければいけないのだろう、と
複雑な気分になりました。
日本を愛し、日本人であることを誇る上で
いま、僕には何が出来るでしょうか。
無為徒食の不惑でいいのでしょうか。
・陽が落ちるのが早くなった。
今日は、レギュラーの収録が二本録りに変更。
その為、普段だと17時過ぎに終わる収録が、19時半頃までかかりました。
その時に、陽が落ちるのが早くなっていることに気付きました。
19時過ぎには、もう暗いんですね。
まだ暑い日が続いていますが、季節は確実に移ろっています。
・帰りの電車の中で
広告を見て気付いたのですが、
東武百貨店のワールド・ウォッチ・フェアは、18日木曜日からだそうです。
池袋店ですね。
ちなみに僕にとっての恒例行事、日本橋三越のワールド・ウォッチ・フェアは20日土曜日から。
今年はフランク三浦フランク・ミュラーが出展していますね。
ただ、昨年より更に出展メゾンは減っているような…。
昨年のジラール・ペルゴ、ゼニス、リシャール・ミルに続き、ジャケ・ドローも、
アニバーサリーイヤーのエベルも、ロジェ・デュブイ、コンコルド、コルムも消えています。
寂しいなぁ…。
今年はオーバーシーズとアエロナバルのダブルリストで行ってみようかしらん。
(そうでもせんと、ホントに無視されまくるのですよ…www)

夏の時計2011

なんだか意味不明なタイトルですが…。
この夏は、これらの時計を着け回そうと思っています。
(…と言いながら、この二週間はずっとオーバーシーズでした)

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まず主力はこの4本。
ヴァシュロン・コンスタンタンのオーバーシーズは夏の筆頭。
グラスヒュッテ・オリジナルのスポーツエヴォリューション・クロノはラバーブレスなので
夏の間に使い倒さないともったいない!
オメガのスピードマスター・オートマティックと、シーマスター・アクアテラは
ガンダムでいえばザクとゲルググみたいな汎用性の高さが売りですな。
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で、次にこの2本。
エポスの3241RBMは、とにかく状況を選ばず使える心強いパートナー。
ブルガリ・エルゴンは、3/11の時に着けていたことから、ちょっとだけトラウマが…。
あと、腕が細くなってからちょっと着けづらい感じになってはいるのですが。デザインは最高。
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で、最後がこの3本。
レ・ジェネヴェはブレゲ風味が恋しくなった時のリリーバー。ブレゲ2本はどうしても夏は使えず…。
ロンジンのオポジションは、我が機械式時計ラインナップの最古参。痩せてからブレスのサイズが
ピッタリになったので、前線に復帰しました。
そして、スクランブル要員のセイコー・プレミアのSNP001P1。キネティック・オートリレーなので
止まっていても、ちょっとシャカシャカすれば動き出します。
パーペチュアル・カレンダー搭載なので、便利なことこの上なし。
それから忘れてはならない、フランク三浦。
この夏最も時計市場を湧かせている逸品ですな。
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革ベルトの時計が恋しくなることもありますが
たぶん9月下旬まではこの時計たちが活躍してくれることでしょう!

オーバーシーズ・レビュー#2

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「普通だけど精緻」な点が好きなんです。

さて、ヴァシュロン・コンスタンタン:オーバーシーズ(Ref.42042/423A)のレビュー。
今回は後半戦です。
37mm径なのに、意外とボリューム感がある…とお話ししたこの時計。
本来時計が実寸より大きく見えるときは、
ベゼルが薄く、かつ文字盤がシンプルであることが多いと思います。
実際僕が持っている時計の中だと、オメガのシーマスター・アクアテラ
ブレゲのクラシックなどは、そのようなデザインになっています。
ところがこのオーバーシーズは、そんな「定石」からは外れているんですね。
まずベゼルは、マルタ十字と共通する複雑なラインを象っていますし
文字盤には大きなアラビア数字のインデックス。更にその外周には5分おきにピラミッド型のインデックス。
3時位置にはカレンダーの窓が開き、12時位置にも6時位置にも二行ずつプリントがあります。
これだけ要素が盛り込まれているのに、なぜ大きく見えるのか?これが目下の謎です。
ケースデザインにお詳しい方、ぜひご教授ください。
そんなオーバーシーズの文字盤は、時として「ガワだけ自慢の雲上時計」と揶揄されるヴァシュロンだけに
(もちろん、実際にはそんなことないと信じていますが)非常に完成度が高いです。
第一、これだけてんこ盛りの要素をよくこの狭い面積にまとめられるものです。
この世代のオーバーシーズはバーインデックスが主流ですが、僕は圧倒的にアラビア数字派。
デザインの方向性がブルガリ・エルゴンに似ているので、ラインナップの中で重複を避けたいのもあります。
数字インデックスには夜光塗料が盛ってあり、夜間の視認性は上々です。
また、外周のピラミッド型インデックスはエッジが鋭く、しかも非常に綺麗に磨かれているので
文字盤を傾けるたびにキラキラと輝いて印象的です。しかしギラついた感じがないのもいいところ。
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一番仕事が細かいのはやはりマルタ十字。

メゾン銘を見ると、マルタ十字は立体感・エッジ共に申し分ない素晴らしい出来ですが
「VACHERON CONSTANTIN」などのプリントは結構危うい感じがします。
文字数が多いことからくる限界だと勝手に解釈しているのですが、最近のランゲなんかは
この辺の処理も凄いので、現行オーバーシーズの仕上げを見てみたいなと思いました。
針はまるで折刃式のカッターのような見かけ(なに針と呼ぶのかが分かりません)。
時針・分針・秒針ともに細やかで精緻な印象を持てるもので、長さも適正だと思います。
敢えてケチを付けるとしたら、分針だけ、あと0.3mm程度長くても良かったのかな。
但しカレンダーは不要です。窓の処理は丁寧だと思いますが、この時計は三針のみでよかったのでは。
またカレンダー板の背景が白である点、フォントが普通すぎる点もちょっと萎えます。
ヴァシュロンのエレガンスを演出する為には、カレンダーは蛇足なのではないかと思います。
なんじゃのかんじゃのと申して参りましたが、
やはりヴァシュロン・コンスタンタン。精緻さから来る雰囲気は素晴らしいです。
ブレゲもそうですが、この「精緻さ」が時計の品格を大きく左右しているのでは無いでしょうか。
リーズナブルな価格帯の時計ではロンジン辺りが頑張っていますが、その差は大きいです。
40mm前後のカンバスにどのような要素を配置し、それらを美しくまとめ上げるかという作業は
全体のデザイン力や、各パーツの加工精度・セッティング能力がモノを云うなと思いました。
但し、ロレックスやブライトリング、パネライのように人目を惹くような派手さ、分かりやすさは皆無です。
吊り革バトルがしたい!という方にはまったくオススメできません(笑)
この時計は、飽くまでオーナーが独りでニンマリするための一品であると思います。
まあ、カラトラバだってブレゲ・クラシックだってそんなものでしょうね。
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薄型のCal.1311のおかげで、ケースは非常に薄いです。クォーツみたい。

そうそう!この時計が届いて、一番最初にTwitterにその旨書き込みましたら
ヴァシュロンの公式Twitterアカウントからメッセージを貰っちゃいました。これも嬉しかったですね。
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ビックリしました。

ヴァシュロンをゲットしたら、とりあえず英語でつぶやいてみるといいかもしれません(笑)

オーバーシーズ・レビュー#1

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今回の画像はすべてクリックで拡大します。

さて、今回僕が購入した時計は
ヴァシュロン・コンスタンタンのオーバーシーズ(Overseas)Ref.42042/423A。
こちらは現行オーバーシーズの一世代前のラージモデルとなります。
同モデルは、一般的にバーインデックスの文字盤が想起されますが、こちらはアラビア数字のモデルです。
ムーブメントはCal.1311。27石/28,800vph(8振動)/50時間のパワーリザーブ。
こちらはジラール・ペルゴが1994年に発表した薄型自動巻きムーブメント・GP3100がベースです。
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シースルーバックにするほどの色気はありませんね。

調べてみると、このGP3100自体が実はETAの息が掛かっているのでは…と推理している人もいて
なかなか正体不明のムーブメントですが、ローター巻き上げ時の音が非常に精緻で素晴らしい。
このCal.1311と比肩する巻き上げ感を持つムーブメントは、僕の持つ時計の中では
アエロナバルのCal.582(こちらはレマニア製)しかありません。シャカシャカした感じは皆無です。
精度に関してはこれからですが、少なくとも初日24時間では+2秒。まずまずの出だしです。
この時計はクロノメーター規格。しかしジュネーブシールではなさそうです。残念!
この薄型ムーブメントとも相まって、ラージサイズと云いながら
ケースサイズは幅37mm(竜頭含まず)×厚さ8.3mmと比較的コンパクトなサイズです。
ところがブレスの幅が非常に広いこともあり、実際の数値よりもかなりボリューム感があります。
eposの3241RBM(40mm)と同じ大きさ位の印象はありますね。
またケースが薄いので、装着感も上々です。
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手首周り17cmの僕の場合、このような雰囲気になります。

現行オーバーシーズのケース経は42mm。このデザインで42mmだと
僕の腕ではかなり無理なのではないかと考えています。また、竜頭ガードが無くなっているのも残念。
その意味ではこの42042/423Aは僕にはピッタリだと考えています。
(とは言え、ブレスの造形は現行の方が圧倒的にカッコイイです。)
面白いのはクラスプ部分。バックルにブレスを止めた後、中心のレバーを「CLOSED」の位置に
スライドし、その上にカバーを被せるような留め方になります。確実な感覚があります。
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レバーにもマルタ十字が。

竜頭には、ヴァシュロン・コンスタンタンの証・マルタ十字が刻まれています。
竜頭の操作感は滑らか。カレンダーの送りもカチカチとしています。
随所にこの「しっかりした感じ」があるのが、満足度を高めてくれます。
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このベゼルの造形が…。

この上記の写真を見ていただくとお分かりかと思いますが、オーバーシーズのベゼル部分は
デザイン上、とても手入れが面倒です。ホコリがそれぞれの入り組んだ隅に溜まりますね。
爪楊枝と綿棒で手入れをしましたが、結構骨が折れました。
またベゼルのみポリッシュ仕上げなのですが、ここが傷つきやすく、この時計も6時位置に傷があります。
小傷ならアモールである程度取れますが、この時計を見ると、オーバーシーズ共通の悩みのようです。
裏蓋には帆船のレリーフが。これが結構綺麗で気に入っています。
Cal.1311が結構素っ気ないデザインなので、シースルーバックよりこちらの方がいいな、と。
ちなみに150m防水ですが、怖くて水に近いところでは使えません。
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空のアエロナバルと、海のオーバーシーズという使い分けができそう。

ああ、ここまで書くのにエラく時間が掛かってしまいました。
文字盤の解説や全体的な印象については、また次回に!

Here it comes!

遂に本日お昼に、ヴァシュロンのオーバーシーズが届きました!

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クリックで拡大します。

今回は個人間取引ですので、ブツ自体は小傷などがありますが
予想より綺麗な時計で、とても嬉しいです。
近日レビューします!

雲上への途遠く。パート2

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ああもうめんどくさいなぁっ!

さて、18日のエントリーでお話ししたヴァシュロン・コンスタンタンのオーバーシーズ。
文句メールに返信があり、「怒るなよ…11日(現地時間)にちゃんと送ってるから…そろそろ東京だよ」と
やっとこさUSPSのTracking Numberが送られてきたのが19日火曜日の早朝。
(怒るなよ、と2回も書いてあってウザさ倍増。)
だったらサッサと言えやゴルァ!…と思いながらも日本郵便のサイトで確認をしたところ
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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

既に17日日曜日の朝には東京に到着していました。
なら明日20日の午前中には到着するな♥…などと思っていたのですが
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保留って何よ。

「通関手続中」の次の、最新のステータスが「通関保留中」となっていたのです。
んで、こりゃ何だ?と思っていたところ、今日の午後に東京国際郵便局から
「輸入(納税)申告を必要とする可能性がある国際郵便物のお知らせ」なる書面が届いておりました。
時計はよほど貴金属使いまくりでも無い限り、関税は掛かりませんが
一定の額を超えると消費税を払わなければなりません。
で、FedExのような国際宅配業者の場合は、勝手に通関手続きの代行をしてくれて
商品到着後、別便で立て替えた消費税の請求書が届くのですが
日本郵便(発局は米国のUSPS)の場合は、「自分でやる?郵便局に委任する?どっちか選んでね」と
わざわざ郵便で訊いてくるそうです。
んで、郵便局に委任する(これが結果一番簡単そうです)為には、必要書類に記入・捺印の上
FAXか郵便で返信→電話等で確認作業→通関→納税→納税確認後配達…となるそうです。
つまり、僕がブツを入手するには、明朝以降東京国際郵便局にFAXを送ったり、税金を振り込んだり
諸々の作業を済ませなければならないのです。一体何日かかるのか…。
さんざ出品者のChrisにメールして、今度は自分が通関手続きの為にゴチャゴチャ作業が必要。
ああもうホントにメンドクサイ。
海外から商品を取り寄せる―特に関税ないし消費税が課されるもの―場合は、
絶対FedExをお使いになることをお勧めします。
僕はChrisからの依頼で、初めてUSPSを使用したのですがもーイヤです。
ということで、オーバーシーズのインプレはもう少し時間がかかりそうです。
セッカチな僕には、正しく苦行です…。

雲上への途遠く。

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どうにかならんものか…。

さて、Twitterでは時折ボヤいていたのですが
先日eBayで競り落したヴァシュロン・コンスタンタンのオーバーシーズがなかなか手許に届きません。
オークションが終了したのが6月30日の昼過ぎ。
ケースや保証書、ヴァシュロン・コンスタンタン・ノースアメリカにOHを依頼したときの明細などが付き、
尚且つ国内の相場に比較して相当安く落札できたのでホクホクしていたのですが…
・最初にSellerのChrisから連絡が来たのが7/5。
 なんでも独立記念日の休暇で、田舎の結婚式に出席していたとかなんだとか。
・で、即日決済を済ませて
 次に「明日発送するけど、FedExとUSPSどっちがいい?」と訊いてきたのが7/6
・さらに「ごめん。FedExの保険料が高いからUSPSでいい?明日発送してTracking Numberを
 メールするよ。ゴメンね。」と訊いてきたのが7/12。
…で、現在に至るという状況。もう落札から半月が経過したのに発送もまだです。
いい加減アタマに来て
I could not receive your information thru 6days.
You said “I will give you the tracking info when I get to work tomorrow.” on July 11.
Why don’t you send item?
Why don’t you contact me?
How do you wanna do?
I’m getting irritated by your slow and incomprehensible response.
Please contact me within 24hours.

…と文句を書いて先程メールしました。
既にPayPalで決済済みなので、ここからキャンセルや返金手続きなどをすると面倒ですし
ヴァシュロンをこの価格で入手できる機会はなかなか無いよなぁと思うと、なかなか悩ましい。
メールの文面は丁寧で、Feedbackも100% positiveなので、詐欺では無いと思うのですが…。
こちらも、本来Ship to USだったアイテムを日本に送らせようってんですから余り酷くも言えないし。
海外の個人との取引は難しいですね。
なんとかVCのオーナーになれることを祈っております。
ブレゲを購入した2回の取引では、なんの問題も無かったのに…。
ヴァシュロンとは相性が悪いのでしょうか?(笑)
パテックとはどうなんだろう?

きょう一番の

インパクトちゃん。

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クリックで拡大します。

この文字盤をリダンと言い切ってしまうところがスゴい。
小学生が描いたのかと思うほどの仕上がり。
Breguetって書きゃいいってもんじゃないでしょうよ!
もうブレゲの仕事を冒涜しとるとしか思えんのです(-_-;)
これ、ヤフオクで見つけました。13日の23:55終了予定
この記事を書いている時点で25,000円ちょっとでした。
3万円以下でブレゲが買えるビッグチャンスと云えなくもありません。
…要るかヴォケ!(笑)
【13日23:50追記】
なんとこのバカブレゲ、81,666円で落札されました…わからん。

伝説の時計師。

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ある意味、梱包はパテックに似てると言えなくもない。

さて、Twitterなどで予告していた通り
伝説の時計師の最新作を購入。昨日無事に到着しました。
Facebookなどでは予告時から「フランクなんて、凄いですね!」とコメントを頂戴しておりました。
まだ写真もアップしていない段階で、このようなコメントを頂いたのは初めて。
ブレゲ購入時を越えるその反響の大きさに驚いています。
やはり、その人気は本物なのでしょうね。
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天才を自称できるのは、「本物」か「本物のバカ」のどちらかのみ。

より大きく、より重厚なものが珍重される傾向を嘲笑うかのごとく
徹底的な軽量化が図られたケースの裏には、誇り高きブランドが標榜されています。
天才時計師 フランク三浦
まあ、「浦」の字が間違っている訳ですが。
それも天才の天才たる所以かもしれません。
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暑い夏を、サムく過ごせるスゴい奴。

僕が購入したのは、現状リリースされている中では最新作となる4号機(改)。
カラーは季節に併せて「アマガネーゼ・ブルー」をチョイスしました。
ちょっと遊びすぎかな…と思いましたが、だからこそ大人の余裕と遊び心が表現出来ると思いました。
また、「ニシナリーゼ・ブラック」はなんだか笑えませんし
「ゴタンダーノ・ピンク」を選ぶ程ハレンチになり切れませんでした。
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かつてのパテックとティファニーのそれを思わせる
誇り高きダブルネーム

この4号機(改)は、世界にはばたく謎のカリスマ・キムタクとのコラボモデル。
キムタクなる人物がどんな人間で、如何なる形でコラボしたのかは一切不明ですが
それはまあこの時計を見つめて、オーナー自ら感じ取らなければいけないのだと思います。
ケースサイズは縦43ミリ×横37ミリ。かなり大きいです。手首周り17センチの僕だと結構ギリ。
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ケース素材に「NASAが開発していないほうのプラスチック」をあしらい、
まともに穴開けが出来ていないウレタンベルトは、昨今ショパールの「ミッレ・ミリア」等に見られる
タイヤパターンのような文様が刻まれています。ただしこのパターンでは全くグリップしないでしょう。
1930年代のヨーロピアン・アールデコに範を取ったトノー型ケースと文字盤はクラシカル。
スイスの方のフランクのパチもんに似ているのではなく、時計の歴史に敬意を評したものだと考えます。
そのクラシックへの敬意は機能面でも感じることが出来るのです。
完全非防水・ハック機能なしといった辺りですね。
また、時刻合わせの時に、時分針が
そろそろな感じのおじいちゃんのようにプルプルと震える辺り、
只者ではない演出が施されています。
この時計、実は時計を買うのではなく
売り口上に込められたセンスを買うのだ、と僕は考えています。
リンク先の口上を最後(商品詳細のところ)までしっかり読み、そこに価値を認めた者だけが
その対価を払うべきものだと思います。
時計を買うつもりで買っちゃダメだと思うのです。
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ちなみに売り口上も素晴らしいですが
その価値を我が物に出来るアイテムとして、この時計に付いてくるのは製品保証書。
パテック・フィリップのアーカイブと同じような存在と云えばいいでしょうか。
流石にこれの中味については、オーナーだけが知り得る価値として
このブログに転載するのは控えます。
ナニが書かれているか気になる方は、どうぞ購入をご検討下さい。
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グラスヒュッテ・オリジナルもかくやの存在感です。