神は細部に宿る。

breguet0128.jpg
原寸に近い大きさの写真だと、殆ど解りません。

さて、先程のエントリーへのまー提督閣下のコメントでご紹介頂いた写真に触発され
本日撮影したブレゲ・クラシック(Ref.3210BB)の画像をフルサイズで見直しました。
そうすると、最早肉眼では解らない程の、恐ろしいほど細かい仕上げが見えてきました。
外径僅か30ミリのケースに収められた、小宇宙をお楽しみください。ウザい程のブレゲ礼賛です(笑)
3210-01.jpg

まずはスモールセコンドのインダイヤル周辺です。インダイヤル外周だけでなく
インデックスとセコンドマーカーの間にも、驚くほど細かい溝が切ってあります。
しかも、広い幅で溝を切ってからセコンドマーカーなどの輪を載せている訳ではなさそう。
肉眼でも殆ど解らない、幅僅か0.5ミリ程度の空間に込められた恐るべきこだわりです。
3210-03.jpg

そしてブランド銘が載るプレートの周辺(12時位置)。
インデックスすぐ内側の仕上げもさることながら、ただ単にプレートを載せているのではない
仕上げになっているのが解ります。これ、一体どういう状態になっているのでしょう?
また、文字盤中央のギョシェをLes Genevesのそれと比較していて気付いたのですが、
Les Genevesのギョシェは、ブレゲとは反対。つまり「盛り上がるギョシェ」ではなく
「凹んでいるギョシェ」なんですね。これは油圧プレスだからですかね?>まー提督閣下
(いまフレコンのギョシェを確認したら、こちらは「盛り上がるギョシェ」でした。むー。)
LG001.jpg
ちなみにこちらのインダイヤルはレコード引き仕上げ。

じっと見つめても読み取れない程の美しい趣向が詰まったこの時計。
ブレゲなら、やはり無茶な金額でも納得がいく。改めてそう思いました。
嗚呼、ただただ美しすぎる…。
※まー提督閣下ほか、お詳しい方。
ブレゲの文字盤は、外周のコインエッヂと同様手仕上げだと聴いたことがあるのですが、
ショーメ時代とかSG時代とかで違いはあるのでしょうか?

Welcome Back!

昨日、予定より随分早くブレゲ・クラシックが帰って来ました!
綺麗に磨かれて、更に美しさを増したこの時計の愁眉である文字盤を
是非ご閲覧の諸賢にもご紹介差し上げたく、早速デジカメで撮ってみました。
文字盤とスモールセコンドで異なる手彫りのギョシェと、卓越のブレゲ針。
そして白銀に輝くインデックスをどうぞお楽しみください!(←重症。)

s-DSCF0135.jpg
もっと大きい画像で見たい!という方に
こちらに超特大版を置いております。

結局ブレゲと離れていたのは一日だけでしたが、その喪失感を埋めるべく
ブレゲっぽいの着けるべー、と思い選んだのは、YAS403ではなくLes Genevesでした。
Peseux7001を積んだ、コッパー文字盤のイカした奴です。
この時計、実物より写真の方がカッコいいです。ブレゲと反対だー。
s-DSCF0131.jpg
コストパフォーマンスは抜群です。
ブレゲとの比較用にこの時計も超特大版画像を用意しました。

この時計、ベゼルのクル・ド・パリの仕上げが非常に良くなく、
ただのギザギザにしか見えないのが切ないです。全体的には非常にブレゲ風味が素敵なので
そこだけ残念。夏真っ盛りの時期に、クラシックの代替として活用することにします!
このデジカメで撮ってみたシリーズ、随分増えてきました。
需要の有無に関係なく、どんどん上げて行きますのでおたのしみにー!

はよ帰らんねあんた。

先程のエントリーとは打って変わって。
本日、会議の席上で「三国志」が話題に上り(コンテンツの話ですよ。)
その時にペカっ!と思い出したのがFENCE OF DEFENSEの「時の河」。
横山光輝さんの同名作品がアニメ化された時、主題歌になったんですね。
何時頃の曲だったかなぁと思ったら、意外に新しい1991年。
あ、91年ってもう19年前だ(苦笑)
当時は凄くモダンなハードロックで新鮮だったんですよね。
いま聴いても凄くカッコいいです。下のVTRで聴いてみて下さい。
ベスト盤買おうかな・・・。


凄く大陸的。こういうの大好きです。

とうとうここまで来たか。

s-DSCF0130.jpg
本文とは関係ありませんが、デジカメで撮ったよシリーズ。
ハミルトンのマウント・ヴァーノンです。
Valjoux7750のローターがぶりんぶりん廻る感覚が非常に楽しい一本です。

今日はブログ更新のネタは特に無いね…と思っていたら
Yahoo!ニュースに驚きの記事が出ておりました。以下引用します。
<朝日新聞>大分、佐賀県で夕刊廃止 3月末で(毎日新聞)
朝日新聞社は大分、佐賀両県で発行している夕刊を3月末で廃止する。
10日付朝刊の社告で発表した。「読者のライフスタイルや要望の変化」に伴う対応で、
夕刊掲載のコラムなどは朝刊に掲載するとしている。日本ABC協会によると、
同社の両県の夕刊部数は昨年12月現在で、大分県4679部、佐賀県765部。
                               (引用は以上です)
驚いたのは天下(部数的な意味です)の朝日新聞が夕刊を廃止すること、ではなく
現時点での大分と佐賀の夕刊発行部数です。
佐賀の765部って…フリーペーパーよりも酷い数字ではないでしょうか。
確かに九州は、ブロック紙の西日本新聞や県紙が強い土地ではあるのでしょうが
それにしたってこの数字は事業として成立するものではないでしょう。
広告不況に喘ぐ4マス(TV・新聞・雑誌・ラジオ)の中でも、新聞はかなり厳しい状況ですが
その衰退の原因は、記事中にある「読者のライフスタイルや要望の変化」だけでは
ないのではないかと考えています。
この記事を書いたのも新聞記者さんですから、そのように結論付けたいのかもしれませんが。
ネットが発達してメディア状況が大きく変化したものの要因に、「世論のクラスター化と高速伝播」が
あるのではないかと僕は個人的に推測しています。
新聞、或いはメディアが「代弁する世論」は、かつてマスの意思として受け止められ、
且つマスはその「代弁された世論」に意思を影響されるという相互関係にあったのではないかと。
ところがネット上で見知らぬ人々がニュースを議論できるようになると、
実は「マスの世論(サイレント・マジョリティ)」は観念的な存在でしかなく、
「サイレント・マイノリティ」-この場合は、数量ではなく観念的な対義語として-の発言が
目立つようになり、「世論のクラスター化」が起きたと考えます。
しかもそれがブログやTwitter、コミュニティサイトなどで高速伝播すれば、
「マスの世論」が形成される前に対立、或いは分化する意見として存在感を出していく-。
結果何が起きるかというと、マスの世論に違和感を感じるサイレント・マイノリティが
自身の感覚を確定させやすくなるので、メディアへの懐疑心・反発感を持ってしまうんですね。
ちなみにここでサイレント・マイノリティはラウド・マイノリティに変化するとも考えられます。
民主主義の下僕として、権力機構のチェック機関である筈のメディアが充分に信任されない。
その結果としての「新聞離れ」「TV離れ」「メディア離れ」が起きているように思えます。
少数意見が無視されない、このようなネット上の議論の拡大は歓迎すべきだと思いますが、
一方でマジョリティとマイノリティ(或いは対立する概念)の数的比較はネット上では
出来ないことにも留意すべきです。ネット上で目立つ意見が真のマジョリティとは限らないんですね。
例えば世代ごとのネットのリテラシーの差は当然織り込む必要がありますよね。
(…とは言え、PCのネットユーザーは40-60代が一番多かったりするんですが)
そこを例えば数値化・可視化できるチャンスが、株価だったり選挙結果だったりするのでしょう。
その意味で、これまで以上に市場や選挙の価値や意味は重くなるような気がします。
そして、自立した価値観を持ったという矜持があるのなら、それらに積極的に参加することが
ひとりひとりに求められるように思います。
長々と書きましたが、今後メディアはその部分を留意する必要があり、
また権力を持つ人々は、世論を操作するという意図を実現し得ない時代になったことを
意識する必要があると思います。
限りなく黒に近いグレーは黒。
その辺、意識した方がいいと思いますよ…(誰に言ってんだかw)
【拙ブログの関連記事】「情報は人を幸せにできるのか。」(2007年9月11日)

寂しい…。

s-DSCF0129.jpg
デジカメで撮ったよシリーズ。ブルガリ・エルゴン(EG40BSSD)
針の長さが残念。全体的な質感は大好きです。

本日、ブレゲ・クラシック(Ref.3210BB)を磨いて頂くべく
甲斐の国までお輿を出しました。
近々礼服を着る機会があるので、その時用に磨いておこうかと。
これから約一週間、クラシックは僕の手許から離れます。
ああ、寂しい。
こんなに寂しいなんて…。
こんな時は、SwatchのYAS403で心を紛らわすことにしましょう…。
s-DSCF0128.jpg
またまたデジカメで撮ったよシリーズ。
オメガ・スピードマスター Ref.3510.50。
エルゴンと比べると、ブレスの質感が…。

新鋭機材を投入!

0208.JPG
これでだいぶんラクできます。

さて、これまで弊社にはラジオ番組の編集機材(ただのPCですが)はありましたが
収録機材がありませんでした。契約先のラジオ局に行って、スタジオで撮っていたからです。
ただその中で、ちょっと辛かったのが自分の番組(Salus Beat Pressという番組です)の収録。
横浜市は市ヶ尾にあるFM Salusのスタジオは、自宅を挟んで生活圏の反対にありまして
土曜日のレギュラー番組の収録後、
一旦自宅に戻ってCDやら資料やらを掴んで、再度市ヶ尾に出掛けて収録していたんですね。
これが意外に辛かったのです。
で、今回思い切って株式会社SEVENのオフィスにミキサー等を入れて
収録環境を整えました。先程やっとセットアップが完了。
これで自分の番組の収録だけでなく、簡単なナレ録りなどは自社で出来るようになりました。
以前は防音されたスタジオと、業務用の音響機材が必要だった音声収録が
PCのおかげで、多少プアな環境でもオンエアに耐えられる音質でできるようになったのは
まさにIT化さまさまといった感じ。
更に手許に無い音源はiTunesとかで直ぐに購入し、制作した番組はFTPで局に納品。
6mmのオープンリールを使っていた時代が本当に懐かしいものです。
で、安い民生品(ホントにこの10年でアホみたいに安くなりました)でシステムを組んで
ホクホクしていた時に考えていたのですが、これって誰でも番組制作能力を持てるということで。
別に音声コンテンツだけでなく、動画だって簡単にHD画質で撮って、PCで編集して
Youtubeなんかでコンテンツをアップすることが出来る訳できますし、ミュージシャンは
自宅で録って、マスタリングして、iTunesとかで配信販売できるからレコード会社要らず。
そりゃ放送局やらレコード会社が苦しくなる筈です。
「機材や設備を持った、限られたプロ集団しか創れない」コンテンツが随分減ってしまい
旧態依然とした既存メディアより、気の利いた「アマチュア」の方が
良いコンテンツを創れたりするのですから。
IT化の波は、流通や通信など様々な産業領域に大きな影響を及ぼしましたが
大手企業と個人の力量差が狭まり、最も強く変革を迫られたのは、まさにコンテンツ業界ですよね。
これにいち早く対応し、身軽で、且つセンスのある集団に変化しなくては
既存メディアやその周辺の制作業界なんて、図体ばかりが大きい独活の大木になっちゃいます。
滅び行くメディアに縋る零細企業、ではなく
新しいメディアの在り方を、メディアと共に創造できる新興勢力として、技量を磨きたいものです。
どんどん面白いもの作って、がんばるぞー!
あ、音声コンテンツのご発注は、安くて早くてウマい株式会社SEVENへどうぞ!(営業。)
【本日のおまけは公開終了しました!】

最近のデジカメって凄いですね。

実は昨年の夏前に、新しいデジカメを購入しました。
元々写真にもデジカメにも興味が無く、10年以上前にオリンパスの30万画素モデルを購入し、
その2年後くらいに130万画素のモデルを買って以降、そのまま。
巨大なボディにSmartmediaで保存という、化石のような写真ライフを送っておりました。
…っていうか、写真は旅先でさえケータイで撮ってたんですが。
で、ハワイに行くからと水中撮影が出来る1,000万画素のFinepix Z33 WPに変えまして。
これが水中撮影できるわモニタはデカいわ本体は小さいわ動画は撮れるわしかも安いわで
(機種名のリンク先ご参照ください…1万円ちょっとですよ!)
旅行時には大活躍しました。
とは言え、夏に使って以降はほったらかしだったのですが、最近それで時計を撮っています。
自分のPCの壁紙を、自分のお気に入りの時計に出来るのは嬉しいですな。

s-DSCF0111.jpg
これはブレゲ・アエロナバル

s-DSCF0105.jpg
お次はハミルトン・カーキ・ネイビー・GMT

s-DSCF0121.jpg
んで、ロンジン・コンクエスト・クラシック・クロノグラフ

s-DSCF0062.jpg
グラスヒュッテ・オリジナル・スポーツエボリューション・クロノ

s-DSCF0120.jpg
最後はオメガ・シーマスター・アクアテラ

これがあれば、ブレゲ・クラシック/Ref.3210のギョシェも綺麗に撮れそうです。
楽しみだなー。

マインドマップを導入。

mindmap.jpg
詳細はお見せできないので、小さい画像で。

さて、「日経ヴェリタス 大江麻理子のモヤモヤとーく」でお仕事をご一緒している
テレビ東京の大江麻理子アナが出演している「田勢康弘の週刊ニュース新書」1/30放送分で
最近話題の「マインドマップ」が紹介されていました。
で、所謂情報整理術などにまったく興味が無いワタクシは、何の気なしに視聴していたのですが
埼玉の中学生がこのマインドマップ一枚で流麗なスピーチをしていることに感心し、
ここ数日煮詰まって居た新番組の提案書を作成する前に、自分の頭の中を
マインドマップで整理してみようと思い立ちました。
フリーソフトのFreeMindをインストールし、気が向くままに思い付きをマップにした所、
これが面白い位にまとまっていくんですね。
それまで、アイディアが溢れる一方で書面に落としきれなかった企画が
マインドマップを作った後は、サラサラと書きあがったので驚きました。
人間の脳味噌は、「意味ネットワーク」と称される形態で記憶を保持するらしく、
その意味ネットワークの構造とマインドマップが近似しているため、概念をまとめるのに
適しているそうです。
最近のメディアプランは、複数のプラットフォームやデバイスを絡めた
クロスメディアを前提にすることが多いので、それぞれが持つ機能や特徴を整理し、
顧客に解り易く伝えるには、このマインドマップ、なかなか使えるなと思いました。
皆さんもぜひお試しアレ。
著名な政治家や実業家がゲスト出演し、生の声を聴けるだけでなく
まだ多くは知られていないニュースを深掘りしたり、新鮮なき気付きを与えてくれる
この「週刊ニュース新書」、オススメですよ。
知性と美貌を兼ね備えた大江アナだけでなく、生放送スタジオで放し飼いになっている
猫のまーごも大変かわいいです。まーごを観るだけでも価値がある番組です(笑)
ちなみにメインキャストの田勢康弘さんのご見識は、非常にバランスが取れていて
ジャーナリストとしてとても尊敬差し上げております。
こういうバランス感覚が、今のマスメディアには必要だと思うんだなぁ。。。

久しぶりに業界の話題を。

最早在京TVキー局ですらうかうか出来ない程の広告不況。
新聞や雑誌もかなり酷いようですが、やはり気になるのはラジオ業界。
TOKYO FM率いるJFN系列38社でも、赤字に苦しむ局はかなりの数に上るとか。
これだけ消費者の志向が拡散してしまえば、確かにマス訴求なんて無理なのでしょうが
それ故に在京の雑誌社とラジオ局は、クラスター化を進めることで何とかならないのかなと
思っています。
ITによって制作コストや管理コスト(金銭的にも人的にも)はかなり下がっている筈ですから
体制の縮小と、アメリカのようなフォーマット編成の導入で行けるのではないでしょうか。
勿論、今のように高いお給料は期待できませんけどね。遣り甲斐はあるんじゃないかと。
で、昨年夏頃から経営危機が噂になっている某ラジオ局。
出資を検討していた企業が手を引いた、というニュースをキャッチしたので調べてみたら
出資予定企業自体が昨年の10月下旬に設立されたばかりの会社。
業務内容はまあいいとしても、設立して2ヶ月位で全然関係ないラジオ局に出資するとか
しかも出資額が自分の会社の資本金の3倍以上とか、なんだか怪しさ満点。
民放ラジオが公器だとは思いませんが
意図が不明確な出資者に依存するくらいなら、潔く畳んでしまった方が良いと思います。
弊社の近くに鈴木亜久里さんの事務所があるのですが、
彼のチームが怪しげなスポンサー企業に振り回された事件を思い出しました。
貧すれば鈍する、という言葉は厳し過ぎるでしょうか。
とは言え、このラジオ局は、元は地元に愛された局だったと記憶しています。
地元財界には立派な会社が沢山ありますが、どこか救いの手を差し伸べてくれませんかね。
もし負債処理の目処(cross fm破綻時の負債より随分軽いようですよ)が立つならば、
手弁当でも結構ですので、再建のお手伝いをさせて頂きたいなぁ、なんて思うのですが。
若輩ですが、意欲とネタはありますよー。

冬季五輪といえば

あと半月ほどで、バンクーバー五輪
2001年の世界水泳選手権に取材団として参加して以降、この手の選手権大会は大好きです。
んで、冬季五輪といえば。
やはり思い出すのは「スキージャンプ・ペア」ですね。
え?
古い?
面白いからいいじゃないですか…。


このビデオにはありませんが、インゲブリキットセン(ノルウェー)の「ジーザス」が好きです。