出会いはムズカシイ。

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今日の時計はeposの3241RBM。
そろそろメタルブレスの時計の季節ですね。

さて、ここ最近手巻の綺麗な時計が欲しいので、暇さえあれば探しております。
先日、ブランパンのとても美しい時計(しかも未使用品だった)をオクで見つけて
大蔵大臣の公的資金投入の認可を取り付けてまで挑んだのですが、アッパレ敗北。
ただ落札額と相場を考えると、もっと頑張れば良かったなぁと返す返すも残念です。
また別の日は、長崎のお店でオーデマ・ピゲのとても綺麗な時計を見つけて
メールで問い合わせをしたのですが、通販はしてくれないとの由。
「長崎にいらっしゃった時はぜひ覗いてみてください」…ってアホか!(笑)
これも無念でしたなぁ。
どっかの時計屋さんではありませんが、「宝物と出会う」というのは非常にムズカシイですね。
人との出会いもそうですが、すべての条件や環境が揃った状態で
ドンピシャの邂逅が果たせれば、これほど幸せなことはないのですが
当然興味や予算、時期などがそれぞれに変化しますから、
ヨッシャヨッシャ…と鷹揚に気に入った時計を買っていくことも出来ません。
ああ、toto当たんねぇかな(笑)
ということで、目下ブランパン、オーデマ・ピゲ、ジャガー・ルクルト、ヴァシュロン・コンスタンタン辺りを
パトロールしています。もちろん、日々のブレゲ探しも怠ってはおりませんが…。
全国の時計屋さん、いい情報があったらぜひ当方までお知らせ下さい。
でも予算はありません(笑)

手巻ウィークと徒然思考。

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今日はオリエントのWV0021DT。
この時計のレビューはこちら

<あくまで書きたかったのは時計の話題。>
さて、今週は月曜日から金曜日までの5日間を全て手巻の時計で過ごしましたよ。
月曜日:オメガ デ・ビル
火曜日:ブレゲ クラシック Ref.3210BB
水曜日:ジラール・ペルゴ 二眼クロノグラフ
木曜日:ローマー コンピテンス・オリジナル
金曜日:オリエント WV0021DT
写真はこのサイトで随時アップしております。
最近、手巻の三針・カレンダーなしの時計が一番イイなぁと思っておりまして
先日もYahoo!オークションで、ブランパンを競り落とそうと思って失敗したりしていたのですが
カジュアルスタイルで仕事しているのに、クラシックなイメージの時計がトレンドのようです。
夏はどうなるのかなぁ。
<今日思ったことを徒然に。>
・朝、バタバタと準備しながらハッとしたのですが、最近「チビッ子」という表現、聴かなくないですか?
・夕方、某所で打ち合わせをしていた時に感じていたのですが
 厳しい言葉が飛び交っても、キツい内容の仕事でも、価値観が揃っていると楽しい。
 逆に、どんなに優しい言葉を並べられても、向き合う人と価値観がズレる仕事は辛い。
 ペライチの企画書に三日掛かったり、10ページの企画書が3時間で出来たりっていうのも
 その辺があるんだろうな、と一人で得心しておりました。
・で、その打ち合わせの帰りに上のことを考えていたら
 ふと「優しさ」という言葉について思考が脱線しました。
 女の子が例えば「あなたの優しいところが好き」って言ったりするとき
 彼女が指す優しさって、実は「自分に都合よく立ちまわってくれること」を意味してないか?…と。
 そんな人に「あなたは優しい」とか「あなたは強い」って言われても
 喜んじゃいけないよね、なんてどーでもいいことをぐだぐだ考えておりました。
・更にそこから思考が逸脱しまして
 「自分の中で信じるものが増えると、相手に合わせる優しさは減ってくかも」と考えていました。
 価値観だったり、人生観だったり、宗教観だったり、そんなものが明確になってくると
 そこを曲げてまで人に迎合することを是としなくなるんだろうなぁ、と。
これらの思考は、電車の中や打ち合わせ中にパラパラと淡く考えていた程度なので、
時間のある時にもう少し深めてみたいなと思いました。ですので備忘として記述しました。
(チビッ子はどーでもいいですw)
ではでは、皆様も佳い週末をお迎え下さいませ!

クォーツについて真面目に考える。

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これが、僕が魅力的だと思うクォーツの時計です。

さて、B-Barrelのぶー社長がTwitter上でクォーツのことを書いていらっしゃったので
タイムライン上で意見しつつ、真面目に考えてみました。以下は全くの私見です。
<僕が機械式時計をより好む理由>
・仕上げが良い。各パーツの質感が高い。
・シースルーバックのモデルは機械の繊細な動きを眺めて楽しめる。
・実用品としてよりも、装飾具としての機能(存在)を重視している。
・複雑機構などの魅力的なモデルがある。
<僕が機械式時計について悩む点>
・毎日違う時計を着けるので、その都度ゼンマイを巻かなくてはいけない。
・なので、カレンダー付きは時々面倒。
・さらにトリカレムーンなどは月齢まで合わせなければいけなくて更に大変。
・やはり、金額的に大変。
<機械式時計が好きな僕の、クォーツの嫌な点>
・ステップ運針が嫌い。
・ケースや文字盤が明らかに機械式より安っぽいことが多い。
・モーターのトルクの関係で、針がペラペラ。
<僕がクォーツについて良いと思う点>
・メンテナンスフリーであること。
・急に着ける時でも、正確な時刻を刻んでくれている安心感。
・ムーンフェイズや永久カレンダー、時にはミニッツリピーターなどでも安い。
<僕が考える、B-Barrelが魅力的な理由>
・本格的な機械式時計が、非常にリーズナブルであること。
・価格を超えた仕上げの良さがあるので、満足感が高いこと。
・複雑機構や凝った装飾(スケルトンモデルなど)でも高過ぎない。
ここから導かれる「B-Barrelがプロデュースするクォーツ」は、
こんな印象だと良いと思うのです。
・機械式B-Barrelと同様の質感。ケース・文字盤・針などに手抜きがない。
・ステップ運針の秒針は無いか、あっても納得出来るくらいのものである。
・リーズナブルである。
・複雑機構が楽しめるものもあればいい。
その上で、具体に入ると…。
・ブレゲ・クラシックや、パテックのカラトラバの2針モデルのような、秒針不要の魅力的デザインを
 B-Barrelの質感で、しかもクォーツで再現するもの(クラシック・シンプルモデル)
 既にフレデリック・コンスタントなどがこの辺を突いていますよね。
天賞堂のグランド・コンプリケーションのように、トリカレムーンやミニッツリピーターなどの
 複雑機構を、クォーツで楽しめるもの(コンプリケーションモデル)
※後者は製造コストが高いと思われるので、予約生産・販売にするとか。
…こういう方向性になるのではないでしょうか。
これなら、少なくとも僕は欲しいと思うのです。
その他にも、ロンジンの1926ティソのバナナウォッチなども魅力的ですね。
但し、スポーツモデルやアビエーションウォッチなどは、
既にクォーツモデルが市場に溢れているのでここに参入する意味合いは無いと思います。
B-Barrelというブランドにファンは何を期待しているか、を考えれば
クラシック系のモデルになるのではないかと考えます。
また、機械式時計ブランドとしてのB-Barrelのイメージを大切に思うファンの方も多いと思うので
正式なB-Barrelのディフュージョンブランドとして、新ブランドを立ち上げるのも面白いと思います。
ディフュージョンブランドであれば、価格の安さも説得材料になりますしね。
いかがでしょうか?
ぜひ皆さんのご意見もお聞かせください!

2011年新作時計・メゾン別一気にレビュー!

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やはりコレが一番好い時計だと勝手に断じます。

さて、時計雑誌が一斉にバーゼル特集を組んでいますね。
学研パブリッシングの「WATCH NAVI 夏号」が、バーゼルに加えて、SIHHやWPHHも含めた
2011年の新作時計カタログを付録につけていたので、これを見ながら
完全に独断と偏見に満ち満ちた、極私的ひとことレビューをしてみようかと思います。
飽くまでも僕個人の感想でしかありませんので、ご意見が合わない部分は読み飛ばして下さい。
また、余りにも興味がないメゾンは除外します。
評価マークの序列:◎>○>△>▲>×
・IWC…(▲)ここ数年のモデルチェンジはいい方向じゃないような。
・アジムート…(▲)いくら本格的でもパイロットウォッチは要らんでしょう。
・ウブロ…(×)もうビッグバン飽きた。
・ヴァシュロン・コンスタンタン…(△)パトリモニーの永久カレンダーは素敵。
・エドックス…(▲)ショパールの猿真似ラバーベルトはイカんと思う。
・H.モーザー…(△)まあ手堅いですよね。
・エベル…(○)100周年モデル「クラシック100」に好感。時針・分針も青焼きだったら…。
・オメガ…(△)Cal.9300デビュー。二眼のスピマスはちょっと新鮮。
・オリス…(▲)どの雑誌を読んでもどこのムーブを使ってるか書いてない。もう全部セリタ?
・エポス…(△)「ナイトスカイ」のムーブ次第では○で。同様に「スポーティブ・ダイバーズ」も。
・ブヘラ…(○)結構スゴイの作ってる割に注目されませんよね。モンブランと同じような扱い。
・クエルボ・イ・ソブリノス…(×)疑惑+高い。
・カルティエ…(△)カリブル・ドゥ・カルティエのメタルブレスはいいかなぁ、と。
・クロノスイス…(△)パシフィック・クロノはらしく無くて好き。従来路線はちょっと迷走気味?
・グッチ…(▲)一度安売りしちゃったら、凝った時計つくっても安っぽいイメージが抜けないような。
・グラスヒュッテ・オリジナル…(▲)70’sパノラマデイトが119.7万はやりすぎでしょうよ!
・グラハム…(▲)ある意味イギリスっぽい感じはするんですが。42mmで”小振り”はない。
・コルム…(▲)ゴールデンブリッジを自動巻きに…って、そんなん蛇足でしょう!
・シチズン…(○)エコドライブ・サテライト・ウェーブがカッコいい。衛星波の時代到来!?
・シャウボーグ…(△)グランド・パーペチュアル・ムーンが綺麗。
・ジャケ・ドロー…(△)グラン・セコンドがいい感じに。
・ショーメ…(△)ダンディ・グランドデイトはいいですね。
・ショパール…(▲)ブランド表記を二種類にするのは愚策かと。「CHOPARD」でいいじゃないの。
・シャネル…(×)J12飽きた。そろそろ別のが見たいです。
・ジャガー・ルクルト…(▲)去年のデュオメトル・カンティエーム・ルネールみたいなのが欲しかった。
・ジラール・ペルゴ…(×)明らかに勢いがない。
・ジン…(○)model358.JUBは大人っぽくていいですね。
・スカーゲン…(△)可もなく不可もなく。
・セイコー…(○)SDのミニッツリピーターの音に期待ということで。GSの130年モデルはこれでいいの?
・ゼニス…(△)グランデイト・ムーンフェイズに期待。
・タグ・ホイヤー…(○)カレラ・ヘリテージ・スモールセコンドとモンツァに好感。
・ティソ…(▲)特に見るべきものなし。去年のブリッジポートが欲しい。
・ノモス…(◎)突如どうしたの?の大攻勢。チューリッヒ・ワールドタイマーが結構素敵。
・ハリー・ウィンストン…(△)オーパス11はもう時計じゃない(笑)ミッドナイトはいいかも。
・ハミルトン…(◎)…カーキ・コンサベーション・オートクロノ、カーキUTCなど見所たくさん!
・パネライ…(―)正直、パネライのいいとこがよく分からんのです…。
・パテック・フィリップ…(―)時計の価格が「時価」って!マグロかよっ!
・フォルティス…(△)B-47はカッコイイけどデカ過ぎ。
・フランク・ミュラー…(×)なんかもう可哀想な気がします。
・フレデリック・コンスタント…(△)北京パリは嫌いじゃないですが、マニュファクチュール高いっす。
・ブライトリング…(▲)トランスオーシャンの3針モデルが10万円台なら評価は2段階アップ。
・ブランパン…(▲)ランボとフィフティ・ファゾムス以外にネタがないのかな?
・ブレゲ…(△)XXIの新色はGood。でもXXIIって去年のモデルもデリバリー遅れてるよね?
・ブルガリ…(×)ジェラルド・ジェンタやダニエル・ロートまで魅力ダウンしてないっすか?
・ブローバ…(○)ジェミニ・ユニタスはクラシカルでいいね!
・ベル&ロス…(×)ヴィンテージWW1、中途半端なモダナイズがやだ。
・ボーム&メルシエ…(◎)ケープランドもクラシマも、今年はとってもいいですね!欲しい!
・ボール・ウォッチ…(○)トレインマスター120は実は非常にいい時計なのではないかと。
・モーリス・ラクロア…(▲)中途半端な高級路線のせいで、居場所が無くなったような。
・モンブラン…(―)時計ファンじゃなくて、モンブランファンに売りたいってことなのかなぁ?
・Uボート…(×)要らん。
・ユリス・ナルダン…(―)ブラック・シーは誰に売りたいのだろう?
・ユンハンス…(○)マックス・ビルはやっぱカッコイイね…。
・ラドー…(×)懐古路線やめちゃったの?セラミカも目立たないし。Dスターが酷い。
・ラルフローレン…(×)作り手のこだわりがファンにはちゃんと届かないと思う。
・A.ランゲ&ゾーネ…(○)プール・ル・メリットの4作目は…素敵です…。
・リシャール・ミル…(×)まだこの方向で行くつもり?
・ロジェ・デュブイ…(―)デザインはよくなったと思う。でも限定を止めたのはどうなのかな?
・ルイ・ヴィトン…(×)そこまでタンブールに固執する理由がわかりません。
・ロレックス…(○)ターノグラフの日本限定は売れるんでしょうねぇ。
・ロンジン…(○)レトログラードは凄いけど、どのくらい売れるのか…。
・ペキネ…(◎)リュー・ロワイヤルのムーブが本当に自社開発のフランス製なら、という条件で。
・ミューレ・グラスヒュッテ…(△)なんて言うか…その…微妙です…。
・ルイ・エラール…(○)代理店変わった?今年はさらに元気ですね。
ああくたびれた(^^;)
ここまで書いて、労作の割には意味があるのかこの記事?と思ってしまいました。
今年の個人的イチバンは、やはりボーム&メルシエのクラシマ・アニュアル・カレンダーですかね。
以前にも記事にしていますが…。
皆さんはどのへんに注目していますか?

皐月の午後の徒然書き。

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ブレゲにしては、純正ベルトは比較的良心的な価格なのですが。

・ベルトを替えるか替えまいか。
往く春を惜しみ、昨日・今日とブレゲ・アエロナバルを着けています。
僕のアエロナバルは、カミーユ・フォルネ製のクロコマットの純正ベルトが付いているのですが
購入して2年、そろそろこのベルトが傷んできました。
なるべく暑い日は避けていたのですが、購入した年の夏にでっかい汗染みをつけてしまい
馴染んでいく革の風合いを楽しみたくともどうにも気になります。
また、へり返し仕立ての剣先の部分もちょっとくすんだ感じに…まあ、神経質なのかもしれませんが。
以前、青山のルーツで夏用のベルトをオーダーしたのですが
納品した直後にルーツが夜逃げ。験が悪いのでこのベルトは使っていません。
やはり一番好きな時計は、気持よく使いたいですよね。
幸いアエロナバルの純正ベルトは意外にも安価で、いまのものと同じクロコマットなら4万円。
カーフなら1万円ちょっとで買えてしまいます。(フォールディングバックルは4万円ですが。笑)
いま着けているベルトを夏用として、秋用に新しいのを買おうかな、と考えています。
・記憶についての雑感。
最近、記憶というものについて考えています。
人間は、特にエピソード記憶と呼ばれるものを、自分に都合の良いように変質してしまいます。
いい記憶はより良い記憶として、悪い記憶は忘れたり自分の中で消化できる内容に書き換えて。
そのように、自分に都合の良いように記憶を操作することが出来るからこそ
人間はその長い人生を生きて行くことができるのだとも聞いたことがあります。
ただ、喜びと苦しみ、嬉しさと悲しさが混交するような記憶は
なかなかその変換や最終処理が進まないようです。
特にその記憶を根拠として、自分の中に何らかの戒めを持っているとしたら…。
良い経験だけを選択的に記憶すれば戒めを忘れ、再び同じことを繰り返してしまうでしょうし
悪い経験を記憶したくない、と願っても、同居する良い経験がそれを阻む。
そのせめぎ合いが、経験を幾度も反芻させ、確たる居場所も持てぬまま、体の中を漂うのです。
その漂流する記憶は、時折意識の表層に浮かび上がり
戒めを忽せにしようとするのです。
思考が内へ、内へと進む傾向がある僕にとって、これはかなり厄介な問題。
時としてその思考に結構なリソースを割かれることもある為、自律の手法を考える毎日です。
………
本当は、あと一つ書こうと思っていたことがあるのですが
これについてはもうちょっと時間が必要なようです。
完全に独り言にしかなっていないエントリーですが、自分の意識を俯瞰するためですので
どうぞご容赦を。
では、素敵な週末をお迎えください。

GWの谷間の月曜日。

…ということで、今日はかなりラフな格好で出社。
普段よりのんびりペースで仕事をしています。
で、昨日からSwatchのYAS403・Heraclesを着けていますので
こちらをきちんと撮ってみました。
この時計、拙ブログでは検索の多いアイテムのひとつ。
過去記事でレビューしております。

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クリックすると拡大します。

ブレゲ風味満点ですが、ギョシェはそれっぽいプレスをしているだけですし(見せ方は上手ですね)
針は本家のブレゲ・クラシックと同じくらい細いのですが、表しか塗っていないので横は地の色丸見え(笑)
針先の研ぎも、もちろん「このクラスとしてはまあ合格ですよね」位の水準です。
ムーブメントはETAの2842。よく見かける2824-2とは違いますのでご注意ください。
実質Swatch専用ムーブメントで、オーバーホールを前提としていないもののようです。
ハック(秒針停止)無し、手巻き付きの自動巻きムーブメントです。
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こちらがムーブメント。ちゃんと裏スケです。クリックで拡大。
風防は表裏共にプラスチック。安っぽいですが、文法的には間違って無いとも云えますよね。

一番凄いのはベルトが合皮であること。ビニール感満点ですので、
お仕事などで使うのならまず交換しなければいけないでしょうね。
ただ、Swatchのベルトって汎用品は使えなさそうなので、Swtach用の中から選ぶことになるでしょう。
なんにせよ洒落で着ける時計ですから、本気でブレゲ風をお探しならばお勧めしません。
遊び心ある一本として楽しみたいですね。
とは言え、以前三越のワールド・ウォッチ・フェアでお会いしたブレゲ担当のおじいちゃん店員さんは
この時計を着けていらっしゃいしました。
Official Bootlegとして、嫌味なく使えるところがいいのかもしれません。

ムチャな時計。

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パッと見は普通の時計なのですが。

さて、久し振りに時計を買いました。実に約半年振り(←久し振りなのか?)
Upscaletime.comの日替わり超特価で、ジャケ・レマンGU218Cを買ったのです。
送料込みで260USDちょっと。最近の円安傾向をもってしても、
日本で買うより安く「スイス製の時計」が買える、とホクソエンデいたのですが…。
調べてみるとこの時計、ClaroのCL-888(18石/21,600vph)というムーブメントを使用しているとのこと。
もともとSwiss made movementと書いてあったので、セリタかなぁと思っていたのですが
聴いたことも無いエボーシュの登場で、俄然気になり調べてみました。
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Zodiacに載ったCL-888。ということはこのメゾンも…。

すると…
海外のフォーラムで、これがシーガルのST-16をベースにしたものであると判明しました。
つまりこの時計は、「スイスの法的にはSwiss madeを名乗れる時計」だったのです。
ムーブだけでなくケースなどの素材を見ても、中華な感じはプンプンなんですけどね…。
文字盤や針、ベゼルの質感はかなり残念な感じです(^^;)
300円の中華ムーブに、スイスで100円のローターを200円の工賃で着けちゃえばスイス製。
そのムーブを中華製のケースやブレス、風防などと一緒にスイスでアッセンブルしちゃえばスイス製。
どうなんでしょうねぇ、この商売…。
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ベルトはランドセルのようなコードバン(っぽい)素材。

まあ、もともとepos 3241RBMと併用できる「ガシガシ使う時計」として購入したので
これくらいお気楽でもいいんですけどね。革ベルトだろうが気にせず夏も使います。
ただこの時計、超巨大なんですよ。直径50ミリ。完全に手首からはみ出しております(笑)
どんな格好の時に使えばいいのやら…。
サイズはちゃんと確認して買わなきゃと反省しております。
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僕が持っている小さい時計、ブレゲ Ref.3210BB(32ミリ)との比較…。

小人閑居為不善。

深夜にWebを徘徊していると、時折この状態になってしまいます。

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およそ半年振りの愚行です。

君子必慎其独也。
そんな時こそ慎み深くあらねばならぬのに。
近日中にレビューします。

初めての緩急針調整

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これでなんとかなって欲しい。

さて、約一年前に購入したROAMERのコンピテンス・オリジナル
フォンテンメロンのFHF 138.011というデッドストックムーブメントを搭載し、
前後スケルトンという憧れのデザイン(過去にこんな記事を書いています)だった…のですが
実はこれ、殆ど使っていませんでした。
というのも、遅れが結構激しかったため。
日差が60秒以上あり、新品でこれはないよなぁ…でもデッドストックだから
こんなもんかなぁ…と思っていたのですが、これじゃ使い辛い。
いきなりオーバーホールというのもコスト的に気が引けていたのです。
で、今回意を決して緩急針の調整に挑戦。
裏蓋が6点のビス留めなので、比較的簡単に開けられたのですが
ムーブが結構小さい(目測ですが、Peseux7001より小さい)ので緊張しました。
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埃が入るのは嫌だったので、開けた状態ではありません。

このサイトさんを参考に、緩急針とヒゲ持ちの間隔を拡げて、いまは様子見。
日差で+6秒くらいに出来ればいいのですが。
息を止めて、精密ドライバーで調整するのは本当に緊張しました。
皆さん、よくこんな難しいこと出来ますね・・・尊敬します。

Breguet Ref.3210BB

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画像クリックで拡大します。

今日は写真のみの更新。
毎日、殊更に悲惨さばかりを強調したテレビ報道や
不安ばかりを煽る報道で、PTSDを発症したり、抑うつ状態になる方も多いと聞きます。
そんな時は、ちゃんと趣味の時間を確保しませんか?
僕も、この時計を一所懸命に撮っている間は
全てを忘れてそのことに没頭できました。
好い時間でした。
時計を眺めていると
時間は常に未来を指向しているのだな、と気付きます。
時計の針は決して過去を指さず、過去は記憶と教訓として、ひとの中に積み上げられていく。
同じように、今回の震災で学ぶべきこと、いま為すべきことは勿論沢山ありますが
どうか未来を見つめることも忘れないで下さい。